蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログ

蕎麦とラーメンの食べ歩きと読書のブログです。蕎麦は、結構詳しいので、蕎麦の評価は信用出来ると思います。ラーメンは、素人です。読書傾向は偏りがちです。

 お薦めの本を紹介してください!  コメント欄ではちょっと・・・。という方は、メールください。生意気言ってすみませんが、「恋愛もの」以外でお願いします。     

濱嘉之(読書関係)

最恐組織〜警視庁公安部・青山望〜(濱嘉之)3

最恐組織

濱嘉之の『最恐組織〜警視庁公安部・青山望』です。シリーズ12作目です。読み終えてから知ったのですが、この作品がシリーズの最終巻との事です。まあ別に、青山や同期カルテットは誰も死んでないので、今後、スピンオフの作品が出るのでしょうけどね。この最終巻も相変わらずの安定感でなかなか面白かったです。

東京マラソンと浅草三社祭で覚醒剤混入殺人事件が相次いで発生!
警視庁公安部のエース青山の大胆な捜査の末に、暴力団と中・韓・露マフィアの複合犯罪が明らかに。
最強かつ「最恐」の組織はどこか?
青山と同期カルテットは人事レースを生き残れるのか?
公安出身の著者ならではのリアルすぎる書下しシリーズ第12弾、遂に完結!


東京マラソンに参加していたランナーが、給水所で受け取った栄養ドリンクを飲んで「急性覚醒剤中毒」で死亡する事件がおきたんですね。そしてその三か月後に、今度は浅草の三社祭で【浅草中村組】のヤクザ5人が「急性覚醒剤中毒死」するという事件がおきるんです。外国人観光客の多い「三社祭」での事件、そして2年後には東京オリンピックがあるので官邸も注目している重大な事件という事で【青山望】も動き出すんですね。そして物語の展開は、この事件を発端に中国・ロシア・韓国の現在の政治的背景をバックに各国のマフィアの暗躍が浮かび上がってくるんですね。
 この作品は、掴みは入り易いのですが(最近の「濱嘉之作品」の傾向なのですが)中盤から後半はかなり集中力が必要な程、複雑になっていきます。青山と同期カルテットが警察組織という中で力を合わせて挑む最後の戦いですので、シリーズを読んできた方には当然の如く必読です。それ以外にも、東京オリンピックでの「ボランティア」の話や徴用工問題、北方領土問題のロシアの今後の動きなどの、最近の時事ネタなんかもありまして面白かったです。

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ


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院内刑事〜ブラック・メディスン〜(濱嘉之)3

院内刑事〜ブラック・メディスン〜
濱嘉之の「院内刑事〜ブラック・メディスン〜」です。「院内刑事」の第2弾です。前作の「院内刑事」の記事で、

なかなか面白かったけど、「ヒトイチ」とか「警視庁情報官」とか「警視庁公安部」シリーズと比べてしまうと一段落ちますね。

なんて書いたのですが、【院内刑事】に慣れてしまったのか、今回の作品がパワーアップしたのかイマイチ確定出来ないのですが、前作より満足感がありました。この作品の内容紹介です。

文庫書きおろし!警視庁公安総務課OBの廣瀬知剛は、病院に常駐し、モンスターペイシェント、院内暴力、セクハラ、暴力団関係者の来院……院内で起きる様々なトラブルの対処を一手に担う「院内刑事」。ある日、製薬会社のMRから、多額のキックバックを受け取っている医師が院内にいると聞く。ジェネリック医薬品の闇を追う廣瀬。すると、病院が北朝鮮からサイバー攻撃を受け――圧倒的リアリティでおくる新感覚刑事小説!

という感じです。今回の主人公も勿論、警視庁公安総務課のOBの【廣瀬知剛】です。川崎殿町病院の総務部危機管理担当顧問の要職にある廣瀬が、今回も様々なトラブルを解決するんですね。今回は「ジェネリック医薬品の闇を追う」という事が主筋にあるのですが、各章ごとに起こる、ちょっとしたトラブルを解決にまで導く内容が、簡潔でスッキリする内容となっておりまして、作品に深みを演出しておりました。(暴力団による院内暴力、キレる老人、診察内容にケチをつける患者、これらに立ち向かって、読み手の僕が求める様なスッキリとした結末が凄く爽快でした)

そして、本筋であります、「ジェネリック医薬品の闇」の件でも、中国や北朝鮮の国家が絡む壮大な事件となっておりまして楽しめました。オススメです。( ´∀`)つ

↓前作の記事です。
http://blog.livedoor.jp/yocching/archives/51522515.html


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爆裂通貨〜警視庁公安部・青山望〜(濱嘉之)3

爆裂通貨
濱嘉之の『爆裂通貨〜警視庁公安部・青山望』です。シリーズ11作目です。10作目の「一網打尽」は、僕のブログでは「サラッと」ラーメンの方の冒頭でしか触れてないのですが、10作目でとうとう青山も結婚しまして、この作品では、新婚の青山が活躍する事となります。相変わらず安定した面白さでした。

ハロウィンの渋谷で、マリオの仮装で見事な行進をする集団が注目を集めていた。直後にATM爆破と殺人が同時多発!しかもハワイでも——これは国際テロの予兆なのか?警視庁公安部のエース青山望が同期カルテットと共に辣腕を発揮。日本の隙に忍び寄る北朝鮮の影を追う!

