2010年10月11日
鍼灸師とお産−第2章(2)「破水」
鍼灸師とお産−第2章(1)のつづき
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あの「ポンッ」という音、何だったのだろう…。
まもなく、クリ子がお尻が痛いと言い出した。
それを聞いた私は、半眼(眠いので)で仙骨をさすり始めました。
それからほんの数分後だったと思います。
「あっ!」
突然、クリ子が驚きの声を発しました。
クリ子の中から液体が飛び出てきてパジャマがぬれたのです。
シャキーン!
半眼だった目は全開です。
トイレに駆け込むクリ子。
その後をとりあえず追いかけてみる私。
トイレの外から訊ねてみます。
「来た?」
「来たみたい」
「自分で電話できる?」
「できるよ」
ということで、クリ子自らクリニックへ電話。
起こったことは間違いなく破水です。電話を済ませたのは2時を過ぎていましたが、「ポンッ」という音は1時50分頃のことでした。
クリ子がクリニックに電話している間、私は実家の父と母に電話。家が近いので、息子のクリ太を任せ、一足先にクリ子と二人で出発するためです。
4歳のクリ太はもちろん夢の中。
この騒ぎに気がついていません。
クリ太を出産に立ち合わせるかどうか話し合ったことがあります。クリ子と私は立ち合わせることで意見が一致。クリ太にもこの時に備えて何度も訊ねてきました。「寝ている時に赤ちゃん産まれそうになったら起きて一緒に行く?」と。答えは決まって「起きる」でした。
だから、この真夜中にクリ太を起こしても許されるでしょう。そうは言っても、ちょっとかわいそうです。寝たまま、そーぅと両親の車の中へ移動させることに。
ポンッをはじけたのは破水の音(衝撃?)。
本人しかわからない音なので、私は「あ、そうなの。ポンッなのかぁ。」と思うだけです。
鍼灸用具と患者さんの緊急連絡先、そして買ったばかりのデジカメををバッグにつっこむと私準備は完了。もし、今日の午前9時までに鍼灸院に間に合わなければ、施術をお断りしなければなりません。できれば避けたいことです。
午前2時15分。(破水から25分後)
2台のクルマは連なって出発しました。
(つづく)
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あの「ポンッ」という音、何だったのだろう…。
まもなく、クリ子がお尻が痛いと言い出した。
それを聞いた私は、半眼(眠いので)で仙骨をさすり始めました。
それからほんの数分後だったと思います。
「あっ!」
突然、クリ子が驚きの声を発しました。
クリ子の中から液体が飛び出てきてパジャマがぬれたのです。
シャキーン!
半眼だった目は全開です。
トイレに駆け込むクリ子。
その後をとりあえず追いかけてみる私。
トイレの外から訊ねてみます。
「来た?」
「来たみたい」
「自分で電話できる?」
「できるよ」
ということで、クリ子自らクリニックへ電話。
起こったことは間違いなく破水です。電話を済ませたのは2時を過ぎていましたが、「ポンッ」という音は1時50分頃のことでした。
クリ子がクリニックに電話している間、私は実家の父と母に電話。家が近いので、息子のクリ太を任せ、一足先にクリ子と二人で出発するためです。
4歳のクリ太はもちろん夢の中。
この騒ぎに気がついていません。
クリ太を出産に立ち合わせるかどうか話し合ったことがあります。クリ子と私は立ち合わせることで意見が一致。クリ太にもこの時に備えて何度も訊ねてきました。「寝ている時に赤ちゃん産まれそうになったら起きて一緒に行く?」と。答えは決まって「起きる」でした。
だから、この真夜中にクリ太を起こしても許されるでしょう。そうは言っても、ちょっとかわいそうです。寝たまま、そーぅと両親の車の中へ移動させることに。
ポンッをはじけたのは破水の音(衝撃?)。
本人しかわからない音なので、私は「あ、そうなの。ポンッなのかぁ。」と思うだけです。
鍼灸用具と患者さんの緊急連絡先、そして買ったばかりのデジカメををバッグにつっこむと私準備は完了。もし、今日の午前9時までに鍼灸院に間に合わなければ、施術をお断りしなければなりません。できれば避けたいことです。
午前2時15分。(破水から25分後)
2台のクルマは連なって出発しました。
(つづく)