ユートピア



















湊かなえの『ユートピア』です。楽天のポイントが余っていたので文庫本を何でも良いから買おうと思いまして購入したのがこの作品です。「湊かなえ」らしい作品で、そこそこ面白かったのですが、【おっさん次郎目線】で言ってしまうと、あまり惹きがない話とも言えまして「おっさん」がわざわざ購入する程でもないなといった感じです。以下、内容紹介です。

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住民と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め――。
緊迫の心理ミステリー。


この作品は、鼻崎町の商店街にある仏具屋を切り盛りする、車椅子生活の娘を持つ堂場奈々子、この町に工場を持つ「八海水産」に勤める夫を持つ相場光稀、岬タウンと言われる、海が一望出来る高台の住宅地に引っ越してきた、陶芸家の星川すみれの3人の女性を中心として物語が進んでいきます。15年振りに開催される商店街のお祭りの運営委員でこの3人は出会い、やがて、すみれの発案で「クララの翼」を設立し、瞬く間に話題となります。しかし、運営をめぐる方針など様々な要因が重なりドロドロの展開となっていくんですね。元々この3人は、出会う前から、それぞれが心に闇を持っていたので、それが交差した時の展開は「湊かなえワールド」全開でした。


読書日記 ブログランキングへ

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ユートピア (集英社文庫(日本)) [ 湊 かなえ ]
価格:691円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)