第3弾との事です

「慄く〜最恐の書き下ろしアンソロジー」です。角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾との事です。楽天ブックスでお気に入り登録している作家の新作が出ますと、お知らせがくる設定にしてまして、「貴志祐介」を登録している関係で、この作品のお知らせがきたので購入してみました。第3弾は、下記の6作品です。
有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
北沢陶「お家さん」
背筋「窓から出すヮ」
櫛木理宇「追われる男」
貴志祐介「猫のいる風景」
恩田陸「車窓」

こういう作品でないと、知らない作家を読む機会がないので楽しめました。(貴志祐介以外では、恩田陸しか読んだ事ないです)この6作品の中では、1位が貴志祐介、2位が北沢陶、3位が有栖川有栖という感じでした。残りの3作品は駄作でした。

有栖川有栖の「アイソレーテッド・サークル」は、定番の(ひと昔にも読んだ様な既視感がありました)ホラー作品という感じで楽しめました。大学の「探訪部」サークルの男女6人が、夏合宿で訪れた山で恐ろしい事件が起きるんです。これを題材に50パターン位書けてしまいそうです。

北沢陶の「お家さん」は、惹き込まれました。大阪船場、道修町の和楽問屋の「磯室屋」で奉公する長治が主人公の物語です。タイトルにもなっている「お家さん」は、磯室屋の旦那の母親の事で、この「お家さん」が不思議な力を持っている人だったんですね。僕の予想を超えるラストで楽しめました。北沢陶を初めて知りましたが、文章にセンスがありまして、他の作品も読んでみようと思いました。

貴志祐介の「猫のいる風景」は、一番面白かったです。内容紹介には「姉の死を怪しむ妹と叔父の心理戦」とありますが、正しくその通リで楽しめました。タイトルの通リ、猫も重要な役割を果たします。


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