幼児は「免罪符」なの? 私なりの解決法

自宅近くを歩いていた時のこと。
前から幼児用自転車に乗った男の子が、前をきちんと見ずにフラフラと向かってきた。
後ろを歩いていたお父さんが叫ぶ。
「こら! 前を見ろー」
衝突などという危険性は薄いにもかかわらず、こちらへの配慮だったのだろう。
そしてすれ違いざまに、「すいませんねぇ」と声をかけてきてくれた。

何ともない、普通の光景である。
しかし、一緒にいた妻(中国出身)が改めて感心していた。
「日本人は礼儀正しいデスネ」

最近、香港の路上で、中国人夫妻が幼児に便をさせている光景が話題になった。
今や日常茶飯事となってしまったこの光景が話題になったのにはワケがある。
一部始終を撮影していた香港人が、幼児の両親から「画像を消せ」と迫られてもみ合いに発展。警察官が駆けつける騒動になったのだ。
そして、この一連の出来事が結局ネット上にアップされ、香港人の反感を招いた、というか中国人に対する一層の嫌悪感を助長したのは言うまでもない。

中国人は、「幼児が小便や大便をして何が悪い」とお得意の開き直り&逆ギレ。
あんなに「文明」を叫んでいる精神はどこへやら。
(そもそも「文明」がないからこそ「文明的になろう!」という恥ずかしすぎるスローガンがあるのではないか??)
非常に分かりやすいパターンです。

かの民については、「公」と「私」の違いが良く分かってないとの指摘が多く見られる。
あくまで「私」が中心。
「公」という概念はあるけれども、それを皆で共有しているという意識が薄いのではないだろうか。
税金にしても、取られるだけ取られて、見返りが全くないという深層意識があるのだろうと思う。
短絡的ではあるが、だからこそ、「公の場で私的行為を行って何が悪い」という、意味不明な方向に行ってしまうのではないだろうか。

「他者に迷惑をかけないように」
日本ではよく聞かれる言葉だ。
中国の道徳の授業では、こういう精神はないのかな?
自己主張こそ一番、というような教育を受けているような気がしてならないのだが・・・
(ここら辺は想像でしかないのだけれど)

「日本バンザイ! 中国イカれてるぜ!」と言っているワケではありません。
(それは、海外にそれほど行ったこともなく、盲目的に「中共崩壊! 日台友好!」と声高に叫ぶ一部のアホな日本人に譲ります・・・)
そもそも、家庭に中国人がいるし、子供にもその血が半分入っているのでね(笑)

一方、子供(幼児)はコントロールが効かず、場合によっては社会に迷惑をかける存在になることもあるのは事実でしょう。
だから映画館や高級レストランには連れて行かないし、トイレの処理なども親が責任を持って行う(当たり前ですが)。
周りもそれを理解しながら接してくれるので、大げさですが共存共栄といったところでしょうか。
いろんな家庭環境や家族構成、いろんな事情があるのだから、譲るところは譲る、でね。
それゆえ、「子供うるさい! キーッ!!」とヒステリックに叫ぶどっかの漫画家の気持ちは全く理解できません。

でもね。
子供を「免罪符」に使うのはダメだと思う。
「子供だから仕方ないよね」は当然の気持ちだけど、だからと言って何をやらせてもいいかというと、それは全然違ってくる。

香港での中国人夫妻の醜態。
当の子供本人はどう思ってるのかな??
「自分を守ってくれている」
「何かあったら声高に自己主張すればいいんだ」
「そうすれば街中で大便小便してもOKだよね」
もしそう感じていたとしたら、スゴイ家庭内教育ということになりますね・・・
(ま、そこまで感じる歳にはなっていないと思いますが)

で、私が言いたいコト。

海外行く時はオムツぐらいしてくれー

購買力は上がってるんだから、高級オムツでも買ったらいかがですか??
メリーズでもムーニーでもグ〜ンでもいいからさぁ・・・
どこでも用を足せる「股アキ幼児服」は遠慮してよね・・・

「新快報」の中聯重科ネガキャンが思わぬ決着

「新快報」の中聯重科に対するネガキャンは、陳永洲記者が「名誉と利益のためにやった。謝罪する」と表明したことで思わぬ決着。
新快報は10/27付の一面(超スミッコ)で謝罪記事と、六面で詳細過程記事。

致歉
受人指使收人钱财 发表大量失实报道

日本の新聞の場合、ここから検証委員会や特別チームが組織されて「なぜ捏造に至ったか」を掘り下げて、後日2面ぶち抜きくらいで特集するんでしょうが、中国の場合はこれで幕引きなんだろうなぁ。
本心から非を認めているのか?しっぽ切りなのか?名を捨てて実を取ったのか?
様々な「?」がわいてきますが、うやむやになっちゃうのでしょうか。

とりあえず、気になることは、
◆陳記者の捏造のフィクサー(情報源)はまだ明らかにされていない。明らかにすると政府が困るのだろうか?
◆普通に考えると、同じ長沙に拠点を置いている(いた)ライバルの三一重工がフィクサー。
◆三一重工は「一応」民営企業。梁穏根会長率いる建機大手で、梁会長は2011年中国富豪ランキングでトップ。
◆とすると、民営(三一)vs.国有(中聯重科)の構図が成り立つ。
◆この2社の争いは激しい。三一重工は2012年11月、本社を北京に移転する方針を発表。「悪性競争を回避し、企業の国際化を加速する」のが理由だが、中聯重科が三一に盗聴やスパイ行為を働いたとの観測報道もあり、これに嫌気がさしたとも言われている。
◆一方、梁会長は共産党の中央委員候補に実業家として初めて内定したとの報道も出るなど、最近になって党とのつながりを急速に強めている(結局、2012年の共産党大会では中央委員候補入りが見送られたが)。
◆結局のところ、中聯重科を貶めて得するのは誰?という単純思考でいくと三一重工悪玉説が出てくるのだが、どうもそんな危ない橋を渡るまで追いつめられたということもない。政府が民間資本を取りつぶすなんてことは日常茶飯事だから。
・・・などなど。

陰謀説、これからもいろんな情報が出てくるのを待ってます。
(各方面が「記者の単独犯行」とうう大々的なキャンペーンをやってくるのだろうけども)

「呉さんの包丁」で金門島を振り返る

渋谷のユーロスペースで「呉さんの包丁」を観てきました。
タイトルからピンとくる人もいると思いますが、あの金門の呉さんのことです。
台湾の金門島で砲弾を材料にした包丁を作っている呉さん(マエストロ・ウー)を中心に金門の歴史や現状が描かれたドキュメンタリーでした。

僕は2004年に金門島に取材に行ったことがあり、呉さんの工房も訪れました。
映画の中に出てきた懐かしい金門の風景が昨日のことのように思い出されます。

映画は、金門の歴史がうまく描かれているなと思いました。
もちろん「メインイベント」は、1949年の古寧頭戦役(国共内戦時の金門島をめぐる戦闘)と1958年の八二三砲戦。
台湾の退役軍人を栄民之家まで訪れて行き、インタビューを敢行するなど、資料的にも優れた作品だと思います。
ただ、残ってる映像が少ないのか、彼らの話だけでは想像力をたくましくしないとなかなか理解できないかなぁ、とも思いました(戦時映像に慣れてしまっているからでしょうか)。

戦争映画でも記録映画でもなく、あくまで呉さんを中心に金門の暮らしを描くというコンセプトなので、歴史好きや台湾マニアには物足りないかもしれません。
それでも、白団と根本博・陸軍中将の話がきちんと紹介されていたり(わずか20秒ほどですが)、中国側からの宣伝ビラの中身も写っていたので、興味深かったです。
台北の圓山大飯店の地下通路が延々と市街地までつながっていること(初めて見た!)、金門酒廠が金門戸籍の者に高粱酒を年に3回送ることなど、新たな発見もありました。

呉さんが最後に、「私は台湾の金門人だ」ときっぱりと主張していることが印象的でした。
おじいさんの代に対岸のアモイから金門に移ってきた呉さん一族ですが、台湾の教育、文化、政治の中で育ってきたので、これだけは揺るぎのない事実であり心情だということです。

公式サイト
http://cr21.web.fc2.com/hocho/arasuzi.html

2013年マレーシア総選挙の私的超簡単まとめ

キーワードは、マレー語で言うところの「korupsi(汚職)」「demokrasi(民主)」「Bersih(公正)」などでしょうか・・・

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マレーシアの総選挙が終わった。結果は与党連合・国民戦線(BN)の勝利。野党・人民同盟(PR)の政権奪取はならなかった。
でも、これは単なる選挙だけではなく、マレーシア内の民族対立が図らずも浮き彫りになったターニングポイントのような気がする。

マレーシアはマレー系が約65%、華人系が約25%、インド系が約6%の民族構成。
同地の実情を詳しく知らない人は「与党・マレー系vs.野党・華人系」という構図を考えがちだが、必ずしもそうではない。
与党連合の中にも華人系与党マレーシア華人協会(MCA)があるし、そもそも野党連合を率いるのはマレー系でカリスマ政治家のアンワル氏(元副首相)だ。
民族間の微妙な対立に加え、利益恩恵組vs.持たざる者の複雑な相関関係が絡み合っている。

