August 27, 2005

外労について考える

この前の日曜日、高雄MRTの建設作業員の宿舎で暴動がありました
これはタイ人労働者の宿舎です
宿舎内でお酒を飲んじゃいけないとか携帯電話の使用が制限されるとか、いろんな不満が高まった末の勃発でした
政府の労工委員会が収拾に乗り出すことになり、雇用側が労務状況、宿舎状況を改善することで一応決着をみました

台湾では東南アジア出身の労働者が数多く見かけられます
労工委員会のまとめによると、今年7月末時点で30万3,812人の外国籍労働者が登記されています
内訳は、
フィリピン人が9万4,516人
タイ人が9万2,693人
ベトナム人が9万932人
インドネシア人が2万5,549人
モンゴル人が107人
マレーシア人が15人

……などとなっています

フィリピン、ベトナム、インドネシアは女性が多く、メイドやサービス業が多数
タイ人は建設業などへの従事が多いため、男性の比率が多くなっているのが特徴です

さて、30万人という数字は多いのか少ないのかよく分かりませんね
で、日本と比べてみましょう

ちょっとデータが古いですが、2003年時点での日本における外国籍労働者数は約70万人(不法労働見込み含む)となっています
台湾と日本の人口比はざっと6倍なので、これから計算すると日本は少ない方ですね(台湾が多いともいえる)
全体の労働力人口に占める割合も、台湾の3.1%に対して日本は1%です

ただし、ここの統計で面白かったのは、台湾は外労(藍領=ブルーカラー)という区分を全面的に出していること
つまり、我々のような日本人労働者(駐在者)はこの統計に含まれないのですね
だから、台湾で外労というと「東南アジアなどから来た出稼ぎ労働者」ということになります
これには時々軽蔑の意味も込められ、「3Kを任せるべき労働者」とも捉えられがちです

今回、タイ人労働者の宿舎がテレビで公開されました
そこにはずらーっと並んだ2段ベッド
一人当たりの空間は本当にベッドの上のみ
冷房もなく、劣悪な生活環境といってもいいでしょう

こんなの当たり前だ!と思われる方もいるでしょうが、同じ台湾でも新竹科学工業園区の日月光の外国籍労働者向け宿舎は4人部屋で冷房完備、インターネットカフェも併設されているそうです
作業は労働集約的な単純なものだそうですが、業界によって待遇がけっこう違うんですね

前々から思ってたんですが、中華系の人々はお金で何でも解決する姿勢が露骨に表れていると思います
つまり、「我々は富を築いた。だから安い労働力を雇って、めんどくさい仕事をさせる」という考えですね

一番感じるのはメイドのこと
僕は10年以上前にマレーシアに旅行し、現地で知り合った華人系マレーシア人の家(ペナン)に長い間お世話になりました
その家にはインドネシア人のメイドさんがいて、掃除、洗濯、料理などを一手に引き受けていました
家人曰く、「フィリピンよりインドネシアの方が安くなってねー」
家人は、日本の共働き家族が見たらビックリするくらい家のことをやっていませんでした

香港でもフィリピン人メイドが人口の約3%を占め、毎週日曜日にセントラルに集まるフィリピン人集団は有名ですね
台湾でも同様です

「家事くらい自分でやったらどうなのだろう?」と台湾人に問いかけてみました
すると、「あの人たちは自分の国で仕事がないでしょう。こっちに来てお金を稼げてきっと幸せです」との答え
うーん、、、そうなのだろうか、、、
これは、お金があれば何でもやっていいという考えにつながらないだろうか、、、

yoichiro_416 at 16:58 │Comments(0)TrackBack(1)clip!

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1. 雇ってみる。  [ 東風春秋 ]   August 30, 2005 22:36
■外労について考える (アジアの空の下で) 「家事くらい自分でやったらどうなのだろう?」と台湾人に問いかけてみました すると、「あの人たちは自分の国で仕事がないでしょう。こっち

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