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2010年08月

ファンクショナルトレーニング

FUNCTIONALという英語の意味は
1.
a. Of or relating to a function.
b. Of, relating to, or indicating a mathematical function or functions.
2. Designed for or adapted to a particular function or use: functional architecture.
3. Capable of performing; operative: a functional set of brakes.
4. Pathology Involving functions rather than a physiological or structural cause.
ということで、スポーツトレーニングでは2.と3.の意味が適当でしょう。
つまり、我々の分野でファンクショナルトレーニングといったら、その選手の身体能力を向上させ、体の様々な組織に働きかけて、競技時により高い能力を発揮するための準備として「直接的に」役立つものを言います。

しかし、アメリカにおいて「トレーナー」という職種が増えてしまったせいで、あきれるほど多くの、見た目が「ファンシー」で、それでいてまったくファンクショナルではないトレーニング方法が産まれてしまい、その結果、ファンクショナルトレーニングの意義が今曲げられつつあります。

たとえば、今巷で運動選手のスピードを育てようということを中心にウナッてる団体が推しているラダートレーニングってどれだけ意味があると思います?
イッキーシャッフルやシザースなどの動きってどれだけ意味あります?
僕もやらないわけじゃないけれど、これらはアシスタンストレーニングであって、メインストリームに置かれるべきトレーニング方法ではありません。ましてや本気で運動選手のスピードを上げるためにこれらのトレーニングをやらせているのであれば、大きな間違いを犯しています。
運動選手のスピードを上げるためのトレーニングで効果的なものは何か?
それはウェイトトレーニングで筋力、ボディーコーディネーション、柔軟性を向上させ、その上で、我々知識あるコーチが付き添った上で、走り方、止まり方、方向転換の仕方を丁寧に教えることです。つまり体の適当な場所に適当な質の筋肉をつけてあげたうえで、体の使い方を実際に教えてあげれるのがファンクショナルトレーニングなのです。
ラダーを使ってうまくなるのは、そのラダーの上で行われている動きだけです。もしかしたらそれがスポーツパフォーマンスを向上させる役に立つかもしれないから、我々S&Cコーチは「時間があって、ほかにやることが無ければ」その巷で流行のラダートレーニングを取り入れるのです。すでに枠の大きさが決まっていて、自分の体をコントロールしなければその枠の中からはみ出てしまうという構造を用いて、我々もラダーをうまく使って、走り方や跳び方を教えることもあります。でも、そこに先にも触れたイッキーシャッフルやシザースなどはアシスタンストレーニングとしてしか存在はしないということです。
つまり、それらのトレーニングは、見た目が「ファンシー」であるがために、やっている選手とコーチ自身が「効果がある」と勘違いして広まってしまっただけです。本来はその前に山ほどやらなければならないトレーニングはあるんです。

もうひとつ、「バランストレーニング」の流行には閉口しています。これもアメリカから来たアシスタンストレーニングが、メインストリーム化した典型です。見た目が「ファンシー」ですから・・・
バランスを整えるだけのトレーニングは先にも僕が触れたウェイトトレーニングや体の使い方を指導するトレーニングの後でいいんです。というか、「時間があれば」行えばいいんです。やってみると意外と難しいんで、「オー!これは役立つ!!!」とか思うのかもしれないですけど、それを数十分やればうまくなっちゃうんだから、その運動って本当はそんなに難しくないんです。それよりもスクワットやクリーンのほうがもっと難しいしファンクショナルなのに・・・とか思うんです。しかもほとんどのスポーツってしっかりした床や地面の上で行われません?・・・それでも「何よりバランスが大事」って・・・でもバランス運動をメインストリーム化しようそしているコーチ自体が我々が行うウェイトトレーニングテクニックを持ってないもんだから、意外と少し練習すればできてしまうトレーニングをやることで、コーチとしての面目を保とうとしている傾向があります。実際にウェイトトレーニングを否定したがるコーチや「プロフェッショナルス」はそういう人が多いんです。

