本
2005年08月03日
イタズラなKISS
ちょっと実家に戻っていたのですが、暇だったので久々に読んだ。
多田かおるさん…。
連載途中で亡くなってしまったので、未完のまま終わってしまったけれど、この漫画は名作!
未完とはいえ、もう少しで終わるところだったのかなーなんて思う。
大体のカップルたちがハッピーになってきて、あとは琴子と直樹の赤ちゃんが生まれるか!?ってところだったもんね。
この漫画はバカでドジなんだけど一途でかわいい相原琴子が、超かっこよくてテニスもうまくて頭もいい(おまけに父親は大手の社長)という実際にいるわけもないような完璧な入江直樹に片想いするところから始まります。
最初はまったく相手にもしてなかった直樹ですが、ひょんなことから相原家は入江家に同居することになってしまうー。
と、恵まれてる設定ではあるのですが、入江くんの冷たいこと冷たいこと。
琴子がその気持ちの大きさとガッツで数々の困難を乗り越えて、見事入江くんをゲットする過程は励みになります。
入江くんが医者になるなら、そのお手伝いがしたい、って看護婦になっちゃうんだもの。
結婚してからも入江くんは優しいとはいえないけど、いつもそんな入江くんがふと琴子に愛情を見せる場面っていうのがたまらんのですよ。
きゅーんとなる。
琴子が「あたしばっかり好きで、もういやだ!」
って叫ぶシーンがあるんだけど、いやーよく分かるわ。
琴子が望んでることって、恋愛してる女の子ならほとんどの子が望んでることで、経験したことがある感情だと思う
ので、男性にもぜひ読んでほしい漫画ですわ。
って女も男の漫画って読んだほうがいいのかな?
こち亀とスラムダンクと美神令子(笑)と幽白くらいしか読んでないが。
2005年05月21日
このおもしろさは尋常ではない
いやいや、もうぅ。
ダ・ヴィンチ・コード。
昨日、やらなければいけないことを後回しにして上巻を一気に読んでしまった。
読み始めたら最後、もう止まらない。
朝、学校に行く電車の中で読んで、一限こっそり読んで二限は空きだからカフェで読んで、三、四限もこっそり読んで。
主人公二人と、犯人のストーリが交代しながら進んでいくのですが、章の変わり目がうま〜く「気になる」終わり方になっています。
続きが読みたくてたまらない。
ばらばらの謎が徐々に一本の線が見えてくるのを実感できる。
しかも、なんとなく読者の側もピンとくる暗号になってて、一緒に暗号を解く、しかもそれが当たっている楽しみがある。
京極夏彦のミステリーだと、なかなか線が繋がらないんだよね。
最後の最後まで、わけがわからない。
まぁそこが京極さんの魅力なんですが。
また小説に出てくる、ダ・ヴィンチに関する問題は事実に基づいたものなので、なかなか教養としておもしろくも読めるのです。
ただ何も本で読まなくてもいいかな、っていう感はある。
翻訳したもので、文章そのものを楽しむ、って本ではないので。
映画化決定してるけど、それが楽しみ。
読みながらすぐぱっと絵が思い浮かぶんだよね。
絶対ヒット映画になるでしょう。
とりあえず、ゼミ発表が終わるまで下巻はおあずけ…
むずむずする…

ダ・ヴィンチ・コード (上)
2005年05月05日
阿修羅ガール/舞城王太郎
03年三島由紀夫賞受賞作。
そんなわけでちょっと気になってたこの人の作品を読んでみた。
すげぇ〜〜〜〜!!
とちょっと下品な言葉遣いですが、そう叫ばずにはいられない。
今の時代に求められている天才。
例えば村上春樹は確かに天才だけれども、やっぱり舞台は80年代じゃないと作品が生きてこない。
それに対してこの作品は、現代が舞台だからこそ、この人の良さが見える。
最初読んだときは文章全体が女子高生言葉で、なんか漫画みたいな小説かな〜、失敗?だと思いつつ読んだんだけど、
ところがどっこい、いきなりの突飛な展開についていくのがいっぱいいっぱい。その展開のすぐ近くで、泣きたくなるような恐怖が襲う。
最後になってようやく「阿修羅」の意味を読者は理解し、ちょっとなごんで終わる。
ジェットコースターみたいな小説です。
もう一回読みたい!奥が深い。

