2016年02月04日

東京で鍼灸師を求人している理由(3)「ブラック企業とブラック起業」

(2)『スタッフ教育』のつづき

■経営者の労働基準

独立してから14年、群馬の地で鍼灸院を建ててから13年になろうとしています。東京の品川駅の近くに鍼灸院をつくってから丸2年が経ちました。

群馬では、それなりにベテランの部ですが、東京では、まだ3年目の新人です。それなりの経験があって初心を維持できる最高の境遇に置かれていると思っています。

この数年で、次の2つにも挑戦しています。

 1.鍼灸師を正社員で雇う
 2.群馬からリモート経営


初めてのことばかりが続いています。とても刺激的な毎日です。その中でも2は本当に特別な経験です。遠方からコミュニケーションが大変という意味より、私が強調したいのは、「社員の能力と魅力を引き出す」ことに徹した仕事であることです。私はカポスで施術しないため、私個人の信用をカポスに転化できません。カポスはカポス独自で魅力を作らなければなりません。

やってみなければわからない挑戦でした。社員を巻き込むわけですから失敗が許されない挑戦です。この2年、試行錯誤の毎日でした。自分で言うとかっこ悪いのですが、よく働きました。勉強もしたし、頭も使いました。感情もコントロールしました。

「世の中の社長ってスゴイな」

と、毎日思って仕事をしています。世の中すべての経営者を尊敬しています。妻と二人でやっている群馬の鍼灸院も、経営といえば経営です。しかし、ぬるい経営です。力技で何とかしてしまうことが多いからです。一番分かりやすい力技は、夜間や休日に関係なく働くことだと思います。能力不足や効率の悪さを、時間でカバー出来てしまうのです。

残業で働きすぎ


起業者や経営者にとって、夜間や休日に関係なく働くことは当たり前だと思います。もちろん、これは労働基準法が適用されない経営者の話です。組織で行ったらブラックですよね。ブラックが許されるのは経営者だけです。

組織となれば「時間を費やして乗り越える」という発想は許されません。「生産効率」で考えざるを得ないのです。「物やサービスをできるだけ少ない手間で提供できるか」という発想が必要です。この部分だけを切り取ると、医療者の話としてはクールすぎると思います。本当はホットな話です。それをこれから説明します。


■個人の鍼灸院が優れているところ

個人で鍼灸院をやっていれば「時間でカバーをする」という発想ができます。人より長く働いて必要な額を稼ぐ方法。値下げも時間で(価値を)カバーしているので同類です。価値の創出を時間でやりくりできるのです。

懐中時計

個人や家族で営む鍼灸院では、労働に対して時間が変数です。でも組織で営む鍼灸院において時間は定数です。就業時間はほぼ決まっていますから。

 個人で営む鍼灸院 / 生産効率(変動)×時間(変動)
 組織で営む鍼灸院 / 生産効率(変動)×時間(固定

こうしてみると、自由度が高いのが個人経営です。このようにシンプルに考えられるのは、小さな設備で生産(物やサービスを提供すること)ができる仕事だからです。この仕事の最大のアドバンテージです。起業する鍼灸師にとって小資本は最大の魅力かもしれません。免許取得にかかった費用を差っ引けば、開業資金が100万円に満たない人も珍しくないと思います(良いか悪いかはまた別の話)。

ですから、自由度の高い開業を選択するのは条件付きで正しいと思います。その条件は「生産効率の追究が組織と同等にできるならば」です。カポスはまだ小さい組織ですが、現時点でも生産効率が群馬の私と比べると抜群に良いです。私が3年かかると思っていたことが、あっさり1年で出来てしまったり…と驚くことが起きています。

組織で生産効率を追究しないということは、“設備と広告費のシェア”でコスト削減という意味しか残りません。それも大事なことですが、それだけなら東京で開業することはなかったでしょう。

話の途中ですが、私と一緒に働いてみたい鍼灸師はこちらへ。

つづく…(4)「価値をつくる自由」

■鍼灸師と整体師のためのセミナー案内

・整体入門<骨盤編>(2/14-15) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<上半身編>(2/21) 定員15名(先着順)
・活法1日体験会<下半身編>(2/28) 定員15名(先着順)

 柔整師・整体師の方はこちら≫活法整体塾(1日体験会)


【投票ボタン】
応援クリックありがとうございます(1日1クリック有効)。
2つのランキングサイトにエントリーしています。
にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ  

yoki at 23:40│Comments(5)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸師求人 | 鍼灸院経営