「コアトレーニング」という概念にも一石投じなければと思います。我々S&Cコーチにとっての「コア」とは、ひじから膝までの体の部分を指すんです。これは、背骨と骨盤につながる筋肉が続くところがひじと膝まであるんで、これらを「コア」といいます。つまり巷では「胴回り」を「コア」と呼んでいますが、我々にとってそれらは「コア」の一部でしかないんです。しかも「コアトレーニング」となると、我々の使い方とはまったく違ってきます。我々にとって「コアトレーニング」とは上に書いた「ひじから膝」までを全て含んだ運動、つまり、スクワットやデッドリフト、クリーンやスナッチ、ジャークなどになるんです。つまりファンクショナルトレーニングですね。巷で行われる腹筋運動やオケツを一生懸命振ったりくねったりする運動は、我々の分野では「コアトレーニング」とは呼びません。逆にそれらは運動選手の天敵である「椎間板ヘルニア育成運動」と呼んでもいいのでょう。
少し考えてみればわかることで、まず、それらの「胴回り運動」はスポーツパフォーマンスを助けるとは言いがたいです。スポーツパフォーマンス中に体にかかる負荷は、少し前に僕のブログに書いたように、自体重の何倍にもなるので、自体重を使って腹筋をしたり、オケツをくねらせたりして鍛えられる筋力の何倍にもなります。それに比べ、クリーンやスナッチなどのオリンピックスタイルリフティング中にかかる負荷やスクワット中に胴回りに力を入れることでかかるその箇所への負荷は、スポーツ中にかかる負荷に近いと思いませんか?
しかも椎間板ヘルニアっていうのは、脊柱中の液体が漏れて、それらが神経を圧迫し、体のあらゆる場所で筋肉収縮の弊害となったり、何よりも痛みの原因となる傷害なんです。脊髄というのは骨の間にある、ある程度は硬い膜で覆われたジェル状のもので、いくら硬いとはいえ、それらを何度も何度も圧縮した上にくねらせるなんて動作を続けていたらヘルニアになる可能性を高めるだけでしょう。また、これらをバックアップする科学的証明は多く出ています。

今日も暇だったので、長いブログになりました。
正しくトレーニングの指導をすることで、本来のS&Cの効果を世間に広めなければなりません。でなければ、いつまで経ってもS&Cの価値が世間で認められません。

偽者は許しません!!!

2ヶ月も先の話なんですが・・・

10月23日(土)に、「学都仙台コンソーシアム・サテライトキャンパス公開講座」というイベントの一環として、仙台市市民活動サポートセンター6階セミナーホールで講義をすることになりました。僕は今年で3回目の参加になります。
午後1時から2時半、そして午後3時から4時半と2回の講義時間があるのですが、どうせ連続した時間帯での講義ですので、関連性を持つ2つの違った講義にします。
我々S&Cコーチが運動選手を勝たせるために何ができ、何をするべきなのかといったようなことを、計3時間という短い時間ですが、実例やビデオなどを織り交ぜて、どうにか濃い内容になるようにやっていきます。

もしよろしければ参加してみてください。
参加料は無料(!!!)ですし、来て損は決してさせません!

応募方法は下記のとおりです。

仙台大学
■申込方法/官製はがき、FAX またはE-mail に氏名、住所、電話番号、
受講の講座日時と講座名を記入して、各講座開始7 日前までに送付。
■申込・問合せ先/仙台大学 事業戦略室
〒989-1693 柴田郡柴田町船岡南2-2-18 TEL:0224-55-1621
FAX:0224-57-2769、E-mail:ti-kikuchi@scn.ac.jp


講義日が近くなって、参加者が少ないという情報が入り次第、また同じものブログに載せます。

皆さんのご参加をお待ちしています!!!!!

味(2)

ハイパーリロードオレンジレモン味を試してみました。

運動し終わるのが楽しみになるような味ですね。

ちなみに先週末にハイパーリロードを試しましたが、摂った翌日にサプリメントによる回復力促進は体でしっかり感じられました。
確かに市販のプロテインサプリメントの中では少し高級な値段ですが、その効能や味を考慮すれば納得の製品です。

この完成度の高さには敬服します・・・

さすがHALEO!

ハイパーリロードのレモンシャーベット味を試してみました。
今さっき試したので、身体的効果はいまだ見れませんが、とにかくこうやってすぐにブログに書きたくなるほどの味でした!

サプリメントにあれだけの味をつけて今現在販売しているのはBP社だけでしょう。

圧巻です。

すばらしい!!!