この作品の内容紹介はこんな感じです。10月31日、午後九時の人でごった返した渋谷ハチ公前のスクランブル交差点に突如として、スーパーマリオに扮した2、30人の集団が四列に縦列を組んで、分列行進をしてきたんですね。整然とした動きの集団はやがて四つの路地に消えていったのですが、その数時間後に渋谷区周辺の4か所で、同時刻にATMが破壊され、そのATMの前でスーパーマリオの仮装をした男が頭部に被弾して殺されているという事件が発生したんですね。4か所で計4人が死んでいたんです。アメリカ大統領の来日前のハロウィンに起こった事件なので、テロの可能性もあるという事で公安部の青山も動き出すのですが、これがやっぱり単なる「ATM窃盗事件」と「殺人事件」ではなかったんですね。今回は特に【無戸籍者】(日本において戸籍を有しない個人)の存在など、僕の知らなかった世界を知る事が出来まして大変興味深かったです。

読み終えてしまうと、スーパーマリオに扮したり、渋谷の交差点でアピールしたりする意味に無理があったとは思ったのですが、十分に楽しめました。

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ


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カルマ真仙教事件(上・中・下)濱嘉之4

カルマ真仙教事件
濱嘉之の『カルマ真仙教事件』です。上・中・下巻あります。下巻の最後に、

この作品はフィクションですが、オウム真理教による一連の事件捜査に従事した、自らの経験を元に執筆しました。

とあります様に、元警視庁公安部管理官の濱嘉之の経験を元に、オウムの事件が描かれていて、とても興味深く読む事が出来ました。ちょうど先週の1月26日に「オウム真理教事件の裁判が終結」なんてニュースが流れましたが、教団の関係者190人が起訴されて、

死刑:13人
懲役刑:174人
罰金刑:3人


上記の結果となった訳ですが、改めてこのテロ事件を思い返すには最適の作品ですね。オウム関連の本はたくさん出版されてますが、この事件の捜査に当たった【濱嘉之】だからこその密度の濃い内容でした。

物語は「オウム真理教被害者の会」が結成された辺りから始まります。そして、坂本堤弁護士一家失踪事件から主人公の【鷹田正一郎(たかだせいいちろう)】は本腰を入れてオウムを調べていくのですが、あの一連の事件が起きてしまうんですね。
 一連の事件を時系列で追いながら、公安部管理官の【鷹田】の目線での捜査状況が克明に描かれております。上・中・下を3巻にまで亘っていますが、全く中弛みなく物語は進みます。
 僕的に一番興味深かったのは、【鷹田】がオウム真理教の【岡元一尚】(実際の名前で言うと「岡 一明」ですね)を協力者に仕立てていた事ですね。その岡元と鷹田のやり取りは非常に興味深いものでした。あとは、長官狙撃事件を鷹田の目線で語っている事ですね。色々な説がありましたが、やはりそうか・・・。的な内容でした。その他もホント内容が濃かったです。

最後に、印象に残った所です。

警察官にとって一生忘れられない、墓場まで持ち続ける記憶といえば、現職時に取り扱った事件事故、つまり犯罪についての記憶が圧倒的に多いという。
鷹田にとってその最大のものは、やはり平成最悪のテロ事件、カルマ真仙教による一連の事件捜査のすべてだった。
しかし、それらの歴史の一幕として決着が付いたとは言い切れなかった。その時の死刑囚十三人は、阿佐川光照を始め、未だに全員が刑務所、あるいは拘置所の中で生きていた。

濱嘉之の心情が何となく分かった場面でした。( ´∀`)つ


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電光石火〜内閣官房長官・小山内和博〜(濱嘉之)2

電光石火
濱嘉之の『電光石火〜内閣官房長官・小山内和博』です。主人公が内閣官房長官という事で、僕的に惹きがなくて、ずっとスルーしていたのですが、読んでみるとやっぱり濱嘉之作品としては最低ランクになりますね。スラスラと読めてそれなりには楽しめるのですが・・・。

主人公は内閣官房長官の【小山内和博】です。この小山内のモデルは【菅義偉】なんですね。歴代の内閣官房長官で最長の在任記録を持っているし、それなりにキレ者なんでしょうけど、世間受けはしないタイプなのでこの作品で菅さんは得したでしょうね。僕的にもこの作品を読んだ後は、【菅義偉】のポイントが2ポイント程アップしました。(*´∇`*)

情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。総理のイスをめぐる権力闘争、水面下で蠢くスキャンダル、国際テロ組織による宣戦布告・・・・・・相次ぐ政権の危機をどう乗り切るのか「警視庁公安部・青山望」シリーズを手掛ける著者が、極限のリアリティで官邸を描く新感覚エンターテイメント。青山望も登場!

この作品の内容紹介です。僕の勝手な解釈ですが、官房長官を描く作品として「官房長官・小山内和博」だけだと少し弱いと思ったんでしょうね。この作品では、官房長官付秘書官の【大田祐治】をもう一人の主役として配置してます。大田は東大法学部を卒業後、警視庁に入庁、その後「チヨダ」の校長→警視庁公安部公安総務課長→警察庁長官官房人事企画官→県警本部長→政権交代前の官房長官秘書官となり、政権交代した後も引き続き官房長官秘書官となった凄い人なんですね。濱嘉之の得意な分野を織り交ぜながら官房長官・小山内和博を描いていく展開で、深い話にはなってないのですが、それなりに楽しめました。

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ


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院内刑事(濱嘉之)3

院内刑事
濱嘉之の『院内刑事』です。濱嘉之らしい作品でなかなか面白かったです。でも「ヒトイチ」とか「警視庁情報官」とか「警視庁公安部」シリーズと比べてしまうと一段落ちますね。今回の主人公は警視庁公安総務課のOBの【廣瀬知剛】です。川崎殿町病院の理事長からの依頼で「リスクマネジメント担当顧問」をしているんですね。その廣瀬知剛の活躍を描いた作品です。凄く優秀なのですが、警視庁を辞めてしまった人物が主人公なので、やっぱり少し魅力に欠けるんですね。濱嘉之作品の主人公は警視庁に所属していてナンボだと思うんですね。

文庫書下ろし!廣瀬知剛は、政治家も利用する大病院で働く警視庁公安総務OB。モンスターペイジェント、院内暴力、セクハラ、果ては暴力団関係者、薬物反応の出た患者の対応まで、ありとあらゆるトラブルの処理に追われている。ある日、脳梗塞で倒れた財務大臣が運ばれてきた。どうやら何者かに一服もられたらしい。
牘‘盞沙″の秘密捜査がはじまる!

