青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

2016年10月

ナショナルテストが今日から始まりました。

次の学級に行けるか、中学校へ上がれるか、高校へ上がれるか、大学へ行けるか。

 

全てがかかったナショナルテストは、ソロモンの厳しすぎる制度です。

日本と違い、このテストで落ちると、次の受け皿が一切ないソロモン。

 

「教育が終わる」と言えるかもしれません。

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「学ぶこと」は学校以外でも続けられるかもしれませんが、少なくとも質の高い教育は終わります。

 

どうにでも生きていけることを知っている子どもたち。

教育などなくとも、幸せを見出すことができることを知っている子どもたち。

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そんな子どもたちは、底抜けの笑顔を浮かべているのです。

自分が育った文化からすると、テストの前にあんな笑顔ができるのが不思議で仕方ありません。

 

テストの対象は、小学6年生、中学3年生、高校2年生、3年生です。

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話は変わります。

☆テストの対象でない高校1年生での指導。

 

たまに、気が抜けて、ボケーと遅れてくる時があります。

 

15分も20分も授業に遅れてくると、当然の指導をします。

 

日本であれば、ベルが鳴って座ってなければいけないという文化ができていますし、小さい頃からの指導がされていますから、おのずと時間の話も伝わります。

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しかし、ソロモンの時間感覚の違いは大きな障壁となるのです。

 

もちろん、時間の感覚はその地の大切な知恵であり、うまくそこで生きていくための“コツ”であることは理解しています。

 

現に、この気候、この気温で、日本と同じように“きちきち”働くことは、絶対に不可能だとも思います。

数百倍の精神力が必要になるように思います。一年中真夏・・・・

 

生活スタイルはおのずと、ゆったり、のんびり、焦らず、無理せず・・・

 

しかしながら、学校では、教師が教える時間が決まっているのです。

ソロモン政府が、「ソロモンタイム」を計算に入れ、遅れてくることを先読みしてカリキュラムを組んでいるとは思えません。

 

現に、休まずに時間いっぱい教えても、意外にもなかなか終わらない内容となっているのです。細かいバックグラウンドから教えていると、確実に全ての内容を教えきることはできません。意外に・・・

 

だから、ソロモンの文化だと言って、のんびりやっていると、質がどんどんと落ちていくのです。

 

学力が低い大きな原因の一つには「学習時間の確保」ができていないことが挙げられます。

 

日本人ならば、まずこの時間感覚の違いに気づき、「見直したい」と思いがちです。

どんな日本の方が来ても、必ず欠点として見てしまう点。

 

1年以上働き、信頼関係を築きながら、「少しずつ」教えたとしても、文化の力の前に手も足も出ない状況が続いていました。

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「でも、勝負していかなければ!!」

 

ここに来た意味を考えたときに、外国から違った感覚を教えなければならない、という使命感が出てきます。

 

「時間の大切さを考えてほしい・・・・・」

という、時間と教育の関係について話をします。

 

しかし、『学ぶこと、教育の重要性』についての話に言及した時には、

 

「何のために学ぶんだ。何のために学校に来ているんだ。もう一度考えてほしい。」

 

という、世界中の全ての教師、教育者にさえ突きつけられる、永遠の課題を、わかるわけもない子どもたちに“馬鹿みたいに”口にしてしまう自分がいます。

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この言葉は、確実に、自分に向けての疑問として尋ねているのです。

 

学ぶためには時間が不可欠なことは理解できる。

 

しかし、「なぜ学ぶのか」と考えたときに、

 

その日の気分、その日の健康状態、その日の思い付きでいつも口走ってしまう、軽い言葉でしか説明できないのです。

 

何度も何度も、

 

「何のために、学校に来るんだ。嫌なら来なければいい。でも来るだろ。なぜ来るんだ。」

 

そんな“バカみたいな”指導をしてしまうのです。

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今日は、

「ソロモンには学校はなくてもいいのではないかとも思う。海外の人が勝手に、教育が必要だと言って、お金を寄付し学校を建てているが、本当は、君たちは求めていないのかもしれない。なぜなら、学校なんて行かなくても生きていけることをみんなが一番知っているからだ。」

