青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

2016年03月

昨日、日本から送られてきたスポーツ道具の贈呈式を先生と小学生に対して行いました。

 

西城陽中学校の横尾先生は、日本で同期の理科教師です。

同期の理科教師の方々は、本当に真面目で熱心な方が多く、そのメンバーに声をかけて、教材研究会を開いたり、飲み会を定期的に開かれています。

 

横尾先生の印象ですが、しゃべりが上手で、飲み会などでは一人一人に気を使いながら全体の雰囲気を和ませてくださるように思います。

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失敗体験など全てをさらけ出し、誰に対してもオープンに人と付き合われるため、こちらもとても関わりやすいです。

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今回のスポーツ道具の件も、快く引き受けてくださいました。

 

西城陽中学校のバレー部の名前が書かれたボールや、サッカーボールの検定球を入れてくださり、ソロモンの子どもたちも、日本の中学校とつながっている感じがして喜んでおります。

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西城陽中学校の提供してくださった部活動、子どもたち、先生方に心より感謝を申し上げます。

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泉佐野市立佐野中学校の桑原先生は、大学時代の硬式野球部キャプテンで、大変お世話になりました。(以下敬称略)

大学3回の時には神宮大会(全国大会)へ連れて行ってくれた、中心人物でした。

 

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ゃんの代名詞は「自分に厳しく人には優しい」です。

誰よりも努力し、力を抜くという言葉は彼には存在しなかったように思います。

 

ランニングメニューでは、絶対に立てなくなるまで追い込みます。

シャトルラン(一番きついメニュー)では、何度もはいている姿を目にしました。

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責任感が強く、自分のことは置いておいて、まず人のことを率先して行うのです。まず、自分が一番きついことをすることで、部員を引っ張っていくのです。まさしく率先垂範型リーダー。

 

教員になってからも、女子ソフト部を熱く指導し、大阪府の大会でも優勝したり、上位に君臨し続けています。

 

そんな佐野中学校のソフト部から、グローブを寄贈していただきました。

佐野中学校と書かれたグラブを見る度に、そのグラブを私もはめ、佐野中学校の部活の熱意を身体で受け取っています。

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道具を寄贈していただいた、部活関係者の方々、子どもたち、保護者の方々へは心から感謝を申し上げます。

 

そんな桑ちゃんの結婚式には、協力隊へ参加したために行くことができませんでしたが、また、帰ったらお礼をさせてもらいます。

 

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住吉高校ソフト部監督の河合先生も大学時代の同期で大変お世話になりました。(敬称略)

 

河合とはなかなか試合に出れなかったときに、下積みを共にした熱い友達です。

 

干されても、試合に出れなくても、ミスばかりしても、粘り強くチームのために貢献することを誓い合い、人生で勝利しようじゃないかと決意し合った仲でもあります。

 

一緒に悔しい思いを共にしたからこそ学べることは多かったです。

野球をする意味について、考え考え考え抜いた一生の友達です。

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沢山の旅を共にしました。サーフィンをしたり、いきなり富士山へ登ったり、何時間もかけて温泉巡りへ行ったり。

 

そんな河合は英語の教師として今、熱心に授業やクラス経営を頑張っているようです。

最近は家に引きこもって、英語で映画を見て、リスニングを極めているようです。

帰ったらまた海外へ旅しにいこう。

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金剛高校硬式野球部監督、梅木先生は、甲子園を目指して日々熱く指導をされています。

 

梅木も大切な大学野球部の同期です。梅木はとにかく頭がいいというイメージがあります。野球でも何でもとにかく頭の回転と正確さを武器に、問題を解決していくような感覚です。

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自分が一番憧れるタイプの人間。

そんな、梅木は、大学野球部では、入ってすぐに野手からピッチャーへ転向するという困難にも負けず、常に試合メンバーに選ばれていました。

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ポーカーフェイスでどんな大変なことでも冷静な眼差しで見ることができます。そのスタイルはピッチャーそのもの。

また、野球以外の、“コンパ”などでも絶対に動揺せず、落ち着いて話ができる羨ましい限りの性格です。

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教員になってからは、冷静さと“面白さ”を兼ね備え、人々を惹きつけています。

