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2012年11月

全ては競争になりうる



うちのバレー部です。
本来持つ目的から離れたトレーニングになりましたが、面白いし、いいじゃないでしょうか…

男子バレー部 2012 イン・シーズン・プログラム

うちの男子バレー部はウェイトしっかりやってます。
今週末からインカレのために東京に向かう彼らが、今イン・シーズン中に行ったトレーニングプログラムを添付します。
今年こそ、努力の分くらいは勝ってくれるといいな・・・

MVB
In-Season 2012
From 9.24.2012
Day 1
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 1x3 with 70%, 3x1 with 95%
3. JK: 1x5, 3x2
4. BSQ: 1x6 with 60%, 3x6 with 83%
5. Good AM: 3x8
6. Power Throw: 3x8
7. Power Drop: 3x8
8. Chinup: 3x5
Day 2
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 3x2 with 90%
3. Depth Jump: 3x10→Super Set
4. Jump SQ: 3x5 with 50%
5. DL: 3x3, 2x8
6. BP: 3x5 with 85%
7. 1A Row: 3x5
8. Hang Crunch: 3x12

From 10.15.2012
Day 1
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 1x3 with 70%, 3x1 with 95%
3. JK: 1x5, 3x2
4. BSQ: 1x6 with 60%, 3x5 with 87%
5. RDL: 3x5
6. Power Throw: 3x8
7. Power Drop: 3x8
8. Chinup: 3x5
Day 2
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 3x2 with 90%
3. Jump SQ: 3x5 with 50%
4. DL: 3x3, 2x8
5. Rev. Lunge: 3x5
6. BP: 3x5 with 85%
7. 1A Row: 3x5
8. Worms: 3x12

From 10.30.2012
Day 1
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 1x3 with 70%, 3x1 with 95%
3. JK: 1x5, 3x2
4. BSQ: 1x6 with 60%, 3x3 with 90%
5. RDL: 1x8, 3x3, 1x8
6. Power Throw: 3x8
7. MedBall Push-up: 3x10 6&7->Super Set
8. Chinup: 3x3
Day 2
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 3x2 with 90%
3. Jump SQ: 3x5 with 50%
4. DL: 1x8, 3x3, 1x8
5. Rev. Lunge: 3x3
6. BP: 3x3 with 90%
7. 1A Row: 3x3
8. Worms: 3x12

From 11.27&29.2012
Day 1
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 3x2 with 85%
3. JK: 1x5, 3x2
4. FSQ: 3x5
5. Power Throw: 3x8
6. 1A Row: 3x5
Day 2
1. OHNGSQ: 2x8
2. CL: 1x5 with 50%, 3x2 with 85%
3. Jump SQ: 3x5 with 40%
4. BP: 3x5 with 80%
5. BO Row: 3x5

ウェイトベルトに関して

Dr.McGillのウェイトベルトに関するジャーナル・レビュー
英文ですけど、読めない人も、己をプロと自負すなら無理してください。

ちなみに僕も前にウェイトベルトに関してネガティブなこと書いてるんで、それはここで。

この文章を書いた博士は色々な意味で面白い人で、まずこの人、背骨の専門家です。
性格もかなりアグレッシブな方で、一度NSCAカンファレンスでこの人の講義を聞いたんですけど、この人の前に講義した人の言っていることが気に入らなかったので、質問タイムからその人の講義内容を否定しだして、それでも飽き足らず、その後に行われた自分の講義では、予定していた内容そっちのけでその前の講義の否定をやりきったんです。前に講義した人は苦笑い…
なかなかああいうところであからさまにああいうことする人いないんで、すごくエンターテイニングでした。

運動指導士の基本姿勢

今筋肥大期のトレーニングをやっていて、当然運動回数が多くてそれが苦痛でしょうがない。
だから運動中も
「やりたくねぇ…」
って言いながらやってます。

周りに僕の運動選手がいるときだって、
「10回とかやんのやだよなぁ…」
とか
「いつもこんなことやらせてごめんね…」
とか言いながらやっています。

そうしたら引退した野球部の奴から
「現役の時に聞かなくてよかった」
「加賀さんはそんなこと思わないかと思った」
「いつも加賀さんに言われてた『無理しろ!』ってやつ日常でも使ってるんですよ!!!」
って言われました。

