『体を張った授業』でインパクトを持たせ、印象に残る授業をすることもあります。
テストでは、フレミングの右手、左手の法則の使い方、説明を出題しました。
電磁力の分野、モーターの原理について子どもたちに理解させるには、イメージを持たせることが重要と考えています。
そのイメージを持つためには、問題と沢山解いていれば自然と創造できるものかもしれませんが、それはあまりできない環境であるため工夫が必要です。
まずは、優れものICTにより、映像理解をします。そこから、実際の3次元の世界で紙に書いた矢印などを用いながら説明していきます。
シャイな自分は、一人芝居は苦手なので、子どもたちを巻き添えにし、この授業の連帯責任として重要な役割を果たしてもらいます。(嫌な奴)
フレミングの右手も左手も子どもたちは写真を撮る時のポーズのように楽しんで理解してくれました。フレミングさんに感謝です。
生徒の巻き添えと言えば、細胞分裂や発生の段階を一枚ずつに書いた紙を数名に持たせ、その順番どおりに、前で協力して並べ替えさせました。
ICTでは、実際の染色体映像や、発生、細胞分裂映像は沢山あったので子どもたちは感動していました。
染色体になり切ったつもりで語り掛けたり、できる限りの“インパクト”を求める授業もあります。
そして、「身の回りの教材」を「開発」していかなければならない、という考えから、この方にも登場していただきました。
『ラブ』(飼っている子犬)です!
ふざけてますかね。確かにたまに授業でふざけるのは否めません。
ラブさんは、ダーウィンの進化論には欠かせなかったです。
人間が最終形態であり絶対の宗教の中で、動物を尊敬、尊重して研究していかなければならないのではないか、ということを考えさせました。(吠えまくるラブをなだめながら)
もちろん、指導要領にそんな内容はもちろんありませんが、人間の今までの発展は自然・動物からの「学び」であることは間違えありません。それを少し伝えたかった。
その例として、「バイオミミクリー」の技術を紹介しました。
これは、動物の優れた才能からヒントを得て、科学技術に応用していくというもので、例えば、注射針がより良いものになるために、マラリアでみんなが嫌う“蚊”の針が大活躍していることや、災害でがれきに埋もれた被災者を救うために、ヘビを真似たロボットによって救い出すといったことがあります。また、カワセミの空気を切る口ばしから新幹線の先端が改良されたり、ラブのような犬が救助犬、盲導犬、警察犬として活躍したり、山中教授のIPSでは実際の“プラナリア”という再生生物の映像を見せ医学に応用された例を挙げました。医薬、薬学の分野では動物なしには研究は進まないことは明らかです。
こういった話から、何が言いたかったかという目的は、宗教観による科学への固定概念を壊していきたかったとうことです。
子どもたちの様子を見ていると、自然と抵抗なく触れ合う姿は見ますが、謙虚な姿勢で自然から“学ぶ”という姿勢には欠けるのではないかと思っていました。それは、生まれたときからこの大自然に囲まれて生活することと、宗教から来る概念によって、当たり前の物として感じ過ぎているのかもしれません。
だから、ラブを教室に連れていき、かわいがる姿を見せるとだけで、少し感じるものがあるのではないかと思いました。(実際こんな深く考えていませんが・・・)
いずれにしても、授業を子どもたちと楽しんでいます!!
☆ここからは真面目な話
青年海外協力隊では、数か月ごとに、決められた内容の報告書を書くことになっており、第1号から第6号報告書まである第1号を先日提出していました。
その内容は、活動地域及び配属先の概要、ボランティアが所属する部局の概要、配属先のニーズ、活動計画準備計画状況、受入国の印象について、それぞれ500字程度で簡潔に書き、それに800字程度の要約を添えるというものです。
先日その報告書についての返事が、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局・技術顧問・理・数科教育担当・橘先生から帰ってきました。
橘先生は、元中学校理科教師で校長や行政機関でお勤めになられた後、JICA技術顧問となられました。
先生からの返事の要点を書きます。
・理科教育における「質の向上」とは、どのような結果が出た場合に向上したと言えるのかもっと考える必要がある。
・教科書や問題集がないなどの教材面を考慮しても、「復習」はできるのではないか。
・科学的思考力は、身近な事象や自然現象等々からそれらを解明したり説明したり探究したりする思考力である。その能力を身につけるためには学齢あるいは生活年齢等の「発達段階」に沿った学び方が大切である。
・器具がない中では「演示実験」が重要になる。そこで思考力を高めるためには「教師の発問」しかない。発問の重要性について。
・数字で悩ますのではなく、学齢に沿った理解を育てる方法がある。
・地域に即した教材開発は、地域の特色から今まである教育に工夫・改善でおさめておいたほうが良いこともある。
・どのような活動も、「目的」を持たせることには共感できた。
最期の合唱指導!
今日は強引に沢山の生徒を教室に入れ、強引に練習!テストが終わり気分は絶好調でした!