2010年03月22日

花粉症を治すツボ(天柱と風池)

※この記事の中に企業秘密となった情報が含まれるため該当部分を削除させて頂きました。

<こ れまでの話>
花粉症の原因が「スト レス」では納得できない
花粉症の診断点& lt;/a>
花粉症の治療点(前 編)
花粉症の治療点(後 編)
花粉症を治すツボ(承山)
花粉症を治すツボ(■■)
花粉症を治すツボ(胞肓)


■鍼灸師によって違うもの

花粉症と言っても、目、鼻、のど、耳…、それぞれ症状の強いところがありますから、それぞれの対応も必要です。これまで話題にしてきた風池(ふうち)に直接アプローチする手もあります。ただし、風池だけにアプローチするのと、腰、肩のツボであらかじめ風池を緩めておき、残った部分をスッと狙うのでは効果の持続性に違いが出ます。

風池と天柱

この風池、目と鼻のどちらにも効くようですが、経験上は目に対する作用が強いです。鍼灸師によっては、「鍼を方向など変えればどちらにでも効くよ」というと思います。でも、そういうことは高度なテクニックになってくるので、私のような者にとっては、あらかじめどちらによく効くのかを知っておく方が断然ラクですし確実です。

風池が(特に)目なら、天柱は(特に)鼻によく効きます。

天柱にしても鼻だけに効くわけではないので、鍼の方向次第で目にもよく効きます。実際、目の治療でもよく使われているように思います。鍼灸にはいろいろな流派があるので、この辺りのことは、これが正解というものはありません。鍼灸師の鍼の使い方一つで効果の出る方向は違ってきます。「なんだか、あやふやだな〜」と思われる世界です。時にそれが批判(否定)の対象になるのですが、これが鍼灸のよいところです。

人によって発する言葉の重みやニュアンスが異なるように、鍼灸師の学術によってツボの働きが変わります。それぞれの鍼灸師が自らの術がどこに届いているのか把握していれば問題ありません。腕のよい鍼灸師ほど、その作用している反応を捉える能力が高いと言うともできると思います。



■あやふやを確かなものに

あやふやを許容できる鍼灸は、それだけ奥深い世界である証(あかし)でもありますが、初学者にとってそれは悩みの種となります。私もいまだに悩んでいるのであります。一つの解決策として私がたどり着いたのは、運動の構造と機能を切り口にツボの作用を分析していくことです。

ツボは内臓機能の反応点でもありますが、内臓の機能の変化を即座に把握することは現実的に難しいと思います。脈診といって、脈の打ち方で内臓の状態を把握する診察法などもあります。しかし、修得は困難で「10年かかる」とも言われています(本当に10年なのかどうかわかりませんが、それだけ難しいということです)。

内臓機能を掌握することは名人芸が要求されますが、関節運動の違いは誰でもわかります。動く角度や幅が変わったり、渋かった関節が滑らかになれば鍼灸師だけでなく患者さんもわかります。

この関節運動と内臓機能を結びつけていくと、ダジャレではないれど間接(かんせつ)的に内臓機能を把握することができます。ツボは関節運動と内臓機能のどちらにも関わるポイントだからです。

関節運動と内臓機能の関係は難しくありません。たとえば、肩が前に入って背中が丸まっている状態は心肺機能に影響を及ぼします。心肺機能がおかしいからそんな姿勢になるとも言えます。姿勢は「だらしなさ」だけの問題ではなく内臓機能の表れでもあるのです。他にも心肺機能と肘の曲がりやすさにも関係があります。



■天柱(てんちゅう)

ここから天柱の話。天柱は首の後ろにあります。いっぽう風池は斜め後ろにあります。この部位の違いから、天柱は首を前屈(前に倒す)の時にもっとも変位します。風池は斜め方向です。それと鼻と目の位置関係を重ね合わせるとわかりやすいと思います。真正面にあるのが鼻。斜め横にあるのが目です。

真後ろにある天柱と真正面にある鼻。
斜め後ろにある風池と斜め前にある目。

こんなふうに天柱を考えると、鼻の機能と関わりが深い動きは前後です。首を前後の動きからに動かす場合、さらに限定して前屈を考えます。この前屈時、首の筋肉だけで支えているのかといえば、腰やアキレス腱などが緊張して支えになります。腰やアキレス腱が引っ張って支えるわけです。実際の動きとしては見てもよくわからない程度ですが極めて重要です。

天柱を緩めるために使えるツボは、中リョウというツボです。右の天柱にコリがあるときは右の中リョウにもコリがあります。左側も同様のパターンです。

中リョウ天柱

また、天柱は肺兪というツボとも連動しています。他にもあるかもしれませんが、アキレス腱のある部分、仙骨のある部分(中リョウ)、背中のある部分(肺兪)は天柱に大きな影響を与えています。肺兪という呼吸器と関わる部分が天柱に関わり、その天柱が鼻に関わっていると考えるととてもスッキリした話です。

肺兪天柱


次は上下前後の問題を考えます(づづく)。
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yoki at 19:31│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸 | ツボ(経穴)

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この記事へのコメント

1. Posted by 夜間学生   2010年05月18日 00:19
毎日クリ助さんのブログ楽しみに見させていただき、勉強もさせていただいています。
花粉症ではなく、咳もこのような流れで治療できるのでしょうか?
最近の風邪は治っても咳がしつこく続くとよく聞きますし、身近でも何人も咳に苦しんでいます。
この内容参考にさせていただきたいと思います!
2. Posted by クリ助   2010年05月18日 00:30
>夜間学生さん

質問ありがとうございます!

咳の治療もよくやっていますよ。ただ、咳の治療はまたこれとは異なります。ツボ選びの考え方としては共通する部分はありますが、咳の治療ではほとんど違うツボを使っています。肺兪は咳でも使いますが…。機会があれば咳の治療も書いてみますね(気ままに書くので約束できませんが…)

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