ハハァ…ざま見ろ、ダマされてやんの!
俺ほど弱いヤツいないのに…

でも、文句言いながらだって、本音言いながらだって、やるべきことはやっているのさ…

S&Cコーチが運動選手にトレーニングを提供する前に必ず自分で経験しなければならない理由の最たるものは、自分でその「つらさ」を知っておかなければならないということ。そしてその運動がどれだけ大変で、同時にどこまで「無理」もできるのかということを知っておかなければなりません。
で、ちょっと時間がたつとそのつらさも忘れちゃうから、たまに思い出すために自分でやってみなければならない。だから、本当はやりたくないけど、しょうがないからその「つらいこと」をやるんです。

俺等コーチ、やりたくないことは別にやらなくてもいいんだから。
可能ならずっとベンチと名の付く運動だけをやっていたい…
でもやらないとコーチではいられないし、やることでプログラム・デザイニングや指導の質も、上の選手のセリフでわかるようにコーチとしての信頼も上がります。

「無理しろ!」
って選手に言う時に必要なのは、
「つらいのは分かる。でもね、まだ君にはもう少し力が残っているから、ここで無理をしてちゃんとしたフォームでやってみよう。そうするとこのセットの意味と効果がずいぶんと上がるよ。」
という実質的な経験からくる”同情”です。
この心も無く選手の指導をするのは、ただのSなバカです。

自分でやることこそがコーチとしての義務ですね。

いつもS&Cコーチとして学生運動選手に厳しいことを要求し、
「加賀さんは妥協しない人」
という勘違いを学生に起こす。
それだけの現象を起こすためには、それだけのことをするS&Cコーチでいなければならない。

僕は、自分を「教育者」と位置付けられるほど人間力はないので、常に自分はせいぜい「指導者」であると認識しています。が、大学にいる以上、将来を担う学生を教員として指導しなければなりません。
普通の学生に学術を指導する時も、運動選手を指導する時と基本的な構えは同じです。

必要最低限の課題をこなさなければ単位すら与えない。絶対に!

そのスタンスの結果、単位を落とすことになり最後の最後にすがりつく学生が必ずいるので、彼らには常にこう言い聞かせます。
「最初に説明した必要最低限の課題はやった?やるチャンスがあるのにやらないで、結果としてXが付いてから後悔してもしょうがない。この経験を人生の教訓として、今後は自分ができないことを克服するための努力はするようにしなさい。その経験を得たことが君のこの授業で得た単位です。」

うちの学校の生徒の多くが将来運動指導士となります。特に僕の授業を受ける学生は、それが目的で僕の授業を受けます。だったらなおさら簡単に単位を与えることはできません。
なんだったら、僕の手元で毎日S&C指導者になるためにやっているやつらなんかには、それ以上の要求をしていますし・・・

ある教授に
「加賀君と僕とは指導方針が違うから…」
とか言われちゃったけど、そりゃあ違いますよ。

だって、俺はS&Cプロフェッショナルだもんね!
今持つ知識や技術の重要性を知っているからこそ、評価の基準だって高くなる。
やることやってる俺は、指導対象者に求めるレベルだって違うのさ!

運動指導に当たる人は、まず自分でやってみてください。

あと、筋肥大期はいい。すこぶる体の調子がいい!
科学って素晴らしい!!!

Baby's Got Back

左脛を疲労骨折した女子体操選手がいて、ここ数ヶ月は挙上量制限があるので、基本的には自体重か患部に負荷のかからないマシーントレーニングをやらせてたんですけど、そうなると結局ハムストリング・臀部・腰を中心に鍛えることになるんですね。しかも、負荷も限られるもんだから、運動量も筋肥大から筋持久力向上に適した数値になるんです。
で、今日久々に少しマトモな重りを付けてベント・オーバー・ローやらせてみて気付いたのは、その子のケツがまぁ随分と立派になっていたと言うことです。

人間の体は素直だし、科学って素晴らしい。

彼女はさすがに少しイヤがってたけど、これで持病のスベリ症も改善するだろうし、履歴書の特技欄に「RDL」とか「Good AM」とか書けるようにもなったし、怪我の功名ということで・・・
プロフィール

加賀 洋平

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校キネシオロジー学科大学院プログラム終了
ロングビーチにおいてストレングス&コンディショニング(S&C)の世界的権威であるDr. John Garhammerを師事し、S&Cコーチとして経験と知識を積む。
日米両国で様々なレベルのアスリート指導経験があり、現在は仙台大学において、日本においては稀有な大学レベルでのS&Cプログラムを主催・運営している。

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