蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログ

蕎麦とラーメンの食べ歩きと読書のブログです。蕎麦は、結構詳しいので、蕎麦の評価は信用出来ると思います。ラーメンは、素人です。読書傾向は偏りがちです。

 お薦めの本を紹介してください!  コメント欄ではちょっと・・・。という方は、メールください。生意気言ってすみませんが、「恋愛もの」以外でお願いします。     

山田宗樹(読書関係)

ギフテッド(山田宗樹)3

ギフテッド














山田宗樹の『ギフテッド』です。既に何処かで読んだ事がある様なストーリーでしたが、なかなか面白かったです。(次郎的「山田宗樹作品ランキング」にランクインはしませんでしたが)

ギフテッド・・・普通の人間に備わっている臓器の他に、新たな臓器を有する人間の事を【ギフテッド】と呼ぶ。(臓器の場所は右腎臓に限定されていて、あきらかに遺伝子レベルの設計図に元づいて形成された臓器で、人類が進化の時期に入ったと思われる)

この臓器を持つ少年が、アメリカで最初に確認されてから、世界各地で同様な報告がされるようになるんですね。その臓器を有する者は、覚醒すると超能力が使える様になるんですね。そうなりますと、『猿の惑星』をイメージして頂きますと分かり易いですが、

 ギフテッドVS非ギフテッド

という構図が出来上がるんですね。当初は、マイノリティである【ギフテッド】が、色々な差別や迫害を受けるのですが、ギフテッドの超能力による大量殺人事件が起こると・・・・・・。
 あとはだいたい想像出来ちゃいますね。ありふれた構図なのですが、山田宗樹の上手さで面白味のある内容に仕上げられてました。ラストのクロージングの仕方も良かったです。

もう少し詳しくこの作品を説明しますと、この流れを受けて日本では、内務省厚生局の指導の元、小学6年生の児童を対象にギフテッドであるかどうかの【第一種特殊児童選別検査】を行うようになるんですね。そして物語は、水ヶ矢小学校の6年1組【達川颯斗】の元に、ギフテッドに該当しているとの検査結果の通知が届いた所から始まります。まだその時は、【ギフテッド】とは、新たな臓器を有するという事以外は、普通の人間と全く変わらなかったのですが、【ギフテッド】だという事だけの原因で、颯斗はクラスの生徒からイジメられて学校にいられなくなくなり、ギフテット達を集めた光明学園に転校する事になります。そこで颯斗は同じ境遇の仲間達に出会い、友情を深めます。そして、颯斗が32歳になった時に事件が起きるんですね。その後は先出の様な展開に・・・・・・。

「百年法」では、科学の発達で人間が不老不死になった未来を描き、今回は人間自体が次の進化に入った未来を描いておりまして、なかなか面白かったです。気になった方は是非読んでみてください。( ´ ▽ ` )ノ



 

いよう!(山田宗樹)3

山田宗樹










山田宗樹の『いよう!』です。帯には、

山田宗樹の新たなる原点にして最高傑作!

とありますが、この作品が、もし、お米だとしたら、古米のブレンド米なのに、

2012年度の新潟県南魚沼郡産の純粋なコシヒカリです!

と言っているようなもので訴えられますわ。しかし、この古米のブレンド米ですが、ブレンダーが(山田宗樹の事ね)優秀なので、定食の様に、ご飯のみで味わうのではなく、牛丼とかカツ丼みたいな丼ものに使用する為の米なら、商品としては採用されるレベルですね。例えが下手すぎて意味分からないと言われそうなので、分かりやすく説明すると、帯の様に【最高傑作】と宣伝されて、【百年法】レベルのものを期待して読むと怒りが湧いてくるのですが、山田宗樹作品を読んでみるかな(これが牛丼の事ね)という気持ちで読めば、そこそこ楽しめました。価格も1400円という所も材料に入ってますね。

この作品は、主人公の【上原哲彦】と、哲彦が子供の頃に憧れた叔父の【上原清治郎】との何となく心温まる物語です。一人称で進んでいく叔父との思い出に話に、最初はなぜだか妹尾河童の『少年H』が頭に浮かんできたのですが、そんな感じではなく、自分の成長と共に変化していく叔父への目線が男なら誰もが共感出来る内容で、その二人のエピソードも読み進めるうちに深みが出てきます。後半は、「人は、永遠に輝く星にはなれない」の主人公の【猪口千夏】も登場しまして、山田宗樹ファンにとっては、更に深みを感じさせます。大筋的には、絶対何処かで読んだ事があるような内容なんですが普通に楽しめました。

