青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

2016年09月

『第6回ソロモン・日本サイエンスショー』

 

を首都ホニアラの、セントニコラスの学校で実施しました。

 

昨夜は、タイガ君と徹夜で、参加してくれた生徒へ渡す折り鶴と、なるべく多くのブーメランを作成しました。

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そのタイガ君の頑張りが、サイエンスショーを力強く後押ししてくれました。

若い、若い情熱がめらめらと感じられるタイガ君がうらやましいです。

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サイエンスショーの準備は、もちろん、やればやるほど、要領をつかみ手際よく短い時間で行うことができるようになります。(当たり前ですが)

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二日前に、

 

「明日サイエンスショーしますか?」

 

「おう、やらしてくれる?」

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「お願いします。」

 

このような流れで、セントニコラス中高校の校長先生に快く了解を得て、急すぎるサイエンスショーを実行することとなりました。

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一度準備した経験があると、何が必要で、それがどこにあるのかが分かるようになります。

思ったものがない場合でも、代用できるものを落ち着いて考えられるようになります。

 

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☆実験内容

(いつも通りです!!)

 

1、 空気砲

 

2、 ブーメラン

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3、 不思議なペーパーリング

 

4、 紙コップ圧力実験

 

5、 コーラとメントスの噴火実験

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6、 熱湯で風船を膨らます不思議な実験

 

7、 熱湯で温めたペットボトルを急激に冷やし、へこませる驚き実験

 

8、 コーラとビールのシェイクで風船を膨らませたり、ビールかけをする実験

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9、 コップの水を紙やティッシュでこぼれないようにする大気圧実験

 

10、風船を灯油でゆっくり割るハンドパワー実験

 

11、酸性、中性、アルカリ性に万能指示薬と
フェノールフタレイン溶液を入れ、色の変化を見る実験。

 

12、空き缶とアルコール、紙コップを使った爆発実験

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今回は、小学生の4年生から6年生の二クラスずつと、中学1年生が集会場に集まり、理科実験を見てくれました。結局400名ほど・・・

 

先生方もみんな見に来てくれました。

新しい調整員さんにも活動を見ていただくことができました。

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ソロモンの子どもたちは、どこへ行っても元気で積極的。

これは、学力につながるかどうかではなく、目の前の人を第一に喜ばせるという、大切な人間性の一つだと思います。

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授業者をやる気にさせる、不思議な力を持ったソロモンの子どもたち。

この力だけあればいいのではないか、と思ってしまう自分は向上心がなさすぎますかね・・・

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今日、多用した言葉・・・

 

Why??

 

サイエンスショーを行いながら、大勢の生徒の前で、少しずつ冷静に行動できるようになってきていると思います。

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なぜ??

 

と、落ち着いて質問するだけで、驚くほど子どもたちが現象を説明しようと必死に考え始める表情が見受けられました。

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今までにない、最大人数の子どもたちの前で、最後まで盛り上がりを見せた、大成功の会となりました。

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明日、今回の大きなサイエンスショーの感想を書きます。




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タイガ君との『ドッジボール大会』!!!!

 

タイガ君が務める、首都ホニアラにある、セントニコラス中高校は教会のバックアップもあり、教育環境は整っている良い学校です。

 

「西山さん!7時半に出ますんで!」

 

同じ、ホニアラの日本人ドミトリーに泊まっているタイガ君は、家を出る時間をしっかり伝えてくれていたのですが、720分に起きてしまうという私のハプニング。ごめんなさい。

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タイガ君は、朝から自分でご飯を作り、栄養を十分とり仕事場へ行く準備ができていました。

さすが!!真面目に途上国で働くタイガ君を見習わなければ・・・

 

 

さて、9時半からのドッジボール大会は直前まで、準備に追われました。

なぜなら、昨日企画が持ち上がったからです。

 

<準備1>

表彰状、メダルの作成(これは昨日完了)

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<準備2>

チーム分けを事前にしておく。

タイガ君が担当する小学4年生の2クラスを対象としており、男女混合の4チームを事前にタイガ君がつくってくれました。

 

