青年海外協力隊!ソロモン!教師!

青年海外協力隊平成27年度1次隊、理科教育でソロモンへ派遣されます、西山裕介です!理科教師として、ソロモンの中、高学校で働きます。ソロモンのマルーという田舎町ですが、人々との触れ合いを一番大切に考え、一生懸命頑張ります。

カテゴリ: 出前授業

ソロモン『教員イベント』

 

イベントは、日本時間の3217時、247時。

 

<内容>

 

3本柱

 

1、 サイエンスショー

 

2、 ビブリオバトル

 

3、 ダンス(体育)

 

 

☆サイエンスショー(面白理科実験)

 

ソロモンに来てから、理科教育の軸として取り組んでいる一つ。

 

この取り組みは、任期が終わるまで、継続して行う価値があると考え、最後の大きなイベントでも実行します。

 

そして、少しずつグレートアップさせていきたいとも考えています。

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島隊員のクニオさんは同じ理科教育隊員です。

日本での経験も私より大分長いクニオさんから、一つやってみたい実験を提案していただきました。

 

それは・・・・

 

「ドラム缶へこまし実験」

 

です。

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日本の理科の授業ではなかなか行いにくい、“はで”な実験です。

しかし、動画で見たことがある人も多く、イメージはつくかと思います。

 

あれだけ頑丈なドラム缶が、大気圧の力によって、簡単にへこんでしまう実験です。

中学校の1年生の理科の大気圧の分野で、映像などでその様子を見せると、子どもたちが大気の存在をイメージしやすくなります。

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「理科の教師やっていると、一度はやっておきたいよね!」

 

この言葉から、

 

「絶対やりましょう!」

 

ということになりました。

 

 

〇困難

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このドラム缶実験で乗り越えなければならなかったのは、「ドラム缶を手に入れる」ということです。

 

もちろん、ソロモンですので、日本のようにたやすく物は手に入りません。

それが、ドラム缶となるとさらに困難になりました。

 

港のオイル輸入会社を訪れ、交渉を重ねます。

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「いいよ!もっていきな!」

 

とはなりません。

 

なぜドラム缶が必要なのか。

それを、会社のボスに納得してもらわなければなりません。

 

メールでの交渉があったり。

社長室を訪れても、ボスはいなかったり。

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交渉して、OKをもらったと思っても、次の日に考えが変わっていたり。

 

交渉が面倒だから、色々な人にたらいまわしにされたり・・・

 

やっと手に入ったと思って届いたドラム缶は、全て穴が開いていたり・・・・(空気が漏れては実験できない)

 

しかし、このような環境には嫌というほど遭遇してきた今、何も戸惑うことはありませんでした。

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粘り強く、思いを切らさず、最後は「奇跡」が起きると信じるだけ。

 

足を使って、相手が折れるまで、何度も何度も・・・・そして、3つ手に入れました。

 

 

☆予備実験

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各工程に何分かかるか時間を記録しながら、本番同様、ブロック、まきを利用して、火をおこし、ドラム缶に水を入れ、水蒸気を発生させます。

 

まきが湿っており、なかなか火が付かない・・・・

こういったことも、予備実験をしないと分からない・・・

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水蒸気が出たところで、ハンマーを使って、固くふたをします。

 

ふたをしたドラム缶を火から遠ざけ、バケツ3杯分くらいの水を、熱されたドラム缶に一気にかけます。

 

すると・・・・・

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グニュッ・・・・グニュッ・・・・・・・グニュー・・・・・

 

潰れる!!!!!大きな音はなりませんでしたが、完全に大気圧によって潰されました。

 


さあ、本番どうなる???

「本気で生きる人には必ずその夢を実現させるために応援してくれる人が現れる」(スタートライン:喜多川泰著)

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『マーケット』

 

での、プレゼン!!

 

卒業式が終わり、マルーでの打ち上げも盛り上がり、今年のマルーでの活動に一段落という感じ。

 

もちろん、仕事に関しては、日本の社会に比べれば、格段に甘い・・・・

甘いのが分かるから、「何かしなければ・・・」という感情が強くなる・・・

 

 

☆ソロモン、第二の都市でのプレゼン開催!!

