2016年01月23日

求人中だから考えておきたいこと(2)「好きな仕事について」

鍼灸師募集(東京都港区/品川駅)≫募集要項

(1)孤独について』のつづき

■好きなことを仕事にしなさい系 vs 好きなことを仕事にしたらダメ系

好きなことを仕事にする難しさを知った私は答えを探しに出かけました。

合理(利益を出すこと)と非合理(好きなことをすること)が共存する関係を模索し始めたのです。しかし、共存させようとすると無理が生じます。好きなことだけではビジネスにはなりません。

結局、私が出した結論は「非合理のための合理化」という考え方です。「好きなことをするためには好きでないこともある程度は受け入れる」という覚悟です。当たり前の話かもしれませんが、これが成立するには、好きなことが本当に好きでなければなりません。

「本当に好きか?」に迷ったら無理です。

いわゆるビジネス書の類には、大きく分けて「好きなことを仕事にしよう」派と「好きなことを仕事にしてはいけない」派があるように思います。どちらも正解だと思うのです。つまり、好きがホンモノなら仕事にしてもよいが、好きがニセモノなら仕事にしない方がよいということなんだろうと思います。


仕事のデスク


そもそも、好きなものが儲かるとは限りませんし、好きなものって儲からないってのが相場だと思うのです。好きなものと心中するくらいの覚悟がなければ、利益を出すまでのプロセスに耐えられないのです。忍耐がなければ、好きなことを仕事にするのは諦めた方がよいと思います。それが現実というものです。

好きな仕事をするということは、好きな仕事に囲まれることではなく、好きな仕事のために、たいくつな仕事、面倒な仕事を受け入れることです。「何でこんなことが必要なんだ」と思ったら、それで終わりです。当たり前の話で恐縮ですが、仕事というのは、どんな仕事であれ、誰かの役に立つことが目的です。好きなことを仕事にできている人は、好きなことをすることが誰かの役に立っているからです。


■ゴールとプロセス

「誰かの役に立つこと」と「自分の好きなこと」は、もちろん別の次元ですよね。鍼灸を受けるのが好きという人がいても、それを鍼灸師の才能とは言えませんよね。実際に鍼灸を受けるのは好きではないけれど上手い鍼灸師はいますからね。

最初は好きでなかった仕事でも、その仕事が誰かの役に立つことを見続けるうちに好きになるということもあるでしょう。これはゴールをしっかり見ている人だけに起こる現象です。目の前の作業だけ見ていたら、永遠に好きなることはないと思うのです。


サッカー


ゴール(私たちの仕事で言えば患者さんが喜ぶ姿)さえイメージできれば、すべての仕事がそのプロセスであると思えてきます。つまらないと思っていた仕事が楽しいと思い始めることだってあるでしょう。

現場におけるプロセスは効率が大事です。効率の追究には冷静な頭が必要です。効率が上がれば、同じ価格で高い価値を提供できます。相場の料金で、より効果の高い施術を提供できます。

私が患者なら、料金が同じなら効果の高い鍼灸を選びます。その効果は効率がもたらします。ですから、クールになって効率を考えるほど、ホットな価値を提供できるというわけです。私は、このブログを通じてホットな部分を表に出したいと思っているのですが、そう受け取って頂けるとは限りません。プロセスをテーマにしていることが多いので、もしかしたらクールな側面ばかりが伝わっているのはないかと一抹の不安があるのです。

自分ルールは単純なものです。「ホットな結果を求めれば求めるほど、クールにプロセスを追究しなければならない」と思っているのです。求人という仕事も、私にとってはクールな位置づけです。でも、気持ちはホットです。一緒にゴールを喜びあえる仲間が欲しいのです。ホットな空気に包まれたいわけです。


■「想い」は非効率的

まず、私自身のことから。私はだいぶ長く働いている方だと思います。妻も呆れるくらい長時間労働です。自慢できるものではないかもしれませんが、これだけが、唯一長けた能力です。

誰かが寝ている時間に仕事をしていることも多いと思います。でも、その時間は私も夢を見るようにしています。想像力に身を任せる時間です。


猫のお昼寝


こんなふうに“想い”に任せて働いている私は、効率的に仕事を進めているとは言えません。余計に働くことで価値をつくろうという働き方です。恥ずかしいほど効率が悪いです。スタッフが私と同じ効率で働いてしまったら、生産性が最悪になってしまいます。だからスタッフは私と別の働き方を求めなければなりません。

でも、“想い”は私と同じくらい大切にしてほしのです。その“想い”が現場で空回りすることなく、ダイレクトに生産性に結びつく仕組みを考えるのが私の責務です。難しいテーマですが一生懸命取り組んでいます。少しずつ形になりつつあります。

つづく…『(3)無駄な仕事について

■鍼灸師が食べていくために必要な技術と作法

・活法1日体験会<上半身編>(2/21) 定員15名(先着順)
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yoki at 02:45│Comments(7)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸師求人 | 鍼灸院経営

