青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

2016年12月

アナボンのウミガメによって満喫した旅ができました。

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泳いでいるウミガメを、レンジャーがボートから飛び込んで、素手で甲羅をつかみ、捕獲してしまう・・・・

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頭から飛び込んだ瞬間に、目の前にいるカメを捕まえ、水面に持ち上げるのです!

 

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こんな非現実的で夢のような光景はなかなか見ることができません。

 

 

そして、ウミガメと一緒に泳ぐ体験は一生に残ります。

 

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ウミガメは重い・・・・・

 

あんな小さかった赤ちゃんが、こんなに大きくなるのです。

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ウミガメを乱暴に扱っているように見えたら、ごめんなさい。

しっかり、レンジャーの指示に従っております。

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遊んだあとは、ウミガメには名札が付けられ、生息地域や移動場所などを調査するための対象となります。

 

何と、そのタグには、好きな名前が付けられます。

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今回、一緒に遊んでくれたウミガメには、「ユウスケ」という名前を付けさせていただきました。

 

今日も、大海のどこかで、ユウスケはすいすいと泳ぎ、懸命に生きているのでしょう!

 

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ウミガメの記事は終わります。

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今日から、他国へ旅に出かけます。

2週間ちょっと、ブログはお休みいたします。良いお年を。

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『ウミガメの産卵』

 

一生のうちで、見られるものは限られています。

 

話を聞いたり、映像や本で見ることは簡単にできても、「実際に」見る経験は、こちらの行動と、運なしにはできないことも多いと感じます。

 

運よく、ウミガメのふ化が見られました。

 

そして、運よく、ウミガメの産卵が目の前で見られるか!

 

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「産卵しているかどうか、チェックしに行くけど、一緒に来るか?」

 

9時ごろに、レンジャーが呼びに来てくれました。

 

今日がアナボン最後の夜。

 

今日見られなかったら、少し心残りだ・・・

 

祈るような思いで、夜の砂浜の海岸をトーチだけで歩いていきます。

 

すると突然・・・

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「静かに!!!トーチを消せ!!!!」

 

慌ててレンジャーが発しました。

 

「前にウミガメがいる!!!」

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真っ暗な中、恐る恐るレンジャーについていくと、そこには大きな一匹のウミガメがいました。

こんな大きなカメに、もしも一人で遭遇していたら、恐怖も感じるでしょう。大きい。小さな赤ちゃんからは想像できないサイズ。

 

しかし、その時見たウミガメは、卵を産み終えたばかりで、産卵の最中を見ることはできませんでした・・・・・・

 

「あー、もしかしたら、見られないかも・・・・」

 

また、少し歩きます・・・・

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「トーチを消せ!!」

 

またレンジャーが叫びます!

 

真っ暗な海岸線に、「ガサガサ!!!」という、巨大な物体が草木をかき分ける音が響きます。暗闇に響く動物の動く音は物騒に聞こえる・・・

 

さて、見られるか・・・・

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「このウミガメは、今、卵を産む場所を探している。適切な場所を見つけたら、そこに穴を掘って産み始める。それを見るためには、2時間ほど待たなければならない。」

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このために来たのだから、どれだけ待ってでも見たい!!!

6人の意見は一致し、ブラックホールのように全ての物を吸い込みそうな真っ暗な海を見ながら、砂浜に座り、しりとりや雑談をしながら、ひたすら待ちました。

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海に光る夜光虫は、私のたちの存在に気づき、クリスマス前のイルミネーションを演出してくれました。

それに加え、砂浜に寝ころんで見る星空にも囲まれ、ルミナリエにも負けない世界を彷彿させてくれました。

 

二時間後・・・・・

 

「産んでる!!来て見てみろ!!」

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現場へ向かいます・・・

 

産んでる~~~~!!!

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すごい!すごい!本当に産んでいる!

 

砂まみれになりながら、後ろ足で器用に地面を掘り、うまく掘った穴に産み落とせる体勢で、“ポコポコ”と23個ずつくらい産んでいるのです!

 

夢中でカメラを向けます。

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泣いている!

