この百合は小さな鉢で、数年前に庭で転んで思いっ切り手を突っ込んでしまいました。

それでも、復活して咲いてくれました。

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確かに息子が言うように夫を甘やかして来たかも知れない。

良い妻であろうとする日々…いえ、自分が思う妻の物差しかも知れませんが。

それを軸に動いて来た人生の終盤。

やり方、考えた事の判断が間違っていました。

もっと早く反抗すれば良かった。

結果、夫は自分の道をひたすら歩き、
正しかった事も勿論あるけれど、
間違った場合や放置しているツケが何時も私に来る。

それに知らんぷりしていれば良いのだけれど、
片付けない様子に私の神経はイライラして精神的なものが溜まる。

その溜まったものを流す術をこの歳でも知らず出来ない。

一ヶ月以上前から、しなければならないことがあるのに夫は体調が悪く。

体調が悪いから仕方がない……
そう思って見て見ぬふりをして来ました。

その事で私の体調が悪くなり、息が出来ないし身体に力が入らない。

こんな事で二人が入院でもしてしまったら、今私の〈気になる事〉は誰が出来る?

とうとう昨日の朝、力のない声でキレました……

怒っても私がすると思っていますから、ソファから動かない様子に再びキレて、

「もう…これじゃ身体が持たないから帰るわ…やってらんない!」

そう言って、自室に戻り考えました。

今の身体と朦朧とした頭で帰る支度が出来るだろうか?

いえ、二、三日でも東京の家にいたら息苦しさが治るかも知れない…でも怠る過ぎて…支度が出来る~?

ナメクジのように身体がヌメヌメと溶けてしまいそうな感覚の中で考えていました。

暫くすると夫が私の部屋を少し開けて
「〇〇まで行ってくる」と物事の解決に行くようです。

我が家はお互いの領分には踏み込まないと言う夫婦暗黙の関係です。

私がそうして来ました。

事務上の事は出来ますが、

夫婦間の日々の事は昭和の結婚ですから夫は何一つ家の雑事には関わりません。

数年前に食べっぱなしのトレーの食器をダイニングからさげて洗いながら
自分の食べた食器ぐらい洗えば!〉と壁を隔てたキッチンで小さく捨て台詞を吐きました。

その台詞が耳の良い夫に聞こえたらしく、その後は自分でトレーを下げて器を洗うようになりました。

それでも見れば汚れているので、洗い直しをする時があります。

静かに物分かりよく言っても微動だにしません。

だから幾つもの気持を纏めて叫ばなければ……



家の中にいると息が出来ないので、近場で息が出来るようにと家を出ました。

何時も不思議なんですが、
はーはー、ぜーぜーとして身体が膨張した感覚だったのが、家から離れる毎に息が吸えるようになり、身体の膨張感が消えて行きます。

そして数時間後家に帰ると、又同じ症状。



今日はテレビ録画を観ても頭に入らず、何度も何度も戻して…最終回なのに何の感動もなく片付けた感だけが残った日です。

いつでも帰れるように、荷造りはしておこうー。

そうは思っても、考えるのも怠い…。

あー元気だったらひとり旅に出掛けたいところです。