2005年03月29日

逆子になったら2

boukyu_saninkou逆子になったら1
逆子が無事に治ったあとも鍼やお灸を続けると、またクルッと赤ちゃんが回って再び逆子に・・・
と、心配される患者さんが少なくないことに気が付きました。
言われてみると、そんな風に誤解されてもおかしくないな、と思います。鍼灸の刺激は赤ちゃんを回転させようとするものではありません。では、「何で治るの?」って話ですが、最初に結論を書いておきましょう。(写真:三陰交にしている温灸←温かくて気持ちのよいお灸)

鍼灸は、お母さんの体を正常にするだけです。
その結果、赤ちゃんが“自分で”適切な体勢に戻るんです。


関連≫逆子(骨盤位)と鍼灸

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【胎児の世界】

子宮の中の赤ちゃんは本能的に頭を下にしようと思っているはずです。でも、そうできない事情があって仕方なく頭を上にして過ごしていると考えています。だから、原因が解決されると自然に頭を下に向けてくれます。強制的な力で治るのではない、ってことを一番伝えたいですね。

鍼やお灸を始めると、すぐに赤ちゃんが子宮の中で動くのがわかります。一度体験された方はその即効的な作用に驚かれるようです。でも、鍼灸の刺激が直接的に胎児を動かしているというわけではなさそうです。子宮環境に何らかの変化が現れて、胎児が「何だ〜!?」って驚くような感じです。(私の見解なので、別の感想をお持ちの方はコメントしてください。)

鍼やお灸に反応すると、子宮が温かくなったり、周辺の血流量が増えます。赤ちゃんはお母さんの体温を敏感に感じ取っているはずですし、血液の流れる音も聞いているでしょう。だから、子宮の体温や拍動のリズムが微妙に変化しただけでも気が付いていると思います。赤ちゃんにとっては、お母さんのお腹の中が生活する世界なのですから、当然かもしれませんね。

【鍼灸の役割】

その赤ちゃんが生活する世界の環境を整えるお手伝いをするのが、鍼灸の役割です。
整った環境になれば、赤ちゃんは一番楽な姿勢をとれるようになります。大人は頭を下にすると気分が悪くなりますが、赤ちゃんは頭を下にする方が楽なのかもしれません。我慢して頭を下にしているってことはないでしょう(笑)

という話からご理解いただけるように、逆子を治すツボは“ONとOFFの切り替えスイッチ”とは違うんです。刺激する度に上下が逆さになってしまう心配はいりません。鍼灸施術では、至陰(足の小指のツボ)と三陰交(内くるぶしの数センチ上のツボ)が有名ですが、この他にもお一人お一人のお体に合わせてツボ選びをします。このツボ選びは鍼灸術の流派によっても違いますし、鍼灸師によっても変わってきます。なぜかというと、得意なツボが鍼灸師によって違うからです。

【早めに鍼灸をどうぞ】

逆子とわかったら、早めに鍼灸院に相談されることをおすすめします。ちなみに、私のところでは、28週以降にお受けしています。このくらいの週ですと、胎児が小さいので自然に治ってしまうこともあります。ですから、早い時期であれば、鍼灸を受けて治ったと言い切れないところがあります(笑)←ここだけの話

とはいっても、自然に治るのを待つよりは、早い段階で鍼灸を受けられることをおすすめしたいです。臨月になると治すのが難しくなってしまいますから。

関連投稿:逆子になったら子宮という小宇宙予約の向こう側を想像−逆子治療の場合
もっと詳しく知りたい方はコチラへ逆子・骨盤位-鍼灸適応症(養気院コンテンツ)

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yoki at 19:52│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 妊婦・出産・逆子 | 鍼灸

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この記事へのコメント

1. Posted by Chab   2005年03月29日 22:22
逆子と診断されると、精神的ショックだけでなく肉体的にも相当辛いものがあります。
逆子体操なるものを指導され、それで逆子が直らなければお腹をグリグリ押されるんですよ!
涙が出るほど痛いです、本当に。(私だけ?)
そういう意味で、鍼灸は素晴らしいと思います。
母体を傷つけることがない上に、母体と胎児の調子を整えてくれるんですから。
産婦人科医はまず鍼灸を勧めてくれませんから、逆子で悩んだ末に帝王切開を選択した方もたくさん居るはずです。
鍼灸治療が妊婦の間に広がるといいのですが・・・。どうしたらよいでしょう?
2. Posted by クリ助   2005年03月30日 22:22
> Chabさん
骨盤位外回転術のことですね。痛いというお話をよく聞きます。神技を持つ先生がいらっしゃるとかで、その噂だけで感動しました。一般的には負担のかかる手技ですよね。
Chabさんのように、私も妊婦さんに鍼灸をPRしたいと思っています。このブログでできることは最大限やっていこうと思います。このブログがきっかけで、鍼灸院に目を向けてくれる妊婦さんが増えることを願っています。もちろん、結果を残すことが最優先ですので、1%でも高い確率で逆子が治るように研究を続けます。今後も応援よろしくお願いします☆
3. Posted by KIKO   2014年04月13日 20:54
なんとなく関心を持って読ませていただきました。 私は『次回まだ逆さだったら体操教えます』と言われたものの、自然に回転しててもらえて体操を教えられることもなく済んだタイプの者です。 一度頭が下になっても『それでもまた逆になったら???』と疑問に思った時、『一度頭が下になればもうそのままいけるから』と担当医がおっしゃって下さいました。(当時は『鍼灸』なんてとっさに思いつくこともありませんでしたのでね。) この度、読み進めていて『鍼灸師によって得意なツボが違う』ということを知りました!! 新たな発見をさせていただき、ありがとうございました。 時間はかかると思いますが、こういった技術も学べるようになりたいと思います。 いくら逆子体操をしなくて済んだとはいえ、『逆子』と言われた後、次の数週間後の健診までは気になるものでしたのでね…。 きっと、当時もし『鍼』という選択肢を耳にしていても『コワイ!!』というイメージを持ったかもしれないので、そう思わせないような施術者を目指します……。
4. Posted by クリ助   2014年05月18日 12:40
>KIKOさん


鍼灸に「怖い」というイメージがあって、直る機会を失ってしまう妊婦さんが一人でも減るようになったら嬉しいです。

鍼灸師みんなで安心安全を上手にアピールすることができれば、きっと変わってくると思います。

この記事を書いてから9年、逆子治療に取り組んできましたが、少しずつ抵抗を感じない妊婦さんが増えているように思います。もちろん、私の力は微々たるもので、鍼灸師みんなの取り組みによる結果です。

ここから5年先、もっと鍼灸を選ぶ妊婦さんが増えるように、自分に出来ることをコツコツ続けていこうと思います。

KIKOさん、一緒にがんばりましょうね!

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