涙を流しながら、懸命に産む姿に感動します。

 

痛みを伴いながらも、生命を残そうと頑張る姿には、同じ生命として、共感せずにはいられません。女性ならもっと思うかもしれません。

 

子孫を残す営み。

地球ができてから、自然が選択してきた方法。

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カメを見て、

 

「自分ももっと懸命に生きなければ」

 

と、自分の奥底にある本能を大いに刺激さたのです。

 

 

日本でも教材として、是非使っていきたい映像を撮ることができました!
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『ウミガメ』の旅。

 

ウミガメの生地と言っても、ふ化や産卵が見られるかどうかは「運」次第。

もしかしたら見られないことも・・・・

 

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しかし、アナボン島には、ウミガメが卵を産むエリアが存在し、今の時期は、毎晩のように砂浜にウミガメのお母さんが上がってくるようです。

 

保護団体のソロモンの人々は、卵を産んだ形跡のある地面を発見すると、まずは、土を掘り返します。

何をするかというと、卵の数を数え、用紙に記録し、卵をまた埋めた後、フェンスを被せ、鳥やカニが卵を食べないように保護するのです。

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ウミガメは、器用に後ろ脚で3040㎝程の穴を掘り、そこへ卵を産みます。

 

一回に産む卵の数は、120140程度。

大きさは、ピンポン玉ほどで、白く頑丈な殻に覆われています。

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卵を産んでから、2か月ほどでふ化します。

ふ化したウミガメの赤ちゃんは、自力で地表へ這い出し、海へ向かって一生懸命歩いていくのです。

 

 

ふ化から海へ旅発つまでの様子が見られるか・・・

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☆ウミガメの赤ちゃん!!

 

「ふ化しているから、一緒に見に来い!!」

 

レンジャーたちが私たちを呼びに来てくれました。

 

「なに!?ウミガメの赤ちゃんが見られる!?」

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私たちは、すぐにレンジャーについて現場へ向かいました。

 

生まれて初めてのウミガメのふ化。

生命の神秘を感じられるか・・・・

 

レンジャーが土の中でふ化しているだろう場所を日頃の勘から探り当て、少し手で掘ってみます・・・・

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「ん!?」

 

何も見えない・・・・

 

「ん!?」

 

黒くて小さな豆粒のようなものが動いたのが見えます・・・・

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「これはもしかして!?」

 

ウミガメの赤ちゃんだ~~~~~!!!!!

 

“うじゃうじゃ”という言葉が当てはまるでしょうか。

見る見るうちに、穴の中が、這い出たウミガメの赤ちゃんで真っ黒になりました。

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5㎝くらいの小さな、小さな赤ちゃん。

愛くるしい動きを見せます。

大きな大人のウミガメとは、大きさがまるで違う・・・

 

土から地上の空気を吸った赤ちゃんたちが、本能的に向かう場所は・・・・もちろん「海」です。

海へ向かえるのは、

波の音なのでしょか。

海の匂いなのでしょか。

これが、動物の本能なのだと思います。

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レンジャーや私たちが砂で作った道を通り、大海原へ駆け出します。

 

一目散に海を目指す元気なもの、

ちょっと周りより遅れをとって、慌てて海の方向へ向かうもの、

間違えて、見当違いの方向へ進もうとするもの。

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手に取ってみると、大変小さく、少し柔らかい感触がありましたが、容姿はしっかりしたウミガメです。

 

まるでレースをしているかのように・・・

一緒に生まれた兄弟たちと、どっちが早く海まで到達できるか競争しているかのように・・・

 

「頑張れ!!」

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という言葉を、自然とかけたくなる場面が人生の中にはあります。

 

ウミガメの赤ちゃんを見ていると、一緒にアナボンへ行った6人の隊員みんな、思わず、

 

「頑張れ!」

 

と声をかけていたのが印象的でした。

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「大海原へ人生の一歩を踏み出したのです。これから、100年以上の長い長い人生。人間と変わらないのは、生まれた場所を本能的に覚えていること。そして、この世に生命として誕生した限り、その時点から『生きる』という営みが始まること。」

 

ウミガメの赤ちゃんの、大行進を見て、感動しました。

心がまた一つ浄化され、自然の神秘に癒される。

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経験に勝るものはない。

自然に勝るものはない。

 

「この地球には、人間以外の沢山の生物が生きています。必死に生きています。必死に・・・」

 

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次は産卵を紹介します。

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ウミガメを見たことがありますか?