野球部監督としての奮闘ぶりが目に浮かびます。

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そんな金剛高校から寄贈していただいた野球道具を大切に使わせていただきます。

部活動関係者、子どもたち、保護者の方々に心から感謝いたします。

 

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吉岡様を始めとする公益財団法人全日本軟式野球連盟様には心よりお礼を申し上げます。

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吉岡さんの紹介をいただいたのは、協力隊の訓練中でした。

同期の野球隊員とは訓練中に仲良くさせていただいたのですが、その一人の隊員から紹介していただいたのです。

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元協力隊員として世界の野球の普及に携わり、日本へ帰国してからも、全日本の野球活動を盛り上げようとされています。

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そんな吉岡さんは、ものすごく世界貢献へ積極的で、私が要望する前に、多くの野球道具の提供を提案してくださいました。

その熱い心は、やはり協力隊を経験されたからこそ発揮されるものだと感じました。

連絡を取り合う過程でも、道具の数や、普及活動の方法などのアドバイスもいただきました。

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中途半端な数を送ったところで、倉庫に眠ってしまうだけ。やるならとことんやる!

そんなメールの内容もあったように思います。

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最近のお話の中では、日本の野球人気の問題の解決へ向けて日々チャレンジされているとのことです。何か一つでもお役に立てることがあれば、協力させていただきます。

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全日本軟式野球連盟の公式ファイスブックで、ソロモン諸島の子どもたちの写真をアップしていただいました。⇓

https://www.facebook.com/JSBB.or.jp/

 

 

いずれにしても、今、ソロモン諸島では「野球人気、野球人口が大きくアップしております!」

 

よって、世界の野球人口は今、増えつつあるでしょう!

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日本の指導者の方々、一緒に頑張っていきましょう!

 

その都度詳しく書いていきます。

 

「メッセージ更新中」

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そして、明日は『嘘をつく日』。何かが起こります・・・明日お楽しみに!

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「世界の笑顔のために」というJICAプロジェクトによって、昨日、スポーツ道具が日本から届きました。

 

日本の忙しい仕事環境でありながら、道具を集めていただく作業、JICA本部へ郵送する手間を考えると、感謝せずにはいられません。

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学校や機関へは直接PDFファイルの形で感謝状をお送りいたします。

また、道具を提供してくれた子どもたちや、保護者の方々へ配布していただければ嬉しいです。

こちらの学校長や子どもたちからの手紙、写真DVDなどは数か月後にJICAを通して届くと思われます。時間をとってしまいすみません。

 

少しでも感謝の気持ちを伝えるため、日々考えておりますが、なかなか良いアイデアが浮かばないでいます。申し訳ありません。

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ただ、道具が届いていないにも関わらず、先週、校長先生自らが習字にチャレンジされ、「ありがとう」というひらがなで書かれた日本語と、「感謝」と書かれた日本語を半紙に丁寧に写されました。

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ヘンドリー校長は、日本の方々に本当に感謝されています。

「ユウスケ、日本の人々へ私から手紙も送った方がいいな!」

と、大変積極的に思いを伝えようとされるので、こちらも嬉しいです。

 

また、子どもたちも、半紙に日本の提供者の名前や感謝の言葉を一生懸命書く姿がありました。

それらを持って、今日は何枚も写真を撮らせていただきました。

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今日は、空き時間を使い、昨日届いたグッズの箱の封を丁寧に空ける作業と、通し番号をうつ作業を行いました。

 

作業を行う職員室の先生方も興味津々。

仕事が手に着かない様子。

 

城陽市立西城陽中学校の横尾先生から送っていただいた、サッカーボールとバレーボールは、女子生徒が楽しみにしていたものです。

学校も女子生徒がスポーツをする機会を増やしていきたいと思っていたので、先生方は大変喜ばれていました。

 

全日本軟式野球連盟の吉岡様、大阪府立金剛高校の梅木先生、大阪の高校で勤務される河合先生、泉佐野市立佐野中学校の桑原先生に送っていただいた野球道具は、どの先生も珍しいものを見るように覗き込み、色々尋ねてこられました。

