渥美清 28.3.10-96.8.4

2013年01月21日

友情 (1975)4

故・中村勘三郎さんを懐かしむと言う事でもありますが、この作品が撮られた1975年としても、渥美清さんと、歌舞伎界のプリンス・中村さんの組み合わせは異色の共演と言う事で、貴重な作品でもあります。タイトル「友情」にあります様に、人情家を演じさせたらこの人と言える、“寅さん”こと渥美さんと、実に当時のニュートラルな若者を演じている、中村さんの友情物語が、寅さん映画と相通じる人情ドラマを語っています。しかし、寅さん映画より更に、渥美さんの人間臭さを演出した作品でもあり、本作では渥美さんが身から招いた不幸な境遇に、泣き言を(言っている訳ではありませんが)、そんな悲しい立場に、中村さんが付き合ってあげています。ヒロインの松坂慶子さんが実に清楚です。松竹80年記念作品でもあります。
監督:宮崎晃
出演者:渥美清、 中村勘三郎、 松阪慶子、 名古屋彰、 米倉斉加年
収録時間:92分
レンタル開始日:2005-04-28

Story
“寅さん”こと渥美清と現在の歌舞伎界を背負う中村勘三郎の異色の共演で話題を呼んだ人情ドラマ。夏休みのアルバイトで山奥のダム工事現場に来た苦学生の宏と、自由奔放に生きる粗暴な男・源太郎の男同士の心の交流を映し出す。 (詳細はこちら


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2012年12月30日

続・拝啓天皇陛下様 (1964)3

渥美清さん主演の戦争コメディ「拝啓天皇陛下様」の続編で、前作で渥美さん演じる兵隊の同期の桜として登場人物となり、ドラマの語りを担当していた、棟田博さんによる原作を、野村芳太郎監督が続編に仕立てた作品です。本作では軍用犬の飼育係として、お国の為、天皇陛下の為、国民から供出された軍犬に、渥美さんが尊厳をもって対応しています。シェパード犬と渥美さんの信頼関係がなかなか良い映像です。その軍犬の元の飼い主の夫人(久我美子)との交流は、「無法松の一生」みたいな展開でしたが。ドラマの方は戦中から戦後に渡り(一部その昔のカットバックもあり)、渥美さん演じる善助の、半生記みたいな大河的展開の人情コメディですが。交通事故で早世された、佐田啓二さん晩年の出演作品でもあります。天皇陛下に特別の感情を抱いたり、それを国家の為と称して、国民高揚に利用した時代に、それを信じて生きていた市井のある男女の物語として、力強くも儚い命に照らし合わせてドラマは語られています。
監督:野村芳太郎
出演者:渥美清、 藤山寛美、 久我美子、 宮城まり子
収録時間:94分
レンタル開始日:2005-06-29

Story
野村芳太郎監督が渥美清の主演で贈る戦争コメディの続編。昭和19年。6年間も軍隊にいながらいまだ二等兵のままの善助は、北支郊外の軍犬部隊へと配属された。そして、そこで待っていた仕事は、軍用犬の飼育だった。 (詳細はこちら


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拝啓天皇陛下様 (1963)3

この野村芳太郎監督の人情コメディドラマは、昭和6年に軍隊に入隊のところから始まり、何度か除隊、再入隊を繰り返し、終戦、戦後数年に渡る、渥美清さん演じる山田正助と、同期の桜で、本作の原作者でもある棟田博さん役の、長門裕之さんの交友を基軸にした人情ドラマで、長門さん(棟田)の語り口調で描かれています。タイトルに意図されている様に、お国の為に翻弄された、この時代を生きた人々への哀歌としての虚しさが、コメディと織り交ぜられた作品になっていますが、見方によっては、こう言う時代を飄々と生き抜いた、渥美さん演じる人間くさい男の半生記の様でもあります。当時の徘徊の画家である山下清さんも、本人の役で出演していました。
監督:野村芳太郎
出演者:渥美清、 長門裕之、 左幸子、 中村メイ子
収録時間:100分
レンタル開始日:2005-06-29

