2011年04月27日

ボランティア・レポート−いわき市編(2)

いわき中央ICを降りると、さっそく自衛隊の車両とすれ違いました。「被災地に入った」と気持ちを高まり、それを気にどんどん高まっていくのかと思っていたら、そうでもありませんでした。クルマの運転席から見る風景は、普通の日常だったのです。被災地として報道されている「いわき市」ではありません。少なくとも私がTVで観てきたものではありません。

幸楽苑(いわき市)

普通にクルマが走り、飲食店の駐車場にはクルマ。満席に近い飲食店も目にしました。コンビニだって普通に営業。群馬のコンビニとの違いがありません。ペットボトルの水も在庫が十分。2リットルがズラリ。


ローソン(いわき市)

「いわき市=被災地」と見てはいけないのかもしれません。震災前と同じであるはずがありませんが、日常の生活ができる人、しようとしている人がたくさんいました。「ここにボランティアは必要ないかもしれない」と錯覚してしまうほど、普通の光景があったのです。普通からはみ出たことはニュースになりますが、普通はニュースになりません。

普通であるという情報は、被災地に足を運ぶ際には重要な情報です。この日の時点では、水や食料を自分の家から持っていく必要はありません。いわき市内で十分に手に入るからです。むしろ、自宅からは最低限の持ち物で現地に入り、被災地で営業しているお店でお金を使う方がよいと思います。極端だと言われるのを覚悟で言いますと、いわき市の観光は可能です。


道の駅よつくら港

道の駅よつくら港に寄り道しました。


道の駅よつくら港(津波の傷跡)P1020461

津波の傷跡が残っています。


ランドセル(ご自由にお持ち帰りください)

店内にはランドセルが置いてありました。


トマトの販売

ニンジン、トマトなどの野菜が販売されていました。


味噌の販売

味噌を販売する女性。地震と津波の瞬間は別のところに居たそうです。
驚いたのは明るいキャラだけではなく、味噌の美味しさ(試食)。
メンバーのうち2名が購入。

「うどん、食べて行きな。」

と言われたので、改めて表に出ると列が出来ています。

道の駅よつくら港の炊き出し

「これって炊き出しだよね?」

と思いつつ、みんなで並んでみました。駐まっているクルマはいわきナンバーなので、行列に並ぶ人はいわき市周辺の人たちであろうと思われます。後に並んだ若い男性は会話で被災者と確認。被災者の列に並んでうどんを待つ我々。


炊き出しのうどんを持って歩く026

本当にいいのかなぁ、と思いながらもうどんを手にしました。募金箱があったので、十分だと思う額を入れることにしました。このうどんと店内で購入したおにぎりが私の昼食です。


福島県産おにぎり

この手作りのおにぎりは、小学生くらいの女の子が店番をしていました。生産者は女性の名前。おにぎりに書かれている電話番号が携帯です。あえて想像を膨らませないようにしました。複雑な思いの中、福島県産のお米を味わって食べたのです。

道の駅を後にして、ニュースの現場に向かいました。

避難所を目指す前に、津波の被害を見ておこうと思ったのです。野次馬かもしれません。興味本位かもしれません。不純な動機かもしれません。私たちはあえて見ることを選びました。今しか見ることができないからです。クルマを走らせていると、境界線を越えた瞬間がハッキリとわかります。それまで普通だった景色が一瞬にして変わります。そして言葉が出なくなってしまうのです…。


がれきの中に立つ

がれきの中に立ち続けていたら、無力感に襲われました。今は「がれき」と呼ばれているかもしれませんが、1ヶ月前には生活の一部だったものです。もし、ここに一人で行ったら無力感から抜け出せなくなっていたかもしれません。

避難所に移動です。


避難所(江名小学校)

つづく

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yoki at 00:31│Comments(0)TrackBack(0) ボランティア 

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