 

「これはボクシングで手にはめる物か?」

「このグラブは左手にはめるのか、それとも右手か?」

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首都のホニアラの学校に通っていた先生は、少しソフトボールをする機会はあったそうです。

しかし、ほとんどの先生方は、全く初めて見る野球道具。

 

職員室の外から、一番興味津々に見てくるのが、もちろん子どもたちです。

 

しかし、今日は、しっかりと道具管理ができるよう環境を整えることが目的なので、子どもたちに安易に貸してなくなるようなことは避けたいと思っていました。

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また、引き渡し式など、順序良く行っていこうと考えていたので、子どもたちには少し我慢してもらいました。

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なので、先生たちと一緒に、道具に番号を書いたり、道具の管理方法などをもう一度確認していました。

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空きの先生方が通るたびに、校長先生と子どもたちが習字で書いた感謝の言葉と、提供者の情報が載った紙を持って写真を撮りました。

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「エビデンス(証拠)として日本の人々へ送るんだ!」

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と冗談を言いながら、嬉しそうな表情の先生方を写真に収めることができました。

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有難いことに、意外に多かったグラブを入れる容器が小さかったために、さらに大きいものを作ることにしました。

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また、全く使っていないような真新しいグラブが多数入っていたのにびっくりしました。本当に日本で要らなかったのか心配になるほどです。大切に使わせていただきます。

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道具をしまっておく場所に移動するときも、多くの生徒が興味を持って道具を覗き込んでくるので、グラブをはめてもらい写真に収めます。

 

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今日の職員会議でハンドオーバー(引き渡し式)を行いました。(後日書きます)

面白かったのが、その会議中に、ずっと左手にグラブをはめ、ボールを持って話し合いに臨む陽気なワトソンの姿があったことです。

それと同じように、イケメンのオーウェンもグラブをはめたままずっと会議に臨んでいました。

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その姿をカメラに収めないわけにはいきません。

 

会議後も、外で無邪気にキャッチボールをする姿がありました。

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このブログを見ておられる提供者の方々は、是非とも、子どもたちが使う光景を早く見たいと思われていることは理解しています。

少々時間を下さい。

最初は教員から興味を持ってもらい、徐々に子どもたちへと広めていきます。

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まずは、管理する先生方が野球道具について理解をしていないと、いくら道具が来てもすぐになくなってしまうでしょう。それが途上国の現実です。

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管理体制を徹底し、少しでもきれいに長く道具が保たれるように努力してまいります。

 

☆野球について

 

日本では野球人気がなくなってきているという噂を耳にします。

なぜなのでしょうか。

それは、少子化の流れが大きく影響しているからでしょうか。

周りの社会の注目度の低下に子どもたちが影響されているからでしょうか。

 

「日本で」野球がものすごく人気なのは、プロ野球、甲子園、地域ごとの少年野球いう、未来へつながるパイプライン、過程が明確であることが大きいと思います。もちろん、裕福な国である、というのは前提の前提として・・・

中でも甲子園の影響は明らかに大きいです。他の国では考えられないような盛り上がりを見せます。

 

その野球の人気がなくなってきている・・・

自分自身、人生の大半を一緒に過ごしてきた野球だからこそ、ものすごく考える内容です。

 

ただ、ここソロモンに来て、他のスポーツに“がっつり”と携わり、野球以外のことを沢山考えるようになって、私自身の固定概念も少しずつ変化しているのが分かります。

 

日本は時代が変わろうとしているのでしょうか。

野球人気の変化が、次代の変化を見るための指標であると考えるのなら、ここで、大きな変化を時代は要求しているのかもしれません。

 

よくわからないことを言っていますが、またその都度野球について書きたいと思います。

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JICAには「世界の笑顔のために」という、日本の団体や個人から、JICAを通して、日本で使われなくなり、倉庫で眠っているような教具やスポーツの用具、楽器、医療関係の用具などを届けることができるプロジェクトがあります。

 

日本の提供者にとっても受領者にとっても“ウィンウィン”になる、とても良いプロジェクトだと思います。

 