 

ソロモンの首都ホニアラに次ぐ都市と言われる、マライタ島のアウキには、大きなマーケットがあります。

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そのコンクリートで頑丈に建てられたマーケットは、日本の資金援助によって建てられたものです。

 

アウキマーケットには、多くの人々が集い、野菜や果物、魚、お土産物を売り、マライタの商業の中心を担っているのです。

 

その、マーケットで今日、一般市民に対して、思いを伝えさせていただきました。

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〇困難

 

今回もプロジェクターを使ったプレゼンということで、電気をとるために、延長コードが必要でした。

 

アウキでアドバイザーとして働く、同じ協力隊員、坂本さんに助けていただきました。

延長コードを事務所から借り、何とか場所を確保。

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しかし、紙の手作りスクリーンを張り付ける場所が見当たりません。

 

マーケット内を歩き回り、ようやく適切な場所を発見・・・・

 

スクリーンの設置には多くのソロモンの人々が協力してくれます。

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いつも、助けられてばかりなのは自分です。

最後まで、ソロモンで支えられて生きていくのでしょう・・・・

 

自分たち以上に、準備から片付けまで、全てにおいて協力的なのです。

 

「日本人が何かやるぞ・・・」

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という気配を感じ、多くの人々が集まってきました。

 

「こんな人が多い中でのプレゼンは初めてだ・・・」

 

 

☆プレゼン内容

 

・日本の地理

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国歌独唱から始まり、日本の四季、学校を紹介。

 

集まるマーケットの人々は、知っているようで知らない、日本の街並みに関心を示します。

日本の大都市を歩く人々の多さに、驚きを隠せない表情。

 

・家族紹介

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ソロモンのどこへ行っても、人の親や兄弟、家族、親戚の情報を知りたがる。

だからこそ、初対面でも、このネタを絶対に提供します。

 

兄や親父が、アウキに先月来たことを伝えると、大変喜んでいました。

 

・津波

 

先日、ソロモンで大きな地震が発生し、現在も余震が続いています。

また、小規模の津波でありますが、島に到達しています。

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新しい情報によると、震源地の近くの島では、家々が崩壊しているようです。

そんな状況では、地震や津波の話題がストレートに入ってきます。

 

東日本の大震災の津波の映像を軸に、避難する意識を持っておくことを訴えかけました。

 

・薬物乱用

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マルーとは違い、お酒やたばこが乱売されているアウキでは、絶対に必要な内容だと思いました。

 

ソロモンの人々の体質はアルコールに非常に弱いということ、ソロモンには年齢制限がないということ、子どもたちにとっての害、アルコールが原因となる、思い病気のことについて、興味を持っている様子でした。

 

・環境教育

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きれいなソロモンの写真を序盤に見せていきます。きれいな環境でしか生息しない生物が沢山存在していることを知らせます。

自分の国ソロモンに誇りを持つ人々の自尊感情を高めます。

 

しかし、徐々に、ゴミで溢れ、きれいとは言えない景観に目を向けさせるのです。

すると、見る見るうちに表情が曇っていくのが分かります。

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マルーでも、アウキでも、どこへ行っても反応が大きい導入だと思いました。

 

分解年数について説明すると、マーケットのゴミ処理で実践されている人々が、大きく頷いていました。

 

プレゼン後にも、ゴミ処理担当の職員が、プレゼン内容で共感したことを伝えに来てくれ、大変嬉しくなりました。

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淡々とした内容になり申し訳ありません。

ホニアラへ向かいます!!

