「イギリスのサセックス大学でのストレス解消についての研究では、読書、音楽視聴、一杯のコーヒー、テレビゲーム、散歩、それぞれのストレス解消効果を、心拍数などをもとに検証しました。その結果、読書は68%、音楽視聴は61%、コーヒーは54%、散歩は42%、テレビゲームは21%のストレス軽減効果が見られ、読書が最も高いストレス解消効果が得られるということが分かりました。」(読んだら忘れない読書術:樺沢紫苑著)

 

読書が最もストレス解消効果があると共に、最も脳の活性化、知識の蓄積、人間性の向上に効果があるといわれているのです。

 

しかし、その次が「音楽」。(なぜか2位に目が行く変な奴・・・)

 

音楽は、間違いなく、世の中を「豊か」にするツールとなります。

 

国、言語、文化、習慣、国境を越えてつながることができる道具となります。

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それが、途上国であれば、なおさら、音楽の力は大きなものを発揮します。

教会へ行っても、音楽が人々の心を動かし、深い祈りを導き出していることが分かります。

 

残念ながら、学校の教科で見たときに、日本では音楽の授業があるのに、ソロモンでは「ない」という現実があります。

 

なぜ、音楽の授業が受けられないのか。

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1、 教育上の優先順位が低い教科と考えられている。

 

国の方針として、ソロモンで「生きていく」力を考えたときに、必要にされるのは、もちろん、農業の授業であったり、読み書きそろばんなのです。財政上それが限界。

 

音楽や体育、図画工作などは、どうしても優先順位が低く考えられるのです。

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2、 道具が手に入らない。

 

音楽の楽器は値段が高いイメージがあります。

ソロモンでは、音楽の楽器が学校の備品として提供できるくらいの政府の力がありません。

だから、海外の援助に頼るしかないのですが、ものが届いたとしても継続した指導ができるかどうかはまた別の話なのです。

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☆ピアニカの授業が毎週行われています!

 

これは、決してソロモンのカリキュラムに含まれているものではありません。

完全、「特別授業」としておこなわれているのです。

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ソロモンの教育を、我らのアーノン・アトメア中高校から、改革していこうではないか!

 

志の高い先生方が放課後に生徒を集めて、熱心に教えてくれています。

 

目標・・・・卒業式で州歌を演奏すること。

 

この目標達成の日は12月上旬にやってきます。

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〇指導の進歩

 

初日は、試しに子どもたちに弾かせてみましたが、思ったより難しいことに気づいた先生方の表情がありました。

 

「ここで諦めないでほしい・・・・」

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そんな願いを持ちながら、必死のアシストをしていきます。

話をしながら、先生たちからの案が出るのを待ちます。

 

先生たちが考えてくれた案。

 

1、 楽譜を作り、子どもたちがそれを見て自主的に練習できるようにする

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2、 子どもたち同士で教えられるような環境を整える。うまい子どもが教えることで、教師だけで指導が行き届かない子どもがついてこられる。

 

3、 楽譜に書かれた音階を、まず口で歌えるようにすることで、その口ずさむ音の鍵盤をスムーズに押さえることができるのです。

 

やってみないとわからない。

 

初めての音楽指導、ピアノ指導を、粘り強く行ってくれています。

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音楽楽器が日本の京都府福知山市から届いた環境を生かすためには、最終的に「教師」の「熱意」にかかっているのです。

 

いくら物があっても、お金があっても、最終的には教師の熱意。

それは、どの国にいようとも、決して変わらない事実だと思います。

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頑張れ先生!!

 

負けないように私も頑張らないと!!

 

 

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