『送っていただいた物品が、ついに、今日マルーへ到着したのです!!』

 

少し経緯を書きます。

 

1年に2回、協力隊員に申請書が届き、その隊員がつながりのある日本の団体や個人に直接交渉し、必要な物品を送っていただく流れです。

http://www.jica.go.jp/partner/smile/

 

 

実は、去年の7月、ソロモンへ降り立って間もない時に、最初の申請書が隊員に送られてきました。

 

現地のマルーの学校で勤務し始め、右も左も分からないような状況ではありましたが、この絶好のチャンスに何か日本から送ってもらわなければもったいないと考えました。

 

少し安易ではありますが、こういった制度を早い段階から利用していかなければ、2年という限られた期間でできることは減っていきます。

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また、教室の子どもたちやチームに対して、十分な数の教具や道具を日本から提供するためには、こういったシステムなしには、相当な個人への負担がかかります。

 

そこで、現地にまだ“どっぷり”とは使っていませんでしたが、提供してもらおうと思いついたのが「スポーツ道具」でした。

 

特に、「野球道具」が私の頭にひらめいたのは、20年以上日本で野球と携わってきたからではないかと思います。

 

「自分のやってきたことがこの異郷の地でどれだけ役に立つのか。」

こういった興味が大きかったように思います。

 

「野球というスポーツを通して何が伝えられるのか。」

「野球というスポーツが教育の“ツール”として、この地で機能するのだろうか。」

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もちろん、自分が野球をやってきただけで、その価値観が他の国で通用するなどとは最初から思っていません。

スポーツに関して言えば、その国の経済状況、生活水準、天候や文化、その他の環境に大きく影響を受けることも理解しています。

 

こういったことを考慮してはいたものの、

だからといって、「最初からやらない」というのは自分の性格には合わない。

「やってみたい」という好奇心を満たさずにはいられませんでした。

 

 

早速、日本の沢山の知り合いに連絡をとり、応援を求めました。

 

沢山の知り合いといっても、教員、野球関係の方が多いです。

自分も日本の教育現場の多忙さを経験していますので、手あたり次第ということにはなりませんでした。

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その中には、大学時代の野球部の親友から同期の教員まで様々な人々が含まれています。

 

連絡をとらせていただいた中で、「奇跡的に」快く引き受けてくださった方々には感謝、感謝、感謝しかありません。

 

勝手なお願いを受け入れてくださった方々を紹介します。

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○城陽市立西城陽中学校

横尾俊太郎 様

(サッカーボール、バレーボール)

 

○大阪府金剛高校

梅木基晃 様

(バット、ボール、グラブ)

 

○大阪府の高校勤務

河合冬樹 様

(バット、グラブ)

 

○泉佐野市立佐野中学校

桑原大貴 様

(グラブ)

 

○公益財団法人 全日本軟式野球連盟

吉岡大輔 様

(バット、ボール、グラブ)

 

上記の方々については後々詳しく書かせていただきます。

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また、現地の子どもたちが道具を使用しながら活動する度に、「ブログ、個人的メール、その他のソーシャルネットワーク」で報告させていただき、少しでも感謝を届けていきたいと思っております。

 

JICAを通して、正式な礼状、写真DVD等をお送りいたします。(こちらは、ソロモンからの郵送となるため相当な時間がかかるように思います。申し訳ございません。)

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道具を集め、箱に詰め、JICA本部まで送る作業など、多忙な中、大変な労力を費やしていただきました。何といっても、道具を提供してくださった、部活動の子どもたち、保護者の方々、周りの方々へ、まず、感謝の気持ちを申し上げます。ありがとうございます。

 

 

☆昨年の8月に申請したものが、やっとのことで、はるばるソロモン、マルーへ運ばれてきたのです!