 

とまで言ってしまいました・・・

 

「多くの可能性から一つを選択するのと、少ない可能性から一つを選択するのとでは、あとになってどちらが後悔しやすいか?答えは前者である。たくさんの可能性の中から一つを選択する方が、少ない可能性から一つを選択するより後悔しやすい、という傾向がある。たとえば、もし私の子ども時代に、野球、サッカー、ヴァイオリン、ピアノ、絵画、お茶、お花、勉強すべてが得意で、将棋もその中の一つに過ぎなかったとしたら、のちに将棋の道に進んだことを後悔することもあったかもしれない。」(大局観 自分と闘って負けない心:羽生善治著)

 

本当は将来の選択肢なんて増やす必要はないのかもしれない・・・・

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「これは私のあなたに対する注文ですが、その代わり私の方でもこの私というものを隠しは致しません。ありのままをさらけ出すよりほかに、あなたを教える道はないのです。だから私の考えのどこかに隙があって、その隙をもしあなたから見破られたら、私はあなたに私の弱点を握られたという意味で敗北の結果に陥るのです。教を受ける人だけが自分を解放する義務を持っていると思うのは間違っています。教える人も己れをあなたの前に打ち明けるのです。双方とも社交を離れて勘破し合うのです。」(硝子戸の中:夏目漱石著)

 

双方向の心の開示があってこその教育なのです。

 

何かを教えるものが心の底からそう思っていないと、その思いは思うように伝わらないのです。

 

まずは、心を開示できる教師を目指していきたいものです。

 

☆野球は心から好きです

 

だから 伝わります。

自然と、じわじわと、勝手に、無意識に・・・・

 

野球に対する好意的な雰囲気が勝手に醸し出されているのでしょう。

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人生の大半を野球の時間に捧げてきたのですから野球に関わる行動は伝わりやすくて当たり前なのかもしれません。

 

1万時間の法則。何かで突出した成功を収めた方々が共通して、自分の専門分野の努力に捧げた時間が1万時間に達しているという法則。」(天才!成功する人々の法則:アルコム・グラッドウェル著)

(様々な成功本が出回る現代において、この一冊は重宝されています)

 

その分野に捧げた時間。

何かにとことん悩んだ時間。

問題について必死に考えた時間。

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そういった時間をかけた分野について語るとき、人は説得力を持ち、人々の心を動かすのかもしれません。

 

〇野球は伝わる

 

最近は、バッティング練習が始まり、試合を自分たちでできるようにもなってきています。

 

野球を広めるために“ヒット”しているポイント。

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1、 「紙ボール」の導入!!

 

紙ボールにより、いくら子どもたちが打っても危険がなく、例えボールが無くなったとしてもすぐに補充することができ、安心です。

 

これは大変意義ある「発見」になったと思います。

 

完全に、野球の普及が“加速”しました!!

 

最近は、自然の植物の葉を使った手作りボールも導入しています!!

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もちろん、「ただ」です!

 

“くそ高い”野球道具は途上国では補給できません。

正直言って、野球は途上国では難しい・・・・

 

それをわかりながら、「あえてチャレンジ」していますが、できるだけ、お金を使わない方法を考えていかなければならないのです。

 

軟式ボールを普通にバッティング練習で使っていると、一日でなくなります。

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紙ボール、

葉っぱボール、

 

の導入が野球の普及を支えていくことになるでしょう・・・

 

 

2、 「毎日」の休み時間、放課後の活動!!

 

最近は、毎日野球をしています!!

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“病み付き”になりかけている子どもたちは、毎日のように、野球道具の保管場所にやってきて、

 

「ユウスケ!野球道具を取りに来たよ!」

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子どもたち自身が、道具を運び、管理し、片付けまでします。

(厳しい道具管理指導については後日)

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好きなことのためなら子どもたちは喜んで指導を受け入れ、従うようになります。

ここに、指導のための「道具(ツール)」としての野球の役割があるのです。

野球は道具管理から、練習、試合、ミーティング、生活習慣まで、「指導場面が多い」ことが魅力の一つなのです!!

