『クロスゲーム』
野球×サッカーの融合。
単純に、一人が二つのスポーツをすれば、スポーツ人口は増えます。
この発想と、色々なスポーツに触れることで、多くのことが学べます。
視野が広がり、広い世界を見ることができるのです。
☆チームスーパースター
思えば、ボロボロの一つのボールに群がる子どもたちを最初見たとき、ひらめきました。
「サッカーチームをつくろう!」
ボールと笛を持ってグラウンドを行くと、沢山の子どもたちが集まってきました。
そして、毎日、欠かさずグラウンドへ行くことで、
「こいつは毎日ここに来る!」
という印象を与えたのだと思います。
毎日子どもたちが集まるようになり、自然発生的にチーム「スーパースター」が立ち上げられました。
弾幕も作り、部内大会、地域大会、対外試合を数えられないくらい行ってきました。
部活動の意味をもう一度だけ考えます。
『教育のツール』
それに尽きます。要するに、人を集め、そこで、教育が行える機会を設けるのです。
ソロモンへ来て、このことをひしひしと感じながら、サッカーを行っていました。
では、ソロモン、マルーでは何を教育するのか。(くどいですが書くことがないので悪しからず)
1、部活動のように、集団でスポーツをする意義を感じさせる。
集団で行動するとき、そこには規範、ルールが存在します。それに従ったりすることを教えます。
2、学習に取り組ませる。
心のノートなどを作成し、文章を書かせたり、ミーティングで5W1Hを用いて発言させたり、色々心がけてきました。学校の授業態度を指導します。
3、心を育てる。
ミーティングで、ソロモンでは聞けない話を沢山してきました。子どもたちの弱い部分も指摘してきました。ほとんどが私の価値観の押しつけだったかもしれませんが、少なくとも、他の世界、感覚に触れられたのではないでしょか。
4、態度教育
グラウンドを整備したり、集団行動を徹底させたり。日本で言う礼儀の作法も教えていきました。ゴミを拾うこと、ビブスをたたんで返すこと、道具を大切にすることなど。
(最後まで偉そうに書かせていただきます)
☆スーパースターの最後の試合。
野球大会の後のサッカー。
子ども達は完全に気持ちを切り替えて、試合に臨みました。
ゴールが決まる瞬間に、感極まるものがありました。
たったの1年9カ月ですが、その間に関わった時間が一番長かったのが、このスーパースターの子どもたち。
「成長したな・・・」
もう、何も言わなくても、自分たちでミーティングをし、チームのポジションを決め、攻め方守り方を話し合うことができます。主体性が育まれました。
「もうこの試合は見られないのか・・・・」
カメラを回しながらそんなことを思います。だからこそ、必死で写真を撮ります。
清々しい。
最も青年らしい姿。
輝く額の汗。
夢中で仲間にかける声。
自分が育ってきた環境の中で備わった感覚から、「この姿がいい」と思う価値観があるのでしょう。
部活動をしている子どもたちを見ると、爽やかな気持ちになります。
「私が日本へ帰っても頑張ってほしい。」
最後に、現地の先生に、笛とビブス、マーカーなどの道具を渡し、
「自分がいなくなっても、絶対に続けてください!」
とお願いしました。
後4日。
土曜日に最後のバーベキューパーティーをして、チーム「スーパースター」を去ります。
活動紹介ムービー↓
JICAボランティアからテレコムへのCMがアップされています↓
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