2016年01月27日

求人中だから考えておきたいこと(4)「自分の限界について」

鍼灸師募集(東京都港区/品川駅)≫カポスの募集要項
鍼灸専門の鍼灸院で働きたい鍼灸師を1〜2名募集中です。
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(3)無駄な仕事について』のつづき


■かつての職場で感じた寂しさ       

私には短い勤務時代があります。整形外科と鍼灸整骨院で働いていたことがあるのです。あれから時間がだいぶ経ったので言えますが、当時の職場でチームワークを感じたことがありませんでした。同じ職場で働いている意味を見つけられなかったのです。

基本的なルーティーンを教わった後は、個別に淡々と仕事をしていたのです。その施設の年商の一端を背負っているだけでした。施設の目指すところもわからなければ、同僚がなぜそこで働いていたのかもわからないまま、私も心の内を誰にも見せることなく過ごしていました。ただ、食べるために必要なお金を稼ぐことだけが目的でした。

寂しいなんて言えないよ


職場にいても寂しさを感じるだけでした。たぶん、みんな違う方向を向いていたからです。ルーティーンとして顔を合わせるだけの関係です。人生という尺度では違う方向を見ていても、働く“場”を共有している間は同じ方向を見たいと思うのが私です。

家族のような関係を目指すのは時代に合わないのかもしれませんが、スタッフが互いに無関心なのも寂しすぎます。あの頃の同僚はチームワークなんて考えていなかったと思いますし、経営者からも聞きませんでした。整形外科に勤務していた時は、雇い主の院長と会ったのは面接の時と、辞める時の挨拶の時だけでした。顔を合わせることもないので、勤務中に「どうだい?」と声をかけられたこともなかったのです。

そういう職場に長く居ることができませんでした。向こう側からみれば、私は職場に適応できなかった敗者だったと思います。資金を貯めるどころか、免許を取るために背負ったものを返せぬまま独立することになりました。現実から逃げ出したようなものです。

自己分析すれば、寂しさよりも貧乏の方がマシだと思ったのでしょう。「やりたいことを成し遂げるために独立した」という表向きの理由の裏には負けた自分がいました。

私が鍼灸師になったのは、鍼灸を仕事にしたかったからです。その感情に任せて独立するという大きな過ちを犯したのです。独立願望もなく、経営にも興味がない私は無防備どころか裸同然でした。


■今感じている一人の限界

独立した私は同時に収入源を失いました。後ろ盾のない私を信用してお金を払う人なんていなかったのです。勤務時代は、若いのに無条件に信用してもらえました。しかし、個人になった途端に信用されなくなりました。

看板の存在が大事だと痛感したのです。就職をするということは、その職場のブランドを借りて仕事をするという意味だと分かりました。勤務していると、私の技術を認めてくれる患者さんがいても、○○のクリ助さんだからなのです。

人はブランドにお金を払うんだな、と思いながらアルバイトで食いつないだのです。最初は鍼灸師という国家免許がブランドだと勘違いしていました。「鍼灸師」と言えばそれなりに興味を持って話を聞いてくれますが、それは“タダ”の関係においてだけでした。鍼灸師の免許は私に飯を食わせてはくれませんでした。

一人でやっていく、というのはブランドを作るということです。そういう意識があろうとなかろうと、お金を支払う患者さんがいるならばブランドは成立しています。そういう意味で私もブランドを持っていると言えます。

一人一人がブランドになるという発想はステキかもしれませんが、限界もあります。群馬で妻と鍼灸院を13年やってきて限界を感じています。売上げの話ではありません。技術の追究に限界があるのです。がんばって技量をアップしても、誰かと共有できなければ、それはローカルな「上手さ」です。


■上手くても技術とは言えない理由

技術と技巧を区別して考えるようにしています。技術は積み上げられるので、次の世代は前の世代の続きから始められるのです。そうできるものだけを技術と呼ぶべきだと思っています。いっぽう、技巧はそれぞれの代でいったん幕を閉じます。それぞれが個の中に構築するものだからです。

積み木


私は、自分のことを職人気質だと思っていましたが、技術屋だったようです。共有できるもの継承できるものを優先しているからです。“自分だけができる”という優越感より、“みんなが使える”ものを提供する充実感の方が好きです。

こういう思考の技術屋にしてみると、一人でいることは損失です。朝から晩までずっと患者さんを診ているうちに、「チームで仕事をする方が自分の能力を発揮でき、仕事も満足度も上がる」と思うようになったのです。


つづく…『(5)チームワークについて


■ご案内「鍼灸師が食べていくために必要な技術と作法」

・整体入門<骨盤編>(2/14-15) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<上半身編>(2/21) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<下半身編>(2/28) 定員15名(先着順)

 柔整師・整体師の方はこちら≫活法整体塾(1日体験会)


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yoki at 01:50│Comments(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸師求人 | 鍼灸院経営

この記事へのコメント

1. Posted by 銀次   2016年01月27日 07:08
このパンダ、哀愁が漂ってて好きです(笑)
クリ助さんセンス良いですね(^-^)
職場の雰囲気って凄く重要だと思います。
治療院の中にはスタッフ交流のためにフットサルチームを作ったり、定期的にカラオケやボーリングに行く所もあるみたいですが家族とまでは行かなくても仲間ではありたいですよね。
スタッフ同士の意志疎通が出来ていないと院内の雰囲気が悪くなって患者さんにまでそれが伝わってしまいますし、仕事での接点が無くなったあとでも連絡を取り合えるくらいが理想ではあります。
看板て本当に重要だと思います。
自分を指名してくれる患者さんが居る事に勘違いをして天狗になり開業して失敗した話も聞いた事ありますし、後ろ楯があるって本当に有り難い事ですよね。
碓井先生のDVD、売り切れや入荷待ちのところも出てきてますね。
それだけ活法整体が注目されている証だと思いますが、活法整体が有名になればなるほどライバルが増えてしまう矛盾。
クリ助さんはそれでも活法整体を広めたいと言う使命感と誰にも負けない技術と自信がおありなのでしょうが僕なら怖くてそこまでの勝負はできません。
でも碓井先生のDVDをシリーズ化していただきたい気持ちも多大にあります(汗)
活法整体は何年もかかってやっと見つけた技術なので、いつか一人前の活法整体師として頑張りたいです。
2. Posted by クリ助   2016年02月01日 19:00
>銀次さん

良い空気のところに人は集まりますからね。技術が同じなら空気(雰囲気)の良い方がいいですよね。空気はごまかせませんよね。

最初は、活法整体が広まることを恐れていましたが、やってみると私自身の勉強になっているのでライバルは確かに増えていると思いますが、私がそれ以上に成長すれば良いので(笑)
3. Posted by 銀次   2016年02月02日 05:22
職場の雰囲気ってごまかせませんよね本当。
同じ場所でもスタッフが違うだけで雰囲気まで変わりますし。
クリ助さん、その言葉に王者の余裕みたいなものを感じてしまいます(笑)

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