今回、廣瀬の元に全日本航空の総務部秘書室長から、福岡からの機内で浅野財務相が健康異変との連絡が入るんですね。脳梗塞の疑いがあるとの事で極秘の内に廣瀬のいる「川崎殿町病院」へ搬送されるのですが、検査の結果、何者かに薬を盛られたのが原因だと分かったんですね。この事件の捜査に、廣瀬は、とある事件で閑職に追いやられた優秀な元公安マンを推薦します。果たして、浅野財務相を狙ったこの事件を解決する事が出来るのか?的な作品です。この主筋に加えて、上記のこの作品の説明書きにもある様に、病院内で起こるセクハラやヤクザとのイザコザを廣瀬が見事に解決に導く場面なんかも織り交ぜられていまして面白かったです。


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警視庁情報官〜ゴーストマネー〜(濱嘉之)3

ゴーストマネー
濱嘉之の『警視庁情報官〜ゴーストマネー〜』です。シリーズの6作目です。この作品も面白かったですね。今回は、僕が追い掛けている事件が取り上げられてまして、より一段と楽しめました。

日銀総裁からの極秘電話に警察庁幹部は震撼する。廃棄に回したはずの古紙幣千五百億円が、溶解処分されずに忽然と消えたというのだ。複数のコンビニATMから巨額の金が不正に引き出される事件も発生。二つの事件捜査にあたる情報室の黒田純一が着目したのは、金の輸送方法だった。最新の捜査技術でホシに迫る!

この説明はあまり良くないです。「金の輸送方法」が凄いんだろうと勘違いしてしまいますが、そういう問題ではないんです。(「的外れ」とはこの事を言うんだなと思いましたね)今回は、3年間の海外研修から戻ってきた【黒田純一】に、総監直轄の新生情報室の設立の話があり、そのトップに黒田純一が就く事になったんですね。黒田の上司は警視総監だけ。直下を十二人の警視正、十五人の警視が固めていて、これに旧情報室の五十五人を加えた八十三人とサイバー犯罪対策十二人、一般職五人を加えた百人体制の組織で、日本警察初の取り組みとなるんですね。その新生情報室が最初に手掛けるのが、
 ・日本銀行紙幣消失事件
 ・ATM不正引き出し事件

なんですね。【プロローグ】で、日本銀行紙幣消失事件の概要が、警察庁警備局のトップから黒田等に語られるのですが、もうこの特異な事件の話だけで(僕の知らない世界の話が興味深くて)一気に惹き込まれてしまいましたね。そして同時進行で「ATM不正引き出し事件」の捜査に取り掛かるのですが、実際に起きたこの事件の顛末を知りたくて僕はずっと追い掛けているので、この実際の事件を題材にしたこの物語はかなり楽しめました。(実際の事件では、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊により、主導的な役割をしていた北海道に拠点を構える山口組系の3次団体組長の男が逮捕されてます)この作品では、200人もの「出し子」が集めた金が何処に集約されて、何処に渡ったかなんて事まで描かれてまして興奮モノでした。

そして、いつも楽しみにしているのですが、「黒田純一」が語る、現在の世界情勢が素晴らしいんですね。僕が酒に酔って語る世界情勢は、「濱嘉之」作品からの受け売りなんですね。(誰も聞いてくれませんが)今回は、特に「中国の国内情勢」や「EUでのドイツやフランスの思惑」などなどいつもより30%増量で満足度もアップでした。( ´∀`)つ

文庫本ですので、かなりオススメです。


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国家簒奪〜警視庁公安部・青山望〜(濱嘉之)3

国家簒奪
濱嘉之の『国家簒奪〜警視庁公安部・青山望〜』です。シリーズの9作目です。相変わらず複雑に展開するので説明が難しいのですが、【文庫書き下ろし】だけあって、作品中での出来事が現在の世界情勢と時差のないタイムリーな話題で面白かったです。

今回は、岡広組総本部系二次団体、花沢組の若頭【大場国明】が何者かに爆殺されたんですね。使用されたプラスチック爆薬に含まれていた爆発物マーカーの成分から中国人民解放軍が使用しているものと一致したんです。一方、反社会的勢力による、都市銀行と外資系保険会社によるユーロ建て定額個人年金保険に関する詐欺と保険契約者兼預金者の個人情報漏洩事件が起こったのですが、これらの事件は背後で複雑に絡み合いながらとある関連性があったんですね。そこで青山望と同期カルテットが、それぞれのアプローチで捜査するのですが、それが毎度の事ながら興味深い内容で面白かったです。特に今回は、コリアンマフィアの微妙な立ち位置とか韓国に関しての記述が濱嘉之ならでの視点で描かれてまして興味深かったです。

