耐震住宅
2012年03月18日
千葉県建築士事務所協会 印旛支部による 耐震診断市民公開講座
| 2012年３月18日 new！ 千葉県建築士事務所協会 印旛支部による 耐震診断市民公開講座 「自分で出来る我が家の全体チェック」と題して ３月１７日（土）酒々井町中央公民館にて酒々井町町民を対象に開催しました。 昭和５６年６月以前に建てられた住宅では、震度7の地震できわめて倒壊の危険性が高い ことなどから、耐震診断の重要性、それに基づいた耐震補強にいての市民向けの講座、 その後に印旛支部会員の耐震診断士による個別相談会も行われました。   |
2006年06月12日
2006年04月14日
明日は上棟です
100棟の新築現場があれば、その95棟以上がプレカットでしょう。
プレカットでは、木の反りや歪みを取ることが出来ません。
工業化するということは、その素材が安定した素材でなければ成りたちません。
木造住宅はその名の通り木を使って家を造ります。
まっすぐな木、反りのない木、そんな木を見たことがありますか？
そんなものは存在しません。
鉄やプラスティックを成型するように、工業化するには無理があるのです。
大工が墨を一本一本木に打つのは、木の曲がりや狂いを見抜き、正確に組み合わせるために打つのです。
反りや曲がりのある材料をただ機械で加工したところで、正確に組むことなど出来ないのです。強度も落ちます。
大工の棟梁をしていて、何が怖いと聞かれれば、上棟の建て方で間違えを起こすことです。人間ですから間違えもありますが、うまく組んで出来上がってこそ当たり前なのが、棟梁の仕事です。
コンピューターを使って加工するプレカットでも、間違えはあります。でもそこの現場に携わる大工の棟梁の責任ではありません。
ただ、現在の機械で出来上がったものを取り付けるだけの大工の仕事には、私は大いに疑問があります。でもそれは、大工の責任ではありません。
世の流れです、でもきちんとしたものを造ると考えるのであれば、金銭的な合理性だけを追求するだけではダメなのです。
大工の家造りの手加工は、構造強度をより高める合理性が秘められていることを知ってください。
大多数がプレカットを採用しておりますから、本当のことは聞こえてきません。専門家と称する建築士でも知らない人が大勢いる位ですから・・・
明日は上棟です、何十年もキャリアのある舞台役者が初日が怖いといいます、うまくできるかどうか不安になるのでしょう。
大工の棟梁も同じです。
プレッシャーと戦いながら家造りをするのです。
自らの手で加工して造り上げてこそ、出来上がった時の喜びもお客様と共にうれしいのです。
2006年03月02日
耐震偽装、処分の裏事情
耐震偽装、処分の裏事情
N様のブログでは（つれづれ住むままに）今日は奥様が、ほのぼのとした話題を提供してくれているのに、それに比べて私のブログは、なんともさえない内容ですね。
２７日（月）建築士の指定講習会に行ってきました。
設計事務所の管理建築士として、義務づけられた講習会です。
千葉の姉歯元建築士のこともあり、講習会の挨拶冒頭から不名誉な話題が続きます。
今回の耐震偽装では、個人の財産に大打撃を及ぼされた末端のユーザーが大変な迷惑を被るに至り、
これから残されたローンの支払いと現在の生活、更なるローンの支払いが発生するなど、
本当に気の毒としか言いようのない事態です。
それに引き替え、建築士としてのライセンスを剥奪された建築士達は自業自得であり、
この業界から永久追放も当たり前のことだと思っておりました。
知らなかった、姉歯元建築士は、試験なしで元の一級建築士に戻れる。
講習会の中で、建築士の処分についての講義がありました。
建築士法第１０条第１項の規定により、ライセンス取り消しの処分を受けても、
一定の時間が過ぎると申請さえすれば、一級建築士他のライセンスは戻してくれるのだそうです。
期間は、２年〜５年で、再度試験も受けずに申請さえすれば、復帰できるとのことです。
そんなことが許されていいのだろうか、それでは、悪いことをやった者勝ち
と言っても過言ではないだろう。
東横インの違反建築にしても、法の強制力が甘いが為に放置されてきた問題です。
アスベストもしかり、騒ぎにならなければ、未だに放置されていた違反や問題なのです。
まじめにローンを払い、まじめに仕事をして、まじめに生活する人間が馬鹿を見る
そんな世の中っておかしいんじゃありませんか。
少なくとも、姉歯先生のような建築士には二度とライセンスを渡してはいけない。
ライセンスを剥奪されるというのは、禁固刑以上の場合です、相当悪質でなければ
受けるはずのない刑なのです。
ライセンスを剥奪された建築士には、二度とライセンスを渡さない法律の制定を望みます。
2006年02月28日
我が家のキッチンはアトリエ ５
我が家のキッチンはアトリエ ５
注文住宅のN様邸、エアブレス住宅に設置するステンドグラスのガラスカットが家内の手によりようやく完了したようです。
原寸の型紙の製作開始から、約一ヶ月が過ぎました
更に、カットしたガラスの周りに、薄い銅が巻きつけられていきます。
ガラス同士を鉛で溶着させるための前工程です。
毎日キッチンのカウンターでの作業のため、毎日作業してはかたづけて、その後食事の支度と結構毎日の作業がひとりでは大変です。（アトリエでも持たせてあげられたらよいのですが）
おかげで、「最近の食事の支度、手を抜いていませんか」とカミさんに、心の中 でそっとつぶやきます。
