蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログ

蕎麦とラーメンの食べ歩きと読書のブログです。蕎麦は、結構詳しいので、蕎麦の評価は信用出来ると思います。ラーメンは、素人です。読書傾向は偏りがちです。

 お薦めの本を紹介してください!  コメント欄ではちょっと・・・。という方は、メールください。生意気言ってすみませんが、「恋愛もの」以外でお願いします。     

作家(あ行)

怪物商人(江上剛)3

怪物商人
江上剛の『怪物商人』です。大倉財閥を設立した【大倉喜八郎】の物語です。92歳まで生きて、現役でいる期間も長く、こんなにアクティブな大倉喜八郎を400ページで表現するのは無理がありまして、主要な出来事をサラッと「なぞった感」は否めないのですが、なかなか面白かったです。

この作品では、18歳で越後国の新発田から江戸に出て来て、21歳で鰹節屋の「大倉屋」を創業し、その後「鉄砲屋」を経て、軍関連の御用達商人となり、その他にも様々な事業を立ち上げて、一代で大倉財閥を築き上げる様が描かれております。
 喜八郎の最初の大きな成功は、横浜で黒船を見て、これからは鉄砲屋が儲かると踏んで「鉄砲屋」を始めた事です。そしてその後の飛躍は、同業他社がリスク回避の為に手を出さない様な案件を、喜八郎の信念のもとに積極的に攻めた結果です。そんな喜八郎の人物像を江上剛は上手く描いてましたね。(それがホントの喜八郎とイコールかは分かりませんが)下記、僕が一番印象に残った場面です。

弘前藩の江戸家老「西舘平馬」から鉄砲の仕入れを打診された際のやり取りはベタだけど良かったですね。弘前藩は、奥羽でただ1つの勤皇方で、榎本武揚率いる旧幕府軍と対峙している状態なのですが、弘前藩には、鉄砲を仕入れるお金がない。なので弘前藩の蔵にある蔵米1万俵で支払いたいというリスクの高い「西舘平馬」の申し出を受けてくれる鉄砲商は何処もない状態だったんですね。

「大倉殿、なんとか津軽を助けてもらいたい。もし、あなたが引き受けてくれなければ、私は切腹する覚悟でござる」
西舘は強い口調で決意を語った。
喜八郎は、かっと目を見開いた。
「承知いたしました。お引き受けいたしましょう。蔵米1万俵との交換で鉄砲二千五百挺ご用意いたします。この大倉喜八郎、命に代えて約束を果たしましょう」
そう言って、ゆっくり頭を下げた。
「このご恩、平馬、一生、忘れ申さぬ」
 


この後、喜八郎は、全財産を投げ打つ覚悟で「安田善次郎」から二万両を借りるんですね。そして、西舘との約束を果たすんです。この場面は良かったです。( ´∀`)つ


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天地雷動(伊東潤)3

天地雷動













伊東潤の『天地雷動』です。信玄の死から「長篠の合戦」までを描いた作品でまあまあ面白かったです。長篠の合戦に至るまでが、勝頼の視点、秀吉の視点、家康の視点で交互に描かれていまして非常に楽しめるのですが、肝心のクライマックスとも言える「長篠の合戦」の描写が下手で、僕の中でイマイチ盛り上がらなかったですね。最後の戦いこそが、これまでの流れの集大成となるはずなのに、あっさり過ぎで残念でした。

勝頼の場面では、長坂光堅の陰謀的(家中での主導権争い)な流れで「長篠の合戦」を向かいます。秀吉の場面では、鉄砲と弾薬をいかに集める事が出来るかが勝敗の鍵との事で、3,000張の鉄砲を集める為に奮闘します。家康の場面では、信玄の死からこの合戦までの家康の心理描写が上手に描かれています。そして迎えた「長篠の合戦」では否が応でも期待値が上がるのですが・・・・・・・・。大した事はなかったです。




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ガッツン!(伊集院 静)2

ガッツン!















伊集院 静の『ガッツン!』です。帯に惹かれて購入してみましたが、この作品だけで言えばまだ耐える段階という感じです。これで完結ではなく、まだまだ序章という感じでした。今後面白くなる確率が40%というのが僕の予想です。帯の

伊集院 静が描く

 麻雀青春記! 