<準備3>

開会あいさつを子どもへ依頼。

今回は、子どもたちが初めて経験する大会なので、大会の形を教える、ということが一つの目的にあります。

子どもたちがためらいなく挨拶できるように、事前に文章を考えタイガ君が代表児童に渡していました。

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<準備4>

トーナメント票を模造紙へ書き込む。

運よく学校にあった大きな模造紙を使い、子どもたちにわかりやすいよう、トーナメント票を壁に貼り付けました・

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貼り付けは子どもたちが手伝いました。

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<準備5>

コートの設置。

コーンを使い、集会場に2面作りました。

 

<準備6>

校長先生への計画の報告、大会の流れを現地の先生へ説明。(直前に!?)

 

 

一応、タイガ君の授業の一環としてのドッジボール大会であるため、授業の時間に従います。

クラスも、4年生の1組が最初の40分を使い、2組が後の40分を使います。

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タイガ君の授業でいつも行われている、体操や指導の流れはそのまま実行します。

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驚いたのが、授業の始まる前に、

 

『ゴミ拾い』

 

をさせていることでした。

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日本人の感覚はタイガ君にも備わっています。

このように、日本人教員が現地で同じ指導感覚を持ち、方針を揃えることができたら、指導力として大きなパワーが発揮できると思います。

 

スポーツや教育を行う環境を整えることは、どんな国でも同じです。

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そして、準備体操で音楽を使いながら、そのリズムに合わせて楽しく、踊りのように体を動かしていたのが活気的に見えました。

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日本でも、ダンスの授業が導入されており、音楽に合わせた体づくり運動は最先端を走っていると感じました。さすが、タイガ君!!

整列したり、話を聞く態度もバッチリ!タイガ君の日ごろの指導が表れていて、同じ日本人として嬉しかったです。

 

いよいよ大会!!

 

4チームのトーナメントです。

3位決定戦もあり、一チーム2試合、一試合10分で行いました。

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ソロモンで、ドッジボールの導入を始めたのはタイガ君です。

試合をしながら、どちらにボールを投げていいのか、外野とはどこなのか、戸惑う児童も沢山見受けられました。

 

「その都度、助言、指導」

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試合をやりながら教えていくのが、一番子どもたちにとって分かりやすいですし、楽しみながらできてよいと思います。

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試合の始めと終わりは、整列し握手させます。

これは、事前に決めていたことではなく、その時に、二人でアイコンタクトを取りながら実施していったものです。

臨機応変さで対応していきました。

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試合は大盛り上がり!

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開会式、閉会式では、文章が書かれた紙を必死に読む児童の姿がありました。

みんなの前で発表する機会を持てたことは大きな成果だと思います。

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大会の形を見せられたのは、次回の大会確実につながっていきます。

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表彰状、表彰メダルは、二人の情熱が入り込んでおり、子どもたちも大喜びしてくれました。

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大会は、

 

『大成功!!』

 

簡単な大会ではありますが、このような「小さなステップ」の積み重ねが、大きな企画へとつながっていくと信じています。

 

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「人は二つの壁にぶち当たる。それは、自分の能力の壁と環境の壁である。能力の壁とは、自分の問題、内なる壁と言っていいだろう。自分の側の力不足であるから、これは自分次第でなんとでもなるものである。これに対して環境の壁は物理的な壁であり、外なる壁と言ってよい。今の時点ではどうにもならないこともあるから、とりあえずは時機を待つことにすればいい。」(自分の壁を破る人・破れない人:渡部昇一著)

 

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「できない理由を探さない!」

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なんでもできると思ってやってみることから始まると思います。

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タイガ君に感謝!!

 

明日は、サイエンスショーをしてきます!!