 

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『青空サイエンスショー』

 

の実践。

 

実践というほどの取り組みではないように見えます。

私自身も、ブログで取り上げるような内容でもないのかもしれないと思ったりします。

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しかし、このような、

 

小さくて、

地味で、

単純で、

浅くて、

“しょーもない”

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取り組みこそが、「自分のやりたいこと」なのかもしれないと、ちらっと思ったりします。

 

微かですが、自分の「生き方」が見え隠れしているようにも思います。

 

ブログに何度もサイエンスショーの内容を書けば書くほど、“しょーもない”と思ってしまいます。

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でも、目の前に子どもたちがいて、実践しているときの自分は、なぜか「一番楽しんでいる」のです。

客観的には認められないような、小さな取り組みをこつこつやるような人間なのかもしれないと思い始めたりしています。

 

「自分が無理だと思っていたことができたとき、起こらないと思っていたことが起きたときに、最もドーパミンが出る。苦労してそれが報われたとき、人間の脳は一番ドーパミンを出すのです。」(頭は本の読み方で磨かれる:茂木健一郎著)

 

脳は、日本にいたころと少しは違ってきているだろうか・・・・

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路上ライブと似ている、と言うと路上ライブ上がりのミュージシャンに怒られそうですが、そのようなイメージです。

 

大学時代に駅前で路上ライブした時のドーパミンがまだ自分の中に生きているのかもしれません。人前では恥ずかしいとあまり思いません。

 

大道芸(大道・・・道徳的な道)に憧れている部分もあります。

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そんなサイエンスショーのまとめ。

 

☆子どもたちの反応

 

〇初めて見る理科現象を、年齢に関わらず食い入るように見つめていた。

特に、生まれたばかりの赤ちゃんから、上は大人まで幅広く見に来ていたのが嬉しかったです。

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年代に関わらず、見ているだけでも楽しめるのが魅力です。

 

もしも、分野を絞ったり、現象を入念に教え込もうとした場合、絶対に年齢を絞る必要が出てきます。

もちろん小さい子どもたちは自然と逃げていきます。

 

(目的が何か、を明確に行う必要があります)

 

 

〇体験的に実験と関われたので、体に残り、一生忘れないものになった。

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数多くのブーメランを作っておき、協力してくれた子どもたちにプレゼントしていきました。

そのため、多くの子どもたちが、手を挙げて、前へ出て実験を体験したいと思うようになります。

 

子どもたちができる簡単な実験であるため、協力できる、という勇気が沸きます。

 

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〇驚きが沢山あった!

 

驚きの表情、拍手、歓声が常にありました。

 

いつも目にする、身の回りのものですが、実験のやり方によって驚く現象になります。

その、「予想外」の現象に驚きを隠せないのです。

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特に、五感を刺激する分野では、一際大きな歓声が上がっていました。

 

☆☆もう一つうれしかったこと!

 

マルーからアシスタントとして来てくれた中高生がカメラマン、助手として頑張って活動してくれたことです。

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これがなければ、よい写真も撮れなかったし、準備もスムーズにいきませんでした。

なんといっても、同じソロモン人に注意され、それに素直に従う子どもたちに驚きます。

やっぱり現地の人が主体的でないとうまくはいかない・・・・

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離島での教育活動。

島嶼(とうしょ)国での支援の仕方は間違ってはいなだろうか。

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『青空サイエンスショー』

 

ソロモン初の、離島でのサイエンスショーを実施しました。

 

「何か子どもたちにしたい!」

 

この思いだけでした。

 

教師としての使命感とはまた違います。

 

ただただ、こんなにかわいい子どもたちに、何か喜ぶことがしたい!

それだけです。この気持ちがどこから来ているかはわかりません。性格的なものなのか、本能的なのものなのか・・・・どちらでもいい・・・

 

 

☆青空サイエンスショー!

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1、道具の準備

 

首都ホニアラで前回行ったサイエンスショーの際に買った風船が残っていたのは奇跡。

 

マルーの小学校の出前授業や、中高生への特別授業として行ったショーの器具をとっておいてよかった。

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ペットボトルやブーメランが作れるだけの硬さの紙をストックしておいてよかった。

 

空気砲で利用した段ボールを残しておいてよかった・・・

 

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2、場所の手配

 

『青空』の下、大胆に外で企画!

 

ただ、ソロモンの直射日光は子どもたちの命の危険にもなりますので、陰になる家の下を使わせていただきました。

 

「サイエンスショーをしたい!どこがある?」

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「あーあそこの家の下を使ってくれ!」

 

段取りは綿密!!!!

 

 

3、子どもを集める

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そこら辺にいる子どもたちへ、

 

「今から、ユウスケがショーをするから友達を集めてこい!」

 

これで完了!!!!