ほんとこのシリーズは焦点を1本に絞らせないので本の紹介としては上手く表現出来ないのですが、おススメですね。続きで、一番印象に残った場面を( ´∀`)つ


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ヒトイチ 内部告発〜警視庁人事一課監察係〜(濱嘉之)3

内部告発














濱嘉之の『ヒトイチ 内部告発〜警視庁人事一課監察係〜』です。 「ヒトイチ」シリーズ第3弾です。今回も期待通りの面白さでした。


「第一章 身代わり出頭」・・・警視庁戸塚署管内で人身事故が発生したんですね。西早稲田3丁目の横断歩道を渡っていた早稲田大学の学生を白いステーションワゴンがはねてそのまま逃走したんです。はねられた学生は、起き上がる事が出来ない状態だったのですが、意識はハッキリしていて、運転していた車両は、「男性が運転していた」「車種はボルボ」「品川ナンバーで末尾が7」という事が分かり、その該当車両を調べていくと、警視庁幹部の所有車だという事が分かるんですね。その幹部とは、ノンキャリアの星と言われる【時枝雄一郎】交通部長だったんですね。やがてこの事故を起こしたという女性が出頭してきたのですが・・・・・。

もうここの辺りから物語に入り込んでしまいましたね。この女性は、時枝雄一郎交通部長の長男で、同じく警視庁に勤める【企画課警部補 時枝公一】から車を借りて、その車で事故を起こしてしまったと主張するんですね。この事件担当の警視庁戸塚署の交通捜査係長の【光野】が時枝公一警部補に確認すると、たしかに女性に車を貸したが、その後、その車で自損事故を起こしてしまい修理に出していると言うんですね。光野は、

「一台の車両が二人の手によって数時間のうりに二度の事故を起こすことは極めて珍しいことです。しかも車の同じ箇所をぶつけた可能性が高い。交通捜査係の経験則に照らして、不思議で仕方ありません」 

と時枝に伝え、証拠隠滅を阻止する為に動きだすんですね。捜査を進めていくと、身代わり出頭の疑いだけではなくて、もっと複雑な事件となっていくんですね。二回転半くらい捻られた作品となってまして、かなり深くて面白かったです。( ´∀`)つ

「第二章 公安の裏金」・・・島崎公安総務課長が突然の異動辞令を受け、警察庁の人事企画官に栄転したんですね。その代わりに新しく【安森真人】というキャリアが公安総務課長となった事で一波乱起きるんですね。公安総務課は公安部全体の予算を握っている部署で、その課長のポストに就いた【安森真人】は金に汚い男だったんですね。とある事がきっかけで、ヒトイチの監察係長の【榎本博史】がこの安森を追うのですが・・・・・。ヒトイチのシリーズでかなりの存在感を出している公安部の山下警部が準主役で活躍するんですね。典型的な悪代官の【安森真人】が榎本達の手によってどうなってしまうかを楽しむ物語ですね。

「第三章 告発の行方」・・・警視庁職員の相談センターの1つである「職員相談110番」の電話が鳴ったんですね。

 「私、小笠原署刑事課刑事係長の池橋陽一と申します。実は、私の部下の主任が署長から猛烈なパワハラの様な扱いを受けておりまして、その対処方法について相談したいのですが」


 人事一課に、この春着任した【田川誠吾主査】は、この池橋係長の話を聞き丁寧に対応するんですね。

「ところで、私の様な相談者は保護されるのでしょうか」
「相談事案は、内部告発ではありません。最近では内部告発であっても、組織改善のためであればウェルカムというご時世ですから、どのような相談事案であっても、池橋係長の名前を出すことは一切ありません。相談者の立場を守るのも私どもの大事な仕事の一つですからね」


と対応するのですが、田川主査は、それを前任署の上司に相談してしまい、その上司から小笠原署の次長→署長という流れで当事者の署長まで伝わってしまったんですね。それまでは、池橋係長は、署長に目をかけられていたのですが、その事が伝わると、池橋係長まで署長からイジメに遭う様になってしまうんですね。それが原因で、その池橋係長の部下でパワハラに遭っていた【大脇主任】が失踪してしまい・・・・・。実際の世界でも、ここ1年だけですら兵庫県警とか僕が住む千葉県警でも警察官の自殺のニュースを目にしましたので興味深く読む事が出来ました。

この「告発の行方」で印象に残った場面です。部下の泉澤主任から言われた一言に対する榎本の返事です。

「私は榎本係長に一生ついて行きますからよろしくお願いします」
「今の言葉は聞かなかったことにしておこう。澤っち、いいか。今後、どんなに心を許すことができる上司に対しても、今のフレーズはいかなる席でも御法度だ。人生、一生ついて行くことができる人なんていやしない。たとえ、職場の中だけであってもな」


という榎本の言葉ですね。僕は探してますけどね。そういう人を。(* ̄∇ ̄*)


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頂上決戦〜警視庁公安部・青山望〜(濱嘉之)3

頂上決戦















濱嘉之の『頂上決戦〜警視庁公安部・青山望〜』です。シリーズの7作目です。感じ的には、前作の【巨悪利権】の続きという感じで、前作を読んでないとさっぱり分からないと思います。前作からあまり間が空いてなかったので良かったのですが、かなり複雑な内容でした。

今回は大分県の臼杵で、コンサルティングの仕事をしている【白坂亮子】が何者かにフグの毒で殺されたんですね。白坂亮子は、旅行代理店の社長の【高木勝造】と中国からの旅行者をターゲットにしたツアーの企画の為に下見に訪れて、その帰りの電車の中で突然気分が悪くなって、病院に搬送されたのですが、助からなかったんです。死因を調べてみるとフグの毒のテトロドトキシンが検出されたんですね。白坂亮子の経歴を調べてみると、あの岡広組のナンバースリーだった【清水保】の義理の妹だと分かり、警視庁公安部公安総務課第七担当管理官【青山望】に情報が入ります。あの岡広組の分裂騒動に連動していると思った青山は早速動き出すのですが、ここから、警視庁や大分県警、福岡県警、岡広組、政治家、上海マフィア、香港マフィアが入り乱れての展開となっていくんですね。この後の説明は複雑過ぎて時系列で説明するだけになってしまいそうなので、割愛しますが、とにかく青山の所属する【警視庁公安部】がスバ抜けた能力を見せつけて活躍します。それを楽しむのがこのシリーズの良さなのですが、期待を裏切らない活躍で楽しめました。( ´∀`)つ