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なんと・・・・・300人の児童、生徒を前にして・・・・


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1週間の休みをいただき、首都ホニアラへ上がってきています。

 

今回は、このタイミングでちょうど帰国される先輩隊員が多くいらっしゃり、ソロモンでの最後の飲み会、送別会などに参加させていただきました。

 

先輩隊員がどんどん帰国される場面に立ち会うようになり、少しずつ寂しさが込みあげてくるようになりました。

 

協力隊は“はかない”一面があるのは否定できません。

 

出会いが多くあるのも事実ですが、その分、別れも多くなるのは人間の定めです。

 

あんなに楽しくお話をさせていただいたのに、

旅行も一緒に行ったのに、

仕事について教えていただいたのに、

相談にいっぱいのっていただいたのに・・・

 

思い入れが強くなればなるほど、悲しみがこみ上げてきます。

 

だから、いたって平常心を心がけます。

 

「また、連絡を取り合おう!日本でも会えるから大丈夫!」

 

その言葉はどれほどの現実味があるのかわからないのです。

 

空港で帰国される姿、現地の人々、隊員と抱き合い涙される姿を見ると、ますます、自分の心をコントロールして、悲しみが表へ出てこないようにしなければならないと思いました。

そうしなければ、後に残った自分たちの活動に支障が出てしまう。

 

青年海外協力隊というJICAの制度では、人々の出会いと別れについて話し合われ、考慮されたものなのでしょうか・・・

 

☆次に進もう!!!

☆すぐに進もう!!!

少し寂しいけど・・・

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○感謝を届けよう!!

 

前回、首都ホニアラで初めて開催したサイエンスショーの際に使用させたいただいたチョンワスクールへお礼に行ってきました。

 

サイエンスショーの写真をカラープリントし、ラミネートしたものを届け、映像として収めたものをデータとして渡すこともできました。

 

「あっ、理科の先生だ!」

「新聞に載ってた人だ!!」

 

と子どもたちに言われると、さらにやりがいを感じることができます。

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○後輩隊員の「タイガ君」とのコラボ!!!!

 

明日、明後日に、ホニアラの学校で体育教員として派遣されている、後輩隊員のタイガ君の仕事場にお邪魔し、「企画」を実践しようと思います。

 

「なんかコラボレーションしたいよな。」

 

「そーですね!僕もなんかしたいと思っていました!明日来ます??」

 

「行っていいん?ほな、明日学校行かせてもらうわ!」

 

そんな“軽すぎる”流れで、タイガ君の学校を訪問します。今日は下見!

後輩のタイガ君の同僚とあいさつを交わすと、タイガ君がいかにこの学校で頑張っているのか、伝えていただくことができます。

目の前で、同僚と話すタイガ君からは、職場の先生方に愛されているとしか思えません。

 

大卒のタイガ君。

日本での経験もなく途上国で初めて教師として働くことは、想像を超えるしんどさがあると思います。

 

 

コラボ1

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『ドッジボール大会!!』

 

タイガ君が受け持つ体育の授業に一緒に入り、大会を実施します。(詳細は明日)

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コラボ2

 

『サイエンスショー』

 

明後日はタイガ君の学校の理科の先生たちを巻き込んで、“即興”のサイエンスショーにチャレンジしようと思います!

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ありえないほど急に決定しましたが、「できる!」と思えるのは、今までたくさん経験を積んできたからこそだと思います。続けていてよかった。

 

 

☆タイガ君と準備!!

 

タイガ君と自分の二人の名前の入った賞状を作成!!

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今回はもう一つ、タイガ君の作った「メダル」が加わります!

 

作り方が分からないからと言って、インターネットに載っている説明を見ながら、折り紙で見事“かわいらしい”メダルを折っていく行動力には感心します。

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「楽しいですね!」

「これで、何回も大会を開いていけます!」

 

このように、自分のやり方を一つでも吸収してくれていると思うと、こちらも嬉しいです。

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宣言します!

明日は成功します!!

全く子どもも学校も見ていませんが、

準備の段階でタイガ君の「熱意がメダルと賞状に入り込んでいる」ために、失敗することはないように信じられます!!

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明日、お楽しみに・・・・

 

 

前へ前へ進んでいきます!!!