 

一瞬にして子どもたちが散っていったと思うと、遠くで何か叫んでいます!

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「おいー!今から面白いことが始まるから、みんな集まれ!!!」

 

本当にそう言っているかはわかりませんが、大量の子どもたちがあっという間に集まってくるではありませんか・・・・すごい!

 

子どものコミュニティー。

恐るべし地域の力。

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4、実験アシスタント!

 

今回は、教え子の中高生がマルーから一緒に来てくれました!

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・カメラマン

・実験助手

 

という役割を担ってくれ、必死に実験や撮影を手伝ってくれたのです!

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これが今回の実施で最も嬉しかったことの一つです!

 

言葉が通じないときは、現地語で伝えてくれるのがありがたい。

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さあ、ショーはどうなる???

明日も青空サイエンスショーについて書きます!

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ソロモン、マルー初、音楽授業!!!

 

○初めての音楽の授業!!(小学2年生)

(話は前後しますが、寄贈式の様子は後日書きます)

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なんといっても先生方が頑張ってくださいました!

 

音楽の教師など中高校、小学校を通して存在しないため、ピアニカをどのように教えるのか心配な部分はありました。

 

そんな心配を払拭してくれるのが小学校の先生たち。彼らは熱いです!!

 

「是非とも、卒業式で、在校生から卒業生に向けてピアニカの演奏を聴かせようじゃないか!」

 

このような意気込みで、第一回の授業が開催されました。

前日までに、ピアニカに番号や音階を打つことや、管理方法などを話し合っていたために、当日はスムーズ。

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正直、もっと“いー加減”になるのではないかと予想していたのですが、予想を覆す徹底ぶりに驚かされました。

 

「やってみなければわからない。」

 

私は、最初のチューブの取り付け方と、音の出し方だけ指導し、あとは、小学校の先生方に任せます。

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多くの先生方が一緒に教室へ入り、指導してくれます。

先生集団の統一した指導が一番力を発揮すると感じます。

 

先生たちの真剣な雰囲気を教室で感じる子どもたちは、一生懸命指示に従うのです。

 

弾き方の指導は、何と、小学校校長のレンズリーがやってのけました。

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彼は、少しピアノに触れた経験があることから、自分たちの住む「マライタ島の州歌」を教え始めたのです。

卒業式で必要な曲を教え、小学生に弾かせようとしているのです。

 

もちろん、音楽を教えるのは、小学校の先生たちにとっても初めてです。

子どもたちにとっても、初めての経験です。

どちらも初心者。

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それでも、試行錯誤して、諦めずに、教えていました。

見本を見せたり、黒板に書いて教えたり、机間指導をしたり、それぞれのグループに分かれて練習したり。

 

なんせ、子どもたちが初めてですから、最初の授業がどれだけエネルギーのいるものか想像するのは簡単でしょう。

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最も力を入れる部分は、

 

「ストップさせる」

「静かにさせる」

 

というところです。

これには、相当な訓練が必要になります。

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先生方は工夫して、手でグーのサインを出すと、子どもたちが静かにする、というルールを最初に示し、何度も何度も実践していました。

 

この実践は、日本の学校現場でも、最初のしつけとして、行われるものです。

集団行動の中で、「静かにして指示を聞く」という行動は何をするにしても基礎となります。

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自分は、なるべく小学校の先生たちに任せ、アシストする形をとっていました。

大変そうな姿を見て、自分もだんだんと熱が入り、一緒に熱心に教えていました。

 

今日の最初の授業で、

何とか1小節を覚えることができました。

上出来!!

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☆手作り教材

 

誰でも、指導を受けずとも、見てすぐに基礎が身につくような、手書きの説明書を作成しました。

 

フルートであれば、どこをどの手で押さえると、どんな音が出るのか。

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ピアニカであれば、準備方法から、使用方法、片付けまでみっちり書いた説明書を作成しました。

 

これで、自分が例えいなくなっても、説明書を見れば、正しく使用できることができます。

 

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先生たちの指導と、説明書が相乗効果をもたらしてくれることを願っています。

 

 

さて、この地に、新しい音楽の風がやってきた・・・・・

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