これまでは「ルックイースト政策」に代表されるマハティール元首相の強烈なリーダーシップの下、ある意味で経済成長優先主義を貫いてきたため、政治の民主化はなおざりにされてきた(UMNOのほぼ一党独裁は世界的に見ても超長期政権だったのではないか)。
だが、一定程度の成長を遂げた後、次のステージに向かう際に起きるのが市民の社会的参加という欲求。
フィリピン然り、インドネシア然り。
この象徴がアンワル逮捕後の15年間にわたる市民を巻き込んだ政治闘争であり、今般の選挙だったのではないだろうか。

今回、野党連合が華人系の取り込みに成功して議席を伸ばしたことを、ナジブ首相は「『チャイニーズ・ツナミ』に襲われた(華人系の票が野党連合に流れた)」と表現した。
一方、野党・民主行動党(DAP)のリム・キットシアン氏は、「この躍進は、華人系国民の支持が集まったからではなく、全てのマレーシア国民が野党を支持した結果だ」「チャイニーズ・ツナミではなく、マレーシア・ツナミが起きたのだ。野党を支持しているのは華人系市民だけではない」と批判している。

僕はマレーシアに複数の友人がいる。マレー系も華人系も両方(残念ながらインド系はいないのだけど)。
今は疎遠になってしまっているが、両方の立場がなんとなくではあるが理解できるし、現状に不満を抱いている気持ちも分かる。

マレーシアではブミプトラ政策の下、マレー系の優遇措置が取られている。
マレー系はその恩恵にあずかり、進学や就職も有利な立場。
一方、大学に進学できないあぶれた優秀な華人系はアメリカ留学などを余儀なくされる(もっとも、これはおカネがあるからできるのだが)。
私の華人の友人はブミプトラ政策を「bodoh policy(愚かな政策)」と切り捨てている。

一体、マレーシアはどうなっていくのだろうか・・・?

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専門家でもなく当事者でもない私がいろいろ詮索するのはヤボですが、ぼちぼちブログで書いていこうと思います。

台北に讃岐うどん専門店がOPEN!

本日4/30、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の台湾1号店がオープンしたそうです。
場所は、新光三越の台北信義新天地店。フードコート内に置いたっつーことね。

台湾初の「丸亀製麺」が4月30日にオープン!!

台湾人にとって、うどんはなじみ深いメニュー。
スーパーでも烏龍麵(烏冬麵)っていってフツーに売っています。
地元の人は「QQ感」って言葉に弱いから、シコシコ麺の讃岐うどんは結構ウケるんじゃないかな。

釜揚げが69元(約230円)、温玉ぶっかけが89元(約297円)、カレーうどんが119元(約397円)とかなりガンバっている価格設定。
スパイシー豚骨うどんというモノもあり、こちらは129元(約430円)。

で、まぁ、いなりとかおむすびもあるわけだけど、今さらながら、台湾人って麺とご飯を一緒に食す習慣はあるのかいな??と思ってしまう。
なんつったって、ギョーザ定食なんてありえないからねー
もっと言えば、日本の立ち食いそば屋なんかである「牛丼+ざるそばセット」「かつ丼+かけうどんセット」なーんてのは、かなり過激なメニューだよね・・・

ま、それはともかく、台湾のうどん事情は思ったより進んでいるらしい。
古奈屋も進出していたんだね。

台湾でもおいしいカレーうどんが食べたい! 古奈屋

10年前は美味しい天ざるうどんを求めて台北を歩き回っていたのに・・・

んでもって、ラーメンはというと、これまた相変わらずの激戦状態。
詳細は他に譲りますが、コレを見るだけでも、「台北ラーメン事情、ここに極まれり!」って感じです・・・

[記食] 近日心頭好:豚骨拉麵ラーメン凪 (Ramen Nagi)



「KANO」から感じる日台の過去と今

台湾映画「KANO」がクランクアップ。
台湾の公立嘉義農林学校(嘉農)が1931年の夏季甲子園大会に出場し、準優勝を果たすという軌跡を描いた作品。

「海角7号」「セデック・バレ」魏徳聖がプロデューサー。
なんと「セデック・バレ」出演の馬志翔が監督。



魏氏が言う「勝利と敗北の間にある精神」が、日本人としてはグッと来る。
コレも誇るべき「日本精神」じゃないかね。

折しも撮影中にWBCの日本vs.台湾が超盛り上がっていた。
これが、魏氏をして「(1931年の甲子園決勝戦)嘉農vs.中京の熱戦を描くこの映画が、WBCをマネしているのでは?と思われるかも」と言わしめた。

歴史は繰り返す。
82年前が全てのスタートで、今日の日台熱戦につながった。
魏氏の「未来を語る時、現在からの視点だけではなく、過去から未来を見る視点も必要」という言葉から、改めて「温故知新」の意味を思い知る。

公開中の「セデック・バレ」は1930年の霧社事件を描いたもの。そして、翌1931年に嘉農が甲子園に出場し、大活躍した。日台の歴史や交流はまさに重層的。さまざまなことを学ぶ必要があり、一面的には語れない。他山の石ですな。

「KANO」は2014年春節公開。日本では夏か秋頃。
来年は嘉農旋風が巻き起こり、また台湾野球が盛り上がりそうですね。

胃カメラ日記2013

今日、胃カメラ(内視鏡検査)に行ってきました。これまでは身体を鍛えることで仕事や生活を乗り切ってきたのですが、徐々に体のメンテナンスにも気を使うようになってきたのでね。

去年の胃カメラでは萎縮性胃炎、つまり胃の粘膜が薄くなっていることが判明。その後、ピロリ菌の除菌や、胃に負担をかけないような涙ぐましい努力(朝のコーヒーを紅茶に。ガリガリ君を雪見大福に。週1回の火鍋を月1回に。。。ん??)により、今回の検査では胃がキレイになっていました。まぁ、萎縮性胃炎は治るモノではないので、このままkeepしていかなければならんのですが。

しかし、胃カメラと言うと拒否反応を示して及び腰になる人が多いですね。僕も最初はそうだったんですが、やってみるとあっという間。

前夜8時から絶食⇒病院で胃をキレイにするドリンクを飲む⇒のどに麻酔をかける⇒鎮静剤を打つ(=ほぼ意識がなくなる)⇒スコープがニョニョロ入れられる(この間、ほぼ意識なし)⇒数分間で終了⇒1時間ほど昼寝。こんな感じ。

ポイントは鎮静剤。局部麻酔と言う人もいますが、厳密には違うらしい。いわゆる静脈注射で、打って30秒ほどでコロリと(!)意識がなくなります。これはスゴイ!!

なので、スコープが喉元を通る時に若干「オエッ!」となる以外は、何をされているか分からない状態(通常の検査に決まっているのですが・・・)

終わった後もフラフラしているので、別室のベッドで小一時間ほど休息。家に帰ってもムチャクチャ睡魔が襲うので、またまた昼寝です(個人差もありますが)。

僕は長年の暴飲暴食とチャイナ圏での超ハード&タフな食生活がたたって胃がそれほど強くないと自覚しています。しかしながら、何をするにしてもカラダが資本。そのためには運動に加えて、きちんと食べる&飲むことも重要。健康な胃腸でその基盤を作っていきたいモノです。

素人によるピロリ菌&胃がんリスク考察日記

ピロリ菌をご存知でしょうか?
なんかカワイイ名前の菌ですが、胃がんの原因になるモノです。

大まかに言うと、
ピロリ菌が棲み着く
⇒胃や十二指腸に慢性的な炎症(萎縮性胃炎)を引き起こす
⇒この炎症を下地にガンが生じる
。。。てな流れらしい。

もう一つ、胃がん検診の重要な項目としてペプシノゲン値というモノもあります。
これは、胃がんになる危険度を示すということ。
ピロリ菌の有無+ペプシノゲン値の測定を合わせて「ABC検診」と言います。

僕の場合、会社の健康診断の血液検査がこれに当たり、ピロリ菌ホルダーということが判明しました。
何も「がん検診」という大それたものを受けるわけでもなく、定期健康診断で分かっちゃうものなんです。

まとめておくと、ざっくり言えば、
ピロリ菌の有無・・・胃がんのなりやすさ
ペプシノゲン値・・・胃がんになる危険度=委縮性胃炎の程度を知る物質

となります。

これらは「陰性」「陽性」で示されます。
この組み合わせで胃がんリスクが分かってきます。
以下、リスクを低い順から並べてみると。。。

【リスクA】(低)
ピロリ菌:陰性 ペプシノゲン値:陰性
胃がんの発生頻度(年率):ほぼゼロ
内視鏡検査:不要

【リスクB】
ピロリ菌:陽性 ペプシノゲン値:陰性
胃がんの発生頻度(年率):0.1%
内視鏡検査:3年に1度

【リスクC】
ピロリ菌:陽性 ペプシノゲン値:陽性
胃がんの発生頻度(年率):0.2%
内視鏡検査:2年に1度

【リスクD】(高)
ピロリ菌:陰性 ペプシノゲン値:陽性
胃がんの発生頻度(年率):1.25%
内視鏡検査:毎年

僕の場合、一昨年はリスクBだったのですが、昨年リスクCに移行。
慌てて人生初めての胃カメラ(内視鏡検査)を受けてみたところ、萎縮性胃炎という結果が出ました。

萎縮という言葉だと、なんか胃がちっちゃくなるようなイメージがありますが、実際は「炎症が長い間続いた結果、胃酸を出す胃腺が縮小し、胃の粘膜が薄くなってしまうこと」を指すようです。

胃酸が少ないってことは、消化にもよくないってこと?お腹を壊しがちになるってことかな??
若い時の暴飲暴食や、中国でのお酒や激辛料理で、かなり胃には負担をかけてきたけど、それに加えてピロリ菌の存在が胃の調子を狂わせていたのかな。。。?

