青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

2016年11月

ソロモン初

『野球大会』

開催!!

(と堂々と言える内容ではありませんが・・・)

 

毎日のように、野球をしている子どもたち!

 合唱グループ練習3 (1)

野球は確実に広まっています。

ソロモンの子どもたちにはニーズが感じられます。

 

やはり、「打った」ときの快感が脳裏に焼き付き、中毒のように、やみつきになってしまうのだと思います。

ベースを駆け抜けたときの爽快感がたまらないのでしょう。

 合唱グループ練習2 (3)

また、体力がいらないところが、女の子にも受け入れられている要因かもしれません。

 

 

学校での行事とは別に、夕方の部活動の時間に、子どもたちを集めて、

 

「野球大会」

 

と称して試合を開催しました。

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少しだけ、「遊び」とは違った雰囲気で、緊張感を持って試合をしてほしい。

 

〇試合の始め方

〇点数のつけ方

〇レフリーに従うこと

〇人数を揃え、守備位置を決め、打順を組めるようになること

 

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対象年齢は、小学校低学年から、中高生女子まで。

場所が取れず、安全を考慮して、グラブや軟式ボールを使うことは避けました。

 

「紙ボール」での試合。

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☆試合開始

 

両チームを整列させ、日本の公式戦を真似て、握手を交わす練習をさせます。

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片方のチームに番号のついたビブスを着せ、打順を守らせる練習をします。

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点数は、ポイントが入るたびに、地面に「石ころ」を置いていくのです。

この方法は、子どもたちの自然を利用する素晴らしい方法なので採用!

 

びっくりするのが、何も言わなくても、

 

「攻守交替は、絶対にダッシュできる」

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ということです。

 

なぜか・・・・未だに分かりません(笑)

 

「走れや!」なんていう、暴言を吐かずにすみます。

 

勝ったチームには「手作り賞状」が用意されていたので、子どもたちは夢中です!

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はじめは、イニングは5回まで、と言っていましたが、10回くらいまで進んでいたように思います!

 

この雰囲気。夢中になる雰囲気が好きです。

 

お決まりの、表彰状贈呈、写真撮影を終え、子どもたちは満足気!

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サッカーと並行して、野球の人気が出てきています!

サッカーも野球も教育のため!!

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ちょっとした工夫で、モチベーションをどんどんあげていこうと思います。

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「「誰でもできることを、誰よりもやる」のだから、特別な才能はいらない。私自身、はじめは何も持たないただの若者だった。しかし、「誰でもできることを、誰よりもやる」心構えだけは、ずっと持ち続けていた。それはあなたの熱意さえあれば、必ずできることだ。だから私は今も、多少の苦境に陥っても動じることはない。何とかなると思える、というより、自分の“何とかする力”を信じることができているからだ。」(世界は僕らの挑戦を待っている:横井朋幸著)

 

できることしかできない。

自分の頭でひらめくことしかできない。

あるものでしかできない。

 

子どもがいるからできる。

自分がここにいるからできる。

 

本当は一番やりたいことなのかもしれない、と薄っすら思ったりします。

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「テストの採点結果はいかに」

 

子どもたちに期待はかけます。

 

自分が教えた生徒だから、良い点を取ってほしいし、学力が伸びてほしい。

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しかし、こればっかりは、自分の思いだけではどうにもなりません。

今までの一時間、一時間の中での具体的な指導の積み重ねと、子どもたちの勉強の頑張りによります。

 

日本での経験は浅いですが、今までに教えた子どもたちの学力が上がった試しがない・・・・

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情けなさすぎます。

教師として一番重要なところがかけているのです。

勉強を進んでする生徒をどのように育てていくのか、世の先生方が勉強し、実践されている

のです。

重要なことを、自分は一番後回しにしてしまう。

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結局、行動して、頑張っているように見せていても、自分の前の子どもたちが変わっていなければ、自分が変化したことにはなりません。

 

いくら頑張っても、変化(成長)していないのです。

 

要するに空回り・・・・・

 

☆テストの採点

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二年目の、学年末テストの結果は・・・

 

丸付けが進みます・・・・

 

いいぞ、いいぞ・・・・・んっ、・・・・頑張れ・・・・・あー・・・・よし!!

