2016年02月01日

東京で鍼灸師を求人している理由(1)「ブランドづくり」

■養気院を大きくしない理由

カポス(東京都港区/品川駅)で求人していると、「養気院(群馬県伊勢崎市)も人手が足りないはずなのに、なぜ求人しないのか?」と聞かれます。確かに、私がいる群馬は新規の患者さんをお受けするのが難しい状況です。

養気院


現在の群馬は、開業から13年間でご縁のあった方と、そのご家族やご友人を時に新規としてお受けしているだけです。経営者からみれば大きな機会損失に見えると思います。売上げを指標にした経営判断をすれば、おっしゃる通りです。機会の垂れ流し状態です。

患者さんにご不便をおかけいているかもしれませんが、それはおこがましい考え方だと思います。いくら田舎とはいえ、群馬にも近隣の埼玉県にも鍼灸院はたくさんありますから、私が断ったところで他の鍼灸院で治療を受けることができます。私の鍼灸院を第一選択にしてくださった方には、来院に至らなくても感謝しています。

ウェブサイトには「新規の方はお断りしてます」と書いていますが、目立たないので気が付かない方も多いです。だから「今日空いていますか?」という電話は頻繁にあります。

「申し訳ございません。混雑しておりますので本日は難しいです」と答えると、すぐに「わかりました」とすぐに電話を切る方もいらっしゃれば、「どうにかなりませんか?」と相談される場合に分かれます。

前者の場合、私の鍼灸院を選ぶ理由がない人ですから、私が受ける強い理由がありません。悩むのは後者です。私の鍼灸院をあえて選んでいる場合です。たとえば過去の実績(症例)です。私も患者さんの立場になって考えれば、自分が悩んでいる症状と同じものが治癒した症例を持つ鍼灸院を選びたいです。


安心感


私の鍼灸を受けたからと言って、前例と同じように回復するという保証はありません。他の鍼灸院の方がもっと良い結果をもたらすかもしれません。違いは安心感でしかありませんが、その安心感こそ医療の本質だとも言うこともできます。約束された治療など存在しないからです。

ある症状の症例が10例あって、その治癒率が100%だったとしても、これからやってくる患者さんに言えるのは、過去が100%であったというだけです。その患者さんが100%だと言うことはできません。

結局、スタッフ(鍼灸師)を増やすということは、私に受ける時と同じ安心感を提供するということです。それができないなら、他の鍼灸院を選んでいただく方がよいのです。

養気院がスタッフを増やさない理由は、スタッフを増やして今と同等の安心感を維持させる土台がないからです。どんなに優秀な鍼灸師が入っても、当面は同じ安心感を提供することができません。私の個が強くなりすぎているからです。それを逆手に取り個で動き回れる環境を残して、トライを続けています。


■個人ブランドと組織ブランド

養気院の治療を希望される方は、私の施術を受けることが目的です。鍼灸師が私だけですから当たり前ですが、組織では事情が変わります。カポスの治療を希望される方は、カポスの治療を受けたくて予約をされています(カポスには指名制度がありません)。スタッフ個人の魅力を否定しているのではありません。患者さん一人一人に対応しているのはスタッフ一人一人ですから。

ブランドに着眼すると、養気院は個人ブランド、カポスは組織ブランドです。ブランドの在り方がそれぞれ違います。意図的に分けています。「小さな鍼灸院でブランドなどと大げさに」と鼻で笑う人がいるかもしれません。しかし、ブランドは大企業だけのものではなく、どんなに小さな零細企業もブランドを育てることが重要だと考えているので、ためらわずブランドという言葉を使います。

ブランドを育てる目的は安心感のためです。安心して受けられる鍼灸をやっていきたいと思います。ただでさえ、鍼灸という療法は警戒心をもたれがちです。安心感をどうやって出せばよいのかは常にテーマです。

こちらも人間ですから、患者さんから「あなたのこと、まだ信用したわけじゃないんで、そこんとこ承知しておいて。」という態度をとられると気持ちが凹みます。そうなると、実力を出し切れないことがあります。もちろん、こういうことを言い訳にしてはいけないわけです。だからこそ、事前に打てる手は済ませておきたいのです。それがブランドづくりです。

野球チーム


組織ブランドというと「個人を殺して組織につくす」と誤解されます。組織を構成するのは人ですから、個人を殺してしまったら組織のブランドづくりはできません。

一人一人が能力を思う存分発揮するにはどうすればよいのかを考えるが、私の仕事です。カラダの仕組みと同じで、それぞれが互いに支え合う仕組みが必要だと思っています。チームワークです。

それぞれが役割の中で能力を思う存分発揮できるのが一番です。私も自分の役割の中でカポスに能力を注いでいます。スタッフには、できるだけ鍼灸に専念できる環境を提供しようと思っています。でも、鍼灸だけできる環境はたぶんどこにも存在しません。場づくりという仕事があるからです。

掃除も会計も備品管理もすべて場づくりの仕事です。もちろん私も場づくりに参加しています。組織として分担することで、一人で全てやるよりずっと楽になります。これも組織である大きなメリットです。

医療としての鍼灸に専念したい鍼灸師は募集要項をご請求ください。

つづく…(2)『スタッフ教育』


■鍼灸師と整体師のためのセミナー案内

・整体入門<骨盤編>(2/14-15) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<上半身編>(2/21) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<下半身編>(2/28) 定員15名(先着順)

 柔整師・整体師の方はこちら≫活法整体塾(1日体験会)


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yoki at 23:59│Comments(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸師求人 | 鍼灸院経営

この記事へのコメント

1. Posted by 銀次   2016年02月03日 06:10
クリ助さんくらいレベルの高い個、憧れます。
僕がクリ助さんなら養気院の成功に満足して、カポスを立ち上げたりせずに美容鍼灸だとか柔整を取りに学校に通うとかしてたかも知れませんが、そこは鍼灸や活法に対する情熱や考え方の差なのでしょうね。
守りに入るか攻めるかの違いは大きいです。
確かにブランド力ってありますよね。
『カポスのスタッフさんなら誰でも大丈夫!』
その安心感を得るためにクリ助さんやカポスのスタッフさんは日夜奮闘されているのかと思うと凄まじいものを感じます。
2. Posted by クリ助   2016年02月03日 10:48
>銀次さん

私はただ興味のある方向に進んでいるだけなんです。だから、美容鍼灸や柔整はやらないんです。むしろ「できない」と言った方が正しいです。今追究していることで精一杯(というかちょっと無理している)なので、鍼灸と活法でやっていくしかないです。そういうふうに考えると守りかな。

カポスのスタッフにはプレッシャーかけちゃっていると思います(笑) みんながブランドを意識して仕事をしています。
3. Posted by 銀次   2016年02月05日 06:06
僕もクリ助さんのように活法整体をマスターして、そこから先の世界が見てみたいです。
その時になれば、もしかしたら考え方が変わっているかも知れませんし。

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