武蔵(六)
花村萬月の『武蔵(六)』です。このシリーズの最終巻です。最終巻という事は、勿論、佐々木小次郎との対決がある訳ですが、これが視聴率の悪いドラマが急遽打ち切りになったかの様なあっけない終わりとなっておりまして、「私の庭」や「ワルツ」の様なアツい決闘の様子を期待していた僕としましては肩透かしな感じでした。下記は作中での武蔵の小次郎との対決に立ち会った弟子の直助との会話です。

痰が絡まったかの咳払いをして、直助が呟く。
「呆気ないいうか、えろう短かった。あまりに短かった」
「打々発止がよかったか」
「武蔵様が櫂を構えて波打ち際を駆けはじめた思うたら、次の瞬間には空飛んで、そいで仕舞いやった。ほんま、あっという間やったから」


読み手の僕もこんな感想です。勝負があっという間に終わっても良いのですが、それまでに至るお互いの心理描写すら、深堀りなされてなくて少し残念でした。しかし、僕が今回、星3つの評価をしましたのは、この小次郎との戦い以外に、かなり面白かった所があったんです。これがホント意表を突かれてまして、動揺させられてしまいまして、読後感ならぬ、読中感と言いますか、かなりの時間動揺させられてしまいまして「やられて」しまいました。

シリーズ全巻読破をオススメします。( ´∀`)つ

その「動揺」させられてしまった所は、せっかくシリーズを読んできてる方の為に伏せさて頂きまして、続きで別で印象に残った場面を(*´∇`*)


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花村萬月が別の作品とかでも何度か同じ事を言っているのですが、女性器の中で最高に良い女性器とはこういうモノだという事を語っております。まだ独身の若い方は今後意識して挿入して頂ければ( ´∀`)つ

「そのままでかまいませぬから、お聞きください。殿方も、当の女性も、女人の壺について大いなる思い違いがございます。すなわち締め付けるものこそ最上であるという思い込みでございます」
いよいよ白月尼の顫えは烈しくなり、大きく反り返った。頭の後ろが落縁を叩いて小刻みな音をたてる。
「けれど締め付けることがすべてならば、殿方が御自分の指先にて己を締め付けることのほうがよほど強烈にございましょう。然れど殿方であっても己の指先を用いるときは、最良絶妙の加減を致すもの。ゆえに女は、締め付ければよいというものではございませぬ。かといって、懐が広うございましても、それはそれで」
あまりの愉悦に、そして愉悦にまとわりつく哀しみに、白月尼の目尻から一筋涙が伝い落ちた。
「とまれ強圧は無粋の極み。殿方が執着なされる軀というもの、居丈高に振る舞わずにしっとり柔らかく覆い尽して、されど殿方の昂ぶるに合わせて奥に奥にと誘いこむ蠢動をともなうものにございます」


全然、武蔵と関係ないと言えば関係ないのですが、研究してみてください。僕は、逆のパターンで、挿入時に「宇宙」を感じた事があります。( ´∀`)つ