畑へ毎日足を運んで、1年9月。
日々景色が変わります。
スイカが育ち始めている。
最近はピーナッツが元気だな。
昨日の雨で全部流れてしまったか。
最近の日照りで、なすはだめだな。
人々との関わりも日々違います。
子どもたちが沢山いて、一緒に草引きをするとき、
おばあちゃんやおじいちゃんと世間話をするとき、
一緒に水やりを手伝うとき、
キャベツの苗を運ぶとき、など。
毎日通ってよかった。
信頼を得ることができました。
地域の人々と同じ目線に立ち、一緒に働くことで、これだけ人の信頼を得るとは思っていませんでした。
また、自分を顧みる機会となりました。
黙々と草を引きながら、日々、過去の自分を内省していました。
過去の後悔をゆっくり振り返り、反省していきました。
慌ただしい日々とは違い、ゆっくり考える時間が持てました。
そんな、畑で働く村の人々との共同作業がマルーに残ります。
それは、『養鶏場』。
村が崩壊するまで、木が腐るまで、一生残る養鶏場。
鶏が好きだ、という話から企画膨らみ、村を挙げての大建設となっていきました。
村人は決して怠惰ではないことに気づきました。
マルーの人はよく働きます。その土地での働き方を知っています。
鶏が飛ぶように売れました。
買い手のことを一番に考える村人の親切心が成功へ導いてくれたのです。
お金が絶対ではない。そのことが心から感じられた経験でした。
☆畑の送別会
来週で、マルーは最後。各集落ごとに送別会を開いてくれます。
本当に実感が湧かない・・・・
協力隊の人々は誰しもが味わうのでしょう。ついにここまで来たか・・・
送別会は、記念すべき養鶏場の前で行っていただきました。
畑を仕切る方からの話に申し訳なさを感じる。
「自分は何もしていない・・・お世話になったのはこちら・・・」
送別会などで、感謝の気持ちが伝えられるほど、このような気持になります。
もっともっと私から何かしたい。まだまだ、こんな気持ちがあります。
〇感動のプレゼント
木彫りの記念板をいただきました。
そこには、私の名前とマライタ島が彫られています。その中心にマルーと記されています。
「日本に帰っても、この板を見てマルーを思い出してくれ」
本当に申し訳ない。
このプレゼントを作るお金はどこから出ているのか。そんなことが気になって仕方ありません。
一生に残る記念物を日本へ持って帰りたいと思います。
☆村人への感謝
スピーチで感謝を伝えさせていただきました。
・私が畑へ毎日来たのは、皆さんに会いたかったからです。
・畑へ来ると、親切な皆さんと出会い、心が温まった。
・私は何も貢献していません。逆に皆さんに幸せをもらいました。
・養鶏場で働く人々の頑張りは立派でした。
・親切に生きること、人と支え合って生きることの見本を見せていただきました。
・私が日本へ帰っても、マルーが幸せの村であることを願っています。
このようなことを述べたでしょうか。
「のどが渇いて、川の水に顔をつけ、『私は水素だけを飲んで、酸素は飲まないことにしよう』と言ったらどうでしょう。水素と酸素を分けたら、それはもはや水ではありません。感じるということも同じなのです。幸せか悲しみかどちらかだけを飲もうとしたら、それはもはや人生でなくなるのです。」(自分を変える 心の磨き方:マーク・ネポ著)
出会いと別れも、一緒にあってこその人生。
もうすぐくる別れも、次に力強く踏み出すバネになってくれると思います。
活動紹介ムービー↓
JICAボランティアからテレコムへのCMがアップされています↓
https://www.youtube.com/watch?v=rSWtCKaOtyM
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