 

どんな先生でも一喜一憂してしまうのではないでしょうか。

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うん、こんなものでしょう。

以前のように、「深い後悔」はありませんでした。

 

びっくりするような変化はありませんでしたが、前回のように、がっかりし、自分のやり方を全否定するようなことがなかっただけ成長だと思います。(無理矢理)

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いずれにしても、日本でもソロモンでも、自分にとって、学力(今は点数で測る)を向上させることは、最大の課題であることには変わりありません。

 

 

気づき(良い点)

 

・プロジェクターを使っての、視覚的な理解を深めることで、頭でのイメージ力が増し、文章や絵を用いて現象が説明できる力がついている。

 

・以前も紹介しましたが、計算力が飛躍的に上がっているため、簡単な代入計算などで間違う確率が格段に下がりました。

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・テストの傾向をつかみ、事前に効果的な勉強をしたと思われる生徒が何人か出てきた。

 

・テスト前に質問に来る生徒が増え、その生徒たちの点数が飛躍的に上がった。

 

 

何よりも、最終的な答えが間違っていたとしても、「勉強してきたな」というのが分かる生徒がほとんどであったことが嬉しかったです。

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学ぶ意味が見いだせないときもありました。

学校に来る意味が語れないときもありました。

一緒に教育の意味を考えたときもありました。

 

 

今は思います。

意味など語れなくても、教育以外のものと同じように、一瞬一瞬を刹那主義的に触れていったらいいのだと思います。

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「問題が解けて楽しかった。」「点数が上がってよかった。」「先生に褒めてもらえた。」「今日は叱られて嫌な気分だったな。」「今日は学校に行きたくないな。」「今日は何となく面白かったな。」

 

それでいいと思います。意味なんて考えなくてよいのかもしれません・・・・

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「何かに挑戦し、獲得した技術や学びはあなたの力であり努力の結晶だ。でもそこには必ず先人の知恵や知識、経験が含まれている。それを血肉化する過程において、自分が得ることだけに目を向けていけない。自分が何かを得たら、今度はそれを誰かに渡していく視点を忘れないでほしい。自分が得たものを伝承していくことで、この世界はよりよいものになっていく。」(世界は僕らの挑戦を待っている:横井朋幸著)

 

自分の知恵を継承していくこと。

夢を継承していくこと。

自分が与えていけることは沢山あります。

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与えることは、人も自分も喜ぶ仕掛けがいっぱい。

教師もまた、与える仕事。そんな仕事をさせていただいていることに感謝します。

 

与えたことしか自分には残らない、という原理があります。

与えてもらったものはすぐに忘れてしまう。

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与えられて得たことは、簡単で、楽で、それほど苦労がありません。自分はそこに存在しているだけでよいのです。

与えていくことは、必ず行動がついてきます。苦労して、動いて、考えて、込み上げる愛を付け加えて渡すとき、その行動は、逆に自分の血肉になるのです。

 

「マルーで必死に生きて、持っているものを出し尽くしなさい。」

こんな言葉をくださったのは、ソロモンで、生命のような学校を一からつくられた、田中先生です。

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なんでも、できることはやっていく。

出し尽くして、悔いがないようにしていく。

 

(やっていることは、“しょーもない”ことばかりですが、今自分ができることはこれくらい・・・)

 

『女子野球』

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日本で女子野球は普及するか・・・・

野球は長年私が受け取った生きる知恵だと思っています。

それを伝えないわけにはいかない・・・

 

最大の有利点。

 

『野球というものは男子がやるものだ』

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という文化がないことです。

 

ここソロモンで初めて導入された女子野球。

ソフトボールはあっても、野球は恐らく初でしょう。

 

(ソロモンの子どもたちからすると、野球もソフトも同じかもしれませんが)

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私は、「男子のスポーツだ」とも、「女子のスポーツだ」とも言っていません。

もちろん、男子と女子では体格や体力に差があることは理解すべきです。

男子と女子で、分けてプレーした方が良い場合は、様子を見てそうしていくべきです。

 

