June 28, 2012
ミラノで寿司米!?!?!?
先日、歌の先生のご主人が嬉しそうに
「どこの産地で育てられ、どんな種類の米が寿司に適しているという議論はある。
しかし、私は日本で、『寿司の為の米』所謂『寿司米』と、明記してある米が売られているのを見たことがない。寿司のための米が育てられるという話も聞いたことがない。
それは、Risotto alla Milanese(ミラノ風リゾット)を作ろうと思いついたとして、スーパーの米売り場に行っても、『ミラノ風リゾットのための米』 というものを見つけられないのと同じです。」
「日本のSushi用のコメが売ってたから買って来た!」
私はみるなり絶句してしまいました。
Riso per Sushi とは寿司のための米という意味です。
しかし、こちらにご家族とはずいぶん親しくしてもらっていて、、正直であることを良しとする人たちなので、はっきり言うことにしました。
「どこの産地で育てられ、どんな種類の米が寿司に適しているという議論はある。
しかし、私は日本で、『寿司の為の米』所謂『寿司米』と、明記してある米が売られているのを見たことがない。寿司のための米が育てられるという話も聞いたことがない。
それは、Risotto alla Milanese(ミラノ風リゾット)を作ろうと思いついたとして、スーパーの米売り場に行っても、『ミラノ風リゾットのための米』 というものを見つけられないのと同じです。」
それを聞いた ご主人のがっかりしたことといったら!
そして、
そして、
「いったい誰がこうしたものを売るんだ?縦書きになっている文字は日本語だろう?」
と聞きます。
私は
「誰がこういう商売をするのか私は知らない。ただプリントされている言葉は確かに日本語だけど、そこに書かれているメーカーは見たことも聞いたこともない。」
と、答えました。
ミラノでは沢山お寿司を出すお店があり、今はスーパーでも買えます。しかしある日本人の奥様をもつイタリア人は
「あれが、日本のSushiだとイタリア人が思っていることが非常に残念だ。」
と、いいます。
お寿司だけでなく、ミラノには「日本のものーgiapponese」を語るあやしげな商品は沢山あります。全てを規制するのはきっと不可能だと思われる。でも、せめてお寿司くらいはまともに伝わって欲しい、と言うのは愛国からくる切なる願い。
とはいうものの、日本も長い間、アメリカから伝わったピザをPizzaだと考えていた時代がありました。しかし、円高が進み、イタリア料理のブームが来て、ナポリのピッツアをナポリで食べる人やナポリでピッツア作りを修行する若者も増え、今はようやくピザとピッツアが違うものだという認識が広まったところです。
この間には日本のアメリカンピザに対して、これはイタリアのピッツァではないと言い続けてきた人がいたことでしょう。
この間には日本のアメリカンピザに対して、これはイタリアのピッツァではないと言い続けてきた人がいたことでしょう。
また、
「真のナポリピザ協会http://verapizzanapoletana.jp/」の存在も大きいとおもいます。
「真のナポリピザ協会http://verapizzanapoletana.jp/」の存在も大きいとおもいます。
本当に変なお寿司を美味しい美味しいと言って食べているイタリア人を見る度、個人の意見の限界を思います。
日本も「真の江戸前鮨協会」のようなアソシエーションを作って、江戸前寿司とは何かという規定を作り、日本人でなくとも本当に江戸前のスタイルを守る板前のお店には協会からの認定証を与え、その正統性を内外に広めて行く必要があると思います。
日本も「真の江戸前鮨協会」のようなアソシエーションを作って、江戸前寿司とは何かという規定を作り、日本人でなくとも本当に江戸前のスタイルを守る板前のお店には協会からの認定証を与え、その正統性を内外に広めて行く必要があると思います。
でも、きっと政府が腰をあげるのを待っていては始まらないのだろうな〜。