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☆来年のJICAカレンダーの1月にソロモン、マルーの子どもたちが習字を書いている写真が採用されました!!興味のある方は下記アドレスまで↓

http://www.sojocv.or.jp/inform/calendar/

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「イギリスのサセックス大学でのストレス解消についての研究では、読書、音楽視聴、一杯のコーヒー、テレビゲーム、散歩、それぞれのストレス解消効果を、心拍数などをもとに検証しました。その結果、読書は68%、音楽視聴は61%、コーヒーは54%、散歩は42%、テレビゲームは21%のストレス軽減効果が見られ、読書が最も高いストレス解消効果が得られるということが分かりました。」(読んだら忘れない読書術:樺沢紫苑著)

 

読書が最もストレス解消効果があると共に、最も脳の活性化、知識の蓄積、人間性の向上に効果があるといわれているのです。

 

しかし、その次が「音楽」。(なぜか2位に目が行く変な奴・・・)

 

音楽は、間違いなく、世の中を「豊か」にするツールとなります。

 

国、言語、文化、習慣、国境を越えてつながることができる道具となります。

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それが、途上国であれば、なおさら、音楽の力は大きなものを発揮します。

教会へ行っても、音楽が人々の心を動かし、深い祈りを導き出していることが分かります。

 

残念ながら、学校の教科で見たときに、日本では音楽の授業があるのに、ソロモンでは「ない」という現実があります。

 

なぜ、音楽の授業が受けられないのか。

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1、 教育上の優先順位が低い教科と考えられている。

 

国の方針として、ソロモンで「生きていく」力を考えたときに、必要にされるのは、もちろん、農業の授業であったり、読み書きそろばんなのです。財政上それが限界。

 

音楽や体育、図画工作などは、どうしても優先順位が低く考えられるのです。

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2、 道具が手に入らない。

 

音楽の楽器は値段が高いイメージがあります。

ソロモンでは、音楽の楽器が学校の備品として提供できるくらいの政府の力がありません。

だから、海外の援助に頼るしかないのですが、ものが届いたとしても継続した指導ができるかどうかはまた別の話なのです。

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☆ピアニカの授業が毎週行われています!

 

これは、決してソロモンのカリキュラムに含まれているものではありません。

完全、「特別授業」としておこなわれているのです。

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ソロモンの教育を、我らのアーノン・アトメア中高校から、改革していこうではないか!

 

志の高い先生方が放課後に生徒を集めて、熱心に教えてくれています。

 

目標・・・・卒業式で州歌を演奏すること。

 

この目標達成の日は12月上旬にやってきます。

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〇指導の進歩

 

初日は、試しに子どもたちに弾かせてみましたが、思ったより難しいことに気づいた先生方の表情がありました。

 

「ここで諦めないでほしい・・・・」

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そんな願いを持ちながら、必死のアシストをしていきます。

話をしながら、先生たちからの案が出るのを待ちます。

 

先生たちが考えてくれた案。

 

1、 楽譜を作り、子どもたちがそれを見て自主的に練習できるようにする

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2、 子どもたち同士で教えられるような環境を整える。うまい子どもが教えることで、教師だけで指導が行き届かない子どもがついてこられる。

 

3、 楽譜に書かれた音階を、まず口で歌えるようにすることで、その口ずさむ音の鍵盤をスムーズに押さえることができるのです。

 

やってみないとわからない。

 

初めての音楽指導、ピアノ指導を、粘り強く行ってくれています。

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音楽楽器が日本の京都府福知山市から届いた環境を生かすためには、最終的に「教師」の「熱意」にかかっているのです。

 

いくら物があっても、お金があっても、最終的には教師の熱意。

それは、どの国にいようとも、決して変わらない事実だと思います。

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頑張れ先生!!