Story
野村芳太郎監督が渥美清の主演で贈る戦争コメディ。幼い時に母親と死に別れた正助は、昭和6年に軍隊への入隊を決意。正助にとって、軍隊での生活はこの上なく住み心地のいい場所だった。そんな時、終戦の知らせが入り…。 (詳細はこちら



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2012年12月27日

キネマの天地 (1986)4

山田洋次監督が、自分の育った職場を描いた作品で、フィクションであり、フィクションで無いような感じ。山田監督と井上ひさし先生の共同脚本でもあり、ノンフィクション的物語をうまく整理した感じ。中井貴一さんはいまだにそうだが、あおあおしいし、渥美清さんの役柄はまさに寅さんのアリアのような語りがこの作品を引き締めている。
監督:山田洋次
収録時間:135分
レンタル開始日:2005-05-28

Story
山田洋次監督が映画に夢を賭けた若き活動屋たちを描いたサクセスドラマ。映画館で売り子をしていた小春は、蒲田撮影所の監督から女優になることを勧められ、志すようになったが、演技の経験はほとんどなく幾多の困難(詳細こちら



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白昼堂々 (1968)4

「男はつらいよ」シリーズ映画の始まりの1年前の作品で、渥美清さんと倍賞千恵子さんが夫婦の役として主演している。九州に実在したという“泥棒村”を題材に、泥棒集団の日本全国を股に掛けた大仕事を描く、野村芳太郎先生監督脚本の喜劇である。本作で渥美清さんは”寅さん”のイメージと同じくワルびたいい人の役だが、倍賞千恵子さんがスリで、そのボス(渥美清)の妻役として、着物の裾を跳ね上げ太ももを出してタンカする威勢のいい姉御の役で面白い。
監督:野村芳太郎
出演者:渥美清、 倍賞千恵子、 藤岡琢也、 大貫泰子
収録時間:99分
レンタル開始日:2005-06-29

Story
「男はつらいよ」シリーズでも長年のパートナーとして共演を果たすことになった渥美清と倍賞千恵子主演による喜劇サスペンス。九州に実在したという“泥棒村”を題材に、泥棒集団の日本全国を股に掛けた大仕事を描く。 (詳細はこちら



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八つ墓村 (1977)4

70年代を代表する、横溝ミステリーを扱った日本映画の大作。芥川也寸志さんの音楽が映画全体に良い。後の金田一シリーズに比べ、金田一耕助の出番は少ないが、謎解きのため地方を点々とするくだりや、事件解決の最後のまとめのシーンなどの淡々とした語りを見せられると、物静かな渥美清さんをキャストしたことに不満はない。
監督:野村芳太郎
出演者:萩原健一、 小川真由美、 山崎努、 渥美清
収録時間:151分
レンタル開始日:2005-02-26

Story
日本を代表するミステリー作家・横溝正史が手掛ける傑作サスペンスミステリーの劇場版。平家の落武者惨殺事件が起きた村で、30数人もの男女が殺されるという事件が起こる。その8年後、再び連続殺人事件が発生し…。 (詳細はこちら



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幸福の黄色いハンカチ (1977)5

ロードムービーというのは、背景の移り変わりと、前景の心象の織り成すダイナミズムが命であり、ゆえに本作は秀作である。主人公の視線と若いカップルを通した視線の対比と融合が、よい原作のストーリー性によってもたらされている。
監督:山田洋次
収録時間:108分
レンタル開始日:2005-02-26

Story
刑期を終えた男が妻の元へと向かう高倉健主演の人間ドラマ。失恋のショックで仕事を辞め北海道へドライブの旅に出た欣也は、同じ失恋で傷ついた朱美と炭鉱夫を名乗る勇作と知り合い、3人で旅をする。だが、勇作には(詳細こちら



