青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

カテゴリ: 自分の思い

『最終号』

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「生き方」を学びに来ました。

そのために沢山の活動をしてきました。

しかし、何かを与えたわけでもなく、ソロモンの人々の親切心と愛に包まれて生活させていただいただけでした。

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甘えさせてもらっただけだったのです。

 

結局、自分がすごく成長したとも、変化したとも思えません。

日本では周りの人にがっかりされるかもしれません。それが結論。

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しかし、この二年間でしか経験できなかったことがあるのは確かです。

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「現地の人々と一緒にこの地で生活したということ」

 

『現地の人々のすごい生き方に触れることができたということ』

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それによって、自分が変わっていけるかどうかは、日本へ帰国してからにかかっているということ。

 

青年海外協力隊は一つの留学。

学んだことを実践してこそ、留学した意味があるのです。

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「これから」が人生なのです。

 

 

☆私はソロモン、マルーに生き続ける。

 

最後に嬉しい出来事がありました。

 

去年私のクラスで、村の男性と結婚をし、子どもを授かったヨリンダという女子生徒がいました。

写真中央

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あれから月日が流れ、出産直前。

私が去る前に、彼女の家族が私のところにやって来ました。

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「ユウスケという名前を、生まれてくる子どもにつけたい。ユウスケの許しを得たい。」

 

驚きました。そして、笑い転げました。嬉しかった。

 

「どうぞどうぞ、ユウスケという名前を付けてください!!!」

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ソロモンのユウスケは、マルーで生き続けることになりました。

 

残るものと、残らないもの。

いくら物を作っても、与えても、いずれは消えていきます。

残るものは、人と人の触れ合いの中で交換された心です。

人の「生き方」がいつまでも、周りの人の心に残り続ける。

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名前を付けてもらったからといって、人々の心に私の生き方が残ったとは言えません。

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しかし、少なくとも、その家族は私の名前を付けたいと思ってくれた。

ユウスケのように育ってほしい、という思いが少しでもあるのだとしたら、嬉しくなります。

 

もし、またマルーへ戻った際は、「ソロモンのユウスケ」と顔を合わせて、協力隊時代のことを話してやりたいと思います。

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その子が大きくなって日本へ来た際には、その子がユウスケという名前を誇れるように、私自身がよい人間になっていたい。

 

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☆本に残す

 

本が書き上がりました。

出版するかどうかは、周りの人の判断。

とにかく、自分の中で記憶と共に、記録にもしっかり残すことができました。

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A4150枚ほどの分量。書きたいことをむちゃくちゃに書きました。

もし、目にする機会がありましたら、読んでいただけたらと思います。

 

 

☆夢

 

最後に、今後の夢を少しだけ話します。

人生はここから。ここがゴールでない。始まったばかり。協力隊での経験を生かさなければいけません。

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『学校をつくる』

 

協力隊生活の中で、日本人の方や周りのソロモンの人々にずっと言っていました。

 

なぜ、その夢なのかについては、長くなるのでここでは割愛。

 

この夢は、人生を終えるまでに成し遂げたいと思います。

 

この夢を実現するためのステップが日本で待っています。

一つひとつ乗り越え、夢を実現し、後悔のない人生で、一生を終えたいと思います。

 

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これから。

ここから。

 

「もう、気持ちは次に向いています」

 

今週末日本へ帰国します!!