続きでこの作品を読んでストーリーと関係ない所で思ったくだらない話を(・∀・)つ


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ヒトイチ 画像解析〜警視庁人事一課監察係〜(濱嘉之)3

ヒトイチ加増解析














濱嘉之の『ヒトイチ 画像解析〜警視庁人事一課監察係〜』です。 「ヒトイチ」シリーズ第2弾です。今回も警視庁警務部人事一課(通称ヒトイチ)の監察係長の【榎本博史】が活躍しまして面白い作品に仕上がっておりました。前作で榎本の上司の【兼光】

組織は人事が要なんだよ。

と言っておりましたが、警察組織においては、ホントに人事が要なんだなと思わされる作品となっております。( ´∀`)つ

「第一章 拳銃自殺」・・・警視庁蒲田署内で、本部の捜査一課から応援に来ていた【梨田賢一郎巡査部長】が拳銃自殺をしたんですね。梨田巡査部長は、警部補試験にも受かっていて、来春から管区学校への入学を控えていて、勤務態度も真面目で仕事熱心な捜査官だったんですね。誰もがその自殺に驚いたのですが、その後の調べで、梨田巡査部長が自殺に使用した拳銃は、残された弾が1つ足りない事が判明します。自殺に使用した1発の他に、もう1発を誰かが発射したという事になるんですね。この事件に、人事一課監察係長の【榎本博史】が挑みます。その後の流れは、分かり易い展開なので、すぐに大筋が読めてしまうのですが、それでも面白かったですね。

梨田は何処でもう1発を使ったか?

という答えを求めて作品に入り込んでしまいました。最近も千葉で警察官の拳銃自殺もありましたので興味深く読む事が出来ました。ストーリーとは関係ないのですが、警察官が拳銃自殺をすれば、理由の如何を問わず「懲戒免職」になって、退職金も払われず、警察関係者が葬儀に出席する事もないという事実をこの作品で初めて知りました。この第一章の「拳銃自殺」で印象に残った榎本の言葉です。

 「警察組織への高い帰属意識をもつ者は、そもそも拳銃自殺なんかしない。われわれの組織にとって、帰属意識というのはとても大切なものだ。これがなければ警察官は務まらないし、体を張って一般市民の生命身体を守る事もできない。青臭い話をするつもりはないが、警察組織の一員であるという誇りがなければ、危険な使命を全うすることなどとても出来ないはずだ」
 
「痴漢警部補の沈黙」・・・JR埼京線の赤羽〜池袋の区間で警視庁の捜査一課警部補が痴漢で捕まる所から物語は始まります。これは前フリなのですが、定例の記者会見で榎本の上司の【兼光参事官】が謝罪したばかりなのに、今度は警視庁組対四課の警部補が総武線快速の新日本橋〜東京間で痴漢の疑いで捕まるんですね。最初の警部補は、痴漢を認めたのですが、今回の警部補は「黙秘」だったんですね。否認ではなく「黙秘」している事から【榎本博史】は、事件の裏に何かあると感じて背景を調べてみると、痴漢の被害者は、暴力団の「極東一新会」のトップの娘だったんですね。被疑者となった警部補は、この「極東一新会」を担当していた事が分かって・・・・。という感じで話が流れいきます。その後の展開は、大した展開ではなかったのですが、警察官が痴漢で捕まった際の警察内部の様子が描かれていまして興味深く読む事が出来ました。この第二章の「痴漢警部補の沈黙」で印象に残った場面です。最初の埼京線で捕まった警部補の人定が判明した際の場面です。

「五十七歳。警部補です」
 「犯罪多発世代か・・・・・・」
榎本は憮然と言った。犯罪に手を染める警察官は、ある程度の年齢層に絞られる特徴がある。中でも特に顕著なのが三十歳手前と退職前数年の世代である。前者は採用ミスとも言われ、性犯罪がこれに付随した窃盗犯が多く、後者は横領、窃盗、詐欺等の金銭にまつわる犯罪が多いのだ。
 


「マタハラの黒幕」・・・西多摩警察署の地域課長が同じ警察署の地域課巡査の女性警察官に訴えられたんですね。訴因は今話題の【マタハラ】で、女性警察官が流産してしまったのですが、その原因は地域課長の【マタハラ】だというんですね。榎本が早速調査に乗り出すのですが、その女性警察官の裏には反警察的組織のメンバーである市民活動家の存在があったんですね。その後の展開はかなり地味な展開なのですが、この訴えに対する警察内部での動きは、【知りたがり】の僕にとっては興味深く読む事が出来ました。ホント組織は人事が要だなぁと思える話でした。この第三章で印象に残った場面です。榎本と公安の山下とのやり取りです。

 「所轄に長くいると、仕事をしなくても給料は出るわけで、二八の原則ではありませんが、二割はどうしようもない連中がいることは確かです。四十歳を過ぎてなお巡査長というのは所属長推薦にもなっていないわけですからね。せめて事故さえ起こさなければ御の字・・・・・という存在でしょう」
二八の原則。ある程度の大きな社会で起こる現象であるが、懸命に仕事をしているのは二割で、残りの八割は適当に仕事しているだけの存在と言われている。さらに八割の中の二割は全く仕事をしていない、もしくは足を引っ張る存在と言われている。
 


この原則は、警察組織にはあってはならないなぁ。なんて思いますね。( -д-)ノ


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巨悪利権〜警視庁公安部・青山望〜(濱嘉之)3

巨悪利権














濱嘉之の『巨悪利権〜警視庁公安部・青山望〜』です。シリーズの6作目です。このシリーズでは、「政界汚染」と「報復連鎖」をまだ読んでないので、まずはそれを読でからと思ったのですが、本屋さんの新刊コーナーで、この作品の

爆買いツアーの裏に潜む日中闇社会の代理戦争!

