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山田宗樹の『死者の鼓動』です。初版発行が1999年3月なので、11年前位の作品です。淡々とした展開で、何か軸が弱い気がしましたし、少し飽きてしまう場面もありましたが、全体的には、なかなか面白かったです。

「神崎玲香」・・・16歳。心臓が悪く、移植しなければあと数ヶ月の命。

「神崎秀一郎」・・・つくば医科大学付属病院第一外科教授で玲香の父親。

「神崎玲子」・・・元看護師で玲香の母親。

「社洋子」・・・16歳。神崎玲香の親友。15歳の誕生日にドナー登録していた。

「社奈緒子」・・・洋子の母親。

「秋末さやか」・・・臓器移植センター所属の移植コーディネーター。

「芹沢篤志」・・・つくば医科大学付属病院第一内科助教授。神崎玲香の担当。
 


あと数人メインキャストがいるのですが、こんな感じです。

心臓が悪くて入院している神崎玲香のお見舞いに、玲香の親友の「社洋子」が行ったのですが、その帰りに、歩道橋の階段を下り途中に足を踏み外して転落してしまった。頭蓋底骨折やら脳挫傷やらで、いずれは脳死に陥るという状況になった。さて、ここからが本題です。「社洋子」は、脳死の判定に従い、脳死後、移植の為に心臓を提供する旨が明記されたドナーカードを所持していたのです。神崎秀一郎は、倫理的に、娘の親友の「脳死」を願ってはいけないと分かりつつも、願っている自分がいて、苦悩します。芹沢は、将来の出世の為に、神崎の為に影で動いたりします。洋子が脳死したとしても、その心臓の行方は、「移植コーディネーター」が決めるので、秋末さやかの周りには、見えない力が見え隠れしたり、様々な事が起こっていきます。神崎玲子は、移植出来るのか?

という感じで、話は進むのですが、何が軸にしたいか分からなかったです。こんな説明だけじゃ気になるなと思ったら、ぜひ読んでみてください。( ´∀`)つ

予断ですが、「ドナーカード」の話ですが、ある日、家に帰ったら、奥さんが僕のドナーカードを渡してきて、

「サインしといて」

と言われました。勝手に殆どに丸がついてまして、

「何勝手に作ってんの?」

と言ったら、

「どうせ死んだら、いらないでしょ」

なんて言われて納得してしまった。(笑)結構簡単に他人が作ろうと思えば作れる気がします。だいぶ前の事なので、今はどうか分かりませんが。