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2009年09月03日

男はつらいよ テレビドラマ版5

男はつらいよ(1968〜1969)
「男はつらいよ」オリジナルテレビ版がついに初DVD化と言うか、渥美清さんが亡くなって間もない'97年にビデオテープとしてリリースされたもののDVD化で、見落としてました。昭和43年より全26回にわたって放送されたテレビドラマ「男はつらいよ」の奇跡的にマスターテープの残っていた初回と最終回を完全収録。途中24話も残されていた写真で再現していて、残ってなかったのが残念である反面、短縮して回想できました。また映画化以前の「男はつらいよ」の原点が当時のスタッフにより語られています。最終回の、ハブに噛まれて死ぬ寅さん、完全収録で感動ものです。

監督:小林俊
出演者:渥美清、 長山藍子、 森川信、 杉山とく子、 佐藤蛾次郎
収録時間:77分
レンタル開始日:2008-08-27

Story
68年にフジテレビ系で放映された『男はつらいよ』TVドラマ版のうち、現存する初回と最終回を収録。テキ屋稼業を生業とする“フーテンの寅”こと車寅次郎が、故郷の葛飾・柴又や旅先で大騒動を巻き起こす姿を人情味あふれるタッチで描く。 (詳細はこちら


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2008年07月27日

故郷 (1972)4

「民子三部作」と呼ばれる、山田洋次監督作品の第2作目に当たる本作は、喜劇監督とも言える山田監督が、喜劇演出を使わず、まったくもって、1972年と言う時代の、ローカルのプロレタリアートの暮らしぶりを、哀愁を持ってまじめに描いた作品になっています。このドラマの主人公ではありませんが、補助的にこの人情ドラマの進行を司っているのは、魚の移動販売業役の渥美清さんで、まじめな人情家である事と、都会生まれながら、そういったゴチャゴチャした所の暮らしに比べれば、このドラマの舞台となる、瀬戸内海の小島での暮らしほど、心安らかなものはない(=故郷)と言う心情を語っています。それからこの作品は、高度経済成長の波に追われいる、当時の瀬戸内海の風情や風景を捉えた、深みのある映像作品となっており、現DVDではちょっとくすんで見えますが、デジタルリマスターしたら、必ず瑞々しい映像が復活する様な期待を感じさせる作品でした。
監督:山田洋次
出演者:倍賞千恵子、 井川比佐志、 渥美清、 前田吟
収録時間:96分
レンタル開始日:2005-04-28

Story
山田洋次監督が監督・原作・脚本を務めた人間ドラマ。瀬戸内海にある倉橋島。美しい自然に囲まれ、ふたりの子供にも恵まれ幸せな生活を送る精一と民子一家。だが、見通しのつかない将来に一家は故郷を離れる決意をする。 (詳細はこちら



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2008年05月10日

家族 (1970)4

山田洋次監督を「男はつらいよ」シリーズだけの、人情コメディの監督と捉えている人はいないと思いますが、山田監督の作品群の中でも、本作は特に、この監督が社会派ヒューマン映画の監督であることを認識させます。1970年製作で、同時代に都市生活とは反対の地方のいなかで育ち、都会とのギャップを感じていた世代にとって、この作品はまさしく、リベラリストの山田監督が、経済的裕福と優越感と言う名のもとに、日本の都会が、人間の共同体思想を麻痺させる、全体主義社会に陥りつつあることを示唆しています。この映画には、人気作品「男はつらいよ」シリーズの面々がキャスティングされていて、コメディ要素で興業映画としての娯楽性を演出していますが、主人公の一家族(井川比佐志、倍賞千恵子、笠智衆)の南の端から北の端までの日本縦断のロードムービーは、痛々しいまでに人生や生命の喪失も描かれていて、喪失から再生への勇気を与えてくれる映画と捉えていいのか、社会の低層者たちの悲劇の物語と捉えていいのか。。。
監督:山田洋次
出演者:倍賞千恵子、 井川比佐志、 笠智衆、 前田吟
収録時間:107分
レンタル開始日:2005-04-28

Story
山田洋次監督が高度経済成長期の日本を背景に、時代に揺れるある家族の姿を描いたロードムービー。伊王島に住む精一とその家族。小さな島で家族5人の生活に限界を感じた精一は、勤め先の倒産を機に家族を連れて北海道へ向う。 (詳細はこちら



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