という帯を見て購入してしまいました。爆買いツアー関連に興味あるんです。テレビでこの爆買ツアーのニュースを観る度に、この一連の利権に噛みたいといつも思ってたんですね。まあ中国は諦めて、二番煎じで、インド人辺りをターゲットにして、爆買いツアーをコーディネートしたいですね。(*´∇`*)

今回は、大分県の湯布院で、博多のヤクザの取り纏めのキーマンである、岡広組二次団体三代目博福会顧問の【相良陽一】が暗殺された事から物語が始まります。この相良は、以前から警視庁公安部の【青山望】が追っていた人物だったんですね。殺害方法は、吹き矢とトリカブトで、過去に同じ様な手口で寺の住職が殺された事件があった事から、青山がその線から犯人像に迫りまりますが、事件の背景はかなり複雑なんですね。(僕も何度か前に戻ったりして何とか背景を理解しました)

相良は、ブームとなっている香港、上海を中心とした大型旅客船爆買いツアーの対中国利権の仲裁役を務めていた人物で、相良がいなくなると、福岡のヤクザやチャイニーズマフィアやらを纏められなくなり、再び勢力争いが勃発する危険があるのです。この事件の背景には、政治家や宗教団体も複雑に絡んでまして(更に贈収賄事件まで付いてきまして)青山は、同期カルテットと共に、事件解決に向けて活躍するんですね。あまりに話が広がり過ぎまして、【爆買いツアー】の裏の部分の話が少ない気がしましたが、なかなか楽しめました。( ´∀`)つ


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警視庁情報官〜サイバージハード〜(濱嘉之)3

サイバージハード















濱嘉之の『警視庁情報官〜サイバージハード〜』です。シリーズの5作目です。今回は「サイバーテロ」の話です。タイトルからも想像出来る様に、宗教が絡んでいるんですね。僕的には、宗教は外してもらって、純粋なサイバーテロの路線の方が良かったと思うのですが、それでもなかなか面白かったです。

ニューヨーク、ワシントンDC、ロンドン、パリなどの欧米20ヶ国の銀行で、ATMが誤作動して、日本円にして45億円が不正に引き下ろされる事件が発生したんですね。そしてその事件は、万世橋署の署長となった【黒田純一】の管轄する秋葉原のATMでも同様な事件が起こります。この様な国際的なサイバー犯罪の指揮を執れるのは黒田純一しかいないという事で、警視総監から

辞令。万世橋署長黒田純一警視、兼ねて警察庁長官特命捜査主任官を命ずる。

という辞令を受けるんですね。黒田は公安部のサイバー攻撃特別捜査隊など、その道のプロを招集して捜査の指揮を執ります。ここからは黒田の腕の見せ所なのですが、その事件解決までの流れは面白くてどっぷりハマってしまいました。
 
もう少しだけ詳しく書きますと、秋葉原のガード下通路にある四井銀行のATMで、1万円を引き出そうと入力したら、10万円が出てくる異常が起こったんですね。記録上でも1万円しか引き出してない事になっている状態で、調べてみると8,000万円が不正に引き出されていたんですね。犯人は、四井銀行のコンピューターシステムに不正アクセスして、ATMのセキュリティコードをネット上で解除した上で、現場のATMを直接いじってプログラムを改変したという手口だったんですね。捜査班はまずこの不正アクセスを行ったモノの追跡から初めて徐々に犯人に迫っていくんですね。そんな中、今度は別の銀行でシステムトラブルが起きて、不正アクセスにより12億の金を奪われてしまう事件が発生します。調べを進めていくと【グリーンリンク】というキリスト教系の新興勢力が関わっている事が分かるんです。果して黒田は、この国際的サイバー犯罪を解決出来るのか!的な物語です。(・∀・)つ

解決までの流れはホント面白かったです。続きで印象に残った場面を。( ´∀`)つ

 
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警視庁情報官〜ブラックドナー〜(濱嘉之)3

ブラックドナー














濱嘉之の『警視庁情報官〜ブラックドナー』です。シリーズの4作目です。今回は「臓器の密売」の話です。世界を跨いだ密売ルートの解明に情報室の黒田が挑みます。この作品もなかなか面白かったです。( ´∀`)つ

前作の「トリックスター」で、4件の詐欺事件を解決した【黒田純一】は、10連休を取ってハワイに旅行に行くんですね。その旅行先のハワイで、兵庫に本拠地を置く極盛会の二次団体の宝田組宝田宗則組長を発見します。宝田組長は、この半年間所在が掴めていなかったんですね。極盛会の組織運営にも関わっていて、経済ヤクザのトップして君臨している重要人物の宝田組長の所在を、警察の組対部は躍起になって探していたんです。
 宝田組長は、肝臓が悪くてアメリカで肝移植を受けていた事が分かり、それがきっかけとなって調べていくうちに、大掛かりな臓器密売組織がある事が分かったんです。アメリカ、日本、フィリピン、中国と世界を跨いだ密売ルートの解明に黒田が率いる情報室が挑みます。この黒田の動きを嗅ぎ取った極盛会の反撃や中国の動き、黒田の部下の成長等、深みがある作品で最後まで楽しめました。