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首都ホニアラからの船に積み込まれた物品たちは、私の任地のマライタ島の港へ、昨日の23時半に到着しました。

事前に港で待っており、積荷が降ろされる様子を見ながら胸を躍らせていました。

 

しかし、待てども、待てども出てきません・・・

ヘッドライトを頭に装着し、自ら船に乗り込み、積荷を確認しに行ったりしましたが見当たりません・・・まさか・・・・

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少し不安になり、船で働く人々へ訪ねていくのですが分かりません・・・

しかし、ある従業員が、

「この大量に積まれた飲み物の後ろに“JICA”と書かれた荷物を見た。この飲み物が降ろされるまでは取り出せないだろう。」

と言ってきたのです。

 

せっかくに深夜にワクワクしながら港で待っていたのですが、次の日の早朝6時ごろまで待たなければならない羽目になるのです。まあ、盗まれてないだけで一安心。

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少し知り合いの家でうたた寝し、すぐまた港へ直行!

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そして、やっとのことで、JICAと表記された5つの長方形の箱と、バットが巻かれているらしい長細い3つの箱が船から出てきたのです。

 

はるばる・・・・ありがとう!

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マルー行きのトラックに積み替え、一緒に“大雨の中”、トラックで任地を目指します。

グラブが雨で濡れないか心配で、心配でたまりませんでした。(体に染みついた感覚)

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途中、沼にトラックのタイヤがはまって立ち往生したときには、何と運が悪いんだと日頃の行いを後悔するほど。

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やっとの思いで、マルー、アーノン・アトメア中高校へ、物品たちが到着したのです!はるばる日本から!

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大雨の学校で多くの先生方が歓迎してくださいました。

今日は物品を運び入れるだけでフィニッシュ。

 

逐一報告いたします!

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先日紹介した山登さんと、朝の3時のトラックに飛び乗り、私の住むマライタ島の最北端へ向かいました。

 

ここには何があるのか・・・・

 

まだ、真っ暗な中、マルーよりもさらに北へ向かいます。

山登さんと、トラックの振動に、腰と足をもっていかれながら、眠気を堪えて向かいます。

そこは、トラックが通れる道の終点となっているのです。

 

その道の突き当りまで行ったのですが、辺りはまだ真っ暗・・・・

 

正直、何の計画も立てていませんでした。

2人で決めたのは、朝の3時のトラックに乗り込んで道の終点まで行くことだけ・・・

完全無計画・・・

 

「まーなんとかなるだろ!」

 

が自分たちの合い言葉。

 

しかし、こんなことを言う二人ではありますが、心の中では不安よりも「何か面白いことがあるはずだ」という期待が大分大きいのです。

二人とも冒険好き。

無計画であればあるほど、思いがけないとんでもない奇跡が待っているものです・・・・

 

そして、奇跡が起きました。

それは、トラックに一緒に乗っていたレイチェルというおばさんと友達になり、真っ暗な中、世間話をしていたのですが、そのレイチェルが家に泊めてくれることになったのです。

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だんだんと夜が明けていく・・・

最北端には・・・・

なんと・・・

 

「“人工”島」

 

があったのです。

 

ここは、「ラウ・ラグーン」というサンゴが南北に30キロほど広がる幻想的な世界が存在します。

そのサンゴの上に“人工的に岩を積み上げて”つくられた村が点在しているのです。

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ここは、「2005年の世界ウルルン滞在記」という番組に取り上げられた名所なのです。

https://www.youtube.com/watch?v=PNqB_YkqYcg

(世界ウルルン滞在記↑)

テレビで取り上げられた場所へ行かないわけにはいかいない。

 

何と、レイチェルは、その人工島の一つの家のオーナーだったのです!

 

 

そこから、人工島とレイチェル一家との出会いのドラマが待ち構えていたのです。

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レイチェルの家族は沢山の子どもさんや親戚と一緒に暮らしており、最高の出会いが待っていました。

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ラウ・ラグーンの人工島の暮らしを体験!