じゃぁ、ピロリ菌をどうすればいいか。まずは除菌です。
処方された抗生物質などを1週間飲み続けます。その間、お酒は一切ダメ。
で、2〜3カ月後に再検査を受け、除菌が成功だったかどうかを調べます。
僕の場合、年末に除菌を行ってので、春に再検査をすることになってます。
うまく除菌できていればいいが・・・

実はずっとピロリ菌や胃炎を放っておいたのですが、宮迫さんの件をきっかけに、早急に除菌を行いました。
同時に、あまり刺激物は食べないようにしています。全く食べないというわけではなく、少なめにするとか。
きちんと健康な胃に戻していくことが今年の大きな目標ですね。

さて、ここまで読んでくれた方。ピロリ菌検診はやったことありますか??
そんなの聞いたこともない、って人は、おそらく健康診断の検査項目に入っていないのかもしれません。
僕の場合も「ピロリ検査、お願いします!」と言ったわけではなく、会社の診断項目に入っていたからだけですから。。。
胃がんリスク検診の「ABC検診」は、厚労省が受診率50%を目指しているとのことですが、認知度・普及率ともにイマイチ。
なので、診療所や健保組合によって導入の程度がバラバラとなっています。

しかし、慢性的に胃痛がある人は胃炎や胃がんリスクの検診をしてみてはどうですかね?
問題ナシならホッとするし、問題アリなら早めの対応ができる。
仕事も生活も、万全の状態で臨んでいきたいですしね!

台北街角雑感

昨年(2012年)12月に久々に台湾に行ってきました。
台北のみで2泊3日という日程だったのですが、まぁ、なんとか現状を感じることができました。
03〜06年まで台北に住んでいて、その後も1年に1度は訪れていますが、やっぱり変わるところと変わらないところがあるもんですね。新たな発見もありました。
メモ程度に書き記しておきます。

◆東京から台北までの所要時間は往路が4時間弱、復路が3時間弱。2010年秋の羽田空港新国際線ターミナルのオープンと前後して羽田〜松山路線が拡充され、利便性が一気に向上した。

◆台北市の松山空港は市中心部に近く、新交通システム(「ゆりかもめ」のようなもの)のMRT(捷運)も乗り入れていてアクセス抜群。3駅乗れば、そごうがある繁華街(忠孝東路付近)にすぐに到着する。徒歩でも空港に行けるくらい。

◆羽田〜台北路線の搭乗率は往復路とも6〜7割くらい。ビジネスと観光客が半分くらいだが、後者が比較的多いのが台湾路線の特徴といえる。ちなみに、12/18の北京〜羽田路線は5割くらいの搭乗率だったという。日時によって数字は異なるものの、台北路線は引き続き堅調と言ったところか(成田線の搭乗率が気になりますが・・・)。

◆前述のように、台北松山空港は市内に近い。一方で、ものすごく混むということも今のところはない。そのため、到着⇒イミグレ⇒荷物ピックアップ⇒両替⇒タクシー(10分で400円くらい)⇒ホテルチェックインまで、わずか30分ほどで済んだ。前回訪問時(11年3月)も同じくらいの所要時間だったので、これは世界一レベルなのではないか。

◆早速、タクシーの運ちゃんと世間話をしながら情報収集。とにかく「景気が悪い」のオンパレード。「儲かっているように見える企業も、実は先代の利益を食いつぶしているだけ(※オーナー創業者などが築いたレガシー資産くらいの意か)。大企業でもそんな状態。中小企業や我々老百姓(市民)は言わずもがなだよ」とのこと。

◆「中国に投資していっぱい儲けているところもあるじゃないですか」と振ってみたら、「中国企業も日本企業もお金稼ぎをしようと必死。台湾企業も大変だよ」とつぶやいていた。意味がちょっと取りにくいが、中国をはじめ世界の各市場で企業間競争が激化し、台湾企業が活躍する「空間」が狭まりつつある、ということを言いたいのだろう。

◆中国との間で今年8月に締結された「海峡両岸投資保障と促進協議」(両岸投資保障協定)によりECFA体制がさらに強化されたこともあり、サービス業から金融、通信などの主幹産業まで今後チャイナマネーが台湾に流れ込んでくることも予想でき、台湾企業はこれまで以上にダイナミックかつ機動的な戦略転換が求められると思う。

◆知人(台湾人)と少し話したところ、市民の格差拡大が社会問題化しているということだった(これは日本と同様かもしれない)。彼曰く「高いものと安いものは良く売れる。中間のものは誰も買わない」。ちょっと極端な言い方だったが、街を見渡すと以前より台湾版100円ショップや格安ドラッグチェーンが増えている印象があり、デフレのイメージも感じられた。

◆スーパー内のテナントとして「100元バーバー」を見かけた。カットのみで300円くらいとかなり安い。日本の「元祖」QBハウスも今年5月に「カット300元(約900円)」で進出したが、地場系はこれを上回る価格破壊を行っており、デフレ下のビジネスモデルここにあり、と言ったところか。

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◆12年1月に再選を果たした馬英九総統の人気はすこぶる低い。元々、小さな失策やスキャンダルが過剰に取り上げられて政治問題化するのが台湾政界の特徴だが、経済政策の失敗(景気低迷)、不動産価格高騰などの社会問題、中国への傾倒姿勢への嫌悪感などが馬総統の足を引っ張っている。最新の満意度(支持率のようなもの)は14%まで低下。陳水扁総統の辞任時の18%を下回る数字が話題になっている(朝から美脚強調のお姉さん方がニュースを伝えている。キャスターの方に目が行ってしまうのですが・・・)。

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◆日本の総選挙に対する関心は、以前ほどではないが強い。タクシーの運ちゃんからも「投票に行ったか?」と聞かれた。選挙翌日(12/17)の朝刊は、大手紙の「自由時報」(独立派色強し)と「中国時報」(旺旺グループ傘下。媚中色強し)が一面トップでカラーで報じていた。「日本は超保守を選んだ」「対日関係は不変」「安倍は友台。でも、馬英九政権の中国傾倒姿勢を懸念している」などの落ち着いた論調。日中関係の行方が台湾にどう影響を与える?というのは永遠のテーマだろう。

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◆台北101モールを視察。クリスマス間近ということでデコレーションなどが豊富だったが、観光客のウィンドーショッピングばかりで、一番にぎやかなのは地下のフードコートというお寒い状態。もっとも、週末になると様相がかなり異なるのかもしれないが。

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◆会食は、地元でも話題のオシャレな上海料理店「璽宴」。鯉が泳ぐ池があったり、シックかつゴージャスな内装が印象的で、料理も上品でおいしかったが、客の入りは3割ほど。これも平日の影響かもしれないが、宴会需要の減少?もちょっと気になるところ。

◆林森北路付近を散歩。ここは昔、「大正町」と呼ばれており、今では日本料理店や日式スナックが密集する日本人繁華街(私はこの通りのど真ん中にあるマンションに2年間住んでいたので、非常になじみがある場所)。個人的な感想としては、数年前よりスナックが増え、競争は意外と激しい印象。日曜夜は客が少ないこともあったのか結構呼び込みのおばさんに誘われた。ただ、月曜夜はそれほどしつこくなかったので、平日は呼び込みしなくても入るところは入っているらしい。不景気にもかかわらず、日本人ビジネスマンの需要は根強い?

◆中国人の観光客が目に見えて増えている。スケジュールの合間を縫って訪問した中正紀念堂でも多く見かけることができた。ただ、資料館の中などで台湾人や日本人、その他海外観光客が静かに鑑賞しているところに中国人観光客の団体が来るとものすごく騒々しくなり、係員の表情が一気に険しくなるのが印象的だった。ホテルのロビーでも態度が横柄な中国人観光客が我が物顔でソファーを占領していた。テーブルの上には簡体字で「大きな声での会話はお控え下さい」との注意書き。中国人流入のインパクトはデカい。自由旅行の解禁前後の10年前の香港を思い出した。

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◆タクシーのおばちゃん運ちゃんとの世間話。「民国99年(2010年)は『久久』(99と発音が一緒)、100年は『百年好合』(百年いつまでも仲良く、くらいの意味)、101年は『一心一意』(一途に尽くす、くらいの意)。言葉と絡めて縁起もよく、結婚需要が増えた。来年は減っちゃうのかな〜」。独身貴族志向、キャリアウーマンの増加、結婚資金不足などの問題があるのか、未婚人口の増加は(日本同様)今後のトレンドなのかもしれない。

台北の100元理髪店

台北のスーパーで100元バーバーを見かけました。
もう現地じゃ当たり前なんだけど、日本円で約300円でカットできる、格安理髪店です。
店の前の自動販売機でチケットを購入するシステム。
QBハウスも台湾進出してるけど、こんな地場系サービスがあるので、営業の方はどうなんでしょうかねぇ??