 

日本では水族館や沖縄へ行けば、ウミガメを容易に見ることはできます。

 

しかし、

 

「ウミガメの産卵」

 

「ウミガメのふ化」

 

「ウミガメの捕獲」

 

を見たり、

 

「ウミガメと泳ぐ」

 

という体験はなかなかできないのではないでしょうか。

 

しかし、ソロモンには、それらを全て網羅する場所があるのです!!

ソロモンの大自然、生命の神秘を感じ、また一つソロモンを好きになることができました。

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☆ウミガメアイランド「アナボン」

 

ソロモンのサントイザベル州(ガダルカナル島から北西方向)には、アナボン島という小さな島が存在します。

 

今回の感動の舞台は、このアナボン。

 

ガダルカナルからイザベル島まで、飛行機で1時間ほど。

そこから、エンジン付きボートで、アナボンまで3時間程度。

 

アナボンは、産卵のために多くのウミガメが帰ってくる、いわばウミガメの“生地”です。

 

数名のレンジャー(自然保護団体)以外の一般人は住んでいません。

レンジャーの住居と観光客の1グループが泊まれるくらいのロッジが一つ存在するだけです。

 

大海に囲まれた、“ウミガメの家”にお邪魔することになったのです。

 

ウミガメエピソードへ行く前に・・・

 

☆旅のハプニング!

 

今回の旅では、6人の日本人協力隊員と共に出発。

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夕方の飛行機でイザベル島へ飛ぶ予定で空港を訪れ、チェックインまで済ませ、「さあ、乗るぞ!」とうきうきしながら搭乗を待っていると、突然・・・

 

I have a bad news…….

 

と、搭乗係員が来て、怪しい言葉を発したのです・・・・

 

まさか・・・・

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「今からの飛行機でイザベル州へ飛んだ場合、着陸地点が真っ暗で危険だから、キャンセルになりました・・・」

 

え~~~。

 

ソロモンでは、時間が遅れたり、天候が悪かったり、様々な環境によって、飛行機が飛ばないことがよくあります。

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まさか、自分たちの旅の時に・・・・・という悔しい思いはありましたが、こればっかりは仕方ありません。

 

34日で予定していた旅が、23日に・・・

しかしながら、この旅程の変更が、数々の幸運を引き寄せてくれることになるのです。

 

空港オフィス↓
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ハプニング2

 

次の日の朝一の飛行機でイザベル島へ向かったのですが、海の近くの空港に着いたものの、そこからアナボン島へ行くためのボートが来ていない・・・・携帯も使えない。

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待っても待っても来ない・・・もしかしたら、忘れているか、もう来ないかも・・・どうしよう・・・

こんな時でも「もうすぐ来るよ」と励ましてくれるソロモンの人々には癒されます・・・

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しかしながら、数時間後にようやく来た船でアナボンへ向かうことができました。

 

 

ハプニング3

 

ボートに乗っている時に、突然の豪雨。

今は、雨季のシーズンで、まとまった雨が降りやすい。

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仕方ないので、買い出しで寄った、海沿いの小さな村で少し雨宿り・・・・

 

現地の人々と戯れながら、豪雨が納まるまで、みんなでカップラーメンを食べながら、体を温め待ちます。

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「これも旅。ハプニングありの旅だから面白い!!こんな時に食べたカップラーメンの味は一生忘れないものです!」

 

どこへ行ってもソロモンの人々は優しい。

マンボーが便器の下で生きている、海を利用した自然のトイレを貸してくれました。

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なかなか着けなかったアナボンへ到着したときは、それだけで達成感がありました!!