神楽坂の街で出会った三人の若者が、麻雀を通して成長していく。著者ならではの人情の機微に溢れた長編小説。

なんてあったので、麻雀モノの小説が好きなのでついつい購入してしてしまいましたが、まだ全然アツくないです。帯に【麻雀を通して成長していく】とありますが、今回の作品でまだ全然成長していなくて、まだ足踏み状態なので、今後に期待という感じですね。
 この作品は3人の大学生が主人公です。山口出身で三流大学の学生の【ユウト】、静岡出身の一流大学の学生の【カズマ】、神楽坂で生まれ育った一流大学の学生の【マチコ】、この3人が織り成す「麻雀青春記」なんですね。まだ3人が出会って、ちょろちょろっと麻雀を始めたくらいの所で今回は終了してました。
 この3人は、どれも圧倒的な魅力がある訳でもなく、今後の展開もあまり期待出来ない感じでしたので、今後、伊集院 静には余程頑張ってもらいたいです。( ´∀`)つ


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見えざる網(伊兼源太郎)

見えざる網














伊兼源太郎の『見えざる網』です。 飯田橋の「芳進堂 」で何を読もうか迷える子羊状態に陥っていた僕が【第33回横溝正史ミステリ大賞受賞作】という帯を頼りに購入しました。
 
主人公は、寺の息子の【今光凜太郎】です。街頭インタビューで、SNSに批判的なコメントをした内容がテレビで放映された翌日から、今光は命を狙われる様になるんですね。駅のホームで電車を待っている時に背中を押されて電車に轢かれそうになったり、細道を歩いていたら鉢植えが落ちてきたり・・・・。その出来事の背後には、SNSを運営する「フローラ社」が暗躍していたんです。今光は真相究明に動き出すのですが、今光の前に巨大な敵が立ち塞がる 的な内容です。

最初の掴みは良いんですね。しかし徐々に底が見えてきてしまって、陳腐な展開になってしまいます。そしてワザと誘導したのか、新手の捻りなのかは分からないのですが、予想通りの犯人で・・・・・・。

ま、でも【伊兼源太郎】に伸び代を感じたので(この作品がデビュー作らしい)、この後の作品を読んだ事ある方は、読むべきか、読まざるべきか教えてください。    ( ´∀`)つ

海の翼〜エルトゥールル号の奇蹟〜(秋月達郎)3

海の翼













秋月達郎の『海の翼〜エルトゥールル号の奇蹟〜』です。紹介して頂きまして読んでみました。数年前に、このエルトゥールル号の話がテレビで紹介されていたのを観た事があって、概要は知っていたのですが、なかなか楽しめました。プロの作家の方なら、この題材を与えられて小説を描いたら、まず外さないと思います。(*´∇`*)

■エルトゥールル号遭難事件
明治23年9月16日、オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が、和歌山県の串本沖に浮かんでいる紀伊大島の東方海上の岩礁に衝突し、沈没した事件。(死者500名以上、生存者69名) この軍艦が日本を訪問してきたのは、明治20年、小松宮彰仁親王夫妻がオスマン帝国の皇帝のアブデュルハミト二世を表敬訪問した事による答礼として、オスマン・パシャ海軍少将を全権特使とする大使節団が送り出された。遭難事件はその答礼の為の訪問が終わり、オスマン帝国への帰途に起こった。

そして、この遭難事件で、樫野から大島にかけての村中の人が総出で、救助と生存者の介抱に当たったんですね。台風の影響で荒波の中での命がけの救助や、食糧の備蓄も少ない村が、サツマイモなど全ての食糧を供出して、トルコの人達を救護したんです。知らせを受けた明治天皇は、適切な治療を行う様に軍艦八重山の派遣を指示し、政府に対しても最大限の援助を行う様に指示したんです。更に、遭難事故の20日後に、日本海軍のコルベット艦、「比叡」と「金剛」に生存乗員を分乗させ、オスマン帝国に送り届けたのです。

この時の日本の対応や、その当時のトルコの敵国であったロシアを日露戦争で打ち破った事などでトルコの人々の中では日本人に対して良い印象があり、その後も順調に日本とトルコは良好な関係を築いてきたんですね。