今まで支えていただき、ありがとうございました。

 

 

(ブログは日本ではしません。別の形で発信する機会があれば、見てやってもらえたらと思います)



 

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連日送別会をしていただき、申し訳ない。

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協力隊の人たちがみんな経験していることなのでしょうか。

私は今まで、こんな感謝をされることは、ありませんでした。

ここまでする村の人々は本当にすごいと思います。

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「私は何もしていません・・・」

何度も言います。

 

☆ブログもあと数回

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そろそろまとめに入っていかなければ。

 

『生き方を学ぶ』

 

この目的のために日々ソロモンで生きてきました。

 

果たして学ぶことはできただろうか。

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〇学んだ事実

 

親切心。

 

どこへ行っても笑顔で、大切に思って接してくれる。

どんな人同士でも、気兼ねなく、明るく楽しく、親しみを込めて接することができる。

この地に来たときびっくりさせられました。

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こんなに私を受け入れられるものなのか。

こんなに人を好きになれものなのか。

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ものを分かち合う文化が定着しています。

教会で大切な心の教育がなされています。

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様々な要因が村の良い空気を醸し出す。

 

「いじめがない村」

 

障がい者教育もないのに、障がいを持つこの手を取って一緒に遊ぶ姿に感動させられます。

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なぜ、このような子が育つのか。

それを研究するために日々観察を続けました。

分かち合う文化や、教会の文化に加え、

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「愛情を注がれている」

ことは、一番の要因です。

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どんな愛か。

心からの愛情を言葉、表情、態度すべてで表現する。

その気持ちがあるから、自然と子ども達が安心する。

 

村全体で子どもたちをかわいがるから、子どもたちは素直に育つ。

 

言い古された法則かもしれませんが、この村で再確認しました。

 

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愛されて育った子どもは、愛することを覚える。

教育学者のドロシーもそのような言葉を言っています。

 

 

この当たり前のことができない社会システム。

先を予想せず、突っ走ってしまった部分があるのではないか。

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人間を人間と見ることができる、真の人間に近づきたい。

人間や物を、「価値」でしか評価することができない社会でなく。

お金ではかる、快楽ではかる世の中でよいのか。

 

マルーで生活することで、見えてきた生きる力。

良い「生き方」の例がここにありました。

 

時代の流れ、社会の変化が大きく人間に影響を及ぼすことは確かです。

では、時代の流れに任せるのか。流されるのか。

 

どんな荒波の中でも、人間の「心」だけは、いつも自分の中にあります。

マルーの人々に言わせれば、「神」です。

ならば、言い訳はできません。

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物欲社会から精神的な方向へ移っていくと言われます。

その時に、どう考えて精神と向かいあい、どんな方向へ進んでいけば良いのか。

 

生き方を学ぶ旅は一生続きそうです。

 


マルーにいただいた一つの生き方の選択肢を駆使して、これからも進んでいきたいと思います。

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根付くものと、根付かないもの。

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来週でこの地を去ります。

 

何かを与えようとしてきたけれど、与えられてばかりの生活。

 

一体何をしに来たのか・・・・

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沢山の取り組みをしてきました。

 

先の見えない環境の中、思い付きで何でもしてきました。

考える前に即行動。

 

ほとんどは、自分のエゴを満たすだけの取り組みに過ぎず、自己満だけが残っていきました。

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その、空回りの行動の中にも、少しは現地に“ひっかかり”根付きそうなものもあります。

 

 

☆残りそうな取り組み

 

1、養鶏場の運営と発展

 

これは、間違いなく残るでしょう。

建造物として残るのもそうですが、地域の人々によって、1年前から運営されています。

すでに利益も相当出ているよう。

 

私がたとえ離れたとしても、変わらず続いていくことでしょう。

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2、野球

 

野球は、子どもたちの体に吸収されています。

 

すでに、「楽しい」という経験ができた子どもたちがいますから、自分たちで遊びとしてやり始めるでしょう。

 

中高生のスポーツ大会に野球が導入されたり、最近は、小学生の先生たちが、クラスの遊び時間や、スポーツの日に用いています。

 

私が見ていなくても、勝手にやっています。

 

ただ、遊びで終わらすわけにはいきません。

 

明日、ついに『マルー初野球対外試合』が行われます!