 

負けないように私も頑張らないと!!

 

 

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「ときどき、有名人が母校で授業をしたりして成功しているのをテレビで見たりするが、私たち教師が思うのは、明日も明後日もこの同じ子ども(生徒)たちを相手にしてやってみなさいよということである。偶にやれば稀人だから珍重されるが、毎回やればただのおじさんやおばさんになってしまう。マンネリは避けられない」(プロ教師の流儀:諏訪哲二著)

 

先生の背中を長い間見たからこそ伝わってくるものがあります。

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それは、その先生が、ぶれずに持ち続けているものです。

 

無意識に現れてくるもの。

 

子どもたちは敏感にそれらを感じ取っていくのです。

 

日々の行動、言葉、態度、関わり方すべてに現れてくる不思議なもの。

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「生き方」自体が、教師が最も子どもたちに影響を与えていくものだと信じます。

 

 

☆自分の思いが少しだけ伝染していった嬉しい出来事を紹介します!

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赴任してから、朝のゴミ拾いを徹底し、教室にゴミ箱を設置し、ポスターで環境啓発活動を続けています。

 

部活動はもちろんのこと、学校生活全体で、少なくとも自分が見ている範囲では、子どもたちに環境教育を徹底しています。

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その姿を子どもたちは見ているのです。

 

しかし、その活動を見ていてくれたのは、子どもたちだけではありませんでした。

 

〇小学校の熱い教師、デイビッドも見ていてくれたのです!

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「ユウスケ!俺もゴミを一緒に拾うよ!」

 

朝の挨拶を交わすと、職員室までの道のりで、落ちているごみを一緒に拾い、子どもたちにも集会で話をしてくれていました。

 

デイビッドは、マルーに来た時から、同じ波長を感じていました。

人間、同じような志を持つ人に気づくものです。

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デイビッドは環境分野だけでなく、子どもたちのサッカー大会に協力してくれたり、ピアニカの指導を率先したりと熱血ぶりを以前から見せてくれていました。

 

そんなデイビッドが、

 

「クラスで環境ポスター」

 

を描かせてくれたのです。

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「バザーの日や人々が何かイベントをする際は、ポスターをゴミ箱に貼って、外に設置し、ゴミをゴミ箱に捨てるように呼びかけよう!」

 

こんな提案をデイビッドからしてきてくれました。

 

なんて熱心な人なんだろう・・・・在り難い。

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もちろん、自分のクラスの仕事も、授業研究も、学校全体の仕事もたくさんあるのはわかります。

そんな中でも、私がしているような“外の活動”に目を向け、それに積極的に協力しようとする姿に感動しました。

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これを実行してくれたのは、実はずいぶん前で、兄がマルーに来た時に開催されたバザーで張り出されていました。

 

何といっても、子どもたち自身が自分で手を動かして、ポスターを作製する「過程」にこそ意義があります。

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環境についての意識が、ただポスターを見るよりも、確実に高まります。

どんな絵を描こうとも、意識は確実に高まります。

 

小学4年生の作品は、カラフルで、文字が大きく分かりやすいものとなっています。

こういった「子どもたち自身による活動」を通して、村へ啓発できていけたら、効果は抜群でしょう。

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デイビッドの行動によって、自分の努力が少しだけ報われた気がしてものすごく嬉しくなりました!!

 

デイビッドに今度はこちらが何か協力しよう・・・・


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教員に対するプレゼンテーションを続けています。

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この無謀な挑戦がいつまで続くのだろうか。

 

ソロモンでの人々への話の伝わり方の違いを、年齢別に考えてみると、年齢が低ければ低いほど自分の考えが伝わりやすい傾向にあります。

 

生まれつき持っている白キャンパスに、知識を蓄えていくとすると、もちろん、大人のほうが子どもに比べて、多くの絵が描かれ、白い部分が見えないくらいに、知識が蓄えられているのです。

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一方で、子どもたちは、まだまだ白い部分が広くあり、そこに新たな知識を描いていくことができるのです。