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為替素人による人民元活用の再考論

人民元の先行きをふと思い、さっき連続ツイってみたので、ちょっとまとめてみます。
為替に関しては超素人の見立てなので、ご指導・ご鞭撻を賜りたく・・・

【人民元再考】これまでは元の先高感と中国の高金利から、日本でも人民元預金や運用が注目を集めていた。でも、2012年、元は対米ドルでわずか1%の上昇。景気低迷により中国では2回の利下げ。これまでの常識を完全に改める必要はないけど、微修正はするべき時なのかな。

【人民元再考】元高がほぼストップ状態にあることと、今後も円安が進みそうなことを考えると、人民元投資で元高メリットを享受できるという単純な投資方法はほぼ終了したのかな?でも、元の対円レート高は続きそうだから、今すでに人民元預金をしている人は勝ち組になる可能性が非常に高いのでは?

【人民元再考】2012年。元は対米ドルで1%上昇。一方、円は対米ドルで12%下落(年末に稼いだ)。なので、円は元に対してかなり安く推移。1米ドル70円台で元を買っとけば、けっこうな為替差益が出たことになる。何のことはない。米ドル買うつもりで元を買っときゃよかったのだ・・

【人民元再考】結論言うと、円高の時に元預金や投資して、今も元建て資産を持っている人はすでに利確。これからも円安進みそうなので、(元ドルレートに大変化なければ)持ち続けるのもOK。でも、これはあくまで日本から見た話。中国が再びインフレになれば、中国での元そのものの価値が落ちるかもね

【人民元再考】(番外)僕は前から、「そんなに元高メリットを声高に叫ぶのなら、給料を元建てにしてもらえばいいじゃん」と言ってきた。でも、中国経済や人民元を信奉する人でも、ホントにそうする人はいないよね。その程度の覚悟しかないですよ。盲目的に人民元を信奉する人は。(辛口)

【人民元再考】怖いのは中国のインフレ。最近は落ち着いてきたけど、長期で見たら物価はまだまだ上がるだろうから、インフレサイクルも激しくなりそう。なので、中国で人民元資産を持つことはリスク高い。マイナス金利もまたあるだろうし。じゃ、インフレ下での投資は何?っつー原点に戻ることになる。

【人民元再考】中国経済はスピードはともあれまだまだバツグンに成長すると考えると、慢性的なインフレ状態が続く可能性もある(もちろん景気や物価上昇のサイクルはあるけど)。そうなると、元という現金資産を持っていることは致命傷だよね。まさに厳禁資産っつーことになる(スベッた・・・)

【人民元再考】インフレ下での資産形成は現金より実物資産。つまらないけど、金になっちゃうのかな。株や不動産もあるけど、生モノだからインフレ率より上昇率が高いとは限らないし。ま、株式バブルや不動産バブルが今後何回かあるだろうから、機を見つけてウマく投資するのがいいんだろね。当たり前か

【人民元再考】インフレ下での資産形成の王道は金や株や不動産。じゃぁさ、中国株式投資で言うと、金関連株と不動産株を買っとけばいいんじゃね?っつー単純なアイデアが思い浮かぶ。香港系のジュエリー・金販売商や中国の不動産デベロッパーとかが妥当かなぁ(投資は自己責任で・・・)

【人民元再考】結論。元高信奉は終焉しつつある。中国の慢性的インフレは続きそう。円安トレンドは緩やかながらも継続か。円⇒元投資は慎重かつ長期的視野で。世界的に見ても金が安全(つまらないけど)。インフレバブル狙いで中国株投資も可。不動産は乱高下に注意。以上、為替素人の見方でしたー

在中国日系企業に勤務する、ある中国人の不満:「物価は上昇するのに給料が上がらん。本社は、日本の現状や規定で昇給率を決めていて、中国の状況なんか頭にない。どーなってるの!?」
 

「一席之地」で台北の今を感じてみた

台湾映画の鑑賞モードが続いています。
今回は2009年公開の「一席之地」を観ました。
日本未公開ですが、「流浪神狗人(神も人も犬も)」を手がけた樓一安(ロウ・イーアン)監督の作品です。

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いくつかのストーリーが絡み合って、現在の台湾社会の断片を切り取りつつ、ユーモア&皮肉を込めながら描いていきます。

莫子儀(モー・ズーイ)が演じる落ち目のロックシンガーと、路嘉欣(ジョジー・ルー)が演じるプレイク寸前のシンガーソングライターというミュージシャンカップルの悲哀――

高捷(ジャック・ガオ)陸奕静(ルー・イーチン)が演じる「紙愴(紙製のお供え物)」製作の夫婦と、そのドヂな息子役のENERGYの小剛(唐振剛)が抱える、家族と仕事と病気のトラブル――

不動産業者役の兄・温昇豪(ウェン・シャンハオ)とインテリアデザイナー役の弟・隆宸翰(クリス・ロン)が悩む父親の将来――

詳細内容や分析は評論家の方々に任せますが、、、
僕の観た感想としては、それぞれの人間模様を丹念に描きつつも、決して説明臭くならず、セリフも少なめにしながら、風景や音楽でそれを補っているなぁという印象。
それにより観客に考えたり感じたりする時間や余裕を与え、それぞれのストーリーがジワジワくる感じでした。

結局、どのストーリーにもカネが絡んできます。
家賃が払えずにアパートを追い出されるロックシンガー。
父のガン治療の高額医療費に悩む家族。
不動産業者から安く仕入れ、内装を施して転売し、利ザヤを稼ごうとするデザイナー。

現代社会においては、どんな人生でも社会でも産業でも、イイとワルイにかかわらず、マネーは切っても切り離せないということでしょうか。

こう書くと、カネをめぐる薄っぺらいストーリーに見えてしまいますが、そんなことはありませんでした。
さまざまな世代と社会の現実を、トーンは抑えながらも生き生きと描いた名作だと思います。
誰が見ても、どっかで共感できるシーンは絶対一つくらいは出てくるんじゃないかな?

テイストは全然違いますが、蔡明亮監督の1994年作品「愛情萬歳」に相通じるところがあるのかなぁ、と素人ながらに感じました。
台北のアパートで生活するアラサー〜アラフォー世代の3人の孤独をブラック&ユーモラスに描き、台湾のニューウェーブ映画と称された言わずと知れた超名作。
楊貴媚(ヤン・クイメイ)、李康生(リー・カンション)、陳昭栄(チェン・チャオロン)という超懐かしい&ビッグな面々が登場しています。
月並みな言い方になってしまいますが、時と共に急激に変わりゆく社会と、それについて行こうともがき苦しむ自分、そしてその過程で感じる孤独感を描いている点で、僕の中で両作が思い浮かびました。

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僕は1996年に初めて台湾(台北)を訪れました。
当時はMTRもなく、今よりも雑多な雰囲気が漂う街で、しかしながら至る所(特に台北駅前)などで開発が進んでいました。
それから毎年のように出かけ、2003〜2006年までは台北に住んでいました。
なので、時代を追って台北を描く映画は、大げさですが自分の歴史を振り返る気持にもさせられるし、その時々の思い出が自然と浮かんでくるようになります。

最後に。冒頭の「一席之地」の注目の出演者2人に戻ります。

莫子儀(モー・ズーイ)は若手俳優の代表格(と言っても、81年生まれなのでもう31歳か)。
「台北飘雪(台北に舞う雪)」陳柏霖(チェン・ボーリン)と、「最遙遠的距離(遠い道のり)」では桂綸鎂(グイ・ルンメイ)と共演しており、露出度は高くなっています。
以前ブログでも書いたレズビアン映画「花吃了那女孩」にもちょこっと出演しており、オムニバス映画「愛到底」にも出ています。

で、話題の温昇豪(ウェン・シャンハオ)
2011年に社会的センセーションを巻き起こしたテレビドラマ「犀利人妻(結婚って、幸せですか)」に主演のあの人です。
「小三」は流行語にもなりましたね。映画版にも期待!

