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2012年10月

I don't give a damn. But I still call you a loser.

僕はウェイト中に鏡を必要としません。

理由1;正面からのイメージでは僕が日頃行うような運動の実質的なフォームチェックに一切ならない。
理由2;気が散る。見たくなるような二枚目は映ってない。また映っていたとしても、どうせ見るなら僕はやっぱり女の子がいい。
理由3;鏡をガン見しながら挙げる人で強い人を見たことがない。だから憧れない。


「鏡は使わないんですか?」
「鏡は使ったほうがいいですか?」
等の質問をたまに受けます。
で、それらの質問に対する回答としては表題が僕の本心ですが、
「別に…」
が、タテマエです。

完全なる私見でした。

サブ・マックスのスナッチを徐々に修正して4回やってみました


バーをもっと体に沿ってあげるために腕で引く必要はありました。ポップ・アップの位置も低いです。いかんせん、毎回1レプ目というのはこういうところがあります。


これは1つ目のビデオの修正で見れるフォームの修正をしました。つまり、バーを引き寄せて、ポップ・アップの位置を高くすることを気にしてみました。まだ体の近くにバーの軌道を作らないといけません。これは立ち上がるときに前方向にぶれることで見てとれます。つまりバーが作った遠心力に負けてるんです。でも、ファースト・プル以降の加速の距離が長くとれたおかげて少なからずキャッチまでたどり着けました。


ファースト・プルの膝の引きとポップ・アップを気にして、腰に気が向きませんでした。腰が湾曲を始めて力が逃げています。また、気にする予定の膝の引きも甘いです。疲れの兆候です。


見て取れるように、腰は気にしてしっかり決めました。ファースト・プルの足の引きももっと引けますがまぁまぁです。ファースト・プルのスピードは下がってますが、諸々のことを適当に行うと、セカンド・プルがビシッと決まるといういい例です。で、2レプ目のスナッチと違って、バーに遠心力が出ないとこうやってある程度まっすぐ立てます。オリンピック・スタイル・リフティングは下半身で勢いを作ってどれだけ高くバーを弾ませるかが勝負なのですが、腕力を使ってバーの軌道をコントロールするのも同様に大事である証拠です。


皆さんも自分のテクニックを頻繁に録画してみて修正してみてください。
イメージと実際のフォームの差を知ることで自分の体の動きの傾向も知ることができ、この経験が指導にも活きます。
ただ、その際はサブ・マックス程度の重量でやらないと本質はつかめません。

以上、セルフ・フィードバックを利用したスナッチのトレーニングでした。

NSCAジャパン カンファレンス

12月1・2日に開催される表題のイベントに、仙台で僕が関わっている人材と共にこぞって参加します。
国内の専門家の集まるカンファレンスですから、いろいろなことを見聞きできればいいなと思っています。

CEU獲得の必要のある方、時間と予算に余裕のある方、参加してみてはいかがでしょうか。
詳細はここから。

S&Cの効果はどれくらいか?

S&Cスペシャリストが運動選手にできることは多くありますが、それがスポーツ・パフォーマンス(身体能力とは別物)に対してとなると、その効果と価値は残念ながらそれほどありません。
まぁ、それを何度も経験しているからこそ、ここ最近才能才能と言っているわけですが…

きっとS&Cプログラムの効果は大学からプロレベルまでの選手たちで5~10%程度のスポーツ・パフォーマンスの向上(全く科学的根拠はありません。経験や感覚からのみの数値ですけど…)でしょう。それだって大したもんですが、この分野に多大なる期待や信頼を持っている人にとっては少ない数値だと思います。

だって、
S&Cスペシャリストはボールをバットに当てさせられません。
S&Cスペシャリストはボールをゴールに入れられません。
S&Cスペシャリストは一本やKOを与えられません。
その手助けをするのみで、勝利自体を与えることは残念ながらできないんです。

でも、先に述べた数値をマイナスにすることもできます。そして、非常に悲しいことに、それを実際にやっている自称スペシャリストもいます。
なんだか全くわけのわからないことをやって怪我させちゃうやつとか、その運動選手がやっているスポーツには全く適さないトレーニングをさせちゃうやつとかがそれです。

