2011年05月01日
ボランティア・レポート−いわき市編(3)

第一の活動場所、江名小学校に到着しました。
訪問先の避難所は、事前に地元のボランティア団体にメールで問い合わせするなどして絞り込みました。候補地の避難所に電話で相談して…ということも考えましたが、直接行ってしまいました。
既に、他の鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師が活動をしているような情報(噂も含めて)はあったので、「大丈夫だろう」という楽観的になっていました。ダメなら他の避難所に行けば…と簡単に考えていました。これが無計画というやつです。そんな言葉を知らないメンバーは臨機応変だと信じて会場に向かったのです。
クルマ2台(千葉・神奈川組、埼玉・群馬)で現地入りしていましたが、1台をいわき市の市街地の駐車場に駐め、1台で行動しました。心配していた避難所の駐車場ですが、だいぶ余裕がありました。現在の大型連休に入りましたが、今はどうなのでしょう…。多くのボランティアが入っていると思うので、乗り合わせで現地入りしないと迷惑をかけてしまうかもしれません。
江名小学校の避難所は小学校の体育館でした。体育館に入ると、所狭しといった感じ。4人が並んで施術できるまとまったスペースは取れそうにありません。
本部らしきところに行って、「マッサージのボランティアに来たのですが、やってもよろしいですか?」と相談しました。すると、アッサリOK。
「マッサージのボランティアが来ました。受けたい人は来てくださーい。」と突然のアナウンスが!まだ何にも準備していないので、残りの2名はクルマに置き去り状態。まずは、N氏、ジャッカル氏をクルマに呼びに行かねば。
急いでクルマに戻ると、大変な事態が!
せっかく用意してきた、プロフィール(A4に印刷)と、整理券がありません。クルマを乗り換えるときに、忘れてきてしまったのです。避難者が少しでも安心できるように、名前、出身地、免許などを簡単に記した簡単なプロフィールを作っておいたのです。整理券は、希望者に事前に配り、滞在時間をコントロールしようと用意してきたものです。
結局、アイテムがないままスタート。言ってみれば丸腰。4名は、会場のスペースを狙ってバラバラに。まず橋本氏からスタート。それを見た避難者が何人か集まってきました。
施術用のベッドが1台あったので、「使ってもいいですか?」と許可を得てから使いました。そのベッドを私が使うことに。後から聞いてわかったのですが、ほぼ毎日訪れる鍼灸師かマッサージ師がいて、その方のベッドらしいのです。この場を借りてお礼を言わなければなりません。ありがとうございました。

事前に打ち合わせで、お一人10分間と決めていました。避難者の多くが外出していて人数が少なかったこともあり、15分に延長しました。
普段は、それぞれがそれぞれの職場で治療目的(医療スタンス)の施術を行っているのですが、このボランティアでは、目的を慰安としました。治療となれば、「治る」プロセスに関わっていかなければなりません。「治療」と呼びかけ15分でバイバイでは無責任です。日帰りボランティアとしては、慰安目的がふさわしいと考えていました。つまり、10分でも15分でも、その時に少しでもラクな気分になっていただければという気持ちです。
あちこちから「がんばって」と言われ、「がんばっぺ」と心を奮い立てている被災者にとって、私たちの施術が気を休める瞬間にでもなればという思いでした。本当に瞬間なのですが…。
施術中に、T山県の知事御一行がやってきました。10名以上の団体でした。
医療チームやテレビカメラも一緒に入ってきたので、避難所が突然狭くなりました。
避難所の人たちは、様子を変えることもなく普通にしています。子供たちだけ、「テレビが来た!」とちょっと騒いでいました。知事と行政の担当者らしき人が、何かを話しています。そして、その様子を報道陣とカメラが取り囲んでいます。いったい、何なのか、その場にいてもよくわかりませんでした。避難所の人や、私たちにとって、直接関係のある出来事ではなかったようでした。

私たちは、そのすぐ横で施術を続けていました。たぶん、報道の人たちからすると、私たちが邪魔だったと思います(でも、お互い様かな…)。
希望者が途絶えたところを狙って、引き上げることにしました。帰り際、500mlのペットボトルのお茶をそれぞれに1本、計4本頂きました。支援物資の中から持ってきたものだと思います。謝礼をいただけるとは思っていなかったので、嬉しくなりました(毎回もらえるとは限らないので、アテにしちゃいけませんが…)。
メンバーは次の会場を目指しました。
平工業高校です。
江名小学校と同様に、体育館が避難所になっていました。中に入るとすぐに行政の担当者らしき人がいたので、「マッサージのボランティアで回っているのですが、やっても大丈夫ですか?」と相談しました。すると、「どんなふうにやりますか?」と、こちら側のスタイルを訊かれました。
「どんなふうに」と言われても、江名小学校の経験しかない私たち。「江名小スタイルです」と答えるわけにもいかないので、「そうですね〜」と間を取っていると、「実は、今日は丸一日ボランティアに来てくれている方がいまして…」という話になりました。
少し先に目を向けると、作務衣(さむえ)を着た人が施術をしていました。地元の鍼灸師かあん摩マッサージ指圧師ではないだろうか…。県外からやってきた私たちはよそ者ですし、既に存在している空気やルールを濁してはいけないと考えました。その人と言葉を交わすまでもなく、迷惑になると考え引き上げることにしたのです。
次に向かったのは、御厩(みやま)小学校。
(つづく…次回は、御厩小学校の報告と、ボランティアで得た経験とこれからの課題をまとめてこのレポートを終える予定です。)
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この記事へのコメント
1. Posted by オッパタ 2011年05月16日 20:42
素晴らしいです。よく芸能人が被災地に行くのはテレビで見ていても、この様に頑張っている方が居るのは知りませんでした。
今後も、施術頑張って下さい。
2. Posted by クリ助 2011年06月16日 21:23
>オッパタさん
コメントありがとうございます。その後、なかなか現地に行く機会を設けることができず、被災者のお役に立てておりません。また、行けたら行きたいと思っています。
コメントありがとうございます。その後、なかなか現地に行く機会を設けることができず、被災者のお役に立てておりません。また、行けたら行きたいと思っています。
3. Posted by 一鍼灸師 2011年07月24日 00:07
4. Posted by クリ助 2011年07月29日 01:42
>一鍼灸師
貴重なご意見ありがとうございます。私たちの行為がプラスになるどころかマイナスだったかもしれない、というのは思うことがあります。現場の人に相談してベッドを借りたのですが、それでも軽はずみな行動だったのかもしれません。
貴重なご意見ありがとうございます。私たちの行為がプラスになるどころかマイナスだったかもしれない、というのは思うことがあります。現場の人に相談してベッドを借りたのですが、それでも軽はずみな行動だったのかもしれません。