12月に入り、北国からは初雪や積雪のニュースが聞かれるようになりました。

栃木県平野部はほとんど雪が降らず、晴天率が上がる冬は放射冷却が厳しくなります。
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NHKのテレビのデータ放送で、天気予報を見ると小山市の最低気温は12月4日は2.9℃となっていました。

これから寒い時期が本格的になると、東北地方の沿岸部などよりも小山市の冷え込みの方が厳しいことも多くなり、ときに北海道の札幌市あたりと朝は同等になることがあります。

もちろん日中は晴れるので、気温が上昇し、日内変動は20℃以上になることもあります。

この温度変化の大きさが曲者で、家の中も南側に面した窓から日射しを受けると室内は20℃以上になり、北側の日射しのない脱衣所、浴室、トイレ、あるいは廊下や玄関、階段などは5℃ぐらいしかないなどということもよくあるようです。

いわゆるヒートショックを起こす要因は、自宅内の温度変化であり、最近はテレビのニュース、それを受けてのネット上の記事にもヒートショックが取り上げられるようになりました。


例年申し上げていることですが、栃木県の女性の平均寿命が下から数えて2~3番であり、家の中の温度差を放置してしまう、というかそれが当たり前と思っている家庭が多い、暖房代がもったいないと考える人が少なくない、という問題があります。

下野市のなかでも、線路から離れて鬼怒川に近い旧南河内町の吉田地区の皆さんは、入浴中の事故の話を聞いたことがあるという傾向があります。

新興住宅街があるような宇都宮線に近い国分寺や石橋地区の皆さんは、入浴中の事故の話は身近では聞いたことがないということが多いように思います。

農村部では家が大きく、伝統的な住宅の構造ということもあるかもしれませんが、それ以上に暖房をきちんと使い続けない、夜になると暖房を止めてしまうとか、人がいないところは寒くてよいとする傾向が強いように思います。

暖房を入れる部屋は閉め切ってしまい、居室と廊下、階段、脱衣所、浴室、トイレなどとの温度変化が扉1枚を隔てて大きくなっていることが多く、扉を開けると空気の流れが風のように生じるので、「寒いから閉めろ」という発想になってしまようです。

ここが最大のポイントで、暖房をつけるまえに温度差が小さくなるよう「扉を閉めるな」とすべきところを逆にしてしまうことが問題です。

扉を開けたまま暖房を入れることで、廊下も階段も、脱衣所も浴室もトイレもそこまで冷えることはありません。

一日24時間エアコンを運転していただくことで、時間はかかりますが冷え込むことが回避できて、脳血管障害や心臓血管障害になりにくくなったり、腰痛や膝関節痛を緩和できたりします。

身体を動かしやすくできれば、転倒・骨折を防ぐことも期待されます。
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寒い家にいると血圧が上昇することが懸念され、室温が1℃下がると血圧は0.8mmHg上昇するとする報告もあるようですし、痛みを感じると血圧は上がります。

暖房を使うことで医療費の節約になることが期待されます。

家が暖かければ、薄着でいられるので洗濯が減らせるかもしれません。洗濯機を使う回数が減れば電気代と水道代は節約になり洗剤の消費も減るかもしれません。

靴下を2~3枚履くという人もいますが、足が滑って転倒のリスクを高めることになりかねません。

個人的には実践しており、自宅では裸足ですし、就寝時は毛布1枚で寝ています。冬用の布団を春にクリーニングに出すことがないので、クリーニング代も節約になっています。

冬に家の中に冷蔵庫並みに冷える場所があっても、その部屋に食品を置くから冷蔵庫不要とは考えないのではないでしょうか。

冬でも冷蔵庫の電源を抜いて出かけることはしないはずで、冷蔵庫の電源を24時間365日入れっぱなしにするのだから、寒い間のせいぜい3~4か月ぐらいエアコンを1台つけっぱなしにしてもいいと考えてみませんか。

病気は治療以上に予防が重要です。
適切に暖房を使い家を暖めることで、血管障害だけでなく整形外科の扱う運動器疾患も回避できることが期待されます。
こたつだけでは家は暖かくならないし、服をたくさん着ても身体を動かしにくくするだけで、家は暖かくなりません。

これまでの固定観念を変えていくことをおすすめしています。
年末年始は、通常の医療が受けられません。転倒骨折は救急車がどこの病院に運んでいいか、病院の選定に特別苦労すると思われ、脳卒中や心筋梗塞、あるいは風呂での溺水は救命救急となり、集中的に治療を受けても重大な後遺症が残る可能性もあります。

生命は助かっても、介護で毎月何万円もかかる生活になるかもしれませんし、ご家族二課なりの負担になることも考えられます。

そういったリスクを考えれば、エアコンつけっぱなしの電気代は安いものと考えてみてもいいと思います。


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