2015年12月13日

整動鍼のツボ探しの具体的な方法

ギターとフルートの違いでわかる整動鍼」のつづき

■鍼のピンポイント感

整動鍼™の理論はシンプルです。

前回の記事では、「整動鍼は筋肉のチューニング」だと説明しました。ギターのペグを緩めるイメージです。身体の防衛反応は緊張だからです。普通は放っておくと硬くなりすぎるのです(普通でない時は、生命力が消える直前です)。

整動の原則は、過度に緊張している筋肉を適正な緊張に戻すことです。鍼は、緊張を解く効果に優れています。しかも、鍼はピンポイントを狙えます。どんな研ぎ澄まされた指先も、鍼のピンポイント感には適いません。整動鍼のシャープな変化は鍼だからこそです。

鍼を持っていれば、筋肉をチューニングしようと思った時、必要なペグだけを回すことができるのです。必要な部分の張力のみを調整することができるのです。余分なことをせずに済むのです。

改めて整理すると、筋肉のチューニングは筋肉の張力の最適化です。適度な張力であれば、身体は軽く痛みも感じません。整動鍼が目指すのはここです。


整動のツボ



■張力を調整する具体的な方法

具体的な方法を解説します。

張力が発生している場所には、必ず“引く側”と“引かれる側”があります。ギターはペグを絞めると弦を強く引きます。この場合は、ペグが“引く側”です。もう片方のブリッジというパーツが引かれる側です。

ペグを絞めすぎたらブリッジが壊れますよね。ブリッジを交換して修理してもまたペグを絞めすぎたら壊れてしまいます。この場合、破損させている原因はペグ側です。

身体に置き換えると、痛みが出たり炎症するのがブリッジです。そのブリッジを引っ張りすぎている原因がどこかにあるのです。


整動鍼の理論をギターで学ぶ

このように考えると、痛いところに鍼をすることがどういうことなのか理解できると思います。鍼をすべきはペグであるツボの方です。ここまでは分かってもこの先はちょっと頭を使わなければなりません。

身体はギターほど単純ではありませんから、筋肉の端(ブリッジ)と端(ペグ)というほど単純ではありません。肩こりや腰痛を考えればわかるように、痛みは筋肉のどこにでも出ます。痛みに対応するツボを解剖学的に特定しようとすると、すぐに限界がやってきます。


■骨格の単位ではなく動きの単位

そもそも、身体というものは関節単位で動きません。ペンを持って字を書くとき、関節をどう使おうかなんて考えていません。むしろ、考えてしまったら書けなくなってしまいます。各関節の動きは脳が統合しています。

整動の重要なポイントは、「骨格の単位」ではなく「動きの単位」で観察することにあります。解剖学の教科書をイメージしても整動のツボは見えてこないのです。動きの単位は無数にあります。ここで話を終わりにすると、実践の場で経験や勘に頼らなくてはなりません。そんなことにならないように動きを分類し、対応できるツボをピックアップしてあります。

動きのパターンに合わせたツボは、コツコツと探してきたものです。患者さんのお体を施術しながら気がついたことをメモしながら積み重ねてきました。地味な仕事です。ペグを緩めては音の変化を確認。こういう作業を続けてきました。ある時、キレイな法則と出会ったのです。整動鍼の理論を実際の身体に当てはめてみると、数学的な美しさに感動します。ちょっと大げさかもしれませんが、宇宙を感じるのです。この喜びを、ご縁のある鍼灸師の方とシェアしたいなぁ、といつも思っています。

動きのパターン



■今までなかった理由

今の段階でいえば、整動鍼は鍼灸の主流ではありません。理論がまとまってきたのはこの数年ですから。だから、最新の鍼灸だと言えます。発想は奇抜でも斬新でもありません。誰でもわかる常識的なものです。にも関わらず、これまでの鍼灸に見当たらないのです。本当は、どこかで誰かがやっていたのだと思います。ただ、それを残すことが難しかったのでしょう。

原因はほぼ確定しています。経絡(けいらく)のインパクトが強烈すぎるのです。経絡とツボが記された人形を見せられた瞬間、あの世界に誘われてしまうのでしょう。私もその一人でした。森の中で霧に包まれながら何年も過ごしました。

経絡人形


「整動」という概念が5年後には当たり前になっていてほしいです。携帯電話の常識をスマホが変えたように、整動鍼も鍼灸の常識を変える力があります。丁寧にコツコツとやっていけば道は開けると信じています。

「整動鍼」は似て非なるものがどこかで生まれないように、商標登録の申請中です。でも「整動」という言葉は誰のものでもありません。みんなで使いましょう。

勉強会では整動鍼の基礎となる技術と使用するツボを3編に分けて公開しています。現在は「腹背編」です。正確に整動について伝えたいので少人数制です。興味のある方はぜひご参加ください(鍼灸師限定、学生可)。受講者の感想はこちらです。

カポス(東京都港区・品川駅)では「整動鍼の体験」を目的とした施術を受けております。整動鍼に興味のある鍼灸師の方は、私と同じことができるカポスに足を運んでみてください。

つつく…「肩こりと腰痛にも役立つ整動鍼

整動鍼™「腹背編」の勉強会(鍼灸師対象)
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A日程(2015年11月29日〜30日) 満席(終了)
B日程(2015年12月6日〜7日) 満席(終了)
C日程(2016年1月10日〜11日) 満席(キャンセル待ち)
D日程(2016年1月24日〜25日) 定員15名(先着順にて受付中)
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yoki at 13:56│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸 | ツボ(経穴)

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