もう少しだけ踏み込んでみます。小学3年生だった【哲彦】は、ある時上級生に【パンツ脱がし】のイジメに合うんですね。そんな時に颯爽と現れたのは、叔父の【清治郎】で、哲彦の窮地を救ってくれます。すっきりとした色白の顔に、きれいな目。まっすぐで細い鼻。余裕のただよう口元。そんなハンサムな顔にはらりとかかる、艶の深い髪。まるで映画スターの様に哲彦には見えたのですね。しかし、小学3年生の頃の哲彦には、そんな表面しか見る事が出来ないのですが、裏面では、清治郎は定職につかず、職を転々として生活する、よく言えば自由人で、哲彦の成長に従って、清治郎のそんな裏面も見えてきます。そんな哲彦が47歳になるまでの叔父の清治郎との物語がゆっくりと進んでいくという感じの物語です。

1,470円で購入して、ぎりぎりで後悔がないという感じでした。( ´∀`)つ

百年法(山田宗樹)4

BlogPaint
 山田宗樹が初めて描くSF巨編の『百年法』です。この作品のテーマが僕的に良かったからか、作品自体の出来がすこぶる良かったからか、イマイチ判断つかないのですが、凄く面白かったです。次郎的山田宗樹作品ランキングの2位にランクインしました。帯もビシッとしたもので、この作品を紹介するのには、この帯で十分ですね。

不老不死が実現した社会。しかし、法律により100年後に死ななければならない─〈生存制限法〉により、100年目の死に向き合うことになった日本。“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、死を迎える者を見送る者・・・・・自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。その先に、新たに生きる希望を見出だすことができるのか!?
日本人よ
自らの選択に、覚悟はあるか!
 


といった感じで、この作品を上手く表現しております。

【HAVI】アメリカの鳥類学者、ウィリアム・ハロ博士が、絶滅が危惧されていたリョコウバトの群れの中に、ごく稀にではあるが、不老化した個体が存在する事を発見する。その後、それがウィルスによるものだと分かり、試行錯誤の末、「ヒト不老化ウィルス」が誕生し、それをヒトへ接種する技術を【HAVI】と呼ぶ。この処置を受ける事で老化をほぼ完全に防ぐ事ができ、病気や事故で死ななければ、生物学上は永遠に生きる事が可能になる。この作品の「日本共和国」では、二十歳になれば、これを受ける権利が得られる。

【生存制限法】(通称:百年法)不老化処置を受けた国民は、処置後百年を以て生存権をはじめとする基本的人権は、これを全て放棄しなければならない。という法律で、表現が少し曖昧な部分がある。

物語は、【生存制限法】の施行が翌年に迫った、西暦2048年の時代から始まります。【HAVI】が初めて導入された年に【HAVI】を受けた人は、2049年に【生存制限法】の初年度適用者となります。適用者となっている者は、一年間の猶予期間の間に、ターミナルセンターという安楽死処置を行う施設に出頭し、処置を受けなければいけません。しかし、世論調査によると、国民の70%が、この【生存制限法】の施行に不安を感じている・・・・・。物語は、冒頭からいきなり衝撃的でした。冒頭で、内務省による【百年法】の施行へ向けた国民へのメッセージが描かれています。長いので抜粋しますと、

蘇ったこの国を、新たな世代の手に託す時が来ました。

法治国家の国民たる私たちは、法に従って、舞台を去らねばなりません。それが、私たちに課せられた、最後 の責任でもあるからです。

私たちからバトンを渡された新しい世代は、次の世代へ、そしてさらに未来へと繋げていくことでしょう。

 最後に。
 新しい世代のみなさまへ。
 私たちは去ります。
 後は頼みます。
 この国を頼みます。
 みなさんを信じて、私たちは、去ります。
 

という感じの始まりで、この文章で、その後ストーリーを自分で、色々考えてしまいまして、一気に惹き込まれてしまいました。(*´ェ`*)