おかずも簡単なものでごまかされているような気がします。
もちろん、文句など口に出して言いません。
工務店からお願いしている立場ですから・・・
今日の夜は、彼女を食事にでも誘いましょうか。
2006年02月06日
蔵の再生
| 2006年2月06日(月曜日) | ||
| 蔵の再生 | 06:28 nomoto | |
 蔵の再生崩れた土壁や木製の腰壁もようやく撤去して、新たな腰壁の下地も組み始めました。 崩れた土壁の部分は、新たな竹組みを施し、土と藁やつたなど混ぜてこねた土を積み上げながら土壁を塗り上げてゆきます。 壁の土も地元の土では良いものがなく、今回埼玉は、深谷より取り寄せました。 | ||
2006年01月31日
建物の耐震性 ２
| 2006年1月28日(土曜日) | ||
| 建物の耐震性 ２ | ||
|
耐震等級３って ■建築基準法の耐震性の基準に合っている建物は、耐震等級１ ■それより1.2倍以上の基準耐力がある建物を、 耐震等級２ ■更に1.5倍以上の基準耐力が認められる建物を、耐震等級３といいます。 「1.5倍は数字を口で言うほど簡単なことではありません。」 加速度（ガル） 車を急発進して、アクセルをぐっと踏むと車のシートに 背中が押しつけられます。一定時間に早ければ早いほど大きな加速度が生じたといえます。 この作用した加速度の最大値を使って地震動の大きさを表わします。 震度が同じでも、地盤の状況においてこの加速度は違ってきます。 軟弱な地盤ではより増幅して大きくなるのです。 関東大震災では、マグニチュード7.9 330ガル、 阪神淡路大震災ではマグニチュード7.2最大800ガルといわれていますが、 関東大震災で被災地全ての場所で330ガルということではなく、 軟弱な地盤の場所ではもっと大きかったのかもしれません。 建築基準法の解釈では、このような地震を数百年に一度稀に起こる地震という表現をします。 備えとしてはその程度で良いということです。 本当に数百年に一度稀に起こる地震の備えでよいのでしょうか？ もっと身近に起きそうな気がしませんか。  写真は飯沼本家外構 平成17年4月竣工 | ||
建物の耐震性 ２
| 2006年1月28日(土曜日) | ||
| 建物の耐震性 ２ | ||
|
耐震等級３って ■建築基準法の耐震性の基準に合っている建物は、耐震等級１ ■それより1.2倍以上の基準耐力がある建物を、 耐震等級２ ■更に1.5倍以上の基準耐力が認められる建物を、耐震等級３といいます。 「1.5倍は数字を口で言うほど簡単なことではありません。」 加速度（ガル） 車を急発進して、アクセルをぐっと踏むと車のシートに 背中が押しつけられます。一定時間に早ければ早いほど大きな加速度が生じたといえます。 この作用した加速度の最大値を使って地震動の大きさを表わします。 震度が同じでも、地盤の状況においてこの加速度は違ってきます。 軟弱な地盤ではより増幅して大きくなるのです。 関東大震災では、マグニチュード7.9 330ガル、 阪神淡路大震災ではマグニチュード7.2最大800ガルといわれていますが、 関東大震災で被災地全ての場所で330ガルということではなく、 軟弱な地盤の場所ではもっと大きかったのかもしれません。 建築基準法の解釈では、このような地震を数百年に一度稀に起こる地震という表現をします。 備えとしてはその程度で良いということです。 本当に数百年に一度稀に起こる地震の備えでよいのでしょうか？ もっと身近に起きそうな気がしませんか。 写真は飯沼本家外構 平成17年4月竣工 | ||
2006年01月30日
建物の耐震性、耐震等級３とは・・・
建物の耐震性、耐震等級３とは・・・
2006年01月24日
蔵の再生 ビフォー
| 2006年1月23日(月曜日) | ||
| 蔵の再生 ビフォー | 06:15 nomoto | |
 千葉の工務店 蔵の再生 ビフォー 無残にも崩れた土蔵の壁、朽ち果てた腰板は哀れそのものですね。 地震や災害に遭って崩れたわけではないのです。 長年の風雨にさらされた結果です。 腐ってしまった、柱や梁を建ったまま再生するのはとても大変なことです。 今や途絶えようとしている、土壁やその下地の竹組の技法を復活させながら再生するのも至難の業です。土やワラなど選りすぐった材料を探すだけでも大変な作業となるからです。 ここまで痛んでしまった理由は、早めにきちんとした手当てがされなかったことが一番の原因です。 既に百年以上の歴史がある蔵ですが、建物の寿命を延ばす一つの要因は、早めの手当て（リフォーム）がとても大切なのです。 全ての建物に共通していることが見て良く解ります。  | ||
2005年12月13日
世間を震撼させる構造計算書偽造問題
最近、世間を騒がせている構造計算書偽造問題、全てではないがこの業界の倫理観の喪失、社会的責任の欠如がこのような状況を招いたと言えるだろう。
この業界にかかわらず不景気を反映してか、驚くような価格破壊された商品に飛びついてしまう世間と比べ、私もなんら代わりはないところである。
しかしながら、建築の安全性の追求は、安価なものだけではないことも伝えたい。
今回の偽造問題はそん所にも警鐘を鳴らしてくれたと言えるのではないだろうか。
私の建築に対する理念は、先にも書いたとおり安全性である、たとえ、想定を超える地震が来ようとも、たとえその家がもてる強度を失う程の災害に見舞われることがあろうとも、その中で暮らす人の命は最低限守られる家造りをしたい。
