青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

カテゴリ: 部活動

日本は震災から6年。

まだまだ手つかずのままになっている場所もあります。

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日本には日本の問題がある。

相対的貧困だってそうです。

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先進国の格差の方が、絶対的貧困よりも“むごい”と考えます。

次は日本に貢献していきたいと思います。

 

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☆明日、第二の故郷、ソロモン、マルーを去ります。

ブログも次で最後。

見てくださった方々に心から感謝を申し上げます。

 

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〇最後は子どもたち!

 

連日送別会を開催していただいています。先生方にはたくさんのプレゼントをいただきました。(自分は何も与えていないのに・・・)

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中でも、子どもたちからのメッセージには感動しました。

マルーの子どもたちによって、一つひとつ選び出された文字によって、彼らの気持ちをいただくことができました。嬉しい・・・

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最後のバーベキュー。

 

子どもたちを集めて、ささやかなバーベキューを開催しました。

 

最後は子どもたちと関わりたかった。

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日本を全く違う環境で、最初は戸惑いました。

正直、途上国の印象から、恐れる感情もありました。

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しかし、不安を払拭してくれたのは、間違いなく子ども達でした。

 

学校へ行けば、人懐っこく、何のためらいもなく話しかけてくれる。

 

「ここまで人間が好きな人間がいるか・・・・」

 

衝撃を受けました。

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グランドへ足を運べば、いつも一緒にサッカーができる。

子ども達に会えると保障されていました。

 

寂しくなったら、子どもたちのもとへ行く。

そして、励ましてもらう。癒される。

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これが無ければ、絶対にマルーではやっていけていませんでした。

生きがいがそこにありました。

 

 

最後の学校では、一つ一つクラスを回り、感謝の気持ちを述べさせてもらいました。

 

「ありがとう、ありがとう」と何度も言っていました。

 

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最後の最後まで、子どもたちと寄り添い、学ばせてもらいました。

 

『いじめのない社会』

 

が存在することを教えてもらいました。

目の前で実践してもらいました。良い社会の例を見せてもらいました。

 

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生き方を学ぶ旅。

子どもたちから、学んだ素晴らしい生き方を、日本で実践してみたいと思います。


『野球・サッカークロス大会』が新聞記事に↓
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『クロスゲーム』

 

野球×サッカーの融合。

 

単純に、一人が二つのスポーツをすれば、スポーツ人口は増えます。

 

この発想と、色々なスポーツに触れることで、多くのことが学べます。

視野が広がり、広い世界を見ることができるのです。

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☆チームスーパースター

 

思えば、ボロボロの一つのボールに群がる子どもたちを最初見たとき、ひらめきました。

「サッカーチームをつくろう!」

ボールと笛を持ってグラウンドを行くと、沢山の子どもたちが集まってきました。

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そして、毎日、欠かさずグラウンドへ行くことで、

「こいつは毎日ここに来る!」

という印象を与えたのだと思います。

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毎日子どもたちが集まるようになり、自然発生的にチーム「スーパースター」が立ち上げられました。

 

弾幕も作り、部内大会、地域大会、対外試合を数えられないくらい行ってきました。

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部活動の意味をもう一度だけ考えます。

 

『教育のツール』

 

それに尽きます。要するに、人を集め、そこで、教育が行える機会を設けるのです。

ソロモンへ来て、このことをひしひしと感じながら、サッカーを行っていました。

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では、ソロモン、マルーでは何を教育するのか。(くどいですが書くことがないので悪しからず)

 

1、部活動のように、集団でスポーツをする意義を感じさせる。

集団で行動するとき、そこには規範、ルールが存在します。それに従ったりすることを教えます。

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2、学習に取り組ませる。

心のノートなどを作成し、文章を書かせたり、ミーティングで5W1Hを用いて発言させたり、色々心がけてきました。学校の授業態度を指導します。

 