今年大躍進したMLBのチームがあります。ずいぶん長いこと弱くてプレイオフに出ることなどなかったのですが、今年は出てました。
そのチームで長いことS&Cコーチをやってた人を知っています。日本にも講師としてきてました。
僕はその人のトレーニング方法を見てすぐに「こいつはねぇな」と気づきました。
詳細は長くなるし面倒くさいんでここでは書きませんが、とにかくないんですね。
「結局メジャーのコーチって言ったってこうなんだよなぁ」の典型。
で、その人が数年前に独立したんでそのチームからは離れたんですけど、彼が離れたこととそのチームの今年の躍進が関係あるかもなぁ…と思っていたところです。

つまり、S&Cスペシャリストと自分を呼んでしまっている人に指導されてしまう場合、心身ともにネガティブな効果が表れて、結果それなりにやっているS&Cコーチに指導されている選手達には勝てなくなるんです。
いくらスポーツ・パフォーマンスに対するS&Cの効果はそれほど高くないとはいえ、プラスであることに間違いはありません。
でも、それは「本物」であるという条件下での話ですから。
そうでない場合、結構大きなマイナスな結果を及ぼす可能性があります。

S&Cスペシャリスト
生み出し可能な直接的な効果はわずかなのに対して、その責任は比較的大きい。
しかもやり遂げた仕事に値する報償と社会的地位が上がる可能性はそんなに高くない。
なんだったら選手の不調のとばっちりをチームやマスメディアから受けることも少なくない。
凄い業界…

でも俺これしか知らないし、他に得意なものないし…


最後に、今回の内容に関係あるようなないようなことを書いて締めます。
松井にはもう少しだけでいいから頑張って欲しいぃ!!!

スナッチのグリップ幅

今日は暇なんでもう一つ気になったことを書きます。
スナッチの手幅です。

僕は立った状態でバーを体の前面で持ち、そのバーの位置がASISの高さに来る幅がスナッチ幅と教えます。
ファースト・プルを終えて、セカンドプルで体が「パワー・ポジション」になって、さぁこれからバーを上方に投げるぞ、という時にASISでバーを押し上げる(イメージ)ためです。

よく言われるように、肩から逆手のグリップの先まで(詳しい話はしません)だと、ASIS辺りで押したいのに高さが足りずそれができないので、理想的な加速がつかないし、バーが体から離れてしまう原因にもなります。
もっと言えば、スナッチのグリップの話をしているのに、それとはまったく違った体の部位の長さを測って「スナッチ・グリップ」と言われても、プラクティカルで科学的な説明からは程遠いんだけどなぁと思ってしまうのです。

きっとあれは、手足の長い欧米人の体が作った基準だと思うんです。だから、欧米人には適しているのかもしれません。
日本でも未だにあれを指導時のスタンダードとして扱っているのは、きっと日本のS&Cの先人たちが、スナッチという動作を実際に行う前に、文体の知識としてのみ取り入れた方法を「宗教」のように信じているからだと思えてなりません。

きっと、
そう教えられても実際に重い重りを扱う際に「自分のグリップ幅」を見つけるからいいんだ!
という考えもあるでしょうけれど、そうならば初めからプラクティカルなことを教えてあげればいいのだし…

日本人ってけなげだから、「その幅じゃなきゃダメなんだかんね!」と意固地に信じている人もいると思うし、そうやって手幅を狭めに構えて無駄に重そうにスナッチしている人実際によく見ます。

ファースト・プルを終えたら、膝からASIS辺りまでの距離で十分にバーを加速させ、バーがASISまで来たらそのASISが真上を向くように(これもイメージ的にね)腰を突き上げてバーを真上に押し上げたい。
だからバーの持ち幅はASISの前!


加速する距離もより長くとれるし、胴と臀部の伸展によるちょっとして「押し」を利用してバーに上方に向くエクストラの加速もつけられる。
だから、僕としてはこれのほうが色々な意味でしっくりきます。

よければ試してください。
プロフィール

加賀 洋平

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校キネシオロジー学科大学院プログラム終了
ロングビーチにおいてストレングス&コンディショニング(S&C)の世界的権威であるDr. John Garhammerを師事し、S&Cコーチとして経験と知識を積む。
日米両国で様々なレベルのアスリート指導経験があり、現在は仙台大学において、日本においては稀有な大学レベルでのS&Cプログラムを主催・運営している。

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