この記事へのコメント

1. Posted by 銀次   2016年02月05日 07:11
個と組織、両方にメリット・デメリットがあると思いますがカポスの展開に関してはクリ助さんの年齢的なものもあったのでしょうか?
養気院で成功を収めている状態でクリ助さんの年齢がもし今より10歳上だったら…とか、色々な事を考えてしまいました。
それを考えるとやっぱり大きな勝負に出るタイミングとして年齢って重要ですよね。
あと碓井先生のDVDを見た時に橋本先生からのお話を聞いて思ったのですが、活法整体の理論的には骨盤矯正のようなボキボキやるテクニックは必要としない感じなんですかね。
美容鍼灸・骨盤矯正・活法整体が個人的には開業3種の神器だと思っているのですが。
2. Posted by クリ助   2016年02月05日 11:10
>銀次さん

仕事の展開と年齢の関係は、切っても切れない関係にあると思います。カポスを展開する直前まで、群馬で一人でやっていくことしか考えていませんでした。東京に進出するには、このタイミングを逃したらマズイと思ったのは間違いありません。個人的な事情の他に周辺環境も関わっています。自分一人ではできないことですから。周りに感謝しています。

活法にもボキボキはあります。むしろ、カイロプラクティックの源流は活法にあると言われています。活法からみたら「ボキボキもあるよ」という位置づけでしかありません。碓井流活法では基本的に使いません(活法研究会のセミナーでは教えていません)。

何を三種の神器にするかは考え方次第ですね。一つアドバイスしますと、日本刀は基本的に一刀しか握れません。せいぜい二刀。刀のコレクターならいくつあってもよいのですが、実際に使えるのは(しっかり研いでおけるのは)、限られてしまいます。開業する際にはよく研がれた刀を使ってくださいね。
3. Posted by 銀次   2016年02月07日 08:04
全てはタイミングですよね。
僕も碓井先生のDVDが発売された事で活法整体に対する思いが更に強くなりました。
ただ、活法整体を導入してる治療院ってまだまだ少ないのでセミナーとDVDで覚えるのがベターなのかなと思っている今日この頃。
活法整体に矯正があるなら覚えたいです。
碓井先生の活法が教えていないなら妙見活法で覚えたりして。
日本刀の例え、わかりやすいです。
剣豪宮本武蔵でも2本ですしアニメや漫画でも3本以上の刀を使ってるキャラクターはワンピースのゾロか、るろうに剣心の『十本刀・刀狩の張』くらいなものですから。
活法整体と鍼灸で2本、矯正はあくまでもテクニックの1つとして覚えたいんです。
首や腰のヘルニアで痺れが出てる人、すべり症の人とかに治して欲しいと言われて現状は治せないので頑張りたいです。
るろうに剣心で描かれている元新撰組・斎藤一の牙突ように1つの技を磨き続けて行くのが本当の職人なのでしょうね。
牙突が数種類あるのは研鑽していった結果ですし、鍼灸と活法整体をクリ助さんが研鑽して行った先に見えたのが整動鍼なわけですし、多くても2本って言葉に重みを感じます。
4. Posted by クリ助   2016年02月07日 10:11
>銀次さん

文脈から「痺れやすべり症は矯正を使わなければ治らない」と読めたのですが、そうであれば、もっと見聞を広げておいた方がよいと思います。偉そうにすみません。

矯正(ボキボキ術)があるのにセミナーで行っていないのは理由があるんです。その理由を知ってから、それでも矯正(ボキボキ術)が必要だと思ったら考えても遅くはないと思いますよ。
5. Posted by 銀次   2016年02月07日 20:10
あ〜、稚拙な文章で申し訳ありません。
そんな事は思ってないです。
文章を繋げてしまったのがいけなかったのですね、すいません。
逆にそんな見聞しか無いならここに書き込みしてないですよ(笑)
ただ、素人目には鍼灸師も整体師も柔整師もマッサージ師も同じに見えるらしくてボキボキする矯正の話をよく言われるんです。
だから覚えたいって言うのもあります。
クリ助さんのように磨くテクニックを絞るのも1つの考え方だと思いますが、僕みたいに引き出しを増やしたいと思う人も少なからず居ます。
そうやって見つけたのが活法整体ですし、こればかりは性格なのでなんとも言えないです(汗)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
月別アーカイブ
記事検索
全記事にコメント歓迎
これから読みたい本