さあどうなる・・・・

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3、ピアニカ

 

音楽の授業はありませんが、前回の卒業式の演奏のように、イベントごとに、子どもたちに曲を教え、弾かせるような取り組みが継続されることでしょう。

 

寄贈していただいた、日本の皆様に、心から感謝いたします。

 

4、サッカーチーム(スーパースター)

 

サッカー好きの先生方が、引き継いでくださいます。

子どもたちだけでも、チームを運営していく力があります。

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明日は、最後の、『野球サッカー・クロス大会』を開催します!!

さあ、どうなる・・・

 

書き始めると少し長くなりそうなのでこの辺で終わります。

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学校のマンパワーとして働き、子どもたちに授業中に伝えたこと、一緒にゴミ拾いをしたこと、先生方に日々関わる中で伝えた指導アドバイスなどは、人々の中に残っていくと信じます。

 

結局は、ものや形が残るのではなく、その人々に入り込んだ自分の生き方が残っていくと思っています。

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「大切なのは、その子に合った環境をつくってやることです。成長を促し、その子のニーズに耳を傾け、応えてやれるように。子どもたちの中には、将来という種が眠っています。私たちが信じてあげれば、その子なりの興味が芽生えてくるのです。」(これでいいと心から思える生き方:野口嘉則著)

 

 

あと数日間。


感謝を精一杯伝えていこう。

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ソロモン、マルーでの生活も残すところ、2週間ほど・・・

 

終わりが見えてきてはいますが、いまいち、日本に帰国する実感がわきません。

イメージできないからこそ、大きな不安があるのも事実。

 

大丈夫だろうか・・・。働けるだろうか・・・。

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日本を意識してきてはいますが、今「生きている場所」はソロモンのマルー。

 

地域の人々も私の帰国を意識しているようで、最近、沢山のコミュニティーから食事に誘われ、帰国前に御礼の言葉をいただいています。

 

そのたびに胸が締め付けられます。

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お世話になったのはこちら。

何かを与えようと日本から来てみたものの、彼らに勝るほどの親切心を与えることは不可能でした。

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だから、お礼を言いたいのは、こちら。

 

「食事に誘われて、のうのうとご飯を食べて、満足している場合ではない・・・」

 

 

☆村人への感謝のプレゼンテーション

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ビレッジに足を運ぶと、まだまだ、日本の話をしたり、写真を見せたことがない人々がいます。

 

得意のプロジェクターを用いて、写真や映像を見せながら、日本の文化や家族紹介をします。

 

そして、最後に、マルーの映像を見せ、お世話になったことへ感謝の気持ちを伝えていきます。

 

これくらいしかできなくて申し訳ない・・・

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〇家族

 

何度もブログで書いていますが、現地の人々は、私の家族の話を聞くのが大好き。写真を見せながら説明すると大喜び。

 

兄も父も私の任地へ足を運んでくれました。

 

その話を知っているものですから、親近感が湧くのでしょう。

マルーに来てくれたことが本当に嬉しかったのだと思います。

 

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人の家族にあれだけ興味を持つということから分かることは、自分たちの家族についてもすごく関心があるということです。

 

家族が中心の生き方。

家族同士のつながりを大切にした社会が見えてきます。

 

 

資本主義、貨幣主義経済が流れ込みつつあるソロモンで一番大切にしてほしい、変えないでほしいポイント。

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ソロモンはラッキーです。

他の国から学ぶことができます。

 

経済発展の先に何が待っているのか。

 

お金が欲しくなるでしょう。

物が欲しくなるでしょう。

良い家に住み、良い車に乗りたくなるでしょう。

 

ソロモンにはまだ、学ぶ時間はあります。

歴史から学ぶ時間があります。

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経済発展が悪いと言っているのではなく、「相対化」していってほしい。

先進国が唯一の絶対的な目標ではない。

 

ソロモン独自に創り上げていく国の形があります。

 

すでに内側の生活は大変「幸せ」なのです。

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幸せを感じている生活を変える必要はないと思います。

 