しかし、初めから、男子のスポーツ、女子のスポーツと分けることはしません。

そこに集まって、男女でどのようにプレーするのか観察しています。

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日本は、どうだったのでしょうか。

元々、男子も女子もプレーしていたのだけれど、女子が自らプレーする意欲を自然と失っていったのでしょうか。

それとも、“何か”文化的な圧力が存在したのでしょか。

 

みんなの意欲が湧くスポーツがあるのなら、そこに指導場面が生まれ、教育が成り立つと思います。

体格、体力に関係なく、子どもが楽しさを覚え、集まってやりたいスポーツがあれば、教育できると思います。

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女子が、

「野球なんて面白くない。私たちの体に合っていない。」

と言い出したら、その時に考えていけばいいと思います。

 

教育のためのスポーツ。

教育のための野球。

 

ソロモンの教育のニーズに野球が含まれていくためには、まず、「楽しい」という感覚が芽生え、ある程度の呼びかけで、子どもたちが集まってくる状態をつくらなければならないのです。

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遊びや、エゴを捨てて集まる状態をつくるのです。女子も男子も集まってくれば、そこから教育がスタートできる。そんな感覚・・・

生命の学校はそうやって生まれるのかもしれない・・・

 

厳しくしてしごいて、逃げていっては何も生まれない。

その生徒の将来も考えてやめさせたのであれば、その先生はすごいと思います。

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「教育の機会の確保」と「飽くなき教師の欲求(勝利や自己実現)」

 

このバランスは大事だと感じます。

 

 

偉そうなことを言っています・・・・


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他校とのつながり。

隣町の学校で、特別プレゼンテーションをさせていただきました。

 

マルーという地域から、活動範囲が広がっていくことは、悪いことではないと思います。

特に、範囲を意識したことはありませんが、より多くの人に伝えようと思えば、おのずと活動範囲も広がっていくように思います。

 

長期休みで、ホニアラに上がった際は、ホニアラで活動場所を見つける。

サッカー大会を開きたいのであれば、周りの学校へ出かけていき、声をかけていかなければなりません。

クリニックで、隣町の生徒に、うちの学校へ来てほしいと誘われたのなら、その誘いを断らずに、行くことになります。

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目的が何かによると思います。

ただただ、身を任せるにしても、自分の中の感覚に基づいて体は動いているはずだからです。

自分自身に備わる思いや、考え、感覚が目の前の現実をどんどん変化させていくのだと思います。

 

☆隣町プレゼンテーション

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隣の生徒が要望してきてくれたことで道が開けました。

 

「こんな教育が受けたい!」

 

という願いがある子どもたちには、できる限りアシストするのが教師の使命だと思います。

 

子どもに頼まれたら、意地でもやる。

子どもの教育への要望に応える以外に教師の使命はないと思うほどです。

 

目的は、

「目の前の子どもたちの教育へのニーズに応えること!」

 

「先生これ教えて~!」

と尋ねてきた生徒に応えることが何よりも第一優先されることだと思います。

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そのニーズに応えようとする本能で行動していきたいと思います。

そこで、ぶち当たる壁や、困難に寄って、自分が成長できたらいいと思います。

それが、自分の「生き方磨き」につながっていくと信じています。

 

☆生徒たちを前にし

 

校長先生との打ち合わせを済ませ、

プロジェクターをセッティングします。

もちろん、延長コード、プロジェクター、手作りスクリーン、パソコンは、持参します。

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スリッパの故障もあり、着いた時間が少し遅くなり心配でしたが、生徒はまだそこに居ました!

 

テスト後の実施であったため、テストが終わって子どもたちが来るのを待ちます。

沢山来てくれました!!

知らない日本人が何をするのだろう・・・・

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校長先生からの紹介の後、一つ伝えたかったことをありました。

 

「実は、先週、私は病院の前で同じように、プレゼンテーションをしていました。その時にある生徒が私のところへきて、「自分の学校でもやってほしい」と頼んできました。その生徒は、今このクラスの中にいます。(目が合って、名前を聞き、みんなに伝えます。)みんなで拍手をしましょう!」

 

拍手が起こります!!

