「ときどき、有名人が母校で授業をしたりして成功しているのをテレビで見たりするが、私たち教師が思うのは、明日も明後日もこの同じ子ども(生徒)たちを相手にしてやってみなさいよということである。偶にやれば稀人だから珍重されるが、毎回やればただのおじさんやおばさんになってしまう。マンネリは避けられない」(プロ教師の流儀:諏訪哲二著)
先生の背中を長い間見たからこそ伝わってくるものがあります。
それは、その先生が、ぶれずに持ち続けているものです。
無意識に現れてくるもの。
子どもたちは敏感にそれらを感じ取っていくのです。
日々の行動、言葉、態度、関わり方すべてに現れてくる不思議なもの。
「生き方」自体が、教師が最も子どもたちに影響を与えていくものだと信じます。
☆自分の思いが少しだけ伝染していった嬉しい出来事を紹介します!
赴任してから、朝のゴミ拾いを徹底し、教室にゴミ箱を設置し、ポスターで環境啓発活動を続けています。
部活動はもちろんのこと、学校生活全体で、少なくとも自分が見ている範囲では、子どもたちに環境教育を徹底しています。
その姿を子どもたちは見ているのです。
しかし、その活動を見ていてくれたのは、子どもたちだけではありませんでした。
〇小学校の熱い教師、デイビッドも見ていてくれたのです!
「ユウスケ!俺もゴミを一緒に拾うよ!」
朝の挨拶を交わすと、職員室までの道のりで、落ちているごみを一緒に拾い、子どもたちにも集会で話をしてくれていました。
デイビッドは、マルーに来た時から、同じ波長を感じていました。
人間、同じような志を持つ人に気づくものです。
デイビッドは環境分野だけでなく、子どもたちのサッカー大会に協力してくれたり、ピアニカの指導を率先したりと熱血ぶりを以前から見せてくれていました。
そんなデイビッドが、
「クラスで環境ポスター」
を描かせてくれたのです。
「バザーの日や人々が何かイベントをする際は、ポスターをゴミ箱に貼って、外に設置し、ゴミをゴミ箱に捨てるように呼びかけよう!」
こんな提案をデイビッドからしてきてくれました。
なんて熱心な人なんだろう・・・・在り難い。
もちろん、自分のクラスの仕事も、授業研究も、学校全体の仕事もたくさんあるのはわかります。
そんな中でも、私がしているような“外の活動”に目を向け、それに積極的に協力しようとする姿に感動しました。
これを実行してくれたのは、実はずいぶん前で、兄がマルーに来た時に開催されたバザーで張り出されていました。
何といっても、子どもたち自身が自分で手を動かして、ポスターを作製する「過程」にこそ意義があります。
環境についての意識が、ただポスターを見るよりも、確実に高まります。
どんな絵を描こうとも、意識は確実に高まります。
小学4年生の作品は、カラフルで、文字が大きく分かりやすいものとなっています。
こういった「子どもたち自身による活動」を通して、村へ啓発できていけたら、効果は抜群でしょう。
デイビッドの行動によって、自分の努力が少しだけ報われた気がしてものすごく嬉しくなりました!!
デイビッドに今度はこちらが何か協力しよう・・・・
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