誰でもできる基礎運動

今腰のリハビリをやり直しています。基礎中の基礎をやり直すことで、もう一度健康な体を手に入れ、数週間後にはウェイトトレーニングの名にふさわしい運動ができるようやっています。それではその準備段階で有効な運動とは何かというと、下の2つの運動なんかはどうでしょう?
ウェイトトレーニング初心者はもちろんのこと、人の言うことを理解できるようになった子供だってできる運動ですので、気が向いたらやってみてください。
「ケーブル・デッドリフト」と名をつけたこの運動は、どこぞのサプリメント会社の社長でつい最近も腰を痛めた方に是非ともお勧めしたい運動です。
僕も日ごろの指導で、腰痛持ちでウェイトトレーニング初心者の選手にはこの運動からやらせます。すばらしいリハビリ運動になるものです。
まずは肩幅またはそれよし少し広めの足幅で構え、肩甲骨を後ろでぴったりくっつけるようにそろえ、胸を張ります。当然腰は反り、そのままの姿勢を運動中ずっと保ちます(意外とこの姿勢を保つだけでも初心者や腰痛持ちの筋力のない人にはきついようです。)。その状態でビデオのようにケーブルマシーンをセットするのですが、まずは正しい姿勢でできる重りを選ぶことが重要で、上記の姿勢が保てなければ、重りを付ける必要はありません。つまり、ケーブルを持つだけでかまいません。ケーブルを持ったら今度は下降します。下降の仕方は、かかとに全ての体重を乗せ、後方にけつを押し出し、そのまま下降します。そのまま下がれるところまで下がればいいのですが、下がれるところといっても、下降しすぎて骨盤が傾き、それによって腰が曲がるつまりは背骨のアラインメントが崩れるという状況は避けてください(ぺルビックティルト)。ちなみにビデオと同じように下がれていれば問題ないです。目の前の重りを引っ張っている状態なので、つま先に体重を置いて、膝を中心に下がりだすと前に引っ張られてバランスを崩しますし、もしそのまま下降できたとしても膝に悪いです。あと、腰はもちろんのこと、後背筋、ハムストリングと体の後ろにある全ての筋肉群を同時に収縮することで、筋力とコーディネーションを鍛えることに意味があるので、これら全てをしっかりやることで、この運動の行う真の意味が見えてきます。

もうひとつの運動はこれです。

「グルート・ステップアップ」と名づけました。というのも、ただステップを行うではなく、下肢のけつ、そしてハムストリングがメインに活動する運動にしたかったからです。
まずは片足をステップの上に置くのですが、この時に、挙げた足のかかとまでをしっかりステップの上におき、また、その時に地面と大腿骨が平行になるようにします。このステップの高さは低すぎてたらハムストリングと臀部の筋肉群に効いてこないし、高すぎても骨盤がゆがんで(ぺルビックティルト)、結局は腰(背骨のアラインメント)に負担がかかるようになりますので、いいところを探してください。ステップの上に足を挙げ、正しい角度が作れたら、今度は実際に体全体をステップの上に挙げます。上に挙げた足のかかとに体重をおき、最初に膝が作った角度よりも前方に膝が移動しすぎないように、ハムストリングと臀部の筋肉を使って体をを挙げます。そうするとビデオのようなフォームになります。正直、難しいです。ある程度の筋力が臀部とはハムストリングに無ければできません。ただ、できないからといってフォームを崩すと、鍛える筋肉群が変わってきます。だからといってそれが悪いというわけではなく、それでは「グルート・ステップアップ」ではなく、ただの「ステップアップ」になるだけです。体をステップの上に挙げたら、今度は下降です。体重は体の後方に置きつつ(臀部、ハムストリングを中心にストレスをかける)なるべくゆっくりと下がります。この「ゆっくり」というのが非常に大事です(僕のデモですらゆっくりじゃないことが多いですけど…それだけ結構難しいんです)。

どちらの運動も3セット8~10回(ステップアップの場合、8~10x両足ですので計16~20回となります)を目安に、体が慣れてきた、または筋力が付いてきたら重りの量を増やすことで、体にかかるストレスを変えていきましょう。

とにかく大事なことは「正しいフォーム」!!!
とりあえず、「重いものを持ちたい」というエゴは捨てましょう。「スピード違反」も禁物です。全てはコントロールされた動きの中で行われます。

強い人間の体の基礎はポステリオールチェーン筋肉群!!!
です。
プロフィール

加賀 洋平

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校キネシオロジー学科大学院プログラム終了
ロングビーチにおいてストレングス&コンディショニング(S&C)の世界的権威であるDr. John Garhammerを師事し、S&Cコーチとして経験と知識を積む。
日米両国で様々なレベルのアスリート指導経験があり、現在は仙台大学において、日本においては稀有な大学レベルでのS&Cプログラムを主催・運営している。

愛用のHALEOサプリメント
BIG WHEY・C3XCREAVOL

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