【HAVI】のおかげで、人々は、不老を手に入れたのですが、2048年の「日本共和国」では、官庁・民間企業が、有能な人材を永続的に確保するという名目の元、定年制を廃止した弊害で、新世代の就職難を生み出し、人材の固定化によって、イノベーションの土壌が失われ、日本社会そのものが動脈硬化を起こす主因となってしまっているですね。かつては、世界のトップレベルにあった科学技術も、韓国や中国に追い越されてしまっている状態に陥っています。【HAVI】によって国民が永遠の若さを得たばかりに、 国そのものが老いつつある。これらの問題を解決する為には、古い血を強制的に排除し 、新陳代謝を促すしかない。そのための最後にして唯一の手段が【百年法】だと主張する 内務省幹部。しかし、政治家は、【百年法】を施行すれば、支持率が下がる。そして、 選挙で負けてしまうのを畏れて、【百年法】の施行を躊躇している。そして、それを受けての一般市民の様子。それぞれも視点で、物語は進行していきまして、凄い事になっていくんですね。

集中力が切れてしまいまして、これ以上うまく説明出来ないのですが、とにかく面白かったです。ちょっと前に、アメリカの「歳を取らない赤ちゃん」のニュースを見てから、この【HAVI】の様な技術が、僕がまだ生きてる間に可能になると思っていたんですね。妄想癖のある僕は、このニュースを見た時、色々な事を夢想したんですね。そしたら、この作品で僕が夢想した事に近い事が描かれていたりしまして、興奮しました。(*・ω・)ノ ホントはもっと、この作品の事を色々書きたいと思っているので、時間があれば編集します。

とにかくお薦めです。( ´∀`)つ



次郎的山田宗樹作品ランキング

  1位「天使の代理人」

 2位「百年法」

 3位「聖者は海に還る」

 4位「黒い春」

 5位「魔欲」

 6位「人は、永遠に輝く星に

 はなれない」



 こんな感じです。山田宗樹は僕的には、ある一定以上の満足を与えてくれますね。いつも本屋さんに行って、「あ」行から順に見ていると「や」行では、同じ山田でも「悠介」の人気があるようですが、僕的には、断然「宗樹」の方が好きですね。

 *百年法が2位にランクインしました。この作品を読んで、山田宗樹は、お笑いのセンスはないのが確定した気がするのですが、SF小説はもっといけると思いますね。

死者の鼓動(山田宗樹)3

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山田宗樹の『死者の鼓動』です。初版発行が1999年3月なので、11年前位の作品です。淡々とした展開で、何か軸が弱い気がしましたし、少し飽きてしまう場面もありましたが、全体的には、なかなか面白かったです。

「神崎玲香」・・・16歳。心臓が悪く、移植しなければあと数ヶ月の命。

「神崎秀一郎」・・・つくば医科大学付属病院第一外科教授で玲香の父親。

「神崎玲子」・・・元看護師で玲香の母親。

「社洋子」・・・16歳。神崎玲香の親友。15歳の誕生日にドナー登録していた。

「社奈緒子」・・・洋子の母親。

「秋末さやか」・・・臓器移植センター所属の移植コーディネーター。

「芹沢篤志」・・・つくば医科大学付属病院第一内科助教授。神崎玲香の担当。
 


あと数人メインキャストがいるのですが、こんな感じです。

心臓が悪くて入院している神崎玲香のお見舞いに、玲香の親友の「社洋子」が行ったのですが、その帰りに、歩道橋の階段を下り途中に足を踏み外して転落してしまった。頭蓋底骨折やら脳挫傷やらで、いずれは脳死に陥るという状況になった。さて、ここからが本題です。「社洋子」は、脳死の判定に従い、脳死後、移植の為に心臓を提供する旨が明記されたドナーカードを所持していたのです。神崎秀一郎は、倫理的に、娘の親友の「脳死」を願ってはいけないと分かりつつも、願っている自分がいて、苦悩します。芹沢は、将来の出世の為に、神崎の為に影で動いたりします。洋子が脳死したとしても、その心臓の行方は、「移植コーディネーター」が決めるので、秋末さやかの周りには、見えない力が見え隠れしたり、様々な事が起こっていきます。神崎玲子は、移植出来るのか?