映画で学ぶシンガポールの華人社会

久しぶりにシンガポール映画を観賞しています。
この頃定番のPPTVで観たのは、2010年製作の「当海南遇上潮州(When Hainan Meets Teochew)」
日本では邦題「海南、潮州と白いブラ」として、2012年のシンガポール映画祭で上映されました。
まぁ、この邦題じゃぁ、何のこっちゃという感じですね(苦笑)。
ホント、タイトルの付け方って難しい。

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内容はと言うと、人生の伴侶を求める中年トランスジェンダー達のコメディ。
体は女、心は男の海南仔。体は男、心は女の潮州妹。
この2人が出会い、同居し、親に紹介(のフリ)するなど、日常生活の一コマを笑わせながら描いていきます。

この映画、シンガポールの民族構成、並びに華人社会の知識が少しでもあればより楽しめます。
映画のタイトルや主人公のあだ名にもなっている海南や潮州は、彼らの祖先の出身地や言語(方言)を表すからです。

シンガポールの民族構成はこのようになっています。
華人系:74.1%
マレー系:13.4%
インド系:9.2%
その他:3.3%
(ジェトロより)

華人の中でも最大グループが福建人。華人全体の約4割を占めているそうです。
以下、潮洲人、広東人、客家人、海南人などが続き、この5大グループで大体95%になるとのこと。


ちなみに、リー・クアンユーは客家出身ということで有名ですね。

この映画には海南語や潮州語がふんだんに出てきます。
当然のことながら、いわゆる標準中国語(北京語)とは語彙や発音が全然違うため、フツーの人にはよく分からんです。
これにシングリッシュが複雑に絡み、もうとてつもない言語ワールドを構成しています。
(とてつもない、と言いましたが、現地社会ではごくごく当たり前のことだと思います)

これはトランスジェンダー同士の物語であると同時に、華人系の中の「異民族集団」同士が出会い、繰り広げられるドタバタ劇とも言えるのでしょう。
(繰り返しですが、これはシンガポールやマレーシアでは日常茶飯事のことです)

さて、シンガポール映画ですが、僕が引きつけられる点は、
(1)シングリッシュの小気味よさ
(2)シンガポールの生活感の疑似体験
(3)社会風刺が効いたストーリー構成

などです。

(1)の「シングリッシュの小気味よさ」ですが、これはもう、現地に行ったら分かるハズ。
英語の中に、福建語や広東語やマレー語やその他方言が単語ベースでポンポン混ぜ込まれます。
特に、人を非難する言葉は華人系の言葉が多く、簡単な日常生活単語はマレー語(makanやbodoh)が多く混ざっているような気がします。
このシングリッシュを少しでも理解して、シンガポールへの理解を深めていきたいものです。
我々が学校で学ぶ英語ではほぼ解読不能ですが……

(2)の「シンガポールの生活感の疑似体験」。
シンガポールと言えば観光やショッピング、はたまたカジノ目的で訪れる人が多いと思いますが、市民生活に目を向けるといろいろなことが見えてきます。
公共住宅のフラット、昔ながらの街並み、屋台式の大型食堂街、郊外の熱帯雨林……
「当海南遇上潮州」でもフラットでの同居や、窓から突き出た名物の洗濯物干し竿が出てくるのですが、非常に市民生活が感じられてリアル感が増します。

最後の(3)の社会風刺が効いたストーリー構成は、これは華人特有のコメディセンスに南方仕込みの楽天性が混ざったシンガポールならではの特徴と言えるのではないでしょうか。

例えば、2007年作品の「我在政府部门的日子(Just Follow Law)」
政府部門を舞台に、効率の悪い組織や、社内電子化によるメールでの延々としたやり取りをコミカルに描いています。
Fine Cityと言われるシンガポールの現状を皮肉ったモノとも捉えられるでしょう。

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まぁ、シンガポール映画全体的には、ハートウォーミングで、ファミリーを描き、最後はハッピーエンドとなる映画が多いので、場合によっては面白くないと感じる向きもあるでしょうが。。。

とりあえず、僕の少ないシンガポール映画観賞の中でも、おススメの映画を挙げておきます。
これからもたくさん観て、東南アジア社会への理解をさらに深めていこうと思います。

◆「フォーエバー・フィーバー」
 70年代を舞台に、ブルース・リー狂の青年がディスコブームに目覚めるストーリー・・・

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◆「跑吧!孩子(Homerun)」
 1965年独立時のシンガポールを、貧しい子供の目から描く・・・

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◆「小孩不笨(I not stupid)」
 これぞ子供ギャグ&コメディ映画・・・

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◆「海南鶏飯」
 あのシルビア・チャン主演。チキンライスが無性に食べたくなる、ファミリー映画・・・

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台北の中心で「同志」を叫ぶ

台湾映画にハマっています。
この週末はたまたまですが、いわゆる「LGBT映画」を立て続けに観ました。

まずは「盛夏光年(Eternal Summer)」。邦題は「花蓮の夏」です。
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2007」でも上映されたとのこと。

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幼馴染の男子高校生2人と女子高生が主な登場人物。
男子Aはゲイに目覚め、男子Bを好きな自分に気づくものの、BはAの元カノだった女子と付き合ってる。
Aは悲壮なまでにBに告白するも、Bは「女子も好きだし、お前(A)も好きだよー」と、イイとこどりの煮え切らないモッタリ男子。
最終的にみんな自分の境遇を思いながら泣いて、あらあらというこれまた煮え切らない結末を迎えるのですが……

見どころはやっぱ俳優陣じゃないかな。

主役の張孝全(ジョセフ・チャン)は今や売れっ子の台湾人男優。
代表作は「沈睡的青春(午後3時の初恋)」「一頁台北(台北の朝、僕は恋をする)」「飲食男女−好遠又好近」など。
最新作は「女朋友。男朋友」ですが、これはぜひ観てみたいぞ!
ドラマでは昨年、楊丞琳(レイニー・ヤン)と共演した「醉後決定愛上你(最後はキミを好きになる!)」が人気を博しました。

もう1人の張睿家(ブライアン・チャン)「トロッコ」尾野真千子と共演!
「命運化妝師(運命の死化粧師)」にも出ています。

で、次の作品。「花吃了那女孩(Candy Rain)」
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2009」でも上映されました。

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これは完全なるレズ映画。4話からなるオムニバスです。

それぞれにテーマがありまして・・・

最初の「如果南國冰封了」のテーマは『在一起很快樂』
一緒にいるのは好きだけど、それをバイト先ではなかなか明るみにできないというジレンマが描かれています。

次は、「看不見攻擊的城市」。テーマは『不在一起比較快樂』
調理師の若者とキャリアウーマンの恋を描いたもの。
全く違う環境の2人が微妙に絡み合います。
若者は『渺渺(ミャオミャオ)』に出演した、張榕容(チャン・ロンロン/サンドリーナ・ピンナ)
スタイル抜群のフランス人と台湾人のハーフです。

3つ目は「夢見相反的夢」で、テーマは『不在一起不快樂』
レズカップルの片方が結婚してしまうものの、出産を経て数年ぶりに再開し、元ザヤに戻る??という展開。
旦那も「もう一緒に住んじゃおうか」とあきらめ顔っす。
この旦那役は「台北飄雪(台北に舞う雪)」莫子儀(モー・ズーイー)
「一席之地」のギタリスト役でブレイク(?)も果たしており、注目のシブい俳優です。

最後の「像花吃了那女孩」『即使在一起也不快樂』がテーマ。
これはもう、女優陣だけで満足。
林嘉欣(カリーナ・ラム)王心凌(シンディ・ワン)が出ていますよ!
ストーリーは……まぁ、いいや……

とゆーわけで、ここまで書いてきたのですが、LGBT社会については周りにそういう人がいないこともあるのか、正直、理解も認識も不足しています。
映画を観ても、「こんな社会もあるんだぁ……」という程度の感想にまとまってしまいました。

と考えていたら、台北に住んでいた時、ちょうど隣の部屋にレズカップルが住んでいたことを思い出しました!
おぉぉ、近くにいたじゃん!!

当時、飲み屋街の林森北路のまさにど真ん中にあったワンルームマンションに住んでいたのですが、お隣さんがショートカットのボーイッシュな女子と、夜のお商売をしていそうな女性の2人住まい。
「花吃了那女孩」の3話目で出てくるカップルに似ています。

そんなに絡みはなかったのですが、時々この2人がものすごいケンカをしていました。
キャーキャーギャーギャー騒ぐわ泣くわモノを投げるわの大混乱が外にまで漏れてきました。
その後、彼氏役のボーイッシュな女子とベランダで一緒にタバコを吸ったのですが、「女は大変だよね」みたいな乾いた笑いが印象的だったのでした・・・

さて、台北と言えば、実はアジア最大のゲイ・パレード「台湾同志大游行」が毎年行われています。
10回目を迎えた今年はすでに10月27日に終わってしまったのですが、参加者は過去最高の約7万人に上ったということです。
写真だけを見ると、とんでもないことになっていますが。。。

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「下雨」じゃなくて「夏雨」です

中国映画「独自等待(Waiting Alone)」を観ました。
2004年の作品ですが、実は初鑑賞。
恥ずかしながら全然知らんかったのですが、当時はけっこう話題になった映画だったんですね。
中国版アカデミー賞「金鶏奨」にもノミネートされています。
なんと2004年の東京国際映画祭にも来てたんだ・・・

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北京を舞台にして、若者の恋と生活を描くストーリー。
現代社会の悲哀を皮肉を交えてうまく描写した、みたいなことで高評価を受けたみたいです。
まぁ、個人的には、煮え切らない男のサガを描いたフツーの映画に思えましたが・・・
しかも、邦題の「独り、待っている」がヤッチャッタ感満載で苦笑が止まらないのですがwww

で、なぜこの映画を観ようと思ったのかと言えば、夏雨(シア・ユイ)李氷氷(リー・ビンビン)が主演だから。
この2人は同じ1976年生まれです。

夏くんは、言わずと知れた1994年の超名作「陽光燦爛的日子」で銀幕デビュー。
ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を史上最年少で受賞したことでも有名です。

ちなみに、この映画の邦題は「太陽の少年」。
なんだか、慎太郎(裕次郎か)やアラン・ドロンが出てきそうなタイトルですが・・・
「太陽がいっぱい」「太陽の季節」と並んで、「太陽三部作」と言われています(ウソ)

夏くんですが、僕が北京にいた2000年、欧米人向けの映画観賞会にゲストとして来ていました。
上映されたのは彼が主演した「西洋鏡」
清朝末期を舞台に、中国に映画が初めてもたらされた際のドタバタ劇を描いた作品です。
上映後のQ&Aでは「僕の名前は『下雨』じゃなくて『夏雨』です」と言って場内の笑いを誘っていました。
これは鉄板ネタなのかしら??

