2007年10月12日

「次はいつ来たらいいですか?」

鍼灸師のウェブ進化論シリーズの真っ最中ですが、思ったことを・・・ちょっとだけ。


雲の写真「疲れやすい」「全身がだるい」「気力がない」
このような症状を抱える患者Aさんを本日診ました。

昨年9回の施術で調子が上がり一旦治療を終了されました。
今年は先月から来院され本日が4回目でした。

「昨年よりも調子はよいけれど心配」…ということで来院されていたわけですが、Aさんはある疑問を抱いていました。

そのAさんが言いました。

「クリ助さんから診て私の症状はどうですか?」

その質問にすぐに答えられませんでした。


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Aさんの症状は、病院でも数値に表すのは難しいでしょう。鍼灸師としても難しく感じます。
仮に、曲がらなかった膝が伸びるようになってきた、ということであれば、角度を測れば治り具合を数値化できます。

でも、痛みやだるさは、数値化できません。

だからといって、臨床でそれを「あやふや」に扱ったら鍼灸師失格です・・・。
こういう症状が出ているときは、「あのツボに何か異常が出ているかもしれない」と診るわけです。

症状による辛さは直接目に見えないので、ツボの反応に置き換える作業を行います。これが触診です。医学は置き換えることによって、症状の原因を診ようとします。病院は、症状を数値に置き換えて診ますよね。
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質問の意図を探ると、Aさんは、「治療は終わりにしても大丈夫なのか…、続けた方がよいのか…」を知りたいことがわかりました。

私はその答えと根拠を示す必要があります。

問診と触診で体調は安定している、突然悪化することはないだろうという判断をしました。

でも、これだけでは通院方法(頻度&回数)を提案することはできません。

その理由は、Aさんの「治った」というラインが分からないからです。

患者さんの中には、「パーフェクトに治したい方」、「そこそこラクになればよい方」がいらっしゃいます。満足するラインは患者さんそれぞれなので患者さんとの会話で見つけていきます。

鍼灸師は、自分の感覚を頼りに患者さんをよい方向に導かなければなりません。でも、その感覚は絶対的なものではありません。また、患者さんの要望も一定ではありません。

流動的相対的

答えは、鍼灸師から出るものでも、患者さんから出るものでもなく、その時その場が生む気がします。あやふやで適当なようですが、それが一番正確で間違いないものだと考えるクリ助です(明日になって答えが変わってもいいのです)。

明日も答えを探します。
(その前に、今日もあと数人の患者さんが…)

次回は鍼灸師のウェブ進化論に戻って「鍼灸師の急増
(予定を1日遅らせて10月14日更新済)


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yoki at 17:10│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 仕事日記 

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この記事へのコメント

1. Posted by mac   2007年10月13日 00:05
非常に難しい問題ですね。
患者さんの求めているものにより、答えは全く変わってきますし、治療師が治しているのではなく、治るのは患者さんだし、「治る」って何よ?とも思うし、パーフェクトな健康体なんてあり得ないわけだし。
そもそも、治療とは何か、よく耳にする「根治」とは何か?
難しい問題です。

あと、リンク、ありがとうございました。
2. Posted by クリ助   2007年10月13日 22:48
「根治」とは何か?

まさに私も考えるテーマです!

対症療法より根本治療が大事なんて主張も多いですが、その境界線だってあいまいですよね。

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