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フォーム5(高校2年生)のサイモンという学生は、勉強熱心です。

 

見えている範囲だけでいえば、この学校で一番の勉強家ではないかと思っています。

 

それは、学力が高い、テストの点数が良い、ということではなく、勉強に積極的に取り組む、という姿勢がよくみられるのです。

 

これはあくまでも主観です。

その人が、努力しているか、していないかを見分けるのは、ものすごく難しいです。

見えていないけれど、陰で必死に勉強をしているかもしれません。こちらの方が多いでしょう。

 

努力の過程を評価してあげなければ、今後につながりません。

努力した結果だけに目を向けていると、「努力したい気持ち」を継続的に引き出すことはできず、将来乗り越えていかなければならない場面で、諦めず、粘り強く、結果にかかわらず努力しようとする力がつかないのです。

過程を誉めてやりたい。

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努力している姿に価値をつけてやりたい。

 

 

サイモンは、まず、わからない問題は必ず先生に聞きにいきます。

人に問うことは、学ぶ基本だと思います。

何かを教わる方法としての「人から話を聞く」ということは、表面的な技術が技能の習得だけでなく、その教育者の心の奥にある思い、考え方が伝わるのが最大の利点だと思います。

 

指導者の情熱事態が子どもを感化し、さらに学ぼうという意欲を引き出すのです。

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だから、子どもたちを指導する中で、人に聞きに行く、という行動の価値を強く伝えていく必要があると思います。

 

サイモンは、理解するまで何度も聞きに来ます。

理解するまで決して諦めません。

 

理解できないときは、素直にもう一度言ってほしいと言ってきます。何度も同じ問題に挑戦します。

こちらも絶対に理解させたいと必死なので、時々強い口調になることもありますが、それでも、懸命に食い下がるのです。

 

私自身の学生時代を考えると、人に聞きに行き、納得いかなかったり、強く説教されたりすると、なかなか素直にはなれなかったように思います。

 

わからない自分に腹を立てることもありますし、教える側のせいにすることもありました。

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ただただ、自分でイライラするだけ。

 

サイモンのように、学生時代から「素直に人の話を聞く」という態度が身についていることは、人生を豊かにする大切な能力の一つがすでに備わっているということだと思います。

 

夜遅くに、家まで来て、理科や数学を教えてほしいと言ってくることも多々あります。

 

遅くに家へ行っても、煙たがらずに教えてもらえるように、礼儀正しく、尊敬の気持ち、謙虚な気持ちをもってお願いしよう。

そんな心得もサイモンの態度を見ていると感じられます。

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サイモンは学ぶ意味、価値を感じているからこそ、こうやって学ぼうとするのだと思います。

日本であれば、周りに学ぶ環境があふれているため、意識せずとも、自然と学力が高まるかもしれません。

わざわざ、人に教えを乞う必要もなく、本や参考書、ネットなどで学ぶことができます。

塾や学校へは義務的に通うことができ、主体的にならずとも、受動的に学ぶこともできます。

 

ソロモンでは、学ぶことの意味を見出すために、相当な恵まれた環境が必要になります。

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「大学を出ても、全く職に就けず、ふらふらしている奴は沢山いる。俺みたいに、小学校も全く通っていなかった奴が、今はタクシードライバーになって、家族を養えているんだ。ソロモンでは、学校は必要ないと思う!」

 

昨日話したソロモンの友達は、こんな風に言っていました。

 

何のための学校なのか。

何のために学ぶのか。

 

その明確な答えが言語化できる日は来るのでしょうか。

自分の最大の課題はここにあると思います。

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「事物の軽々信ずべからざることはたして是ならば、またこれを軽々疑うべからず。この信疑の際につき必ず取捨の明なかるべからず。けだし学問の要はこの明智を明らかにするにあるものならん。」(学問のすゝめ:福沢諭吉著)

 

人生を豊かにしたい、幸せになりたい、人生を楽しみたい、家族を幸せにしたい、愛する人を大切にしたい・・・・

 

そのような誰しもに備わる夢を満たしていくために、目の前に立ちはだかる人生の選択の場面で、正しい選択をしていくために学問は存在するのも一つです。

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人間の根源にある欲求を感じながら子どもたちの相手をしなければならないと思います。

サイモンは、少なくとも学ぶことに価値を感じています。

 