そして月日が流れて、昭和60年3月17日の20時、イラン・イラク戦争の最中、イラク革命指導評議会の議長サダム・フセインが

「首都テヘランを含むイラン上空を飛ぶ全ての国の航空機は、3月19日20時半を期して無差別に撃墜する」

と宣言したんですね。このフセインの宣言で、テヘラン市内は恐慌状態に陥ったんですね。どこの航空会社の窓口も帰国用の航空券を買い求める人達で溢れかえったんです。在イランの日本大使館の人達などが不眠不休で航空券を手に入れる為に這いずり回ったのですが、エールフランスやルフトハンザなどイランに航空路線を持っている航空会社は何処も自国民に優先的に座席を与えている為、他国民が座席を予約する事は不可能な状態で、イラン在留の邦人の200人以上の席を確保する事は絶望的な状態だったんですね。この当時の日本は、イランへの航空路線を保有してなく、自衛隊の海外派遣が不可で、航空自衛隊機による救援も出来なくて(現在は、自衛隊法が改正され在外法人を輸送する事が可能)政府は日航と調整をして、日航機を飛ばす準備まで出来ていたのですが、日本航空の組合側の反対に遭い(これは事実かよく分かりません)日本側からの救出も絶望的になり、八方塞な状況となったんですね。
 そんな中、3月18日の夕方、トルコのビルセル大使から駐イラン野村大使に、「明日トルコ航空が2機来る。空席があるから日本人の搭乗希望者数を教えて欲しい」と電話があったんですね。駐イラン野村大使は、日頃からトルコのビルセル大使と家族ぐるみの付き合いをしていてビルセル大使にお願いしていたんですね。(トルコ国内でもトルコのオザル首相に直訴して日本人救援機派遣に尽力した日本人がいたんですね)そして、トルコ航空に日本人215人が分乗する事が出来て、この危機を脱出したのです。

上記の様な実話を元に、この作品は感動的な話に仕上がっておりまして、読み出したら面白くて止まらなくなりまして徹夜して読んでしまいました。この日本とトルコの良好な関係は、その後の日本からトルコへの開発援助など、様々な形で続いておりまして、この一連の流れを知らなかった方にはおススメです。( ´∀`)つ

続きで、この作品で印象に残った場面を(・∀・)つ



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誘拐(五十嵐貴久)3

誘拐

五十嵐貴久の『誘拐』です。年末から体調崩してまして、寝床でこの『誘拐』を読んでました。タイトルからも分かる様に【誘拐】モノなのですが、(色々突っ込み所がありますが)爽やかな読後感を得る事が出来まして、なかなか面白かったです。

この作品では、誘拐されるのが現職の総理大臣の孫なんですね。そして、犯人は最初から正体が分かっているパターンで、この犯人の誘拐から始まって、身代金奪取のお手並みを拝見出来ます。そして警察側は、特殊捜査班の責任者である荒巻警視正と同じく特殊捜査班のノンキャリアの星野警部がメインとなって、犯人と対決します。犯人側の身代金奪取までの経緯も爽やかだったし、僕が読んだ【誘拐】モノの小説では、初めて体験する手法だったので、面白かったです。そして、追う警察側も勿論ノンキャリアの星野警部の方が活躍しまして、クロージングもカッコ良かったです。以下はこの小説の案内から抜粋です。

歴史的な条約締結のため、韓国大統領が来日する。警察が威信をかけてその警護にあたる中、事件は起きた。現職総理大臣の孫が誘拐されたのだ。出された要求は、条約締結の中止と身代金30億円。鮮やかなラストに驚愕必至のクライム・ヒューマンサスペンス。

という感じです。( ´∀`)つ

 ネタバレになってしまいますが、【続き】で、僕が一番疑問に思った事を書いてみます。(スマホの方は、一緒の画面に出てしまうので、これより下は読まない方がよろし(。・ω・)ノ゙)

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阪急電車(有川浩)3

阪急電車

有川浩の『阪急電車』です。有川浩作品では、この作品が一番僕向きだという事で、友人が貸してくれました。読み終えた時の読後感は全くないのですが、読んでいる最中は楽しめました。売れてる本という事では納得の作品でした。

この作品は、阪急今津線の宝塚 - 西宮北口間のそれぞれの駅が舞台となって、その乗客達が織り成す人生劇場という感じの物語です。その人生劇場は、大した内容ではないのですが、地味に上手いな〜と思える内容なんですね。主人公はリレー方式の様な形になっていて、この方式を採用した事が、この作品がこんなに売れた勝因だろうな。と勝手に思ってます。別に阪急今津線じゃなくていいんです。僕がいつも利用している「新京成線」でもいいんです。今津線の事は全く知らないのですが、情緒溢れる点では、新京成も負けてないはず?です。.。゚+.(・∀・)゚+.゚