 

 

明日、ウミガメの様子を書きます!

 
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学校が休みになり、首都ホニアラへ上がっています。

隊員総会や送別会も無事に終わり、次に向かいます!

 

「何かこれから始めたいと考えていることがあれば、先に形にしてしまいましょう。言葉で説明しているあいだは、本気で聞いてくれなかった人、相手にしてくれなかった人も、「コイツは本気でやる気なんだな」と気づいてくれる。うまくいくかどうか不安な時ほど、「つくれば、人はやってくれる」の精神で、実際に動き出してみればいいのです。」(歩き続ければ大丈夫:佐藤芳之著)

 

さあ、次へ動き出そう!

 

本業の教育。

 

『ソロモン教員隊員大プロジェクト』

 

を、首都ホニアラで開催しようとしています。

 

今回の企画では、ソロモンにいる、数名の教育系隊員の力を集結させ、ソロモンの教育界に影響を与えようというものです。

 

日程:121日、24日。

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場所:ホニアラの教育隊員が働く学校。

 

企画の特徴を少し上げておきます。

 

<大プロジェクトの理由>

 

☆ソロモンの大手通信会社の「テレコム」との協力企画!!!

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ソロモンの会社を巻き込んだプロジェクトを開催することで、ソロモンの人々への発信機能が増し、より多くの人々に影響を与えることができます。

 

通信会社テレコムの回線は、携帯電話での通話やネットを使うほとんどのソロモンの人々が使用しています。

 

テレコムの社長と連絡を取り合う中で、1月にイベントを開催したいという私たちの要求と、テレコムも1月に教育系イベントを行いたい、という「奇跡的」な一致が起こったのです。

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ただ、どんなことを行うのか、という具体的な内容は全く決定していませんでした。

 

そこで、昨日は、直接テレコム社長室を何人かの協力隊員と訪れ、

 

『突撃プレゼンテーション』

 

によって、日本人教育隊員が何をしようとしているのか、説明しました。

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〇社長室プレゼンテーション

 

プロジェクターを持ち込み、

 

「プレゼンを聞いてほしい!」

 

といきなり申し込み、壁にスライドを映し出し話し始めました。

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時に、

 

勢い=熱意

 

となって、人々の心を動かすことがあると信じます。

 

圧倒する雰囲気で、目の前の人を動かすことがあります。

 

 

テレコムの社長は快く受け入れてくれ、他の職員をオフィスへ誘い、私たちのプレゼンを聞いていただきました。

 

現時点で教育隊員ができるプロジェクトの3つの柱があります。

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1、 サイエンスショー(面白実験)

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2、 体育教育(新しいスポーツ紹介等)

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3、 読書推進(ビブリオバトル)

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一緒に来ていただいた、体育隊員のショーさん、読書推進隊員のマッスンも熱っぽく、テレコムの職員に思いを伝えてくださいました。

 

「ソロモンからオリンピック選手を出したいんだ!」

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と、ものすごく真剣な目で訴えかけるショーさんに、聞いている私も感動しました。

 

「本に対して、ソロモンの子どもたちにもっと興味を持たせたい!」

 

というマッスンの純粋な思いが胸に響きました。

一緒に来てくれてありがとう!!

 

そして、しっかりスライドを見て話を聞いてくれる、テレコムの人々に感謝です。

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3人のプレゼンを聞き、社長が、

 

「よし、一緒にやろう!!」

 

と力強く答えてくれました!手ごたえは十分!!

 

3時間ほどのイベントになるでしょう。

 

サイエンスショーによって、理科に興味を持たせ、スポーツ大会により新しいスポーツを導入し、ビブリオバトルにより、読書を推進する。

 

えっ、目的は何?

何のためにやるの?

 

そんなことは、「動いてから決めたらいい」と今は思います。

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「世界はいつだって僕らの挑戦を待っている。さあ、あなただけの物語をつくろう。」

(世界は僕らの挑戦を待っている:横井朋幸)

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さあ、どうなる・・・

 
明日から離島にウミガメを見に行くので数日ブログは休憩・・・

 
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