という感じで、話は進むのですが、何が軸にしたいか分からなかったです。こんな説明だけじゃ気になるなと思ったら、ぜひ読んでみてください。( ´∀`)つ

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乱心タウン(山田宗樹)2

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山田宗樹の『乱心タウン』です。コメディの入った作品です。要所要所で笑いのセンスを感じたのですが、読んでいて少し飽きてしまいました。数の多い登場人物を上手く生かせきれなかった感じします。それでもそれなりに面白かったのですが、山田宗樹のそれまでの作品の「天使の代理人」や「聖者は海に還る」と比べちゃうとだいぶ劣ります。(ジャンルが違うからという訳ではないです)

物語的には、アメリカのゲーテット・コミュニティのような街の「マナトキオ」が舞台の物語。かつて大学のキャンパスのあった、約五十万平米、東京ドーム十一個分の広大の敷地の中にあるコミュニティで、勿論、大金持ちしか住む事が出来ないのですが、そこに住む住民がクセモノ揃い。

岩崎直次郎・・・バブル崩壊をうまく逃げ切る事が出来た不動産会社経営の大金持ち。マナトキオ管理組合の初代議長。

岩崎幸江・・・直次郎の30歳年下の妻。直次郎がくたばるのを待っている。

倉内岳彦・・・ベンチャー企業立ち上げ、上場させるまでにいたった社長。

倉内理伊那・・・岳彦の妻。元レースクィーン。

野原あゆみ・・・化粧品通販会社社長。最強のワンマン社長。

小野照夫・・・サッカーくじで5億2千万を当てた成金。エリートにコンプレックスを持っている。

小野和子・・・照夫の妻。夫に対して愛はなく金を踏んだくって別れたいと思っている。

西川政典・・・東大卒で、一流企業に働くエリート。

西川晴恵・・・政典の妻。現状に不満を持っている。

徳田一哉・・・一族で会社を経営。マナトキオでの家も親に買ってもらった。

徳田沙耶・・・極度の心配性。
 
砂原将・・・芸術家。謎の人物。

ざっとこんな感じのラインナップの住民に、このマナトキオの警備員、こちらに出入りしている清掃等を受け持っている「サカエ消毒」の社員が織りなす物語です。こんな大人数を動かすには、よっぽど大きな命題に向かわせるか(例えば、福井晴敏の「亡国のイージス」みたいな感じで)、それぞれの家族にゆっくりじっくりスポットを当てるかしないと(例えば、浅田次郎の「プリズンホテル」のように)難しいと思います。結構、薄っぺらな感じになってしまった。最後の締めもあまり良くなかった。このラインナップを見ると、もう少し面白く出来たのにと思ってしまいました。( -д-)ノ




 

聖者は海に還る(山田宗樹)4

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山田宗樹の『聖者は海に還る』です。「★」5つと迷ってしまう程の良い作品でした。結局「★」4つにしたのですが、その理由は他の「★」5つの作品の様に、僕の心にずっと残っていく作品か?と考えた時に、タイトルや内容もすぐ忘れてしまいそうだな(笑)との結論で、4つにしました。でも、読み終わった後の満足度は、十分に5つレベルでした。最初から最後まで息つく暇がない程集中して読めました。特に後半は最悪の展開を予想しつつも、心ではハッピーエンドを願いながら読み進めていくという、まさに、手に汗握る?感じで、山田宗樹の上手さに翻弄されてしまいました。

現在と過去の物語が交互に進んでいくのですが、ありきたりの進み方なのに、リンクするであろうと予想した人物が確定した時は、今後の展開を期待して、かなりの高揚感を覚えました。その後は、先程書いたように、翻弄されたままエンドを向かえます。最後は、意見が別れるかもしれませんが、僕的には良かった。

私立の進学校で、中学3年の男子生徒が教師を拳銃で射殺し、自らも拳銃で自殺をはかるという事件が起こる。そして、その事件の教訓として、学校側は、専任のスクールカウンセラーを置く事にする・・・・・。 

もう、これだけの情報で読んでください(笑)かなり中途半端なので、友人には、「また眠くなって、集中力切れただろ?」なんて言われそうですが、この作品は、これで十分です( -д-)ノ

因みに、この僕のあらすじは、全く本筋をツイてなく、意味ないです( ̄ー ̄)ニヤリッ

黒い春 (山田宗樹)4

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山田宗樹の『黒い春』です。この作品も面白かったです。読み始めたら、あっという間に作品中に引き込まれてしまい、最後まで飽きずに読めました。

覚醒剤中毒死と思われる17歳の少女の肺から、謎のカビの胞子が検出された。その後、男子学生が講義中、突然苦しみだし、黒い粉を噴いて急死する。その男子学生からも謎の胞子が検出され、やがて各地で同じ症状で急死するするという現象が起こる。黒い粉を吐いたときに、口を押えた手が黒く染まる事から「黒手病」と名ずけられる。そして急遽、対策チームが結成されるが、病原菌の正体も感染ルートも分からないまま、一年が経った頃、再び「黒手病」が流行り、ついに死者が900人突破してしまう。発症してから30分以内に死に至る「黒手病」に、対策チームが立ち向かう!