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ


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警視庁情報官〜トリックスター〜(濱嘉之)3

トリックスター














濱嘉之の『警視庁情報官〜トリックスター〜』です。警視庁情報官シリーズの3作目です。この作品もなかなか面白かったです。今回は、詐欺の話です。ただの詐欺事件ではなく、ヤクザや宗教団体・政治家達が複雑に絡んだ事件なんですね。それを警視庁情報室の黒田純一の部隊が捜査する事になります。事件を解決に導くまでのアプローチが面白かったですね。

 ■世界の富豪50人にも選ばれた事がある【葉昭子】による防衛関連詐欺事件。
 ■アメリカの大統領をも騙したという【大河内牧師】による巨額詐欺事件。
 ■大物詐欺師の【中山秀夫】による未公開株売買詐欺事件。
 ■尻尾を出さない詐欺師として名を馳せた【劉永憲】による農事組合詐欺事件。


この4件の詐欺事件の背後には、宗教法人の「世界平和教」「日本研鑽教会」と暴力団の龍神会、民政党の大林議員が絡んでいたんです。やがてそれぞれの詐欺事件が一つに繋がっていくんですね。ラストは、この2つ宗教団体が警視庁を襲撃する事件が起こるのですが、それを阻止するまでの黒田の動きにも興奮させられましたね。

この詐欺事件の詳細の話も面白くて、【詐欺事件】に興味がある僕には楽しめました。( ´∀`)つ


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警視庁情報官〜ハニートラップ〜(濱嘉之)3

ハニートラップ













濱嘉之の『警視庁情報官〜ハニートラップ〜』です。警視庁情報官シリーズの第2弾です。この作品から面白さがワンランクアップしますのでおススメです。この作品は実際に起きた「イージス艦情報漏洩事件」がモデルとなっていまして、当時ニュースにもなりましたし、テレビで特集もやっていたので、実際の事件とリンクさせながら興味深く読む事が出来ました。ハニートラップに対する防御力「0」の僕が言うのはおこがましいのですが、自衛隊員だろうが警察官だろうが民間企業の幹部だろうが、流出してはならい情報に触れている方には気を付けてもらいたいですね。(*´∇`*)

前作での事件後、小笠原の警察署長となった【黒田純一】の元に、島部巡視の名目で警視総監の【宮本】がやってくるんですね。

黒田君、実は今、警視庁だけでなく、警察庁を含めた組織内で大きな問題が起こっている。そこで、だ。諸先輩方にも相談して対策を考えたんだが、何人かの先輩が君の名前を出して『力を借りろ』とおっしゃる。

てな感じでなんですね。この大きな問題というのが【情報漏洩】の事で、その情報というのが「イージス艦」関連の情報なんですね。国際問題に発展する虞もある問題に対処出来るのは【黒田純一】をおいて他にいないという事で、再び警視庁本部に異動となります。そして前作の事件の影響により解体されてしまった「情報室」が復活するんですね。「警視庁総務部企画課情報室 室長」となった黒田は、優秀な人材と情報室に集めてこの【情報漏洩事件】の捜査を指揮するんですね。
 機密漏洩事件の主体となった防衛省と警察。これに関わった政治家。この三つの漏洩ルートと機密の流出先である中国大使館関係者による教唆・強要という案件を捜査する事になるのですが、実際の事件の断片的にしか入ってこない情報と違って、濱嘉之ならではのストーリー展開に興奮させられました。

今更でもなく面白いのでお薦めです。( ´∀`)つ


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警視庁情報官〜シークレットオフィサー〜(濱嘉之)3

警視庁情報官















濱嘉之のデビュー作『警視庁情報官〜シークレットオフィサー〜』です。僕的には、濱嘉之が小説を描く事にコナレテきた「オメガ〜警察庁諜報課〜」から濱作品を読み始めたので、流石にデビュー作だけあって(まだコナレテなくて)読み難く感じる所もあるのですが、この作品のシリーズ2作目の「警視庁情報官〜ハニートラップ〜」から劇的に面白くなってくるので、この作品は読まないと駄目ですね。まずはこの作品で、主人公の警視庁情報官の【黒田純一】の魅力に触れて、感情移入してください。  ( ´∀`)つ

警視庁の公安部長の北村は、日本という国をどのように導いていけばよいのか。という思いに警察キャリア官僚としての使命感から1つ回答を生み出したんですね。日本の最大の弱点は何か?それは、日本にも「包括的なインテリジェンス(秘密情報)管理機関」が必要だといういう事なんですね。やがて北村は、情報収集と分析能力にかけてはピカイチと噂される凄腕の情報マンの【黒田純一】を中心とした【警視庁情報室】を設立するんですね。

そんな中、野党・労働党の【川添伸生】代議士の元に内部告発文書が届けられたんですね。東北地方の原子力発電所の建設に関する、現役閣僚も関わっている贈収賄事件の告発文書だったのですが、川添代議士は、黒田にその調査を依頼するんですね。そして黒田が率いる情報室は、捜査に乗り出すのだが・・・・・。
 という感じで流れていきます。関係者も多岐に渡り、かなり大きな贈収賄事件となったこの事件の黒田達の捜査はかなり興奮しました。

このシリーズ面白かったので、まずはこの作品を読んでみてください。


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ヒトイチ〜警視庁人事一課監察係〜(濱嘉之)3

ヒトイチ













濱嘉之の『ヒトイチ〜警視庁人事一課監察係〜』です。地味だけど凄く面白かったですね。主人公は、警視庁警務部人事一課(通称ヒトイチ)の監察係長の【榎本博史】で、切れ味ある捜査で身内の不正を暴いていきます。第一章ですっかりハマってしまいました。今回の作品が【身内捜査シリーズ】第一弾との事で、今後シリーズ化されるのだと思いますが、絶対追いかけちゃいますね。( ´∀`)つ

