すりーぱー









楡周平の『スリーパー』です。楡周平の久々のこのジャンルという事で、朝倉恭介シリーズを越える作品を期待していたのですが、大した事なかったですね。ハラハラ感が全くなかったですし、読み進めながら、「このジャンルを描くのが下手になったなぁ」なんていう感想を常に抱きながらラストを迎え、無感動なうちに読了。という感じでした。帯もワザワザ余計な情報があって、

 そしてあの伝説の工作員が!

なんて、書いてあって・・・・・。ファンにとっては、このジャンルで「あの伝説の!」と言えば、朝倉恭介しかいない訳でありまして・・・・・・・・、特に知りたくない情報でしたね〜。(と言いつつ、僕も書いちゃってますが)唯一の救いは、この作品はこれからシリーズ化していく感じの内容でしたから、この作品自体は【序章】という事だと信じて、次作も購入してみる予定です。( -д-)ノ

CIAは、中国が沖縄で米軍を狙ったテロを計画しているとの情報を得て、(CIAにリクルートされた)【由良憲二】にそれを阻止する指令を出すんですね。そして、由良が見事にそれを阻止しちゃいます。阻止しちゃうんだろうとは誰でも想像つく訳ですが、それをハラハラドキドキさせながら、緊張のラストまで持っていって、イッキにボルテージは最高潮(死語か?)というのが作家の腕でありまして、それがこの作品にはなかったですね。この単純なストーリーを如何に肉付けして面白い作品に仕上げていくかが腕の見せ所なはずなのですが、まず主人公の由良にカリスマ性がないし、出てくる登場人物がどれもイマイチでした。浅倉恭介ももっと大事に扱えや!って感じでしたね〜。

文庫になったら是非!( ´∀`)つ