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んでもって、リー・ビンビン范冰冰(ファン・ビンビン)と並んで「二大ビンビン」(?)の一角を占める、中国を代表する女優です。
彼女が出演している映画を初めて観たのは、女性看守役で出演した1999年の「過年回家(ただいま)」
これもたしか北京での映画観賞会だったと思います。
監督の張元もゲストとして来ていました。
「クレージー・イングリッシュ」の監督ね。過激MVなんかですぐ捕まっちゃう人。
今から思うと、あの人の生声を聞けたことはかなり貴重だったなぁ・・・

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さて、話は戻って「独自等待」

主演の一角を占める龚蓓苾(ゴン・ベイビー)が歌った主題歌は、これまたかなりの人気を誇ったようです。
まぁ、ゴンさんはこの映画の監督、伍仕賢と結婚しているワケですが。



んでもって、この映画のサントラもなかなか充実しています。
花儿楽隊の「懒」、S.H.Eの「Super Star」、黄征/羽・泉の「奔跑」などが代表曲。
以前に取り上げた「愛情麻辣燙(スパイシー・ラブスープ)」に勝るとも劣らないスターっぷりです。

ここまで書いて気付きましたが、やはりこれは20〜30代の若者向けに作られた、当時としてはリアリティーと疾走感がある映画だったのかなぁと思います。
音楽、恋、仕事、酒、ナイトライフ・・・全部入ってますからね。
その意味では、今でいう「70後」向けにピッタリの作品だったんでしょうなぁ。。。

台湾語の名曲「思慕的人」って知ってる?

突然想起來這首歌,我們好好享受台語經典的歌曲,思慕的人。
「天使の涙(堕落天使 Fallen Angel)」サントラの超名曲・・・
it's good for nice & calm but a little bit sad weekend...

「老人ホームを飛び出して」からの「スパイシー・ラブスープ」からの「こころの湯」

東京国際映画祭(TIFF)で中国映画「老人ホームを飛び出して」を観ました。
原題は「飞越老人院」。日本でも名の知れた張楊監督の作品です。

老人ホームの仲間がテレビ出演を目指してこっそり仮装練習を繰り返し、勝手に手配したオンボロバスで施設を脱出し、一路天津に向かう・・・というストーリー。

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普通に安心して見れる名作でした。
老人パワー全開のユーモア満載で、最後はホロリと泣かされる家族のエピソードも絶妙。
館内の観客も、笑いあり涙あり拍手ありと、みんなで楽しめました。

中国では、親が年老いたら家族で面倒を見る、というのが一般的です。
ただ、生活環境の変化や人口構成の変化に伴い、老人ホーム(老人院)もだんだんと増えてきています。
日本企業も中国に介護・養護ビジネスで進出していることも最近のホットトピックです。
一方、老人ホームでの虐待や放置行為なども報告されているのが現状。
老人介護・養護施設に対する理解が深まり、関連法案が整備され(現在では営利目的では設立できない)、
社会的地位が上がって行けば、だんだんと産業として発展していくのでしょうが・・・その道のりはまだまだといったところでしょうか。

さて、張楊監督ですが、1997年のオムニバス名作「愛情麻辣燙(スパイシー・ラブスープ)」、1999年の銭湯を舞台にした「洗澡(こころの湯)」の製作でも有名です。

「愛情麻辣燙」は火鍋でお腹を壊した男がトイレに入る・・・という印象的な冒頭シーンを強烈に覚えています。
確かVCD(!)を買って、何回も観たなぁ。
そして、映画のサントラもマスト買いの一品。
なんつったって、蘇慧倫(ターシー・スー)「鴨子」が入っていますから!
(ちなみに、「鴨子」の原曲は韓国のJuJu Clubのモノっす。韓国でCDゲット)
カセットテープで買ったこのサントラ、時代だなぁ・・・

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「洗澡」は、北京留学時に学校の映画観賞会で見ました。
知的障害のある子どもと親の愛情あふれるストーリー。
北京の街並みが出てくるので、なかなか興味があります。
中国にも銭湯があるんだー、と知ったのもこの作品でした。
ま、冒頭のコインシャワーシーンもなかなかイケてますけどね・・・

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チリ映画「No」でガエル祭り

今年の東京国際映画祭(TIFF)では「No」「老人ホームを飛び出して」「五月の後」の3作品を観てきました。

まずは、ガエル・ガルシア・ベルナルの主演で話題となった、コンペ作品の「No」

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チリのピノチェト軍事政権の存続を問う1988年の国民投票をモチーフにした内容。
「Si」と「No」の両陣営が1日15分のコマーシャルを約1カ月間にわたって放送し、視聴者(有権者)にそれぞれの立場をアピールしていくもの。
ガエルは「No」陣営に広告会社スタッフ(今で言うクリエーターかな)で加わり、「Si」陣営の妨害に負けずにセンセーショナルな映像を作っていきます。

まずは、ピノチェトの最期がこんな感じだったのね、と改めて思い出させてくれる教科書的作品でした。
それから、当時の映像をふんだんに用いていて、興味深かったです。
ダンスをしながら「No」と叫んだり、ホールに集まってみんなでアカペラ風に歌ったり、一昔前のコーラのコマーシャルのようなさわやかさでした。

映像については、上映後のQ&Aセッションでこれまた興味深いやり取りがなされていました。
TIFFのプログラミングディレクター、矢田部吉彦さんのブログにもその模様が書いてあります。


さて、本日は13時半からコンペ『NO』のQ&A司会からスタート。これが、完璧の内容!仕込んでもここまで上手くいくまい、というくらい、ベストのタイミングでベストの質問が2名のお客さんから挙がり、壇上の僕は心の中でガッツポーズ。最初の質問が、映画の背景となる80年代当時の関係者がいかに作品に関わったか、というもので、次の質問が、映画の独特の撮影スタイルについて。

プロデューサーのダニエルさんが、30分の時間を最大限に活用しながら、本作を観たお客さんが知りたいと思うであろうことを全て網羅して、分かりやすく回答。80年代当時、実際の「NOキャンペーン」に関わった人たちが、映画の中では「YES」陣営のスタッフに扮して出演していることや、映画自体が83年のソニーのカメラを利用して撮影されたことなど、話の内容も極めて面白い。会場の雰囲気、お客さんの質問、回答の内容、全て完璧で、個人的本年ベストQ&A賞授与決定!


でも、、、素朴な疑問。
「この映画の主役がガエルである必要は??」

ガエルと言えば、「アモーレス・ぺロス」「バベル」のキレカッコイイ感じ、「天国の口、終りの楽園。」「ルドandクルシ」での調子イイ奴、「バッド・エデュケーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」のように内面を深く見つめる青年・・・のような強烈なイメージを残す役柄が多いです。
ただ、今回の「No」に関しては、(あくまで個人的な意見ながら)特に盛り上がりどころはなく、破天荒な行動も見られませんでした。
もうちょっとガエルの魅力を引き出したらよかったなー、と勝手に思う人は少なくないのでは?(特に女性ファン)
まぁ、これも新たなガエルの一面なのでしょうか・・・

香港の過剰流動性について語ろう

那些年,我們一起追的熱錢 〜あの頃、ホットマネーを追いかけた〜

香港株がにわかに賑わっております。
ハンセン指数は昨日10/25まで10連騰。
さすがに今日26日は利益確定売りから反落しましたが、10日続伸は2006年以来とのこと。
やっと動いてきた感じです。

今回の上昇を演出したのは、米QE3や世界的な金融緩和による余剰資金(ホットマネー)の流入と言われています。
資金の出入りが自由で、中国とも間接的につながっている香港が、その投資の受け皿になったということです。

それでは、ホントにホットマネーが入ってきているのでしょうか??

残念ながら、統計上では「ホットマネーがいくら入ってきた」という正式な数字は出てきません。
ただ、状況証拠から、「来てるぞ来てるぞ」ということは想定できます。

まずは、過去のQEと香港市場の連動を見てみます。

下のグラフは、QE1(2009年3月〜2010年6月)、QE2(2010年10月〜2011年6月)、そして2012年9月に発表されたQE3の期間とハンセン指数及びH株指数の推移を比べてみたものです。
(2011年後半からのツイストオペは省略してあります)

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QE1の期間に大きく上昇していったのが見て取れます。
ハンセン指数(週足ベース)は2009年3月の安値11921ptから同年11月には22553ptまで上昇。
わずか8カ月余りで89.2%高というV字回復を遂げました。
2008年からスタートした中国の4兆元景気刺激策の影響で、中国でも資金がダブつき気味だったことも背景にあります。

世界のマネーは今現在、そして今後最も発展するであろうマーケットに流れ込むのが常です。
その一つが中国なわけですが、人民元すら自由化されていない現在、中国は海外からの資本流入を規制しています。
だからこそ、世界のマネーは資本取引が自由な香港に投資し、そこを経由して間接的に中国に投資しようという動きが見られるわけです。
その恩恵を受けようと、中国企業がこぞって香港証券市場に上場しようと列を作っています。

