院内刑事
濱嘉之の『院内刑事』です。濱嘉之らしい作品でなかなか面白かったです。でも「ヒトイチ」とか「警視庁情報官」とか「警視庁公安部」シリーズと比べてしまうと一段落ちますね。今回の主人公は警視庁公安総務課のOBの【廣瀬知剛】です。川崎殿町病院の理事長からの依頼で「リスクマネジメント担当顧問」をしているんですね。その廣瀬知剛の活躍を描いた作品です。凄く優秀なのですが、警視庁を辞めてしまった人物が主人公なので、やっぱり少し魅力に欠けるんですね。濱嘉之作品の主人公は警視庁に所属していてナンボだと思うんですね。

文庫書下ろし!廣瀬知剛は、政治家も利用する大病院で働く警視庁公安総務OB。モンスターペイジェント、院内暴力、セクハラ、果ては暴力団関係者、薬物反応の出た患者の対応まで、ありとあらゆるトラブルの処理に追われている。ある日、脳梗塞で倒れた財務大臣が運ばれてきた。どうやら何者かに一服もられたらしい。
牘‘盞沙″の秘密捜査がはじまる!

今回、廣瀬の元に全日本航空の総務部秘書室長から、福岡からの機内で浅野財務相が健康異変との連絡が入るんですね。脳梗塞の疑いがあるとの事で極秘の内に廣瀬のいる「川崎殿町病院」へ搬送されるのですが、検査の結果、何者かに薬を盛られたのが原因だと分かったんですね。この事件の捜査に、廣瀬は、とある事件で閑職に追いやられた優秀な元公安マンを推薦します。果たして、浅野財務相を狙ったこの事件を解決する事が出来るのか?的な作品です。この主筋に加えて、上記のこの作品の説明書きにもある様に、病院内で起こるセクハラやヤクザとのイザコザを廣瀬が見事に解決に導く場面なんかも織り交ぜられていまして面白かったです。


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