他と比較しても、自分たちは自分たちの「生き方」を貫いていこう、と思ってほしい。

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「東西冷戦が終わって平和な時代になるかと思いきや、世界の警察官(アメリカ)が「警察官をやめる」と内向きになったのを見計らい、かつての大国が「栄光よ再び」とばかりに、新しい形の帝国主義的な動きを見せています。日本は今後、世界とどう向き合っていくのか。」(知らないと恥をかく世界の大問題:池上彰著)

 

世界のトップが変わり、世界はまた動きます。

 

「大きな戦争」の匂いがするのは気のせいでしょうか。ソロモンにいてもその匂いはします。

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歴史は繰り返します。今、世界に生きている新しい世代が学ばなければ。

 

何に学び、どう考えるのか。


途上国にもそのヒントがありそうです。

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『やり抜く力』

 

「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、他の人々の精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探求心をもってありとあらゆる手段を利用する。」(やり抜く力:アンジェラ・ダックワース著)

 

やり抜くというのは、人生の中で、もっともっと長いスパンのことを言っているのです。

 

2年少々やったことなどやり抜くとは言わないのです。

 

しかし、2年も続かないことが、人生において粘り強く、熱意をもって実践できるわけがない。

 

自分の人生の大きな目標、目的を認識し、そこへ、一歩一歩近づいていける行動を継続できることが、やり抜く力。

 

一歩一歩近づくこと。

 

やり抜きたいことの一つとして、地域の人々へ感謝を届けることがあります。

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☆カレーパーティー

 

定期的に、“日本食パーティー”だと言って、得意料理カレーを作っています。

 

特に、長いミーティングの後に食べ物があると、現地の先生方は大変喜ばれるので、そのタイミングを見計らって作ります。

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朝から、マーケットで、30人分の野菜を仕入れ、大量に切ります。

授業の空き時間を見つけて、煮込みます。

 

感謝の気持ちはどんな形でもいいと思います。

 

自分は、面と向かって、ありがとう、だとか、お世話になったことを口にすることは恥ずかしくてできないタイプなので、手紙や料理を作って伝えることが多いです。

 

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しかし、最後の最後まで、与えても、与えても、人々から与えられることに勝ることはできないと思います。

 

返しても、返しても返しきれない恩を、“少しでも”感謝で表せたらと思っています。

 

 

☆野球

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「様々なスポーツを試すことは、クロストレーニング(専門競技の技能向上のために別の競技を練習すること)の良い機会となり、筋肉を鍛えスキルを磨くことができる。それがのちに自分の専門分野で集中トレーニングを行うときに、思いがけず役に立つ。」(やり抜く力:アンジェラ・ダックワース著)

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クロストレーニングの実施が、その競技の結果に結びつくかは別にして、人生のためにはなると思います。

 

スポーツは、コミュニケーションのツールであり、色々なスポーツができることは、スポーツの機会を増やし、健康促進につながります。

 

と、信じているだけです。そんなことは、やってみないと分からない。

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とにかく、

「女子も男子も、サッカー好きの生徒もみんな、野球に触れています」

 

 

今年に入って、私が見ていなくても、子どもたちが自分で道具を持ち出し、管理し、チームをつくって、試合をするようになりました。

 

子どもたちの自然な動きに助けられます。

 

ルールを知り、要領をつかむと、あとは子どもたちが自主的に行動を起こします。

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その行動の背後には、「野球が楽しい」という感覚があるのでしょう。

 

その感覚が植えつけられたことが大変嬉しい。

 

そして、ソフトボール経験者のラブリン(小学校の熱い女性教師)が、現地語を巧みに使いながら、指導してくれているのです。

 

その指導も、厳しすぎることなく、子どもたちにとって自由度があり、楽しさがあるため、継続すると思います。

 

もちろん、スポーツには段階があり、今の段階は、まさに、「楽しむ」段階で、もっともっと惹き込まれてから、細かい技術指導へ進んでいくのです。

 

いけるところまでいきたい・・・・

 


メッセージ更新中↓
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