という感じの物語です。いつも説明が下手ですが、今回は特に下手だという自覚がありますので、少し的ハズレな事はご勘弁を( -д-)ノ

この作品の良い所は、先出の感じの物語に、更に「歴史サスペンス」を織り込んでいる所です。単純な「黒手病の謎」で終わらずに、「歴史サスペンス」を織り込む事で、スケールがドデカイものになっています。特に僕は歴史が好きなので、倍楽しめました。更に言うと、これに、対策チームの面々の人生劇場といいますか(死語?)人間ドラマ?(これも死語?)というのが上手く絡み合って、この作品の面白みに、かなりの厚みを出しております。

結構お薦めです。(*´∇`*)

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ランチブッフェ (山田宗樹)2

ranti

山田宗樹の「ランチブッフェ」です。この作品は短編集です。だいぶ昔の作品だからか、あまり良くなかった。山田宗樹は、短編向きじゃないのか、だいぶ昔のだから、まだ腕が未熟なのかは分かりませんが、結構素直なストーリーで読後感がかなり薄かったです。

 ・二通の手紙
 ・混入
 ・ランチブッフェ
 ・電脳蜃気楼
 ・やくそく
 ・山の子


の6編からなっています。「二通の手紙」は、ベタでこそばゆい。「混入」は、素直すぎる。「ランチブッフェ」も素直かな。せめて最後は別な方向へ持っていってほしかった。「電脳蜃気楼」は1番駄目だった気がする。株の所も株をやっていた方なら、かなりおかしいと思うストーリーでしたし、面白さを出したかったけど、失敗した感じ。「やくそく」は、もっと面白く出来るはず。

この作品は、お薦めしませんね。( -д-)ノ

天使の代理人(山田宗樹)4

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山田宗樹の『天使の代理人』です。この作品も良かったです。山田宗樹の作品を全部読破してないので、まだ何とも言えませんが、現在の所「ランキング1位」です。この作品の「テーマ」、「ストーリー展開」、「章の切替のタイミング」全てが良かった。上手く組み立てたなぁ〜。という感じです。

この作品も何の予備知識もなく読んだので、山田宗樹のこの作品についてのインタビューとかあって、違う意図の話とか出てたら、申し訳ないですが、この作品のテーマは、「妊娠、出産、堕胎、人工受精」といったその辺りがテーマです。現代の堕胎事情について、(どちらかと言えば)中絶反対側の視点で(それでも、反対の意見も公平に分かり易く描いてますが)問題を提議している感じです。柱となる人物が4人いて、

 「桐山冬子」・・・「天使の代理人」という組織を立ち上げ、中絶をしようとしている女性を説得して、一人でも多くの赤ちゃんを救おうとして活動している女性。

 「佐藤有希恵」・・・同姓同名の女性が中絶手術の予約を入れていた為、間違えられて、赤ちゃんを殺されてしまった女性。

 「川口弥生」・・・銀行の融資課に勤めるキャリアウーマン。精子バンクを利用して、子供を産もうと考えている女性。

 「喜多川麻矢」・・・母親との確執から、自暴自棄になり、大学生になって妊娠してしまい、中絶手術を受けた女性。


この女性達が織り成す物語です。メインの主役をはるのは、先程出た「桐山冬子」で、『天使の代理人』を組織するまでの苦悩から、『天使の代理人』の活動を進めていき、組織の運営が軌道に乗っていくまでを、その他の3人の女性の物語を織り交ぜながら描いています。

アメリカの例を見ても分かるように、この問題は複雑で議論は別れる所ですが、良い作品でした。(●´ω`●)



魔欲 (山田宗樹)4

yamada

山田宗樹の『魔欲』です。この作品は面白かったです。読んでいる間は、気分的にダークな気分になるのですが、それでもページをめくる手が止まりませんでした(かなりベタな表現ですが (*´∇`*))