阿修羅ガール
2005年04月24日
錦繍/宮本輝
偶然手に取った本が手放せない一冊になる…
今日はそんな体験をした。
3日前、この本を手に取った理由は
「おすぎの推薦文があったから」
というなんとも平凡な理由。(なぜか私はおすぎの推薦文に弱い)
宮本輝さんの本を読むのは恥ずかしながら、これが初めてでした。
かつて夫婦だった二人が紅葉の季節、偶然蔵王で再会したことから手紙のやりとりが始まります。
この小説は二人の書簡という形で綴られています。
最初の方の手紙は別れたきっかけになった事件のこと。
過去をあきらかにすることから始まります。
だけど二人が過去の事件のこと、当時の気持ちを素直に書き綴り、お互いが理解していくうちに、読み手の私にも二人の変化が伝わってきた。
二人は手紙のやりとりを通して、未来に向かっていったのだ。
足踏みしていたけして幸せとはいえない生活を変えよう、そんなパワーをお互いの最後の一通に感じ、それを読み終えた私は気づくと声をあげて泣いていた(←家でじっくり読んでいた。電車じゃなくてよかった…)。
大好きな人からもらったとっておきのメールをずっと保存していた。
だけどこの本を読んだ後それらを見たら、うわっつらだけの文字の羅列、もっと言えばただの光の点にしか見えなかったから、ガリガリ削除した。
小説の中の手紙には「愛してる」なんて一言も書いてない。
もちろんフィクションではあるのだけど、紙面から溢れる愛情が、こんな言葉にならないような哀しい愛情が存在するなんて知らなかった。
読み終わってしばらくした後、着なくなった服をばんばん捨てた。
いらないものもばんばん捨てた。
今日はそんな日曜。

錦繍
2005年04月08日
博士の愛した数式/小川洋子
本屋さんで初めて見たときから、
「手に取りたい」
と思ったこの本は、期待を裏切らないどころか、それ以上でした。
1ページ読んだだけで、この本が温かさを持っていることを感じました。
ページをめくるたびに、この本は「手放せなくなりそうだ」という思いが強くなりました。
1ページをこんなに丁寧にめくった本が、かつてあっただろうか?
博士が数式をなぞるように、ページをなぞりながら読む。
最後の方は自然に涙があふれてきます。
だけど温かい涙なんです。
涙にはプラスの涙とマイナスの涙があると思いますが、心を解放できる、プラスの涙。
本の重みに、慈しみや愛情、優しさを感じることができる本です。
ハードカバーで買ってよかった。
大切に扱っていきたい。

博士の愛した数式
2005年03月24日
パンプルムース!
江國香織さんの詩集を買っちゃいました♪
すべてひらがなでかかれた詩集。
ちょっと前に書店で見て気になってたので、ついに買っちゃったという気持ちで嬉しい。
なんかね、もう本が
「私を手にとってね☆」
って言ってるような気がして。
こういう本が作れる編集者さんは天才だと思います。
で、絵がまたいわさきちひろさんなんですよー。
開いてると、小さい頃の柔軟な感性がよみがえってくる。
でも実は内容は大人っぽかったり。
疲れたときに眺めて、心の中でくすくす笑って遊びたい。
「えいがかん」っていう詩があるけど、
「さあ あたらしい せかいの まえ」
っていうフレーズ。
この一言だけで映画を見る前の感覚がよみがえる。
ことばってすごい。
あわせてずっと読みたかった「博士の愛した数式」も購入。
ハードカバーだからどうしようか迷ってたけど、
よく考えたら京極夏彦の文庫ってこのくらいしてるわー、
と考えると
あっさり買えてしまいました。
でも1ページ目でやられたね。
「これ(ルート)を使えば、無限の数字にも、目に見えない数字にも、ちゃんとした身分を与えることができる」
ちょっと数字が好きになれそうな本じゃない?

パンプルムース!
2005年02月18日
鉄鼠の檻/京極夏彦
やっと読み終わった〜!1341ページ。
だけど内容いまいち理解してない…。
同じ京極堂シリーズの前3作はすっごくおもしろくて、この調子だと案外にすんなり読めるんじゃ、と思ったけど今回のは難しくておもしろいと思えなかったんだな。
いつかもう一回読もう!
だって禅の話で、
・坊さんのなまえがいっぱいでてきてイマイチ区別つかず…
・「悟りとはなんぞや」を理解しないとよく分からんまま話が進む
・京極堂の話がいつもにもまして長い…
ので集中力が続かなかったっぽい。
きっときちんと読み込めば禅博士になれるくらい内容は充実してるしかなりおもしろかったんだろうけど、忙しくて先をあせってしまいました。
今度は気楽にエッセイを読んでます。気楽ってほど気楽なエッセイではないけれど。
文庫版 鉄鼠の檻