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家はもちろん海の上に建っていますから、どこへ行くのも「カヌー」です。

マーケットへ行くのも、出勤するのも、近所に出かけるのもカヌーです。

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もちろん、子どもたちが、本島にある学校へ通学するのもカヌーです。

これは車と一緒です。

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大きな人工島には、お店が数件あり、教会も存在します。

豚などの家畜も、海の上に小屋を作り育てているのを見ることができます。

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実際にマーケットへ連れて行ってもらいましたが、みんなカヌーで集まります。

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また、意外に安定した木で作られたカヌーを山登さんと体験しました。

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人工島で驚くのが、潮がひいている時と満ちている時の風景が全く違うということです。

陸続きで歩けていたはずの島と島の間が、数時間後にはカヌーを使わないと移動できないようになるのです。その逆も数時間後に起こるのです。

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現地の人による建設途中の人工島に登ってみる体験もすることができました。

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カヌーに乗って子どもたちが遊んでいる姿は、日本の子どもたちが自転車を乗り回しているような感じです。すれ違うカヌーの子どもたちとハイタッチしてみたり。

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気持ちはウルルン滞在記。

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人工島の良さは、本島と比べ物にならないくらい涼しいことと、蚊がいないこと(蚊帳が要らない)、魚がいつでもとれることです。

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水はレインタンクを使いますが、晴れが続いた時に本島へ汲みに行くのが不便なようです。

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夜は、レイチェル家族との触れ合いタイム。

食事を囲みながら、人工島の歴史や日本の文化についての話で盛り上がりました。

子どもさんたちも一緒に食卓を囲みます。

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レイチェルの子どもたちがちょうど高校生で、理科を教えてほしいというので、ご飯を食べながら、「人工島」で屋外授業!!原子記号の話や酸素、二酸化炭素、窒素の基本的な働きを説明したときの、子どもたちの目は輝いていました!

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その後は、折り紙授業!

なぜか折り紙をリュックに入れている山登さんの準備万端ぶりにはセンスを感じます。

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レイチェル一家との折り紙タイムでは、ラウ・ラグーンの人達との親睦を深めることができました。

レイチェルと出会えなければ絶対にこんな旅はできていないでしょう。

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「引き寄せたね~」

と話しながら、無計画の旅に自画自賛する二人・・・

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涼しい環境で熟睡し、次の日は、イースターブレイクのメインイベントであるチャーチプログラムに参加しました。

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一番大きな島にある教会へ、離れ小島の人々が集まり、お祈りをします。

そこでも現地の人々と触れ合うことができました。

昔、日本人がこの島の周りに住み、魚の取り方を指導していたそうです。

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こんなにも楽しい旅行ができたのも、

レイチェル家族のおかげです。本当にありがとう。

 

たまたま出会った人との人工島ウルルンの旅は最高に楽しかったです。

いい休日になりました。

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そして、山登さん、ありがとうございます。

山登さんは優しさに溢れています。細やかな気遣いができる素敵な方です。

 

「自分は弱い人間だと思っているから、人にも優しくなるのかな~。」

 

と帰りのトラックで言われているのが印象的でした。それを口にできるのが一番強いと思って聞いていました。

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また、是非来ていただきたいです。

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隊員紹介をします。

(主観で勝手なことを書きますのでご了承ください)

 

木村友美さん。

 

先日、マルーを訪れてくださった隊員さんの中では、ソロモンに来た時期が一番私と近い方です。

 

後で紹介する美和さんと同じ職場で、言語聴覚士としてソロモンで活躍されています。

ソロモンに来てすぐに、職場を見学させていただいたことがありますが、ソロモン人の同僚の方と明るく仲良く、そして、丁寧に仕事をされている印象がありました。

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医学的な根拠に基づき、一人ひとりの患者さんの身体的な言葉の発達を一緒に改善されています。

例えば、のどの動き一つをとっても、物を食べるときの動きから裏付けられる原因によって、その患者さんへのアプローチの仕方が違ったりするのです。医学的なことに全く無知な者から見ると“繊細”さと“正確”さが大変求められる仕事だと思います。(いい加減なことを言っています)

 

私が一番すごいと思うのは、

『話を聞く』

という友美さんの姿です。教師としても学ばせていただいています。

 

ソロモンの人々とコミュニケーションをとる時はもちろんのこと、日本の方やどんな人に対しても丁寧に話を聞かれる印象があります。

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握手をして、目を見て、相槌を抜群なタイミングで打ちながら、相手に「話を聞いてくれる」という感覚を与えられるのだと思います。

