レイク・クローバー









楡周平の『レイク・クローバー』です。前回読んだ「修羅の宴」程ではなかったけど、なかなか面白かったです。内容的には「何かの映画であったなぁ」とか思えてしまう内容なのですが、誰が読んでも楽しめると思います。

アメリカ最大手のエンジニアリング会社の【ミルズベリー】が、ミャンマーの奥地の【レイク・クローバー】で、ガス田を発見するのですが、そのミルズベリーの探査技師が、大量の血を吐いて突然死してしまうんですね。そして、その血に触れてしまった同僚も数日後に大量の血を吐いて死んでしまう。何の兆候のなく短時間で死に至る現象に、ミルズベリーは、【CDC(疾病予防管理センター)】に通報して、CDCの鷲尾祐二らが現地に赴きます。そして、その突然死の原因が、新種の「寄生虫」が原因だという事が分かるのですが・・・・・・。

という感じで話は流れていきます。経済制裁下にあるミャンマーでの天然ガス田の発見に絡んだこの事件は、様々な政治的な思惑が絡まって、CDCの鷲尾達の前に大きな壁となって立ち塞がります。そうこうしている内に、極秘任務でミャンマーに潜入したCIAの工作員もまた、帰還中のアメリカ海軍原子力潜水艦「バッファロー」の中で、その新種の寄生虫によって、大量の血を吐いて死んでしまう。そして、その血を浴びた海軍の【SEALS】の隊員も次々と感染していきます。閉鎖された潜水艦の中での感染は、艦内をパニックに陥れます。レイク・クローバーでの鷲尾達の未知の寄生虫との戦いと、物語は同時進行で進んでいきまして、なかなか面白かったです。      

今回、特に印象に残る所はなかったのですが、潜水艦の「バッファロー」と中国潜水艦との遣り取りは、作品に深みが出て、面白かったです。( ´∀`)つ