次に、ホットマネーが香港に流れているのかを間接的に示すグラフです。
香港金融当局による市場介入、すなわち「香港ドルを売って米ドルを買い戻す」動きが分かります。

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ある国・地域に外貨が入ってくれば、その国・地域の通貨が買われることになり、価値は上がります。
米ドルが香港に流入し、香港ドルを買うという動きが強まれば、「香港ドル高、米ドル安」という流れになります。

しかしながら、香港ドルは米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.75〜7.85香港ドル)を採用しています。
かつて、1米ドル=360円で固定されていた固定相場制をイメージすれば分かりやすいです。

香港ドルは上述のレンジを維持しようとする。
しかし、香港ドル買いの圧力が強まる。
香港金融当局は香港ドル防衛(ペッグ制維持)のため、「香港ドル売り・米ドル買い」の市場介入を行う。


こんな流れになっています。

今回、香港金融管理局(HKMA)が約3年ぶりに市場介入し、介入額は計143億6100万香港ドル(約1480億円)に上ったということです。
介入を行わなければならなかったほどホットマネーの流入圧力が大きかった、と捉えられるでしょう。

ちなみに、グラフから分かる通り、2008年から2009年にかけても大規模な市場介入が行われました。
上述のように、この時期は中国の4兆元景気刺激策や米QE1などを背景に、世界的に資金がダブつき気味でした。

さて、市場介入などで「香港ドルを売る」という行為は、「香港ドルを市場に放出する」ということですから、市場はマネーでジャブブジャブになりがちです。
通貨供給量マネーサプライは増加していきます。
また、通貨の量が増えるということは通貨の価値が下がるということで、インフレを助長し、物価高騰にもつながります。

下のグラフをご覧ください。

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マネーサプライM2は、特に2007年以降と2010年以降に上昇角度が大きくなっています。
それに応じて、消費者物価指数(CPI)も上昇していきます。
香港にマネーが溢れ、物価が高騰していったことを示します。

では、ホットマネーはどこに流れ込んでいるのでしょうか。

よく言われているのは、株式、債券、不動産です。
株式は上で見ました。
債券市場も拡大しているのですが、ここでは不動産をチェックしてみます。

下のグラフは、オフィス賃貸料(セントラル地区の高級タイプ)と住宅価格の動向を示す中原城市指数(1997年7月=100)を描いたものです。

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緑の線はオフィス賃貸料。
2012年8月の数字は983香港ドル/1屬箸覆辰討い泙后
一時の高値よりはやや落ち着いていますが、全体的には上昇傾向にあります。

ピンクの線は中原城市指数。
8月の値は105.55で、これは直近15年で最も高い数字です。
1997年7月や10月にも100を超えていたのですが、これは香港返還バブルの影響とされます。

ちなみに、私は香港が中国に返還後、1997年9月から1年間、香港中文大学に留学しておりました。
懐かしいです。住宅も高かった・・・

とゆーわけで、長くなりましたが、香港におけるホットマネーの行方を追ってみました。
このマネーの動きが年末から来年初頭にかけて株式市場や不動産市場を左右するポイントになると思います。
香港経済や中国経済に興味のある方は、世界的な金融緩和によるホットマネーの流れをチェックすると、新たな側面が見えてくるかもしれません。

豪華キャスト共演の「愛 Love」を観てみた

風邪で寝込んでいたのでやることがなく・・・映画やドラマをチェックしていました。
で、やっと観たのが台湾の鈕承澤(ニウ・チェンザー)の新作「愛 Love」

愛LOVE


4組のカップル間の出来事を同時並行かつシンクロ的に描いたスタイリッシュな作品です。
さすがテレビ出身の鈕承澤といったところでしょうか。

この映画はストーリーはともかく、出演者がスゴイ。

女優陣では、金馬奨女優でレオンの元カノの舒淇(スー・チー)
1998年のテレビドラマ「還珠格格」で大ブレイクした(古いか・・・)「小燕子」こと趙薇(ヴィッキー・チャオ)
2009年の映画「聽説」で注目された陳意涵(アイビー・チェン)
「一頁台北」に主演し、歌手でも活躍する郭采潔(アンバー・クオ)

これは、2005年の金馬奨で舒淇が最優秀女優を獲得したときの生写真

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男優では、「モンガに散る」で主演を張った趙又廷(マーク・チャオ)
大ヒットドラマ「命中注定我愛イ尓」でブレイクした阮經天(イーサン・ルァン)
「翻滾吧!阿信」で金馬奨を獲得した彭于晏(エディ・パン)
そして、出たがり監督の鈕承澤・・・

まぁ、この出演者を見るだけでも価値あります。
あとは、冒頭の12分の長回しワンカットシーンも面白いですね。
台北101を効果的に使っていて、かなりの仕上がりになっています。



内容は、「現実にありそうだけど、やっぱねーだろ」的なエピソードが満載。
台北と北京における、孤独なCEO、シングルマザー、できちゃった大学生、富豪の彼女らの境遇を描き、最後は「愛」でまとめるハッピーエンド。
全然共感できんかったけど(特に台湾の学生エピソード)、全体的にはオシャレにできているので、中華圏ムービーの初心者にはイイかもしれないです。

今日(10/20)から始まった「2012東京・中国映画週間」でも上映されますね。

2012東京・中国映画週間 上映作品 【愛】Love (2012)

で、この映画みたいにさまざまなストーリーが絡みあったオムニバス的映画は中華圏でも流行ってて、ワタクシも好きなクチです。

最近では、九把刀、方文山、陳奕先、黄子佼がそれぞれ監督を務めた4作を盛り込んだ「愛到底 L-O-V-E」なんかが代表的かな。
まだ観てないけど、「傾城之涙」もおんなじ感じなんでしょうね。

ただ「愛 Love」は、いろんな出来事が同時進行し、時間軸が交錯するという意味では「バベル」に近いのかな。毛色は全然違いますが。
それ言ったら、「バベル」アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの初監督作品「アモーレス・ペロス」は外せないでしょ、っつーオチになるんだけど。
これは個人的にベスト5に入る映画です。