「ヒトイチ」は、警視庁の上層部である警部以上の人事を担当する部署で、その中で、警察組織内の不祥事や非行事案を摘発し、処理するのが監察です。主人公の【榎本博史】は、34歳にして監察係長を務めていて、ノンキャリアのエリートなんですね。読み進めていくうちに、榎本に感情移入してしまいました。

「第一章 新宿の舎兄」・・・榎本の元に「新宿の組対課長代理が、反社会的勢力と不適切な関係にある」という内部告発の文書が送られてきたんですね。組織犯罪対策部の課長代理の【三田村陽一】は、「新宿に三田村あり」と言われる程、歌舞伎町の犯罪地図に通じていて、反社会勢力に対しても睨みがきく存在で、それでいて部下の面倒見も良くて、部下に慕われている人物なんです。しかし、告発文書の内容が具体的だったので、榎本は調査に乗り出すと・・・・。という感じで話は流れていきます。よくある話と言えばそうなのですが、物語の展開に深みがあって面白かったです。
 
「第二章 復讐のポルノグラフィー」・・・危険ドラッグ摘発の為に、十分な内偵を行った末に、いざガサ入れとなると危険ドラッグは出てこないで空振りとなる事が、ここ3か月でガザを打った半分の5件も起きたんですね。捜査情報の遺漏が原因だという事で、榎本ら監察が内部調査に入るのですが・・・・・。この作品の第二章のタイトルのおかげて、登場人物に女性が出てきた瞬間に、「こいつが犯人だ」と分かってしまうのですが、面白かったですね。こういう情報漏洩は、お金絡みか女絡みとかの何ならかの弱みを握られて脅されるのが大半ですね。僕なんか絶対に「ハニートラップ」に引っかかる自信があるので、民間の会社で何の情報も知る事が出来ないペイペイの身分で良かったです。(*´∇`*)
 
「第三章 灰色の筆致」・・・これも捜査情報の遺漏の話。組織犯罪対策部からと思われる捜査情報の遺漏があったんですね。しかも今回は、政治家も絡む大きな事案の捜査情報が洩れてしまい、榎本らが調査に乗り出します。すると警察内部のかなりの大物が関わっている事が分かり・・・・。これも面白かったですね。しかも今後が更に期待出来そうな人物も登場しまして、二巻の発売が楽しみですね。

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ

 
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オメガ〜対中工作〜(濱嘉之)4

オメガ













濱嘉之の『オメガ〜対中工作〜』です。前作に続き、なかなか面白かったです。今回、オメガ(諜報課)の榊冴子は、

 中国のアフリカ進出を阻止せよ

との指令を受けるんですね。そして、中国のアフリカ進出における不正を暴きだした冴子と、そのミッションを受けているオメガの面々は、その不正を糺す為に動き出すんですね。そこまでの一連の流れが面白かったですね。特にオメガの岡林の章は、ほんとスリルもあって、最後はスカッとしまして面白かったです。岡林の章は経済小説としてしてもいけると思います。

文庫ですし、読んで損はないです。( ´∀`)つ 

続きで印象に残った場面を。




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オメガ 〜警察庁諜報課〜(濱嘉之)3

オメガ














濱嘉之の「オメガ〜警察庁諜報課〜」です。以前投稿した柴田哲孝の「チャイナ・インベイジョン」(http://blog.livedoor.jp/yocching/archives/51402162.html)の記事で「日本が中国に仕返しする様なスカッとする小説ないかな〜」なんて事を書いたのですが、それを見た友人がこちらの本を貸してくれまして、読んでみたら面白かったですね。タイトルを最初に見た時は、全然期待してなかったのですが、読んでみますと、僕みたいな素人にも分かり易く諜報の世界が描かれておりまして楽しめました。敢えて言うならもっと緊張感のある描き方をして欲しかったですね。ちょっと淡々とし過ぎていたのが残念ですね。まあスカッとはしました。( ´∀`)つ

この作品では、10年前に「警察庁長官官房諜報課」という国際諜報機関が誕生しているんですね。(サブタイトルにあったこの「警察庁諜報課」というのを見て、このあからさまなタイトルの所為で期待してなかったのですが)主人公は、東京大学法学部出身の警察庁のキャリアの【榊冴子】です。冴子は、入庁7年目にして、警察庁諜報課にスカウトされて、北京支局香港分室に着任します。その冴子へのミッションは、広東省を拠点として流通する覚醒剤の製造ルートまでに遡り、これを根絶させる事です。中国の深圳市経済特区にその精製工場があると踏んだ冴子は、日本の経団連の職員に紛れて深圳市の経済特区に潜入します。一方、警視庁公安部外事第二課から警察庁に出向し、オメガ(警察庁諜報課)にスカウトされた【土田正隆】は、凄腕のハッカーで、今回、中国の広東省ルートの輸出元の北朝鮮側の破壊工作を受け持ちます。この2人の活躍がスカッとするんですね。少し安心して楽しめちゃうのが残念ですが、面白かったです。

この他、同じくオメガの【岡林剛】も登場してくるのですが、この岡林も魅力的な人物で、この作品の続編の『オメガ〜対中工作〜』でもっと活躍します。また次回紹介しますが、こちらの方が、もっと面白かったので、まずは、この作品から読んでみてください。最近の中国船のサンゴ密漁のニュースなんて見ておりますと、ちまちま逮捕していてもしょうがないので、この作品の様に、こちらから側から仕掛けて根絶させてもらいたいですわ。(*・ω・)ノ

続きで印象に残った場面を( ´∀`)つ




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