 

「私が、最近一番感動したことです。勇気をもって、知らない日本人に、学校へきてほしい、と頼める勇気が素晴らしいと思います。彼が私に頼んでこなければ、私もここには来られていません。本当にありがとう!」

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彼は、照れていました。

 

「勉強をしたいのなら、どんどん積極的になっていい。学ぼうとする子どもたちを受け入れなかったり、断ったりする大人はいないと思う。だから、学びたいことがあれば積極的になってほしい。」

 

 

プレゼン内容。

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1、 日本紹介(文化、宗教、地理などなど)

2、 薬物乱用(たばこ、アルコール、薬、ビートルナッツなどなど)

3、 性教育(性感染症について)

 

子どもたちのニーズを確実に感じました。

ぐいぐい伝わっているのが分かります。

考えているのが分かります。

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自分の命を守る、という「人間のベース」に訴えかける授業。

ソロモンには必要なのです。

 

ただ、もっと新しいことにチャレンジしないといけないとも思います。

プレゼンも続ける価値があると思っていましたが、“飽きてきた”のも本音です。

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「人間、新しいことを始めるよりも、今やっていることを続ける方が楽なのです。そのせいで「時」を逃してしまう人が沢山います。でも、「そろそろ終わりだな」と感じたら、是非躊躇しないで次の一歩を踏みだしてほしいのです。」(歩き続ければ、大丈夫:佐藤芳之著)

 

サッカー大会ではなく、野球大会をしよう!

 

ちょっとだけ新しいこと・・・・

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「足がすくんでしまうのは、「ヘッド・ファースト」なっているから。「フット・ファースト」でいけ!」(歩き続ければ、大丈夫。アフリカで25万人の生活を変えた日本人企業家からの手紙:佐藤芳之著)

 

なかなか暑いと体が動きません・・・

日本より確実に動きは遅い・・・

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でも、動かなければ・・・

 

協力隊の活動の仕方は様々です。

何もしない方が良い、という結論に至り、本当に何もしないやり方、

完全に現地に染まり、仲良くなることを目的とするやり方、

問題を見つけたときは、その解決のために現地の人を巻き込んで活動していくやり方、

 

自分の思うままに、突っ走るやり方・・・

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100パーセント自分のため。

自分が学びたいから、壁にぶち当たりたいから、生き方を見つけていきたいから。

 

夢中になってやりたいことがやれるのが、協力隊の良さ!!

 

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☆「隣の村の学校へ出張授業!!」

 

最後まで、新しいことにチャレンジし続けます!!

 

今日は、隣町のアヌケという学校へ、出張授業をさせてもらいに行ってきました。

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前回、病院のプレゼンテーションを実施した際に、アヌケの中高生がたまたま病院に来て見ていました。

そこで、うちの学校でもプレゼンテーションをしてほしい、と頼んできたのです。

 

頼まれたら絶対に断らない。

こんな頑固な性格も作用して、

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「勇気をもって頼んできた子どものためにも、その子の学校へ絶対に行こう!」

 

と心に誓い、実行へ移しました。

 

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手作りスクリーンとプロジェクター、パソコンを片手に、長い道のりを歩きます。

 

少しでも多くの子どもたちに届けたいことがある・・・

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教師として、常に何かを教育できる人間になりたい。

子どもが隣にいた時点で、教育は始まっている。

存在するだけで、子どもが成長する人物になりたい。

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勝手な願望を抱きながら、黙々と歩きます。

無我夢中で歩いてはいるものの、どうしても、道のぬかるみに足を踏み入れたり、スリッパが潰れて裸足で歩かなければならなくなると、挫けそうになります。

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それでも歩き続ける・・・

 

 

そんな時に助けてくれるのは、いつも現地の人々です。

スリッパが潰れている自分を見て、

 

「一息ついていきなよ!」

 

と言って、家へ招いてくれます。

そこで出されるココナッツのジュースやパイナップルは、涙を誘います。

 

「あー有り難い・・・」

 

生かされているのは自分です。

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結局、自分が何かをしようとしても、

 

「させてもらっている。させていただいている。」

 

という感覚に戻ります。

 

ソロモンに来ている自分を支え、後押ししてくれるのは現地の人であり、プレゼンテーションを嫌な顔一つせず聞いてくれるのも現地の人々。

 

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協力するとか言う以前に、

 

生かされている。

そのことにいつも気づかされて、我に返ります・・・・

 

 

明日は、他校での初出張プレゼンについて書きます!

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