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Asian Market Strategist/Analyst (1999年上智大イスパニア語学科卒/香港中文大学/北京語言文化大学) ◆経済記者(台湾)⇒コンサルタント(上海)⇒証券分析師/戦略師(東京)
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★映画日記★
君の涙ドナウに流れ(07/11/24)
「1956年のハンガリー動乱を描いた作品。ペストの街のリアルさがスゴイ!メルボルンオリンピックをハンガリー市民がどう見ていたか、このリンクがあればもっとよかった!原題は『愛、自由』だから、日本って小技が好きよね(じゃないと分からんか)。水球が英語で『ウォーター・ポロ』っていうことも恥ずかしながら初めて知りました」
グッド・シェパード(07/11/24)
「スパイ物のCIA誕生秘話。第一次世界大戦からキューバ危機までが入れ替わりながら描かれてるから、歴史的背景とともに頭の整理力がないと観るのはタイヘン!写真とテープ音解析が見所かなと」
サルバドールの朝(07/09/28)
「実在した、フランコ時代の不当な死刑判決が題材。時代背景や裁判は最低限まで省かれ、人物描写が中心。独裁政権では当たり前のことも、やっぱここまで描かれると恐怖ですね。。。70年代の映画は、これと『EL LOBO』『ミュンヘン』で決まりっすね」
一一(ヤンヤンの夏の想い出)(07/09/21)
「楊徳昌(エドワード・ヤン)監督の遺作。台北のとある家族の出来事が淡々と描かれるが、人間関係を中心にそれぞれの問題が丁寧に描かれている。台湾の時代背景をうまく現していて興味深い。逆に台湾を知らない人にはつまらないかも。2000年カンヌ映画祭最優秀監督賞受賞作品」
三峡好人(長江哀歌)(07/09/10)
「三峡ダム建設でで沈みゆく街、奉節が舞台。街の喧騒と乱雑さの中、取るべきものは取る、捨てるべきものは捨てるという人間の感情が描きこまれる。探し物をするロードムービー的。映像美は必見。2006年ベネチア国際映画祭金獅子賞グランプリ作品」
夜。上海(夜の上海)(07/09/09)
「趙薇(ビッキー・チャウ)がタクシー運転手を演じる。中国を舞台にした日中交流の物語は、最近では『最後の恋、初めての恋』『アバウトラブ』がありますが、今回の作品はそれをよりスタイリッシュにした感じ。上海行ってみた〜い、と思う方が増えるでしょう。んでも、日中版『ノッティングヒルの恋人』とは、ちと言い過ぎでないかい?」
不能説的秘密(言えない秘密)(07/09/08)
「おなじみジェイの初監督にして主演作品。これこそ彼のMVでは?と思ってしまうが、バックのピアノの音色は素晴らしい!内容は『イルマーレ』と『リメンバー・ミー』チックでいいんじゃないでしょうか。桂さんと秋生さんのキャスティングはバッチリですね」
JUST FOLLOW LAW 我在政府部門的日子(07/08/31)
「シンガポールのジャック・ネオの最新作。行政部門でのドタバタ劇は皮肉っぽくてテンポがあって面白いけど、主人公の男女関係が入れ替わってしまうとことがちょっと複雑で、もう一歩入り込めない。いずれにせよ、かの国の映画の見所は華麗なるシングリッシュなので、その意味では大満足!」
ラッシュアワー3(07/08/29)
「ロスのジャッキーのアクションは香港っぽくてよかった。少ししかないけど。パリでは暗闇の中が多かったので、うーん、なんとも。この映画はストーリーは二の次。アクションとNGシーンで元を取りました」
キサラギ(07/08/20)
「ワンシチュエーション・サスペンスの傑作。この映画のスゴイところは、脚本とキャスティングでしょう。二転三転するストーリーは飽きさせない〜」
モン族の少女 パオの物語(07/08/20)
「ベトナムの少数民族の家族に起きるさまざまな人間模様が、広大な自然と鮮やかな民族衣装とともに語られる。最後のドンデン返しと本人の登場はスゴイ!非常に見ごたえアリで◎」
フライ・ダディ(07/03/18)
「こちらは韓国版。主人公のミステリアスさが欠けていたような……。バイプレーヤーの描き方ももっと細かくてよかったと思うけど。ところで、イ・ジュンギって韓国ではそんなに人気でもないってホント?」
有頂天ホテル(07/03/18)
「やっぱ舞台劇の流れで、まぁ、安心といえば安心して観られるというか……。DVDだったけど、劇場で観たらまた違うんだろうな」
ディパーテッド(07/03/04)
「いわゆるダブルスパイ。ボストンがドス黒く描かれていて印象的だった。『無間堂』がまさかこうなるとは。。。屋上のシーンはそれらしかったけどね。」
パッション(07/01/14)
エル・ロボ(07/01/08)
キング 罪の王(07/01/07)
海南鶏飯(07/01/06)
「張艾嘉(シルビア・チャン)主演のファミリー映画。シンガポールの名物、チキンライス店を切り盛りする母と、ゲイの3人息子とのドタバタを描く。『フォーエバー・フィーバー』でもゲイが描かれてたけど、シンガポールはそんなにいる!? 邦題は『ライス・ラプソディ』。マギーQもちょい出てます」
ヴォルベール(06/12/27)
「アルモドバルの最新作。ペネロペが母親役に挑んでいるが、なんか歳とったな〜という感じ。他の同監督作品と同様、女性ばっかりが主人公だけど、今回はよく分からんかった。親子三代の話になると、やっぱ複雑」
復讐者に憐れみを(06/12/26)
「復讐というストーリーが複雑に絡み合い、ちょっと消化不良。映像と音の使い方はものすごくよかった。これで“復讐三部作”をやっとこさ観終わったぞー」
満城尽帯黄金甲(06/12/24)
「賛否両論ありますが、映像は西洋人受けしそう。戦闘シーンなんかものすごかった。ストーリー的には、やはり『雷雨』を理解してないと楽しめないでしょう。『元傑』には笑いましたが」
サッド・ムービー(06/10/07)
「4つの『別れ』を描いた韓国映画。小さい子供とお母さんのストーリーが一番よかったけどな。チョン・ウソンとチャ・テヒョンが出ているので、韓流ファンにはよろしいかと」
バッドエデュケーション(06/10/05)
「アルモドバル作品は、時間が経つのを忘れて一気に観てしまう。これも傑作。『モーターサイクルダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ノエルが最高! しっかし、いつも、色の使い方が見事だわなー」
ゴール!(06/10/05)
「L.A.のメキシコ移民が、サッカーを武器に本場プレミアリーグに乗り込むというサクセスストーリー。クリスチャンならではの家族ネタも盛り込まれていて、いい作品に仕上がっている。あのベッカム、本物だよなぁ?? この後、シリーズ2、3と続くらしい。観なきゃソン!」
プロデューサーズ(06/10/04)
「テンポがあって、ミュージカルのウンチクネタもたっぷり。でも、興味ない人にはつらいかも。ミュージカル版も観てみたくなった」
日本沈没(06/10/03)
「リメイク版ではなく、1973年のオリジナル版。特撮はウルトラマンっぽいが、役者の演技に味がある。当時、こんな奇想天外な災害、そして民族の離散なんて、革命的なテーマだったんだろうなぁ」
M:i:III(06/07/29)
「おなじみトムくんがインポッシブルなミッションを繰り広げます。話題作なので、特にコメントはなし。上海の中銀大廈のシーンだけは2回見させていただきました。エキストラ、わざとらしいなぁ。。。」
親切なクムジャさん(06/06/25)
「‘復讐三部作’の最終章。イ・ヨンエによる、一番おぞましい復讐劇が繰り広げられる。最初の刑務所のシーン、クムジャさんが親切ながらも陰険だということを表す以外に、もっと効果的に使えなかったのかなぁ」
茉莉花開(06/05/07)
「章子怡主演の最新作。女性の強さを描きたいのか、家族の大切さを描きたいのか。両方だろうけど、ちょっとどっちつかず。描写のエグさは中国ならでは。『漂亮媽媽』とセットで観てみよう〜」
生死対決(06/05/02)
「安っぽい『無間道』みたいな感じ。アンブロウズとじみりんファンは大喜び!? 回想シーンの中正空港第2ターミナルやジャスコ、主人公が子供のころはなかったはずなのに。。。ツメが甘いぞ!」
博士の愛した数式(06/04/02)
「寺尾聰の演技はいつも変わらなくて安定してるな〜。でも、飛行機の中で観たので、ゆっくりストーリーを追えなかった&ラストシーン観れずじまいで、感想言えないんです。。。」
クラッシュ(06/03/16)
「L.A.の人種差別をリアルに描いたすごすぎる作品だ! でも、監督が言う『人が選択したことと、そのことによって支払うべき代償について描いた映画』という言葉はあまりに重い。サントラも超買い! アカデミー賞作品賞受賞作」
ジャーヘッド(06/02/27)
「湾岸戦争を海兵隊の目から見た戦争映画。といっても戦闘シーンはごくわずか。最前線にいる兵士たちの普通の生活に加え、心の内面を描いている。軍隊は経験したことなくても、すんなり入り込めた」
ドッジボール(06/02/26)
「‘ハリウッド初’のドッジボール映画。社会の弱虫が活躍するという単純なストーリーなので、素直に楽しめる。アメリカのルール、こういうのだったんだね。日本と全然違った。。。」
ヴィンチ(06/02/26)
「レオナルド・ダ・ ヴィンチの『白貂を抱く貴婦人』の盗み屋を描いたポーランド映画(2004年)。爆弾やニセモノ描きのプロが出てきたりして『オーシャンズ11』っぽくオモシロイ!日本でも公開する?」
ミュンヘン(06/02/19)
「ミュンヘン五輪のテロ報復劇を描く、スピルバーグの最新作。使命とはいえ、人を殺すことの葛藤がとても重く表現され、圧倒される。暗殺の舞台とはいえ、ヨーロッパの各都市がうまく撮影されていてスゴイ」
シリアナ(06/02/12)
「ソダーバーグの最高傑作! 中東、アメリカ、王族、CIA、石油ビジネス、テロ、イスラム……これが全て結ばれている!? 鑑賞後、愕然とする自分に気づくはず」
小站(06/02/12)
「列車のカタコト音をバックに、親子の優しい会話が身にしみる。各駅停車の旅に出てみたくなったぞ! 05年ベネチア映画祭の最優秀ショートフィルム賞作品」
ブロークバックマウンテン(06/02/10)
「これはゲイ映画ではない。男の友情を描いた映画だ! 最後の一言を聞くために観る意義があるっ! 李安の自然と人間の描き方は最高だ〜」
エリザベスタウン(06/02/07)
「現代人がアメリカの片田舎で、人とのふれあいや出会い通じて発見する本当の自分に共感。サントラ買いたいくらい音楽もグッド。地図でエリザベスタウンを探してしまったぞ!」
プライドと偏見(06/02/04)
「古典劇は苦手だけど、これはなかなか面白かった! 感情的な人、冷静沈着な人、計算高い人、物知らずな人など人物の描き方が最高だ」
Into the Blue(06/01/27)
「バハマを舞台に繰り広げられるトレジャーハンティング。ストーリーは大したことないが、海の青さ、太陽のまぶしさといった映像美は必見」
ココシリ:マウンテン・パトロール(06/01/20)
「チベットカモシカをめぐるパトロール隊と密猟者の壮絶な争い、そして自然との壮絶な闘い。雄大な大自然のなか、必死で自分の任務をこなす人間がリアルに描かれたすごい映画だ! 2004年金馬奬グランプリ作品」
藍色生死戀・電影版(秋の童話)(06/01/07)
「VCDで観始めたら。。。え〜っ!『映画版』といっておきながらドラマのダイジェスト版じゃんっ!カットしてつなぎ合わせたものを商品化するとは、、、さすが香港(感心した)」
ホームラン(走れ子供たち)(06/01/04)
「60年代のシンガポールがノスタルジック。子役も落ち着いていて、非常に引き込まれる。主役の名前は周杰坤。。。(パクリじゃん!)」
無極(プロミス)(06/01/02)
「カンフーハッスルっぽいシーンがワケ分からない。ドンゴンとニコラスファンは大喜び」
十七歳的単車(北京バイシクル)(05/12/30)
「現代中国らしい映画で最高! 01年ベルリン映画祭で審査員グランプリ」
如果・愛(パーハップス・ラブ)(05/12/24)
「ストーリーが陳腐。陳可辛の工夫と苦労は感じられるけど。ジャッキーの歌は必聽!」
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