有川作品、次もいくは微妙ですが、楽しめました〜。



 

食堂かたつむり(小川糸)

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 小川糸の『食堂かたつむり』です。新潟に帰省する際に持って行った本です。この本は、会社の方のオススメで、その方からお借りしました。(映画化されたので、この作品の存在は知ってましたが、僕の好みのタイプではなかったので、読もうとはしませんでした)新潟の夜は暇なので、サクッと読めてしまったのですが、感想的には、

 「う〜んどうでしょう?(長嶋名誉監督風)」
 
 という感じです。中途半端な「奇跡」に憤りを感じ、夜中になると現れる、僕に僅かに残っているピュアな心が、最後の「奇跡」を期待しましたが、呆気なく裏切られ、何か消化不良な作品に思えました。ネットでも賛否両論ですね。しかし、僕の女の子の好みは、この作品を「良かった」というような子が好みかもしれません。(*^o^*)

 恋人に逃げられた「倫子」は、故郷に戻り、『食堂かたつむり』という店を始める。やがて、食堂かたつむりの料理を食べると恋や願い事が叶うと噂されるようになる・・・・・。

 という感じで流れていきます。『食堂かたつむり』を主軸にするなら、母とは、ずっと距離を保ってもらいたかった。と僕は思うのですが。みなさんの感想はどうでしょう?

雉猫心中 (井上荒野)

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 井上荒野の『雉猫心中』です。評価は分かれると思いますが、僕的には、良かったです。(まぁ、確実に女性向きの作品ですが。)僕的には「切羽へ」で感じた、「井上荒野」への不満が全て吹き飛んだ気がしますね。誰にとっても明確な心理描写が特に良かった。この心理描写は凄く巧いですね。この心理描写が巧みな為に、作品の中に没入してしまいます。そして、僕にとっての永遠のテーマである、女性の心理が少し分かった気がした ( ̄ー ̄)ニヤリッ

 この作品のタイプは、詳しいストーリーの説明はいらないと思います。不倫関係にある男女の出会いから別れまでを女性の視点と男性の視点で描いてます。男性の視点の時は、ツマラナかったけど(しかし、構成上は絶対必要ですが)、知子の視点での章が凄く良かった。雉猫は点と点を結ぶ「線」になっていて、この雉猫の使い方もいいですね。

 ネットでの評価も両極端と言える程に分かれているので、購入してまで読むのは危険ですが、読んでみてください。(。・ω・)ノ゙

トギオ (太朗想史郎)2

togio







 太朗想史郎の「トギオ」です。この作品は、第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。僕の評価的には、「☆」が2つなのですが、偉そうに言わせていただければ、この「太朗想史郎」に才能は感じました。今回は、「おしいな」という感じでした。次に新刊が出たら、もう1度だけ騙されたと思って、ナケナシの金を叩いて買ってもいいかな?と思いました。(次作で判断しようかと。高飛車?)

 読書には、リズムがあると思うのですが、この作品は、リズムが悪い感じがします。未来SF小説のような感じなので、必死に頭をフル回転させ、創造の世界の模様を頭に描く作業をしていくのですが、その創造の世界の説明が一切ないし、面白くもないなぁ、なんて思いながら、少し疲れてきた頃に、次第に面白くなっていき、「これはいいぞ〜!面白くなりそうだ!」とリズム良く乗ってきたら、また尻窄みになっていくという感じ。ラストも何てこともない終わりで、なんとか読みきった!という疲労感しかなかった。「所々が面白い」という印象でした。

 ストーリー的には、近未来の山村に住む主人公「蓮沼健」が、「人減らし」の為に、捨てられた『』(白は、まだ小さい男の子で人間。あまりの貧困の為、白の親が山に捨てた。昔の間引きのような行い。)を拾った為に、集落の人々から「村八分」に合うようになる。そして、主人公の「蓮沼健」は、村を捨てて、色々な悪事に手を染めながら1人で生きていく・・・。そんな生涯を描いた作品。かなり説明のピントがズレてますが、集中力が切れたので、こんな感じの説明でそれを、晩年の「白」と「客人」の対話や「蓮沼健」自身が語っていく感じ。