学ぶ価値を、もっと生き方で示せるような教師にまずなりたいと思います。


 
今日から、1週間の中休みに入ります。
数日間、ブログをお休みします。

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小学生を対象とした、「サッカー大会」がバザーと並行して行われました。

 

このサッカー大会は、バザーの一環で、5人一チームで、20ドル払えば出場できることになります。

 

もちろん、子どもたちにはお金などありません。

 

一人、1ドル(15円)出し合ったとして、5ドルしか集まらないのです。

 

そうなると、大人に頼るしかありません。

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この大会では、子どもたちが仲良しグループや、近所の子どもたちと自由にチームをつくって、資金援助してくれる大人を見つけに行くのです。

 

私は、このバザー大会ではいつも貢献しようと思っています。

地域の常識の範囲内で、1チームから2チームをつくり、いつもそのチームを自分のチームのように応援して楽しんでいます。

 

 

今回は、私から子どもたちを集め、2つのチームをつくることにしました。

 

一つのチームは、

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「チーム良太」(兄の名前)

 

もう一つのチームは、

 

「チーム裕介」私の名前にしました。

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それらのチームの子どもたちは、日ごろから私が指導して鍛えている子どもたちなので、プレーヤーの能力等は知り尽くしています。

 

この時、子どもたちがつくった「チーム良太」は、強いチームであると感じていました。

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民族ダンスや、兄のプレゼンと並行して、試合が行われます。

 

兄は、自分のチームが試合をしていると、子どもたちの近くに行って応援していました。

 

「俺たちまた勝ったよ!!」

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と兄に向ってハイタッチしてくるのが見ていて愛おしく感じます。

 

子どもたち自身も、兄がつくったチームだと意識しているようでした。

なんともかわいくて、微笑ましい。

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私のチームも準決勝まで勝ち進んだのですが、決勝へ進むことはできませんでした。

 

なんと、「チーム良太」は決勝へ!!!

 

“もっている”とはこのことでしょうか。

ソロモン、マルーへ来て、初めてサッカーを見ることになりましたが、いきなり思い入れのあるチームが決勝へ進んだのです!!

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決勝戦は、子どもから大人まで、バザーへ来ていた人々が会場を取り囲みました。

多くの現地人に囲まれ、紛れ込むように応援する兄は、じんべえ姿ではありましたが、完全にマルーの人々に溶け込んでいました。

 

なんと、チーム良太は・・・・優勝!!!!!!!

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閉会式では、小学校の先生たちも状況を察知し、兄を商品の贈呈者として呼び、写真を撮る機会をつくってくれたのです。本当にやさしい先生たち。

 

バザーの終わりは、そんな風にして、奇跡が起こったのでした。

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さて、バザー後は子どもたちの体力はまだまだ有り余っており、さらに、サッカーがしたい様子だったので、兄と一緒に水たまりのグラウンドで試合をすることに。

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本気でサッカーをする姿を見て子どもたちは俄然やる気が増します!

 

「良太に回せ!良太!シュートしろ!」

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感激するのは、外部から初めてサッカーに参加した人に対して、大変寛容で、その人へボールを必死で回そうとすることです。

 

「良太に回せって言っただろ!」

 

と、仲間に檄を飛ばす子どもたち。

 

こんなに必死で人を受け入れようとする心を、マルーの環境が創っているのです。すごい・・・

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話は変わりますが、

仲の良いグループで話しているときに、突然、日本でいう空気を変える者が参加してきた場合、丁寧に、明るく、寛大に受け入れられるでしょうか・・・・

自分にはまだまだそこまで大きな心は備わっていないように思います。

 

 

兄を心から満足させた子どもたちが一番すごい!

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兄は、次の日の早朝3時のトラックでアウキへ向かい、他の隊員さんの活動を少し手伝う経験をしました。

 

そして、飛行機で元気に首都ホニアラへ帰っていきました。

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ホニアラでは、私はいませんでしたが、多くの隊員さんや調整員さんにお世話になり、兄はソロモンを満喫できたと思います。

 

会っていただいた方々に心から感謝申し上げます。

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