3、心を育てる。

ミーティングで、ソロモンでは聞けない話を沢山してきました。子どもたちの弱い部分も指摘してきました。ほとんどが私の価値観の押しつけだったかもしれませんが、少なくとも、他の世界、感覚に触れられたのではないでしょか。

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4、態度教育

グラウンドを整備したり、集団行動を徹底させたり。日本で言う礼儀の作法も教えていきました。ゴミを拾うこと、ビブスをたたんで返すこと、道具を大切にすることなど。

 

(最後まで偉そうに書かせていただきます)

 

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☆スーパースターの最後の試合。

 

野球大会の後のサッカー。

子ども達は完全に気持ちを切り替えて、試合に臨みました。

 

ゴールが決まる瞬間に、感極まるものがありました。

 

たったの1年9カ月ですが、その間に関わった時間が一番長かったのが、このスーパースターの子どもたち。

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「成長したな・・・」

 

もう、何も言わなくても、自分たちでミーティングをし、チームのポジションを決め、攻め方守り方を話し合うことができます。主体性が育まれました。

 

「もうこの試合は見られないのか・・・・」

 

カメラを回しながらそんなことを思います。だからこそ、必死で写真を撮ります。

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清々しい。

最も青年らしい姿。

輝く額の汗。

夢中で仲間にかける声。

 

自分が育ってきた環境の中で備わった感覚から、「この姿がいい」と思う価値観があるのでしょう。

部活動をしている子どもたちを見ると、爽やかな気持ちになります。

 

「私が日本へ帰っても頑張ってほしい。」

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最後に、現地の先生に、笛とビブス、マーカーなどの道具を渡し、

 

「自分がいなくなっても、絶対に続けてください!」

 

とお願いしました。

 

後4日。

 

土曜日に最後のバーベキューパーティーをして、チーム「スーパースター」を去ります。



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野球は教育のツール。

 

サッカーと同じです。

 

スポーツは教育に有効に生かすことができるツール。

 

ただし、「競技性」によって違いがあります。

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野球で言うと、大きな競技性の一つに、「文化」があります。

礼儀、生活態度から始まり、甲子園、プロ野球中継に代表されるように、「日本の性格」にうまくはまった競技。

 

道徳心を教える場面が多く持てるのが、日本に根付いた原因であるかもしれません。

 

また、道具が多いことから、道具管理を徹底できます。

練習が多いことから、様々なトレーニングにより、違った角度から教育していけます。

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そして、ルールが複雑であることから、「考えさせる」場面が多い。

だから、プレーの中で、教材になる場面が多々あるのです。

 

そして、団体競技ということから、コミュニケーション能力、人間関係形成に大きな役割を果たすと考えます。

 

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では、今回のソロモンの野球(ソフト)大会は、教育的に何の意味があったのか。

 

☆ソロモンで初野球大会の意味

 

一つだけ挙げます。

 

「グラウンド整備」

 

これに尽きます。

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初めての野球大会を経験できることも意義はありますが、大会前のグラウンド整備に感動させられました。

 

ボールがサッカーよりも小さい競技なので、どうしても、長い草を刈っておかなくてはなりません。

 

そのために、沢山の子どもたちの力が発揮されたのです。

 

中高生に呼びかけ、私も率先して、ブッシュナイフという小刀で草を刈っていました。

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すると、その様子を見た、小学生たちも、小刀を持って来てきて草を刈り始めました。

 

「ソロモンの文化に即した教育」

 

だと思いました。

 

小さい頃から、ブッシュナイフを用いた、草刈りには慣れています。

ソロモンでの、大切な「生きていく力」。

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その力を生かして、新しい取り組みをしていく。

そこに意義があったと思うのです。

 

「ブッシュナイフを貸してみな!僕が全部刈ってあげる!」

 

得意気に私のナイフを奪い取り、せっせと働きます。

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それぞれの国で、それぞれの教育スタイルがあると思います。

目的は、例えば、「生きていく力」という国もあります。

 

ソロモンでは、もしかしたら、

 

「産業社会へ移行するため」

「資本主義経済についていけるため」

「西洋文化を取り入れるため」

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などという目的が隠れていると思います。

 

しかしながら、「今を生きる子どもたちは、どう生きていくのか」。

 

どこの国の子どもも同じ。

頭は真っ白なキャンパス!