 次作に期待します。

森のなかのママ(井上荒野)3

森のなかのママ







 井上荒野の「切羽へ」を読んで、いまいち井上荒野が分からなかったので、とりあえず、とことん読んでやろうと思い、今回、「森のなかのママ」を読んだ。今回も電車で読んだのですが、集中力が切れる事なく、往復の間に読み終えました。という事は、いい作品なんだと思います。この「森のなかのママ」の方が、「切羽へ」より面白かったと感じた。



 この物語は、主人公である「いずみ」といずみのママの日々の日常を綴った物語です。ママの天然系の性格といずみの心の成長がこの作品を面白いものにさせていると思う。



 まだ2作品しか読んでないですが、今現在の僕の井上荒野の位置づけは、「サザエさん」の長谷川町子といった感じです。激しく展開していくストーリーではなく、同じ舞台で、ゆっくりとした展開を巧く書く作家という感じです。これから、少しずつ読んでいきたいと思います。(でも、井上荒野作品を2連続では読む気はしない。井上荒野の後は、刺激がある本を求めてしまう)

切羽へ(井上荒野)3

切羽へ







 今回は、第139回、直木賞受賞作の井上荒野の「切羽へ」です。これを書こうかと思ってから、ず〜と筆が進まないといいますか、パソコンの前で考え込んでしまう位、難しかった。





 まず言っておきたいのですが、僕は今、通勤が片道、1時間40分位かかるので、往復だと、3時間位電車に乗っています。この作品は、その通勤の往復の1日の間で、読破出来ました。最近は、電車の中は、蒸し風呂状態で、その中で本を読むという事は、かなりの集中力が必要です。面白くない作品だと、暑さとかで、集中力を失って、本を読めません。しかし、この本は、集中力も途切れる事なく読めたので、いい作品だと言えます。文章力も素晴らしいです。しかし、「読後感」には、浸れなかったです。




 この本の内容は、本の帯にには、


 「静かな島で、夫と穏やかで、幸福な日々を送るセイの前に、
ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく、惹かれていくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。





 と書いてありました。これはあきらかに、誇大広告です。(ジャロという組織がまだあるならジャロに訴えたいです)この帯の内容だと、「花村萬月」の世界を想像してしまいます(ちなみに僕は、この花村萬月は、通勤では、この季節読まないようにしてます。コートを着る季節ではないとやばい時があるので)しかし、実際は、たいした波もなく、たいした進展もありません。(この作品の帯を書くのは、すごく難しいと思います)僕は、これをアレンジして書くなら、




 
 「静かな島で、夫と穏やかで、幸福な日々を送るセイの前に、
ある日、一人の男が同じ職場の学校に赴任してくる。夫を深く愛していながら、なんとなく気になる存在になる。静かで変化のない島に、少しの波がたつ





 下手くそ過ぎる文章ですが、的は外れてないと思います。この本を読む前にこの帯を読んでしまうと、僕の心の整理ができなくなりました。「梅干を食べて鰻を食べる」みたいな感じで、食い合わせが悪いです。
舞台は、九州の離島で(長崎?)、セイとセイの夫の陽介は、平穏な日常を送っていたが、小学校に新しく赴任してきた、「石和」の登場で、セイの心に小さな波がたつのですが、それは誰にでもあるような小さな波で、破壊力は、全然ない。双方の心が通じていたかも微妙に感じられる。アルピニストの野口健が、前に言っていましたが、登山で、限られた人数でずっと生活していて、同行している現地の女性をすごく好きになって、下山してみたら、その時思っていた程、その女性は、美人でなく、好きという感情が冷めてしまった(うる覚えですが)様な事を言ってました。このセイも僕には、この場合と似てると思った。1度、東京で生活していた、セイが、故郷の離島の方がすごく好きだと思って生活して、幸せを感じていても、頭のある部分では、もの足りなさを感じていたのです。だから、石和との出会いが、他の恋愛小説と違って(こんな事言ってても恋愛小説を全然読まないので矛盾してますが)、運命の出会いではないので、このセイに感情移入も出来ず、最後の終わり方も、読後感がないものに感じたのかなと思います。



 選考委員の浅田次郎の書評を見てみたかったのですが、僕がネットでいつも見ているのに、まだ、139回の直木賞は編集されてなかった。僕には、少し難しい作品でした。


 
  





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