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友美さんに目を向けると、いつも誰かの話に耳を傾けておられます。

私ももちろん調子にのって、ついつい話してしまうように思います。

 

言葉に関してのスペシャリストからこれからも学ばせていただきます。

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鎌田美和さん。

前回の年末年始旅行の際に紹介させていただきました。

 

協力隊について言うと、それぞれの国へ派遣され、それぞれの職種に応じた機関や施設、学校などで働くことになるのですが、その際に、良き相談相手として安心して悩みを打ち明けたり、アドバイスをいただくことができるのが、その国の先輩隊員です。

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また、あらゆる活動において、その国の日本人同士の協力なしには絶対に任務を遂行していくことはできないのです。

 

そんな中、20名以上いるソロモン隊員にとって心強い存在なのが、美和さんであると思っています。現在2年ほどソロモンに滞在され、ソロモンのことなら美和さんに聞けば何でおアドバイスをいただける印象があります。

 

ソロモン諸島全体を大きな職場と考え、それぞれの隊員が主体的に“生き生き”活動できるためには、他の隊員に支えられている安心感がどうしても必要になります。そこで、隊員同士をつないでくれたり、一体感や連帯感をもたらしてくれるのは美和さんのような方だと思います。

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そんな美和さんですが、このソロモンが大好きで、他の協力隊員の方との関わりも大変積極的に持たれます。

 

前回のブログでは「覚悟」を持った人だと勝手に書かせていただきましたが、これは少しニュアンスが違うようで、

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ソロモンで今、協力隊員として働いているのも、生活しているのも、

「自分の“居場所”がここにあるから。」

と言われています。

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その通り、周りの隊員たちも、美和さんの存在を求めているのは間違いないと思います。頼りになる先輩がいてくださって有難いです。

 

 

山登さん。

現在1年と6カ月ほどソロモンに滞在されています。

 

マルーのサッカー大会の来賓者として来ていただいた際には、前回の古川さんと清香さんの時と同様に、サッカーボールを一つ寄付していただきました。

 

子どもたちは今回、ラブレター作戦に引き続き、「寄せ書き」にチャレンジしました。

山登さんが来られる3日前くらいから、学校では子どもたちが紙を回しながら、感謝の気持ちを一生懸命書いていました。
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それには、サッカー大会に当日来られない先生や、女子生徒たちからも沢山の言葉が寄せられました。

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それを開会式で渡した際には、山登さんの目に少しだけ涙を浮かべられたように思いました。

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開会式でのあいさつでは、私が首都から離れた場所で、一人で活動していることについて言及され、一生懸命顔を立ててくださいました。こんな、急なあいさつの場でも、気遣っていただき、こちらも胸が熱くなりました。本当にありがとうございます。

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山登さんは、少年のような心を持っておられるのを感じます。

だから、試合を見ているよりも、自分も一緒に入ってやりたい、という気持ちを強く感じました。

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マルーで、私以外の日本人が初めて「一緒に」サッカー大会に入ってくださいました。
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子どもたちにとって、「一緒に」やってくれることほど嬉しいことはありません。

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山登さんが一生懸命、声まで出しながら、本気でサッカーをされるので、子どもたちの士気も大いに上がります。

 

こういう時に奇跡が起こる・・・

いい場面で山登さんにボールが回って来たと思った瞬間、何と、右足を大きく振り、シュート!そして「ゴール!!」

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持っている男は、こういうところで何かを引き寄せる!

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子どもたちとハイタッチして一緒に喜ばれる姿が最高に嬉しかったです。

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最後の写真も、

「みんなで写真をとろーぜ!」

と自ら大きな声で子どもたちを呼び寄せる山登さん。

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子どもたちの感謝の色紙が山登さんの心を動かし、山登さんの「一緒にやる」行動が子どもたちの意欲を高め、お互い幸せに満ちた雰囲気がつくりあげられました。

 

 

3人の隊員さんに元気をいただきました。

他の隊員さんに刺激をいただいています。

 

海外で日本人が一緒に頑張っています!また応援よろしくお願いいたします。

いつもクリック↓していただきありがとうございます!

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