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大人の考えや価値観を押し付けるのではなく、学ぶ中で、彼らが選択していくことが大切。

 

草刈りからこんなことを考えました。

 


「私たちは、未熟で未成熟な人間ですが、人格的に成長すればするほど、成熟すればするほど、素晴らしい特性が現れてきます。誰でもその胸中に聖人が宿っているのです。」(王陽明より)


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『野球(ソフト)大会』

 

物心ついたころから、野球が好きでした。

 

それがなぜかは分かりません。

 

サッカーボールに触れる機会もあっただろうし、テニスや柔道に触れる機会もありました。

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全ての人間の中に、好き嫌いが存在します。

それが、何によって決まるのか専門家でないので分かりません。

脳の中で、ある瞬間に科学的変化があるのでしょう。

 

しかし、好きなものは一つではないはず。

自分を見つめたときに、「野球ばかりをやってきた人間」でした。

もっと他のスポーツに興味を持ってもよかったはずなのに・・・・

 

人間は一つのものしか好きになれないのか。違います。

 

野球が好きだというのはありましたが、野球のクラブに入ると、野球しかしない環境だったのです。

(だから、今回クロストレーニングを導入しました。)

 hitting


(ベルトが無く、シャツが出てしまう生徒がいて見苦しいかもしれません。申し訳ありません↑)

野球をやっている時は、気づきませんでした。

 

「世界にはもっと沢山興味の湧くことで溢れていることを」

 

視野が狭かった。

考え方が凝り固まっていた。

偏見だらけだった。

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機械のように野球をし、機械のように勉強をさせられ。

でも、その瞬間は主体的だとか、自主性とかと言う言葉でひっくるめられていました。

 

確かに、「一つのことに黙々と取り組む」ということも、産業社会の中では重要です。

 

しかし、「人間としての本来の生き方」を見たときに、同じものを品質高く作れる能力をつけることがそれほど重要なのか。

今になって疑問を感じます。

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自主性だとか、アクティブラーニング?だとか、言われていますが、結局は、「日本人の心に根付いた文化を背景として生きる『日本人教師』」に教えられる子どもたちは、その生き方を真似するのです。

 

「子どもたちに自由な選択を!自主的な行動を!」

と言いますが、それは、あくまでも、日本の文化の中。

 

広い世界の中の、小さな箱の中の一部の教えの話。

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いくら指導要領を変えても、教育キャリキュラムを変化させても、根付いた文化を変えることは難しい。

ならば、もっと、日本が世界の中でどのような性格なのが、どのような人間なのかを学んでいかなければならないと思います。

 

(何の話でしたっけ?)

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要するに、野球ばかりやっていたのではだめなのです。

 

せっかく野球で子どもを集めるのであれば、そこで「教育」をする必要があるのです。

 

その教育は、日本の文化に影響を受けた、「野球の文化」という教育ではなく、「その狭い箱の窓を開け、外の世界の空気を吸えるような教育」。

 

(残り1週間、偉そうなことをブログに書いて終わります)

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☆野球をしてもいい。サッカーをしてもいい。芸術的で独創的でもいい。

 

恐らくこの考え方は、日本の文化に根差した学校の雰囲気からは反するもの。

規範意識やルールに縛られる考え方です。

 

しかし、言うのは自由。

 

〇野球大会は大成功。

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真っ白な飛球に、グラウンドで見ている全員が釘付けになります。

 

大きな飛球に心を奪われます。

 

全力で走るランナーと、ボールの位置関係にはらはらします。

 

1点の攻防に手汗がにじみます。

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大きな歓声、大きな拍手。

これこそが野球大会。

 

