舎人の部屋















花村萬月の『舎人の部屋』です。「浄夜」の続編という感じでしょうか。マニアックな花村萬月ファン向けの作品ですね。マニアックなファンでない方なら読む必要はないです。僕的には、まあ普通と言ったところですが、寄り道の多さに少し飽きてしまった所があったのと、ラストの舎人の世界に少し酔ってしまいました。(●´ω`●)

この作品は、主人公の【舎人憲夫】が一人称で自身の今の生活を語るんですね。舎人流の「サディズムとマゾヒズム」の解釈を交えて、物語が進行していきます。内容的には、エロと合法ハーブの話が主体となっていて、舎人の性癖が明らかにされていきます。性描写に関しては、「浄夜」よりパワーアップしておりまして(しかし、ストーリー性が薄いので勃起はしなかった)僕の記憶の萬月作品の中では更に一歩踏み込んだ「性描写」という印象でした。ラストは、2パターンのラストが用意されておりまして、ハッピーエンドで終わったと思って次のページを捲ってみると、

 なかには幸福な結末を微妙に物足りなくお感じの方もいらっしゃるでしょう。そんな方のためにもうひとつの終幕を御用意いたしました。

と綴られておりまして、ハッピーエンドで終わったその続きから物語が始まりまして、思ってもみなかった展開が用意されております。僕的には、ここからが少し酔ってしまいましたね。

「浄夜」を評価している方なら是非。( ´∀`)つ