2012年10月18日

活法の視点! ムチ打ち後遺症の正体

活法の視点! 歪みと動きの中心
活法の視点! 動作における中心の位置と半径
活法の視点! 整体で整えるべき中心「正しい姿勢とは?
活法の視点! 中心を整える方法=歪みを治す方法
活法の視点! 鍼灸で中心を整える方法

と合わせてお読み下さい。


ムチ打ち症のメカニズム


■ムチ打ち症を解き明かす

ムチ打ちは難しい症状です。ただし、それはメカニズムを無視して治療した場合です。メカニズムさえわかってしまえば、ムチ打ち症の治療が簡単になります。ムチ打ちで悩む人が一人でも少なくなるように、実践で大きな成果が得られている理論を書きます。

これから紹介するメカニズムはコンセンサス(医学者の共通認識)を得たものではありません。「活法の視点から見たメカニズム」としてご理解ください。私の個人的経験も織り交ぜながら解説してみます。

鍼灸でも整体でも、応用ができます。

前半は、ムチ打ち症の体に起こっていることを活法の視点から説明し、後半は、実践的な内容に踏み込んでいきます。21日のセミナー(マル秘テクニック公開)に参加される方は、実技で紹介する予定です。


■不意打ちが意味するところ

ムチ打ちのメカニズムを解くには、「不意の衝撃が入ると人間どうなるのか…」と考えるところから始める必要があります。ムチ打ちはただの「衝撃」ではありません、「不意の衝撃」です。

活法は古武術の裏技ですから、「不意打ち」された時の対処をよく知っています。「不意打ち」とは「準備の出来ていないところに衝撃を入れる」と言い換えることができます。交通事故は突然起こるものですから、準備ができないところに衝撃が入ります。

準備が出来ているのであれば、衝撃が入る場所には力を入れて耐えます。筋肉を硬くして衝撃が拡散しないようにします。ですから、衝撃の範囲は限られます(もちろん、限度を超えたら無理ですが…)。

準備が出来ていない所へ衝撃が加わると、そこで食い止めることができません。衝撃は波及し遠く離れたところまで届きます。外傷のある場所だけがダメージを受けるわけではないのです。

ムチ打ち症が「不意打ち」である以上、広範囲の観察が必要です。たとえば、「頚が痛い」という訴えに対して「頚を治そう」と考えた時点で、できることが限られてしまいます。


■防衛の無意識

不意打ちをされた時、肉体は黙ってその衝撃を受け止めるのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。ちゃんと衝撃から護ろうとするメカニズムが働いています。

不意打ちによって衝撃が体内に入ってしまうと、肉体は破壊されるのを防ぐために全身に力を込めて関節や内臓を護ります。筋肉を鎧のように使うのです。

筋肉には、肉体を衝撃から護る役割もあります。ムチ打ち症で生じる問題は、鎧の機能と関節を動かす機能が両立しないからです。

具体的な場面を想像してください。

運転中、後ろから追突された時。足を踏ん張り、腕を突っ張り、その場から飛ばされないようにするはずです(ただし、一旦飛ばされて宙に浮くと体を丸めてを丸めて護ります)。

この瞬間の筋肉は鎧と化しています。筋収縮のレベルは平常時を越えています。閾値を越えた緊張は、すぐに戻りません。防衛意識が脳に残ってしまうからです。「力を抜いているつもりが抜けていない」という状態になります。

力の入りすぎた筋肉は関節の動きを邪魔します。頚の動きを邪魔すれば、頚に負担がかかり痛みになります。邪魔している緊張はレントゲンには写りません。だから、症状はあっても「レントゲンでは異常なし」となります。

この見えない原因(=筋緊張)をつかまえることが、むち打ち症の治療には必要です。


■後で症状が出る2つの理由

「ムチ打ちは、直後は大丈夫でも時間が経ってから症状が出るので気をつけろ」と言われていると思います。これには理由があります。

無意識の防衛により、筋肉の過緊張が肉体に負荷をかけ続けているからです。一定期間では軽い負荷であっても長期間に渡ると大きな負荷になります。この負荷が一定ラインを越えると症状を生みます。コップに水を少量ずつ注いでも、いつかはこぼれるように。

もう一つは心理的なものです。後で症状が出ることを知っていたり、そういう話を聞かされると、ある時にそれを思い出します。

たとえば、ソファーのうたた寝など全く別のきっかけで違和感を感じた時、「あの時の事故で…」と思い込んでしまう場合があります。ただの寝違いでも、事故の後遺症だと思い込むと、精神的苦痛は大きなものとなります。

(つづく…ムチ打ち症状の治療法

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yoki at 22:50│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 活法 | 鍼灸

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