「ソロモンで野球が受け入れられた」

と感じました。

 

ここまでさせてもらった。

 both teams

「人は何か一つくらい誇れるものを持っている。

なんでもいい、それを見つけなさい。

勉強がだめだったら、運動がある。

両方駄目だったら、君には優しさがある。

夢をもて、目的をもて、やればできる。

こんな言葉に騙されるな、何も無くてもいいんだ。

人は生まれて、生きて、死ぬ。


これだけでたいしたもんだ。」(これでいいと心から思える生き方:野口嘉則著)


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『ソロモン人による野球(ソフト)指導』

 

が実現しました。

 

この大会には様々な目的がありますが、その一つに、「ソロモンの人々を巻き込む」というものがあります。

 

自分一人の自己満企画は、少し寂しい。

 

そうではなく、自己満足をしながらも、ソロモンの人々を巻き込みながら、一緒にやっていくことを常に心がけてきました。

 

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タクワのローレンス先生は、先にも述べましたが、昔、日本人教師にソフトボールを教えてもらった経験があります。(教えたのは、現在ソロモンのオリンピック委員会で働かれる藤山さん)

 

そのローレンスを是非とも指導者として巻き込みたい!!!

 

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☆ローレンスによる指導!!

 

私が教えるのと、現地の先生が教えるのではわけが違う。何が違うのか?

 

特に、言語!

ソロモンには120の現地語が存在すると言われます。

同じ言語が話せる部族同士、親近感が湧くものです。

海外で、日本語が話せる人に会うと、無条件に好きになってしまうのと同じ。

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だから、ローレンス先生の現地語による野球(ソフト)指導は、聞きやすく、分かりやすく、聞きたいと思うのだったのです。

 

ローレンスの熱血指導ぶりには驚かされました。

 

タクワの選手にはユニフォームを寄贈しているため、見た目は野球選手。

それに、私服の我が校の生徒が加わり、試合前の合同練習がスタート!!

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相手チーム同士向かいあってのキャッチボール。

 

投げ方、受け方、キャッチボールのシステムまで、細かい指導が始まります。

その分かりやすさに、子どもたちも自然と惹き込まれていきます。

 

バッティング指導。

 

ローレンス先生自らが、生徒の投げるボールを打って見せました。

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周りで見ている観客も、守備を守らされていた生徒も、そのバッティングのすごさに唖然。

 

若い頃、日本人に教わった選手だけあります。

構えから、インパクトまで完璧!

そのローレンスの見本に憧れない子どもはいないでしょう。

 

予想外の熱血指導に、私は助手としてローレンス先生を助ける側に回っていました。(すごい・・・)

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走塁練習、

守備練習、

バント練習と進んでいきました。

 

私は、我が校で指導をする際は、やる気が減退しないよう、なるべく細かな指導を控えていました。

しかし、現地の先生の熱血指導と、観客が見守る大会の雰囲気という良い環境から、やる気は上がる一方!!

 

これだ!!!

 

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このようにして、初の野球(ソフト)の試合が開催されていきました。

 

 

「英語の授業を1時間やったら10分休み。数学を1時間やったら10分休み。その繰り返しです。生徒はじぃーっとじぃーっと、我慢する訓練をしているんです。要するに、おもしろくない仕事でも、黙々とやる。そのための訓練をさせられているのんだと、私はいいたいのです。

本来人間というのは、同じ作業をじぃーっとやり続けることができません。ふつうは飽きてしまいます。学校で生活の自由を許さなかったのは、安定して品質のいいものを大量に生産するための訓練だったんです。ヒヨコの時期からオリに入れて飼育するように、人間も七つぐらいで小学校に入れられて、ずぅーっと、おもしろくない授業を聞いて、馴らされているんですよ。みんなの個性を殺して、人間を機械みたいにさせていたんですよね。」(斎藤一人)

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ソロモンの子どもの才能が開花する手助けはできているだろうか。

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