2017年05月06日

鍼灸セミナー(スペイン)3日目「後編/バルセロナから欧州へ!」

前回のつづき

■整動鍼が再び試される


活法用に用意した作務衣ではあるが、このまま着ていたい気分だった。日本では微妙だと思うが、スペインではこの方が感触がよい。

最初に、リー先生と交わした約束を果たさなければならない。2日目の昨日、「ぜひ受けたい!」と何度も何度も頼まれていた。時間を作れずに最終日に持ち越された。

リー先生は校長の弟で、この学校の講師もやっているNo.2の人物。リー先生自身が古典に精通する鍼灸と漢方の専門家である。ちなみにFさんの漢方の先生である。

時間を上手に使いたかったので、整動鍼の臨床スタイルを解説しながら治療を進めることにした。症状を聞くと、幸いにも前日(2日目)の復習ができる症状(肩痛)だった。

痛みを取るために、いろいろ試して来たとの話。その中に、あの有名な先生の鍼も受けたという情報も入っていた。同じ症状に対して違う鍼。立場的にプレッシャーがかかる状況。しかし、避けては通れない道。

整動鍼のポテンシャルを示すには絶好の機会だと思った。
しかし、もし成果が出なければ・・・

整動鍼_スペイン(バルセロナ)でのデモンストレーション治療


整動鍼_スペイン(バルセロナ)でのデモンストレーション治療


一本目の鍼を終えた。

すると、昨年から続いていた痛みがスッと軽減した。この変化に満足している様子。言葉が直接わからなくても雰囲気でよい感じは伝わってくる。通訳を待って確信へと変わる。この時間、けっこう心臓に悪い(笑)

さらに軽減するように、数本の鍼を加えてから終了。

感激しながらも不思議そうな表情を浮かべている。リー先生でも、整動鍼の治効理論の説明は難しいはず。なぜなら、従来の鍼灸学のどこを探しても、整動鍼の理論は発見できないからだ。整動鍼は古典鍼灸にはない「運動経穴学」と言える。


■最高の空気


デモが終わると、カリキュラムに戻った。初日は時間がかかったが、秋澤院長の時間管理のおかげで挽回。言葉が通じないので日本で行うセミナーの1.5倍かかると思っていたが、3日目には、日本のペースとあまり変わっていないことに気が付いた。

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通訳のバルセロナ鍼灸師Fさんがモデルとして登場


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ビデオ撮影しているのはピン校長。
この映像をスクリーンに映し出して手元の動きを学習している。それにしても、カメラ近いな〜。


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デモンストレーションのモデルをお願いすると、次々に手が上がった。


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実技中も時々時間を割いて板書しながら解説。


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時はどんどん流れていった。


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実技練習中の風景。イギリス在住の日本人鍼灸師の姿も。
即効性のある鍼に、リー先生も興奮気味。


■言葉の壁


Fさんからスペイン語を教わりながら、整動鍼を教えるという双方向の学習。便利なスペイン語をいくつも教わった。

セミナーの流れは、デモ→(受講者が)取穴→(講師が)取穴の位置を確認し修正→(受講者が)刺鍼を繰り返す。スペイン語が通じるたびに嬉しくなる。スペイン語がしゃべれたら、もっと楽しいに違いない。

整動鍼スペイン(バルセロナ)セミナー 全員で記念撮影

昼の休憩時間に集合写真を撮って頂いた。本当にみんないい顔(^-^)

楽しい時間はあっという間に過ぎた。終了時刻の20分前に実技を終え、まとめの時間に入った。

最後の質問タイムに「続きを学びたいのでアドバンスコースをしてほしい」という話になった。

あちこちから「もっと教えてほしい!」と頼まれた。校長からも続きの講座を何度も何度もお願いされた。社交辞令ではなく本気のようだ。熱くなる気持ちを抑えて冷静に受け止めた。現実的な落としどころを探さなければならない。

最後に私も想いを伝えた。

「このままバルセロナに残れるものなら残りたい。そしても、もっとも多くのことを伝えたい。鍼灸にはもっと可能性があることをバルセロナ、スペイン、そしてヨーロッパに伝えたい。」と。

受講生の目から光るものがこぼれた。私の胸にもジーンと来るものがあった。言葉では言い表せない心の動き。こんな感覚は滅多に味わえないと思った。奇跡のような瞬間だった。

この素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝したい。

バルセロナの日本人鍼灸師Fさんには特別な感謝をしたい。彼女がいなかったら、この感動を味わうことはできなかった。Fさんは、計り知れない感動を会場いっぱいにつくった。思い出すと、再び心が熱くなってくる。

一人の力では何もできない。何度も何度もそう思った。
私に力を貸してくださった皆様、本当にありがとう!


■整動鍼のゆくえ


整動鍼は5年ほど前に原型ができあがり、3年前に普及活動を始めた。「いずれは世界に認められる鍼をしたい」と思って情報発信の場を群馬から東京に移した。

これほど早く評価され、これほど早く国境を越えるとは思っていなかった。

今後は、バルセロナも情報発信の起点となるはずだ。ヨーロッパに広がることが、妄想ではなく現実的な話となってきた。

もちろん、今のままでは足りないことばかり。私自身、言葉の壁をクリアしなければならないし、もっと多くの人に助けてもらわなければならない。社内の人手不足も解消しなければ外向きのエネルギーを作れない。

今年のスケジュールはいっぱい。年内の整動鍼セミナーはほぼ満席。体は一つなので、日本での活動をしっかりすることが第一。

次回のバルセロナセミナーは来年です。ピン校長と約束をして帰ってきた。


■本日のパエリア



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明日はオフ。バルセロナ観光。
あのサグラダファミリアに!

つづく…観光日記1日目


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yoki at 02:33│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 仕事日記 | スペイン

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