昨日は、大使館草の根事業について書かせていただきました。
その引き渡し式の後、皆さんがマルーへ足を運んでくださいました。
暑い中の盛大な式後に、さらに熱いマルーへ来ていただけたことに感謝いたします。(おもてなしがうまくできなくて申し訳ありませんでした。)
疲れは“マックス”だったと思われましたが、それでも、4名の山口さん、仁田さん、平松さん、坂本さんはグラウンドへ来て下さいました。
そこには、いつも通り子どもたちが待っていました。拍手で歓迎。
『サッカー大会』
日本人の方が来られるタイミングで、沢山サッカーの大会を開いてきました。
大会と言っても、他のチームが来るわけではありませんので、部内戦のような形をとっています。
部活動も、体育も、体育祭もないマルーで、少しでも、大会の雰囲気、空気を味わいながら、運営を学び、感謝を学び、モチベーションの高い中でプレーをさせてやりたい。
今回は、セカンダリー(中高生)とプライマリー(小学生)とが分かれて、二つのコートで競い合う“フットサル”形式で行いました。
運営の最初の大きな仕事である「準備」から入念に行います。
来賓として来られる4名の方が誰か分かるように、事前にネームカードを作っておき、それらを子どもたちと一緒に木に貼り付けていきます。
熱い小学校教師のデイビッドも手伝ってくれ、木に登って、杭となる木を切ってくれました。そこまでやるか、と私も思うほどの準備力。
次は、子どもたちと一緒にゴミ拾いを行い、きれいな環境でプレーできるように心掛けました。
小学生も中高生も一緒に袋がいっぱいになるほどのゴミを拾いました。(まだ沢山捨てる現実)
4名が来られた時に、ゴミの上でサッカーをしている、なんて絶対に思われたくないという子どもたちの気持ちがうかがえて嬉しくなりました。
小学校、中高生それぞれのフィールドはもちろん、子どもたちの手で作り上げられます。
熱い小学校教師デイビッドは終始子どもたちに指示を出しながら、きれいに作り上げてくれました。
子どもたちがした準備はもっとあります。2週間前くらいから、子どもたちが必死になって寄せ書きを書いていました。
学年を問わず、サッカーに参加する、しないに関わらず、沢山の生徒が感謝の気持ちを届けてくれたのです。
また、子どもたちの手によって、丁寧にきれいに作られた首飾りは、今日も輝いていました。
サッカーの試合前に、
☆ちょっとだけラグビー講習!!
平松さんは、大学までラグビーを経験されたラガーマンです。
よいタイミングだから教えてもらおう!
サッカー開始まで少し時間があったので、5人対5人のタッチラグビーを簡単にレクチャーしていただきました。
マルーの子友達はもちろんラグビーの知識はないので、まずは、前にボールを投げてはいけないこと、タッチされたらその場でストップしなければいけないこと、ボールを落としたらチェンジしなければならないことなど、細かく指導していただきました。
攻める前に斜め後ろにラインを作ることは、ラグビーでは基本態勢ですが、これが上手く子どもたちに伝わると、後ろへ後ろへパスをしていく様子が見られました。
一つのステップはクリア!
しかし、後ろにしかパスが出せないことを理解してからは、なぜか全員が後退してしまい、どちらへ攻めているのか分からない状態・・・かなり面白い・・・
初めてのスポーツを教えるのは物凄く難しいことは野球で経験しています。
平松さんもかなり難しそうにされているのが分かりました。
それでも、熱心に子どもに関わってくれる姿が一番嬉しかったです。
“熱心に関わろう”としてくれる大人が子どもたちは大好きです。数分ではありましたが、本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
☆サッカー大会
開会式では、首飾り、メッセージカードを渡し、生徒から一言感謝を述べることができました。
小学生たちも白熱!最後のペナルティーは大分盛り上がっていました。
セカンダリーも白熱!日本の方に見ていただいているだけで、雰囲気が変わります。モチベーションが100倍増すのです!(付き合わせてしまいすみません。)
女子たちも白熱!!スライディングが多く飛び出しました!
感心したのが、今日は、ラインズマンを率先して行っていたこと、ボールボーイをプレイヤー以外の選手が行っていたことです。
素晴らしい。評価をするのは自分しかいないと思っていたので、気づいた瞬間に褒めることに必死でした。
(今回はイベント盛り沢山)
試合後・・・
☆山口さんのサックス演奏会!
元協力隊員の山口さんは、この大会が行われることを知って、是非ともサックスを子どもたちに聞かせてやりたい、と依頼してこられました。もちろん即OK!!この依頼には感激‼!
全体の集合写真が終わってから、集会場へ子どもたちを移動させました。
そして、小学生、中高生が一緒になって山口さんのサックス生演奏を聴くことができたのです。(サックスもわざわざマルーまで・・・・この方はどこまでやるんだ・・・)
子どもたちにとっては、間違いなく生まれてはじめてでしょう。サックスを目の前で見るのは。
夢のような経験!
サックスのなめらかな旋律はマルーの大自然を覆う夕焼けに吸い込まれていくようなイメージ。
子どもたちの目は釘付けです。
こういう体験が必要なんだ。
学校をメディアとし、あらゆる人々を繋ぎながら、子どもたちに未知の体験を繰り広げていくこと。
協力隊時代からされていたという演奏会ですが、その落ち着き具合、進め方は熟練の域に達しているようでした。
一人の生徒を前に呼び、いきなりサックスを吹かせてみたり。盛り上がらないわけがない。
その生徒は、最初は吹けなかったのですが、少しのアドバイスで音が出たのです!こんな感動の衝撃は、その生徒の脳にとんでもない影響を与えることでしょう。
最後の曲。
それは、何と・・・「We are the world」!なんでこの曲を??
「みんなは絶対に知ってるはずだ。一緒に歌ってほしい。」
最後は、みんなで全体合唱。
卒業式にみっちり教え込んだ、「We are the world」です。
なぜか、小学生たちもみんな歌えるようになっていました。
実は、マルーに来られる前に、私のブログをチェックされ、全校合唱でこの曲を歌ったことを知られたのでした。嬉しくて涙が出そうでした。本当にありがとうございました。
4名の日本人の方に来ていただき、子どもたちが、また、新しい体験に感動することができました。感動の数だけ子どもたちは成長していくと信じています。
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