この記事へのコメント

1. Posted by 銀次   2016年01月24日 02:20
好きな事を仕事にすると今まで見えて来なかった嫌な部分も見えてしまうので意見が分かれるところではありますよね。
でも結局は『全てを決めるのは自分自身の『心』』ですから、ある意味猪突猛進できる強さも時には必要なのでしょうね。
クリ助さんの仰る『想い』、解釈が難しいと思いました。
体質なのかわかりませんが患者さんの笑顔(ゴール)が見たいと思えば思うほど、頑張れば頑張るほど自分自身に患者さんの疲れや痛みが返って来るので酷い時は寝込んでしまう事もあって、どうしたら良いものかと。
治療家としての適性が無いからそうなるのか、心が弱いからそうなるのか未だに謎なのですが、それを克服しない限りいつか自分自身が治療院通いになりそうで…。
2. Posted by クリ助   2016年01月27日 12:50
>銀次さん

勢いは大事ですね。好きだと思っているうちに、息を止めて走り抜ける感覚(笑)

私は活法で変わりました。「治そうと思えば治らない」という言葉を師匠から頂いたのです。だから、今は治そうと思って施術することはありません。クルマを駐車する時に、クルマを持ち上げて置く必要はありませんよね。クルマにはエンジン(動力)もタイヤも付いています。ハンドルを適切なタイミングで切るだけでOK。しかも最近はパワステ♪

「治す」はなく「誘導」という意識に切り替えただけで、疲れなくなりました。施術後に体調を崩すこともありません。参考にしてください。
3. Posted by 銀次   2016年01月27日 22:18
僕も活法がある程度できるようになれば世界観が変わると思います。
逆に活法整体以上の技術があるのか気になっていますが、ここまでレベルの高い整体は他に見た事がありません。
大抵はその先生しかできない高度すぎるテクニックってパターンが多いですし(汗)
やっぱり碓井先生の活法と西海先生方の妙見活法整体は大きく違うものなのでしょうか?
空手などの武術は流派が同じであっても教える師範が違えば型などにそれが出ますが活法も碓井先生と肘井先生や千葉先生では違うのでしょうか?
勢いついでに聞いてしまいますが(笑)
4. Posted by クリ助   2016年01月28日 00:30
>銀次さん

やっていくうちに、世界観が本当に変わりますよ。
景色が違うものになります。霧が晴れると言っても良いかも知れません。

西海先生はわかりませんが、妙見流と碓井流では重視しているところは違うようです。技法的な共通点はあると思います。私は碓井流しかやっていないので、わかるのはこれくらいですね。

活法も、その先生しかできないという技があると思います。でも、そこを諦めず、どうしたら名人芸と同じことができるのかを考えるようにしています。
5. Posted by 銀次   2016年01月28日 21:39
活法整体を見つけた時点で驚きとともに幸せ気分だったのは内緒の話ですが、本来ならそういう技術を持つ師を見つけるだけで10年くらいかかる場合もありますし、弟子入りを懇願しても叶わないとか普通にある中でセミナーやDVDでその技術を学べる環境にあるって幸せな事だと思いました。
イメージ的に活法整体は昔ジャンプで連載していた『真島クンすっとばす!!』って漫画に出て来た陣内流柔術みたいな感覚ですかね(笑)
やっぱり碓井先生方の活法整体と妙見活法整体では違いがあるのですね。
妙見活法整体は平将門公の話が出ていたり、色々と碓井先生方の活法整体とはカラーが違うので前から疑問に思っていました。
有名な陰陽師である安倍晴明さんは実は将門公の息子だったんじゃないか?なんて都市伝説もあったりして風水とかが好きな僕は色々な意味でワクワクしてたりします(笑)
じゃあ、広島県廿日市にある、なかまる整骨院の先生方が使う『関口流柔術活法』や山口県下関市に拠点がある『成山流活法整体』も全然流派が違うのでしょうね。
どうしても活法を覚えたくて色々と調べていたら西日本にも活法整体があってビックリしました。
治したい人が居て治せる技術の存在があるのに治せない自分が居る。
本当に悔しい限りですが、それもまた実力ですからね。
6. Posted by クリ助   2016年02月01日 02:06
>銀次さん

私が師匠と出会ったのは、何かの縁です。碓井先生と私を結びつけてくれたのは、本当に縁としか言いようがありません。導線が一つでも違っていたら、今も知らないで過ごしているかもしれません。

活法もいろいろですね。立場上、いろいろな活法が気になりますが、碓井先生でなかったら学びたいと思わなかったかもしれません。不思議な魅力があるのです。そのまま真似できないこと多いですけどね。だからこそ、活法研究会にて普遍的要素を取り出しているのです。
7. Posted by 銀次   2016年02月02日 05:14
縁て本当に不思議ですよね。
繋がる人とはどこに居ても繋がれるのに縁が無い人とは隣に居てもアクションが起きないリアル。
僕も道が1つでも違えば活法整体の存在を知らないままだったと思います。
クリ助さんでも再現できない技術が碓井先生の活法にはあるのですか(汗)
本当に奥が深いです活法。

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