この作品の予備知識を一切排除して読んだので、最初の読み始めの辺りは、広告代理店に勤務する主人公が、大型案件を受注するまでの様子が描かれていて、「藤原伊織」作品を彷彿させる作品で、今後の展開をワクワクしながら読んでいましたら、予想を覆すような展開になっていきまして一瞬がっかりさせられるのですが、次第にその予想外の展開の流れに強烈に引き込まれてしまい、夜なべして最後まで読んでしまいました。仕事始めの月曜日から寝不足になってしまったのですが、損はしてないです。夜なべするに値する作品です。( -д-)ノ 気分的に下降線を辿っている方には、オススメ出来ませんが・・・。特に夜は読まない方がいいですね。(読者と映画というのは、現在の自分を取り巻く環境、その時の気分、時間帯によって、受ける印象、感想が違ってきますが、人は夜というのは、ダークな気分に陥りやすいので、この作品は避けた方がいいかもです)

まぁ、これで昨日書いた通り、「山田宗樹」作品を全部読破する事が決定しました(`∇´ゞ

ストーリー的には、広告業界でバリバリ活躍する「佐東」は、とある事がきっかけで、自殺衝動に駆られるようになる。その佐東の精神科の主治医である「北見」は、佐東の自殺衝動を解消させる為にあらゆる手段を駆使するが、その北見自身も重大な問題を抱えていて・・・・。

という感じかな?ハイハイそうです。 眠くて集中力がなくなりました。しかし、かなりアバウトな説明ですが、この作品は、あまり情報がない方がいいので、こんな感じが丁度いいです。(*´∇`*)

人は、永遠に輝く星にはなれない (山田宗樹)4

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山田宗樹の『人は、永遠に輝く星にはなれない』です。この作品は、僕にとっては凄く良かったです。しかし、万人受けする作品ではないですね。この作品は、2つの柱がありまして、

1つは「87歳の西原寛治の晩年の話」
もう1つは「医療ソーシャルワーカーの猪口千夏の奮戦記的な話」

上記の2人がリンクした話もあるのですが、軸は別々になっています。自分の両親が意気軒昂で、自分も健康な体で、自分の晩年なんて考えた事もない方が読むと非常にツマラなく感じると思います。僕的には、始めての体験?かと思う、87歳のじいさんが主人公で、あの戦争を命からがら生き残り、戦後の復興を見てきたじいさんの晩年の生活は非常に新鮮というか、せつないような複雑な感情に陥るものでした。何のヤマもない普通の日常を綴っているだけなのですが、飽きる事なく読めました。ここの所は、山田宗樹の巧さなんだろうなと思います。そして、医療ソーシャルワーカーの千夏の奮戦記も考えさせられるものになっていて良かったです。

30後半から40代の方にはお薦めですね。( ´∀`)つ

ジバク(山田宗樹)3

jibaku







山田宗樹の「ジバク」です。この作品は、単純なのだけど、深い読後感に浸れる作品です。文章的には然程巧くないのですが、すらすら読めます。「嫌われ松子の一生」の男性版という売りですが、少しレベルは下ですね。

この作品の最後の方までは、気力が充実していて、まだまだバリバリにヤれる!と勝手に思い込んでいる僕には、何か陳腐な作品だなと思って読んでいたのですが、最後まで読んでみると、何か変な読後感を得た。主人公に感情移入も出来なかったし、話の流れも興味が失せそうな位だったのに、読み終えてみると、何故か良い作品に思える。不思議な感覚です。それもこれも、この作品中に出てくる小道具の「ラジカセ」が原因なのですが・・・。

ストーリー的には、ファンドマネージャーとして、年収2000万を稼いでいた、「麻生貴志」の転落人生を描いたものです。説明的には、ホントそれだけ。高校の授業で、先生が、

「ファンドマネージャーとして、年収2000万を稼いでいた『麻生貴志』という男がいます。この男の転落人生を考えてみてください!」

と生徒にレポート用紙に書かせたら、クラスの3割がこの作品に近いのを書いてくるのでは?と思える程、ありふれているストーリーです。しかし、小道具のせいか何なのかは分かりませが、何か良く思える作品です。誰かこの作品の良さを解説してくれないかなぁ?と思って、アップしてみました。


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