まんげつ

花村萬月の『希望(仮)』です。次郎的花村萬月作品ランキングに入る程では全然ないのですが、なかなか面白かったです。
 この作品は、【東大】受験に失敗した「山下幸司」という若者を主人公にした、萬月エッセンス満載の青春小説といった感じの作品です。(アイドルワイルドの帯のパクリではありません)簡単言いますと、東大受験に失敗した「山下幸司」は、

 山谷→京都→雄琴→福井の原発→沖縄

という、福井の原発を除けば、花村萬月の王道ルート上を歩んで成長していくんですね。師匠的な存在となる良き先輩に出会い、そして女というものを知って、原発での重労働や沖縄での肉体労働を通して世の中を知り、「山下幸司」は、成長していくんです。少しマンネリ気味の王道ルートだし、主人公は、相変わらず【絶倫】だし、青春小説という事でか、エロはかなり控え気味(キスをしたと思ったら、次の場面は、朝になっていたり、詳しい性描写はほとんどない)だったりするのですが、今回の作品は、それぞれの場面でどこか深みがあるんですね。だから、上記の様なワンパターン気味な展開なのに”マンネリ感”を感じなかったです。(やっぱり、感じなかったと言ったら嘘になりますが、付き合い始めて1年位のカップルの性生活に近いと言いますか・・・・・)

まあ、読んで損はないです。(・∀・)つ

僕的に、この作品の中で1番興奮したのは、沖縄まで愛ちゃんの夫が追いかけてきた辺りですね。食堂での遭遇は、その後の展開を期待して興奮しました。( ´∀`)つ