 

日本であろうと、ソロモンであろうと、どんな国の子どもたちも、真っ白な土台から始まります。

そこに、家族や地域の環境、そして、学校の教育という鮮やかで様々な色彩が加わってくるのです。

 

上書き不可能な大人の狭いスペースを狙って伝えていくよりも、大きなキャンパスをめがけて、自分の思いを伝えていったほうが、絶対に伝わりやすいのです。

 

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ソロモンで大学を出て、教師になる、というプロセス自体がこの国ではとてつもなくエリートの領域なのです。

 

そんな先生方にはもちろん、ソロモンの激戦を勝ち残ってきたプライドもありますし、教師としての築き上げてきたバックグラウンドもあります。

 

また、生きていく基盤である家族や地域を大切にし、養っていかなくてはならない大きな責任もあるのです。

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そんな中で、日本で3年経験しただけの20代の教師が言うことを、普通に考えて素直に聞けるでしょうか。

 

 

子どもへのアプローチと違って、神経を使うのが、大人、同僚へのアプローチだと思います。

 

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☆聞いていただくためのちょっとした作戦

 

1、全員にカレーをごちそうする。

 

学校終わりの職員室で行うプレゼンテーションに足を運んでいただくために、食事を用意します。腹が減っては戦ができぬ・・・

 

日本であれば、ミーティングがある、会議がある、ということが決定していたら、文句も言わず必ず行きますよね。

ソロモンでは、自分の気持ちが最優先であり、おなかが減ったとか、自分の仕事がしたい、と思った場合、そちらへ傾きます。

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だから、何とか出席してもらうことが第一。

 

2、習字体験を用意する

 

ちょっとしたお楽しみが最後に控えていると、それだけで最後まで聞こうとするでしょう。

完全子どもだまし・・・・

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☆テーマ

 

1、教員の指導方法の良い点の紹介(4名)

 

2、教師・学校の改善点。


偉そうに・・・本当に偉そうです・・・・

 

 

今回は頑張りました。

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今まで、なかなか単刀直入に、学校の欠点だと思う部分、改善していける部分を強くいうことはありませんでした。

 

任期も後少し。ここら辺で伝えておかなければ・・・

 

先生たちの顔色もうかがいながらも、思い切って伝えます。

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時間や、学習環境、教師の欠席などについての重い内容と共に、ソロモンの教育をどのようによくしていくことができるのか、日頃思っていることを“ずばっと”言わせていただきました。

 

これは、神経をすり減らしました。

苦しい・・・・

 

ソロモンの状況も、今まで一緒に生活をしてきて知っているだけに、先生方に同情する気持ちと、日本人として伝えなければならない使命感が葛藤を起こします。

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いや~、難しい。

今までに色々な伝え方を試してきましたが、直接言い切ることが一番体力を使う。

先生方に負担を押し付けることになるのはわかっています。

 

やろうと思ってもできない環境にあるのもわかります。

やろうと思っても、なかなか一歩が踏み出せないのもわかります。

 

いつかどこかで、日本から来ていた男があんなことを言っていた、と思い出してくれたら、目的は達成されるかな・・・・


「教師という双方向のコミュニケーションのできる、せっかくの場を、一方的に先生の言うこと聞く場にしておくのは、もったいない限りです。いえ、知識は重要ですから、軽視するつもりはありません。ただ、それを自分で覚えるようにすればいい。皆が一緒にいる教室では、もっとファシリテーション的なものを取り入れ、インタラクティブに多様な見方を交換し、刺激し合う場にしていくべきだと思います。そうすることで、心の開いた議論の仕方を学ぶこともできると思います。日本人の強みであるグループの力をもっと発揮できるのではないかと思うのです。学校の先生がファシリテーターになる必要はありませんが、先ほどのリーダーの場合と同じで、ファシリタティブな先生となって、教室がもっとインタラクティブになるべきだと思いますね。」(ザ・ファシリテーター:森時彦著)

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